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第4話
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パーティ会場で、友人カインが私と婚約者になりたいと宣言する。
ウルクは私を護衛にしようと罪を捏造するけど、自作自演によるものだとカインが暴いていた。
それによって何も言えなくなっていたウルクが、カインに対して叫ぶ。
「待て! ミレッサがいれば領地が安全なのだから、手放すわけにはいかない!」
「婚約の破棄を言い渡しておいて、そんな言い分が通るわけないでしょう」
貴族に強さはいらないとウルクは言っていたのに……手放すわけにはいかないと、本心を口にする。
何か問題が発生すると、被害が出ないよう私が対処したことが何度かある。
それによって周囲の貴族達からの評判がよかったから、ウルクは焦っているようだ。
カインの発言に怯みながらも、ウルクが叫ぶ。
「ぐぅっ……そ、そもそも婚約者になるとカインは言ったが、ミレッサの同意を得ていないではないか!」
どうやらウルクに言い返せないようで、私の意思を聞きたいようだ。
この状況で一番効果的なのは、私がカインと婚約者になればいい。
それで全てが解決するけど……急すぎて、私は困惑してしまう。
「見ろ! ミレッサは困っている! 貴様より俺の方がいいに決まっているからだ!」
ウルクが勝ち誇るように叫び、私は苛立つしかない。
私が困惑していたのは、ウルクが婚約者として酷すぎたせいだ。
ウルクのせいで婚約者は慎重に選ぶべきと考えるほどになっていたけど――ウルクの発言を聞いて、私は決意する。
勝手に私の考えを決めつけようとしてきたウルクとは、もう二度と関わりたくなかった。
それに――誰がどう考えても、助けてくれたカインの方がいい。
そう考えた私は、パーティ会場の貴族の人達に宣言する。
「私を貶めようとしたウルク様とは、二度と関わりたくありません。カイン様、これからよろしくお願いします」
「はい。ミレッサ様に相応しい婚約者になれるよう、尽力致します」
私はカインの発言を受け入れて、新しい婚約者になることにしていた。
カインは笑顔で頷き、ウルクより遙かに素敵だ。
そう考えていた時――激昂したウルクが、私とカインに対して叫ぶ。
「なぁっッ!? ふざけるな! 俺は反対だ!!」
私は婚約破棄されてすぐに新しい婚約者ができたけど、元婚約者のウルクは反対のようだ。
ウルクは私を護衛にしようと罪を捏造するけど、自作自演によるものだとカインが暴いていた。
それによって何も言えなくなっていたウルクが、カインに対して叫ぶ。
「待て! ミレッサがいれば領地が安全なのだから、手放すわけにはいかない!」
「婚約の破棄を言い渡しておいて、そんな言い分が通るわけないでしょう」
貴族に強さはいらないとウルクは言っていたのに……手放すわけにはいかないと、本心を口にする。
何か問題が発生すると、被害が出ないよう私が対処したことが何度かある。
それによって周囲の貴族達からの評判がよかったから、ウルクは焦っているようだ。
カインの発言に怯みながらも、ウルクが叫ぶ。
「ぐぅっ……そ、そもそも婚約者になるとカインは言ったが、ミレッサの同意を得ていないではないか!」
どうやらウルクに言い返せないようで、私の意思を聞きたいようだ。
この状況で一番効果的なのは、私がカインと婚約者になればいい。
それで全てが解決するけど……急すぎて、私は困惑してしまう。
「見ろ! ミレッサは困っている! 貴様より俺の方がいいに決まっているからだ!」
ウルクが勝ち誇るように叫び、私は苛立つしかない。
私が困惑していたのは、ウルクが婚約者として酷すぎたせいだ。
ウルクのせいで婚約者は慎重に選ぶべきと考えるほどになっていたけど――ウルクの発言を聞いて、私は決意する。
勝手に私の考えを決めつけようとしてきたウルクとは、もう二度と関わりたくなかった。
それに――誰がどう考えても、助けてくれたカインの方がいい。
そう考えた私は、パーティ会場の貴族の人達に宣言する。
「私を貶めようとしたウルク様とは、二度と関わりたくありません。カイン様、これからよろしくお願いします」
「はい。ミレッサ様に相応しい婚約者になれるよう、尽力致します」
私はカインの発言を受け入れて、新しい婚約者になることにしていた。
カインは笑顔で頷き、ウルクより遙かに素敵だ。
そう考えていた時――激昂したウルクが、私とカインに対して叫ぶ。
「なぁっッ!? ふざけるな! 俺は反対だ!!」
私は婚約破棄されてすぐに新しい婚約者ができたけど、元婚約者のウルクは反対のようだ。
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