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第25話
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ジェイク視点
数日後――俺とローナは陛下に呼び出され、恐怖していた。
レイドロ家には事情を話し、クアノウ家と共にセリスの捜索を行っている。
魔力を奪うことは1度しかできないようだから、今までのようにセリスの力でローナを支援するしかなかった。
それでも未だにセリスは発見できず……、陛下が聖女のローナに話す。
「聖女ローナの加護を受けた兵士達は、冒険者共とは力の差があったようだな……あのような連中を金で雇うぐらいなら、国の兵士達だけで問題ないだろう」
陛下も平民を見下しているからこそ、自分達の力で対処できそうなら冒険者達の力を借りたくないようだ。
それは全てローナと俺に任せるようなもので、セリスを発見できなければ最悪の事態になる。
セリスがどこにいるかわからない以上、冒険者の力は必要だ。
「陛下……私の魔力が何故か激減致しました。冒険者如きでも、協力は必要です」
「なに? どういうことだ?」
「私にも解りませんけど……魔力が急激に減ってしまったのです」
禁魔法を使ったなんて言えないから、俺は何が起こったのか解らないと言い張る。
そして陛下は――俺に対して告げる。
「そうか……それなら魔力を取り戻せばいいだけだろう」
「陛下の言う通りでしょう。ジェイク様の年齢で魔力量を上げるのは至難だと聞くが、減った魔力を元に戻すのなら問題ありません」
陛下の発言に宰相が賛同するが、それが普通の反応だ。
禁魔法を使ったという理由を知らないからこそ、陛下達は普通に戻ると考えている。
理由がわからないと言ってしまった以上、俺は否定することができなかった。
数日後――俺とローナは陛下に呼び出され、恐怖していた。
レイドロ家には事情を話し、クアノウ家と共にセリスの捜索を行っている。
魔力を奪うことは1度しかできないようだから、今までのようにセリスの力でローナを支援するしかなかった。
それでも未だにセリスは発見できず……、陛下が聖女のローナに話す。
「聖女ローナの加護を受けた兵士達は、冒険者共とは力の差があったようだな……あのような連中を金で雇うぐらいなら、国の兵士達だけで問題ないだろう」
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それは全てローナと俺に任せるようなもので、セリスを発見できなければ最悪の事態になる。
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「陛下……私の魔力が何故か激減致しました。冒険者如きでも、協力は必要です」
「なに? どういうことだ?」
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禁魔法を使ったなんて言えないから、俺は何が起こったのか解らないと言い張る。
そして陛下は――俺に対して告げる。
「そうか……それなら魔力を取り戻せばいいだけだろう」
「陛下の言う通りでしょう。ジェイク様の年齢で魔力量を上げるのは至難だと聞くが、減った魔力を元に戻すのなら問題ありません」
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