私の魔力を全て奪って婚約破棄するようですが、奪えるのは1週間だけです

天宮有

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第76話

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 数日後、私はアインと冒険者ギルドの個室で話をしていた。

「ここ最近は依頼を受けず、冒険者ギルドの近くで待機していますけど……災獣は現れるのでしょうか?」

 会議で話は聞いたけど、私は災獣を見たことがない。
 それはアインも同じようだけど、頷いて返答する。

「冒険者ギルド内で目撃情報があったようなので、いるのは間違いありません……今回、セリスはここで待機して欲しいと思っています」

「……えっ?」

 アインの発言に、私は驚いてしまう。
 実力不足なのだろうかと不安になると、顔に出ていたのかアインが話す。

「今回は魔物の襲撃とは違い、敵の力が未知数です。セリスは、一番安全なここで待機していた方がいいでしょう」

 どうやらアインは、私のことを心配しているようだ。

 その方が安全だと思うけど……敵の力が未知数ということは、アインに危機が迫る可能性もある。

 私は大襲撃の時も問題なかったから、アインの力になりたい。

「アインの言うとおりだと思いますけど、私も冒険者として行動します」

「セリス……わかりました」

 そう言って、私達は街を見回り災獣が現れていないか調べようとしていた。

 そして――この日、私達は災獣ルオウと遭遇することとなる。
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