84 / 109
第84話
しおりを挟む
ジェイクの発言と目の前の光景から、私は現状を理解していた。
力を与えたルオウは災獣で、聖女ローナを利用して街に張られていた結界を通り抜けることができたようだ。
冒険者ギルドを窺っていたのは、襲撃するタイミングを見計らっていたからだと推測できる。
魔物の世界である異界の門を発生させる災獣ルオウなら、人間を魔物にすることもできそうだ。
そして――それでもアインと私に勝てないからこそ、まずは私を狙ったに違いない。
ルオウが迫っていたけど――私は、攻撃を受けることはなかった。
「……アイン?」
私を狙ったルオウの攻撃を、アインが庇う。
突進を受け止めていたけど、衝撃からアインは意識が朦朧としている様子だ。
「ぐっっ……邪魔が入ったが、これでセリスとアインを消すことができるだろう」
「そして俺とローナは、ルオウ様と共に異界へ行く! セリスよ、今日が貴様の最期だ!」
魔物が喋ったことや、ジェイクの叫びよりも――私は、アインを守りたいと想っている。
今まで守ってくれたアインが、私を守って絶体絶命の状況になっていた。
私は目の前の災獣ルオウ、ジェイク、ローナ――そして、自分自身が許せない。
魔力による光を作り出して、魔法としてジェイク達に繰り出す。
魔物の群れと何度も戦ってきて――私は自分の魔力を知った。
今までは冒険者の人達やアインを巻き込まないようにしていたけど、この場で戦えるのは私1人だ。
戦うことを決意した私の魔法による攻撃で――災獣ルオウとジェイク、ローナを吹き飛ばす。
回復魔法でアインを回復すると、驚いている様子で呟く。
「これがセリスの、本来の実力ですか」
「はい。どうやら追い詰められたことで、私は実力を発揮することができたようです」
災獣は聖女ローナの体内に宿っていて、それによる奇襲を仕掛けてきた。
アインを確実に倒すためではなく、私を狙ったのは――私が一番脅威だと、ルオウは考えたのかもしれない。
力を与えたルオウは災獣で、聖女ローナを利用して街に張られていた結界を通り抜けることができたようだ。
冒険者ギルドを窺っていたのは、襲撃するタイミングを見計らっていたからだと推測できる。
魔物の世界である異界の門を発生させる災獣ルオウなら、人間を魔物にすることもできそうだ。
そして――それでもアインと私に勝てないからこそ、まずは私を狙ったに違いない。
ルオウが迫っていたけど――私は、攻撃を受けることはなかった。
「……アイン?」
私を狙ったルオウの攻撃を、アインが庇う。
突進を受け止めていたけど、衝撃からアインは意識が朦朧としている様子だ。
「ぐっっ……邪魔が入ったが、これでセリスとアインを消すことができるだろう」
「そして俺とローナは、ルオウ様と共に異界へ行く! セリスよ、今日が貴様の最期だ!」
魔物が喋ったことや、ジェイクの叫びよりも――私は、アインを守りたいと想っている。
今まで守ってくれたアインが、私を守って絶体絶命の状況になっていた。
私は目の前の災獣ルオウ、ジェイク、ローナ――そして、自分自身が許せない。
魔力による光を作り出して、魔法としてジェイク達に繰り出す。
魔物の群れと何度も戦ってきて――私は自分の魔力を知った。
今までは冒険者の人達やアインを巻き込まないようにしていたけど、この場で戦えるのは私1人だ。
戦うことを決意した私の魔法による攻撃で――災獣ルオウとジェイク、ローナを吹き飛ばす。
回復魔法でアインを回復すると、驚いている様子で呟く。
「これがセリスの、本来の実力ですか」
「はい。どうやら追い詰められたことで、私は実力を発揮することができたようです」
災獣は聖女ローナの体内に宿っていて、それによる奇襲を仕掛けてきた。
アインを確実に倒すためではなく、私を狙ったのは――私が一番脅威だと、ルオウは考えたのかもしれない。
18
あなたにおすすめの小説
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
好きにしろ、とおっしゃられたので好きにしました。
豆狸
恋愛
「この恥晒しめ! 俺はお前との婚約を破棄する! 理由はわかるな?」
「第一王子殿下、私と殿下の婚約は破棄出来ませんわ」
「確かに俺達の婚約は政略的なものだ。しかし俺は国王になる男だ。ほかの男と睦み合っているような女を妃には出来ぬ! そちらの有責なのだから侯爵家にも責任を取ってもらうぞ!」
【完結】この運命を受け入れましょうか
なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」
自らの夫であるルーク陛下の言葉。
それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。
「承知しました。受け入れましょう」
ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。
彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。
みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。
だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。
そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。
あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。
これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。
前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。
ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。
◇◇◇◇◇
設定は甘め。
不安のない、さっくり読める物語を目指してます。
良ければ読んでくだされば、嬉しいです。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる