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第1話
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伯爵令嬢の私ルナは、魔力で動く道具「魔法道具」を作る実力を認められて、モグルド王子との婚約が決まる。
それは1年ぐらい前の出来事で、私は1年もの間モグルドから暴言を吐かれ続けていた。
「城に来たら俺には挨拶だけして、すぐに魔法道具のある部屋に籠り続けるルナは暗すぎる。お前との婚約を破棄したいものだ!」
モグルドの部屋に呼び出された私は、いつものように暴言を吐かれてしまう。
私は「婚約を破棄したい」という発言を、毎日のように聞き続けていた。
私は魔法道具を作る力を評価されているし、国王に頼まれていることでもある。
それなのに暴言を吐いてくるのは、1年前のモグルドによる行動が原因だった。
「モグルド殿下が魔法道具のある部屋に入れないのは、勝手に部屋の貴重な魔法道具を使い制御できず壊したからではありませんか」
私とは違い、モグルドは魔法道具に対する知識がないし学ぼうともしない。
国王が激怒した際に、自分から2度と魔法道具のある部屋には入らないと約束したほどだ。
モグルドは道具には興味がなくて、魔法使いとしての実力を求めていることを知っている。
私を眺めながら、呆れている様子のモグルドが話した。
「魔法道具なんて知識があれば誰でも作れる。俺はお前よりヒリスと婚約したかった」
誰でも作れないけど、私を侮っているモグルドは断言する。
モグルドが侯爵令嬢ヒリスのことを好きなのは、婚約してすぐに知ることができた。
魔法使いとして優秀なヒリスと違い、私は魔法道具の技術に長けているだけ。
モグルドがヒリスと浮気をしていることも知っているけど、立場の違いから私は何も言うことができない。
「……そうですか」
「お前はヒリスと違い魔法使いとして何も活躍できていない! 婚約を破棄してヒリスを新しい婚約者にしたいと今でも思っている!!」
ヒリスが活躍できているのは、私が作った魔法道具の杖を使っているからだ。
それは知っているはずと考えていたら、モグルドが私に向かってヒリスが使っている杖を投げつける。
「ルナよ。ヒリスの杖がまた壊れてしまったから、明日までに直しておけ!」
「明日までって、無理に決まっています!」
「半日で直せたと城の者から聞いている。今すぐやれば明日の朝までには直せるだろう!」
「それは……わかりました」
相手は王子だから、私は命令を聞くしかない。
こんな目には何度も合っていて、私は今までモグルド王子に従っている。
限界がきていた私は――今日の発言を、皆にも知ってもらおうと考えていた。
それは1年ぐらい前の出来事で、私は1年もの間モグルドから暴言を吐かれ続けていた。
「城に来たら俺には挨拶だけして、すぐに魔法道具のある部屋に籠り続けるルナは暗すぎる。お前との婚約を破棄したいものだ!」
モグルドの部屋に呼び出された私は、いつものように暴言を吐かれてしまう。
私は「婚約を破棄したい」という発言を、毎日のように聞き続けていた。
私は魔法道具を作る力を評価されているし、国王に頼まれていることでもある。
それなのに暴言を吐いてくるのは、1年前のモグルドによる行動が原因だった。
「モグルド殿下が魔法道具のある部屋に入れないのは、勝手に部屋の貴重な魔法道具を使い制御できず壊したからではありませんか」
私とは違い、モグルドは魔法道具に対する知識がないし学ぼうともしない。
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モグルドは道具には興味がなくて、魔法使いとしての実力を求めていることを知っている。
私を眺めながら、呆れている様子のモグルドが話した。
「魔法道具なんて知識があれば誰でも作れる。俺はお前よりヒリスと婚約したかった」
誰でも作れないけど、私を侮っているモグルドは断言する。
モグルドが侯爵令嬢ヒリスのことを好きなのは、婚約してすぐに知ることができた。
魔法使いとして優秀なヒリスと違い、私は魔法道具の技術に長けているだけ。
モグルドがヒリスと浮気をしていることも知っているけど、立場の違いから私は何も言うことができない。
「……そうですか」
「お前はヒリスと違い魔法使いとして何も活躍できていない! 婚約を破棄してヒリスを新しい婚約者にしたいと今でも思っている!!」
ヒリスが活躍できているのは、私が作った魔法道具の杖を使っているからだ。
それは知っているはずと考えていたら、モグルドが私に向かってヒリスが使っている杖を投げつける。
「ルナよ。ヒリスの杖がまた壊れてしまったから、明日までに直しておけ!」
「明日までって、無理に決まっています!」
「半日で直せたと城の者から聞いている。今すぐやれば明日の朝までには直せるだろう!」
「それは……わかりました」
相手は王子だから、私は命令を聞くしかない。
こんな目には何度も合っていて、私は今までモグルド王子に従っている。
限界がきていた私は――今日の発言を、皆にも知ってもらおうと考えていた。
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