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第4話
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モグルド視点
ルドスラ国の第3王子の俺は今、精神的に追い詰められていた。
こんな時はヒリスに会いたくなって、俺はヒリスの部屋までやって来ていた。
伯爵令嬢のルナが婚約者だが、それは父の国王が勝手に決めている。
ヒリスの方が好きでも父の発言には従うしかなくて、誰にも知られず俺はヒリスと付き合っていた。
今日も俺は誰にも行き先を話さず、ヒリスの屋敷に向かっている。
部屋に来て話すひと時が幸せなのに、なぜかヒリスの表情は暗い。
「ヒリスよ。何かあったのか?」
思い当たることは、俺に対する噂だろう。
ルナに対しての発言が、貴族の者達に知られてしまった。
俺としては、噂なんてすぐに忘れ去られると考えている。
ルナが無能なのが悪いだけで、俺の発言がありえると思われてしまった。
やはり婚約者を変えたいと考えていると、ヒリスが話す。
「モグルド殿下、ここ最近の噂について調べてみたのですが……私と殿下が浮気をしていると、疑われているようです」
「噂だから、気にしなくていいだろう」
「それでも今は、あまり私と会わない方がいいでしょう」
「ぐっっ……!? 噂を流した奴を見つけ出して、必ず後悔させてやる!!」
最近ルドスラ国で広まっている噂は、俺が婚約者ルナに対して暴言を吐いているというものだ。
その暴言の内容は俺自身の発言で、真っ先に怪しいのはルナだった。
それでもルナは毎日のように城にいるから、貴族達に噂を流せるとは思えない。
城の者が聞いたのだと思うが、調べても噂を流した犯人は未だに見つからなかった。
その後――俺は馬に乗って城へ戻り、玉座のある部屋へ向かっている。
城に到着すると、国王が話したいことがあると兵士に言われたからだ。
恐らく噂についてだが、否定してしまえばいい。
歩きながら現状を思案していると部屋に到着して、部屋にいた父の国王は激怒して俺に叫ぶ。
「モグルドよ! 貴様はとんでもない暴言をルナ様に吐いていたようだな!!」
「父上!? それはただの噂、私は何も話していません!!」
「嘘をつくな! 魔法道具で記録されていたお前の発言を聞いた! 皆が信じているのは言い逃れることのできない証拠があるからだ!!」
「はぁぁぁっ!?」
父の怒声を聞いて、俺は驚愕するしかない。
会話を記録する魔法道具の存在は知っているが、大きい代物のはずだ。
そんな物をルナが持ち歩いている姿は見たことはなくて、取り乱していると父が話す。
「どうやら、会話を記録する魔法道具の小型化に成功したようだ……噂を聞いた後の貴様の暴言も追加で記録されているようだから、言い逃れることができん!!」
「ぐっっ……ルナの奴め! 何もわからないというのは嘘ではないか!」
「貴様がヒリスと浮気をしているのは事実だろう……もはや慰謝料を払い、ルナ様との婚約を破棄するしかない。とてつもない損失だ!」
どうやら父は俺を調べたようで、ヒリスと付き合っていることを知ってしまったらしい。
ルナ如きが消えたからといって、そこまで損失はないはず。
婚約破棄できるのなら、ヒリスを新しい婚約者にできるから構わない。
今はそんなことよりも、俺はルナが許せなかった。
問い詰めるために、翌日ルナの元へ向かう。
俺は、ルナのいるリノ―マ伯爵家の屋敷に到着して――そこには、公爵令息のヒュームがいた。
ルドスラ国の第3王子の俺は今、精神的に追い詰められていた。
こんな時はヒリスに会いたくなって、俺はヒリスの部屋までやって来ていた。
伯爵令嬢のルナが婚約者だが、それは父の国王が勝手に決めている。
ヒリスの方が好きでも父の発言には従うしかなくて、誰にも知られず俺はヒリスと付き合っていた。
今日も俺は誰にも行き先を話さず、ヒリスの屋敷に向かっている。
部屋に来て話すひと時が幸せなのに、なぜかヒリスの表情は暗い。
「ヒリスよ。何かあったのか?」
思い当たることは、俺に対する噂だろう。
ルナに対しての発言が、貴族の者達に知られてしまった。
俺としては、噂なんてすぐに忘れ去られると考えている。
ルナが無能なのが悪いだけで、俺の発言がありえると思われてしまった。
やはり婚約者を変えたいと考えていると、ヒリスが話す。
「モグルド殿下、ここ最近の噂について調べてみたのですが……私と殿下が浮気をしていると、疑われているようです」
「噂だから、気にしなくていいだろう」
「それでも今は、あまり私と会わない方がいいでしょう」
「ぐっっ……!? 噂を流した奴を見つけ出して、必ず後悔させてやる!!」
最近ルドスラ国で広まっている噂は、俺が婚約者ルナに対して暴言を吐いているというものだ。
その暴言の内容は俺自身の発言で、真っ先に怪しいのはルナだった。
それでもルナは毎日のように城にいるから、貴族達に噂を流せるとは思えない。
城の者が聞いたのだと思うが、調べても噂を流した犯人は未だに見つからなかった。
その後――俺は馬に乗って城へ戻り、玉座のある部屋へ向かっている。
城に到着すると、国王が話したいことがあると兵士に言われたからだ。
恐らく噂についてだが、否定してしまえばいい。
歩きながら現状を思案していると部屋に到着して、部屋にいた父の国王は激怒して俺に叫ぶ。
「モグルドよ! 貴様はとんでもない暴言をルナ様に吐いていたようだな!!」
「父上!? それはただの噂、私は何も話していません!!」
「嘘をつくな! 魔法道具で記録されていたお前の発言を聞いた! 皆が信じているのは言い逃れることのできない証拠があるからだ!!」
「はぁぁぁっ!?」
父の怒声を聞いて、俺は驚愕するしかない。
会話を記録する魔法道具の存在は知っているが、大きい代物のはずだ。
そんな物をルナが持ち歩いている姿は見たことはなくて、取り乱していると父が話す。
「どうやら、会話を記録する魔法道具の小型化に成功したようだ……噂を聞いた後の貴様の暴言も追加で記録されているようだから、言い逃れることができん!!」
「ぐっっ……ルナの奴め! 何もわからないというのは嘘ではないか!」
「貴様がヒリスと浮気をしているのは事実だろう……もはや慰謝料を払い、ルナ様との婚約を破棄するしかない。とてつもない損失だ!」
どうやら父は俺を調べたようで、ヒリスと付き合っていることを知ってしまったらしい。
ルナ如きが消えたからといって、そこまで損失はないはず。
婚約破棄できるのなら、ヒリスを新しい婚約者にできるから構わない。
今はそんなことよりも、俺はルナが許せなかった。
問い詰めるために、翌日ルナの元へ向かう。
俺は、ルナのいるリノ―マ伯爵家の屋敷に到着して――そこには、公爵令息のヒュームがいた。
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