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第三章
心の中にはルカがいる
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結婚しよう。本当はルカにそう言ってやりたかった。ユリウスはエメレンスの控えの間を出て、階段をおりながら、さきほど喉元まででかかった言葉を反芻していた。
ルカは、自分に近づく者へ嫉妬心を抱いていた。将来的にユリウスが結婚したときの心配までして。嬉しかった。それを言ったらルカに怒られそうで言わなかったが、ルカの好きが、嫉妬を含むものであることが嬉しかった。
この先、ユリウスが結婚することがあるとすれば、相手はルカだ。本当はそう言って、安心させてやりたかった。実際、ルカ以外の女とどうこうしたいと全く思わない。でも現状、国の制度として、希少種との婚姻は認められていない。国の制度など、どうでもいいといえばどうでもいい。第一、希少種を奴隷と定めている制度自体、おかしいとユリウスは思ってきた。
周りがどう言おうと、己の思う道を突き進むことはできる。けれどそうすることで負うリスクは、ルカの身にもふりかかる。そう思うと、安易に結婚しようなどと口にはできなかった。
その辺りがエメレンスに言わせれば、融通のきかない堅物だとなるのだろう。
そろそろ晩餐会が終わる時刻だ。最後にライニール王から閉会の言葉がある。その場にいる必要があるため控えの間を出たが、できうるならばそのままルカのところに留まりたかった。
今日はルカを連れて戻ろう。
ユリウスはホールに戻りながら、心に決めた。エメレンスは仕入れ証明書を手に入れたと言っていた。これ以上エメレンスに預けている理由もないし、何よりルカに側にいて欲しい。
ユリウスがホールに入ると、しばらくしてライニール王の閉会の言葉が始まった。毎年かわりばえのしない内容だ。短いあいさつの後、ライニール王はじめ、正妃や側妃たちも続いて退出する。王族に連なるものたちが次々に退出していき、場の緊張感が一気に薄れた。
こうなれば、長居は無用だ。
ユリウスはホールを見渡してエメレンスの姿を探した。エメレンスは庭に張り出したテラスで、スメーツ侯爵と談笑中だった。何の話をしているのか。熱心に何事か言っているスメーツ侯爵に対して、エメレンスが首を振っている。
「ユリウス様」
声をかけられ、ユリウスは振り返った。コルネリアだった。
「何か?」
ユリウスはエメレンスから視線を外し、コルネリアを見下ろした。コルネリアは「あの……」とうつむいて言葉を濁したが、しばらくして意を決したように顔を上げた。
「私の控えの間に参りませんか? もっとゆっくりとお話しとうございます」
そう言ってユリウスの袖を引いた。
その意味するところを知らないユリウスではない。父が中央にいた頃は、当たり前のように目にしてきた光景だ。
王の閉会のあいさつが終わると、晩餐会は無礼講になる。ホールでダンスの続きを楽しむ者、人脈を広げるために積極的に人と交わりにいく者、そして何より意中の女性や男性に声をかけにいく者。気が合えば二人は控えの間に移動し事に至る。
「コルネリア、俺は―――」
ユリウスが断りの言葉を言おうとすると、コルネリアはユリウスの口を手でおさえた。目が訴えるようにユリウスを見た。
「私、父の決めた婚約でしたが、ユリウス様と初めてお会いした時から、お慕いしておりました。このお方と一生を共にするのだと、ユリウス様にお会いしてから毎日、嬉しくて夢見るような心地でおりました。父が、公爵家の肩書ゆえにこの婚姻を決めたことはもちろん存じておりました。ですが、私にとってはそれさえも幸運なことだと思えるほど、ユリウス様と共にいられる未来を待ち望んでおりました」
ユリウスは当時十四歳の少女だったコルネリアの顔を思い浮かべた。いつもちょっと恥ずかしそうにうつむき加減に微笑む大人しい少女だったと記憶している。
当時のユリウスは、そこまで具体的にコルネリアとの生活を思い描いてはいなかった。結婚といっても、まだこれから婚約という段階だったし、十九歳当時の自分の関心は目の前の少女にはなかった。これから父の後を追いかけ、どうやって地位を築いていくのか。一端の政治家を気取って、国の政策について仲間と語り合ったりしていた。
幼かったのだと思う。
あの時すでに、具体的な将来を見据えていたコルネリアと違い、当時の自分は幼かった。自分の婚約者だったコルネリアのことも、ちゃんと理解してはいなかった。
もし父の失脚がなかったなら、ユリウスは今頃コルネリアと家庭を築いていたのだろう。コルネリアは恐らく献身的にユリウスを支え、それなりに幸せな家庭となったかもしれない。でも、来たかもしれない未来を、これから築こうという思いはユリウスにはない。
十年前、婚約の約束が破棄された時点で、コルネリアとの未来はすっぱりと断たれたのだ。
「ユリウス様、父のことは私が必ず説き伏せます。ですからどうか―――」
「―――コルネリア」
ユリウスはコルネリアの言葉を遮った。
これ以上の話は、ユリウスにその気がない以上、どちらにも時間の無駄になる。たとえ相手を傷つけることになっても、はっきりとユリウスはコルネリアに言わなければならない。ルカのためにも、自分のためにも、言うべきことは決まっている。
「すまない。俺はこの先、コルネリアとどうこうとは全く思っておらん」
コルネリアの顔色がさっと変わった。
「なぜです? ユリウス様が未だ独身を貫いておられるのは、私のことを思ってのことと思っておりました。違うのですか?」
「俺が独身なのは、新しい領地での仕事に全力を注いでいたからで、コルネリアのことは関係ない。一度断たれた道を再びつなぐ気はない」
「ならば、今からでもよろしゅうございます。もう一度私とのこと、お考えいただけませんでしょうか。私はもう、二十四です。父がいくつも縁談を持ってきては早く結婚しろと言うのを断り続けてきました。それも全てユリウス様のため。一度断った道とおっしゃるなら、新たな道を築いてはいただけませんか」
ユリウスは首を振った。
「すまない。俺にはもう……」
ルカが心のなかにいる。
コルネリアははっとしたようにユリウスの顔を見上げた。
「そう、そういうことですのね。ユリウス様の心には、思う方がおられるのですね……」
「すまない、コルネリア」
「謝らないでください、ユリウス様。誰か他の方がおられるのなら、私の話はご迷惑だったでしょう。申し訳ございません」
「いや、十年前の俺が聞いたならたぶん嬉しかったに違いない。だが今の俺は、あなたの思いを受け入れることはできない」
「わかりましたわ、ユリウス様」
コルネリアは手を離すと一歩下がってユリウスを見つめた。
「私、そういう誠実なユリウス様が好きでしたの。あなたは今もあの頃と同じ。私の好きなユリウス様でしたわ」
コルネリアは無理に口端をあげて笑顔を作った。その笑顔のまま、踵を返す。目尻に浮かんだ涙に気がついたが、ユリウスはコルネリアを追いかけはしなかった。
ルカは、自分に近づく者へ嫉妬心を抱いていた。将来的にユリウスが結婚したときの心配までして。嬉しかった。それを言ったらルカに怒られそうで言わなかったが、ルカの好きが、嫉妬を含むものであることが嬉しかった。
この先、ユリウスが結婚することがあるとすれば、相手はルカだ。本当はそう言って、安心させてやりたかった。実際、ルカ以外の女とどうこうしたいと全く思わない。でも現状、国の制度として、希少種との婚姻は認められていない。国の制度など、どうでもいいといえばどうでもいい。第一、希少種を奴隷と定めている制度自体、おかしいとユリウスは思ってきた。
周りがどう言おうと、己の思う道を突き進むことはできる。けれどそうすることで負うリスクは、ルカの身にもふりかかる。そう思うと、安易に結婚しようなどと口にはできなかった。
その辺りがエメレンスに言わせれば、融通のきかない堅物だとなるのだろう。
そろそろ晩餐会が終わる時刻だ。最後にライニール王から閉会の言葉がある。その場にいる必要があるため控えの間を出たが、できうるならばそのままルカのところに留まりたかった。
今日はルカを連れて戻ろう。
ユリウスはホールに戻りながら、心に決めた。エメレンスは仕入れ証明書を手に入れたと言っていた。これ以上エメレンスに預けている理由もないし、何よりルカに側にいて欲しい。
ユリウスがホールに入ると、しばらくしてライニール王の閉会の言葉が始まった。毎年かわりばえのしない内容だ。短いあいさつの後、ライニール王はじめ、正妃や側妃たちも続いて退出する。王族に連なるものたちが次々に退出していき、場の緊張感が一気に薄れた。
こうなれば、長居は無用だ。
ユリウスはホールを見渡してエメレンスの姿を探した。エメレンスは庭に張り出したテラスで、スメーツ侯爵と談笑中だった。何の話をしているのか。熱心に何事か言っているスメーツ侯爵に対して、エメレンスが首を振っている。
「ユリウス様」
声をかけられ、ユリウスは振り返った。コルネリアだった。
「何か?」
ユリウスはエメレンスから視線を外し、コルネリアを見下ろした。コルネリアは「あの……」とうつむいて言葉を濁したが、しばらくして意を決したように顔を上げた。
「私の控えの間に参りませんか? もっとゆっくりとお話しとうございます」
そう言ってユリウスの袖を引いた。
その意味するところを知らないユリウスではない。父が中央にいた頃は、当たり前のように目にしてきた光景だ。
王の閉会のあいさつが終わると、晩餐会は無礼講になる。ホールでダンスの続きを楽しむ者、人脈を広げるために積極的に人と交わりにいく者、そして何より意中の女性や男性に声をかけにいく者。気が合えば二人は控えの間に移動し事に至る。
「コルネリア、俺は―――」
ユリウスが断りの言葉を言おうとすると、コルネリアはユリウスの口を手でおさえた。目が訴えるようにユリウスを見た。
「私、父の決めた婚約でしたが、ユリウス様と初めてお会いした時から、お慕いしておりました。このお方と一生を共にするのだと、ユリウス様にお会いしてから毎日、嬉しくて夢見るような心地でおりました。父が、公爵家の肩書ゆえにこの婚姻を決めたことはもちろん存じておりました。ですが、私にとってはそれさえも幸運なことだと思えるほど、ユリウス様と共にいられる未来を待ち望んでおりました」
ユリウスは当時十四歳の少女だったコルネリアの顔を思い浮かべた。いつもちょっと恥ずかしそうにうつむき加減に微笑む大人しい少女だったと記憶している。
当時のユリウスは、そこまで具体的にコルネリアとの生活を思い描いてはいなかった。結婚といっても、まだこれから婚約という段階だったし、十九歳当時の自分の関心は目の前の少女にはなかった。これから父の後を追いかけ、どうやって地位を築いていくのか。一端の政治家を気取って、国の政策について仲間と語り合ったりしていた。
幼かったのだと思う。
あの時すでに、具体的な将来を見据えていたコルネリアと違い、当時の自分は幼かった。自分の婚約者だったコルネリアのことも、ちゃんと理解してはいなかった。
もし父の失脚がなかったなら、ユリウスは今頃コルネリアと家庭を築いていたのだろう。コルネリアは恐らく献身的にユリウスを支え、それなりに幸せな家庭となったかもしれない。でも、来たかもしれない未来を、これから築こうという思いはユリウスにはない。
十年前、婚約の約束が破棄された時点で、コルネリアとの未来はすっぱりと断たれたのだ。
「ユリウス様、父のことは私が必ず説き伏せます。ですからどうか―――」
「―――コルネリア」
ユリウスはコルネリアの言葉を遮った。
これ以上の話は、ユリウスにその気がない以上、どちらにも時間の無駄になる。たとえ相手を傷つけることになっても、はっきりとユリウスはコルネリアに言わなければならない。ルカのためにも、自分のためにも、言うべきことは決まっている。
「すまない。俺はこの先、コルネリアとどうこうとは全く思っておらん」
コルネリアの顔色がさっと変わった。
「なぜです? ユリウス様が未だ独身を貫いておられるのは、私のことを思ってのことと思っておりました。違うのですか?」
「俺が独身なのは、新しい領地での仕事に全力を注いでいたからで、コルネリアのことは関係ない。一度断たれた道を再びつなぐ気はない」
「ならば、今からでもよろしゅうございます。もう一度私とのこと、お考えいただけませんでしょうか。私はもう、二十四です。父がいくつも縁談を持ってきては早く結婚しろと言うのを断り続けてきました。それも全てユリウス様のため。一度断った道とおっしゃるなら、新たな道を築いてはいただけませんか」
ユリウスは首を振った。
「すまない。俺にはもう……」
ルカが心のなかにいる。
コルネリアははっとしたようにユリウスの顔を見上げた。
「そう、そういうことですのね。ユリウス様の心には、思う方がおられるのですね……」
「すまない、コルネリア」
「謝らないでください、ユリウス様。誰か他の方がおられるのなら、私の話はご迷惑だったでしょう。申し訳ございません」
「いや、十年前の俺が聞いたならたぶん嬉しかったに違いない。だが今の俺は、あなたの思いを受け入れることはできない」
「わかりましたわ、ユリウス様」
コルネリアは手を離すと一歩下がってユリウスを見つめた。
「私、そういう誠実なユリウス様が好きでしたの。あなたは今もあの頃と同じ。私の好きなユリウス様でしたわ」
コルネリアは無理に口端をあげて笑顔を作った。その笑顔のまま、踵を返す。目尻に浮かんだ涙に気がついたが、ユリウスはコルネリアを追いかけはしなかった。
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