70 / 91
第六章
思わぬ刺客
しおりを挟む
林へ入ると、ラウはルカの手を引きながら、どんどん奥へと分け入っていく。ルカは何度か木の根に足を取られ、転びそうになりながららラウに声をかけた。
「待って、ラウ。速いよ。転んじゃう」
ルカが息を弾ませ、ラウの足を止めるように手に力を入れると、ラウがやっと気がついたように足を止めた。
「ああ。悪い。気がつかなかった」
ラウはぱっとルカの手を離した。チチチと頭上で小鳥が鳴き、陽光がさしこみ、風が葉をざわざわと揺らした。
「あれ?」
まださほど歩いていないはずなのに、この林の風景ははじめて見る。アントンは、あまり林の奥深くへは入らない。だいたいいつも同じ場所で摘む。こんな知らない場所に来ることはない。
「アントンは?」
「ああ、アントンね。どこだったかな。確かもっとこっちの方だったような」
ラウは言いながら、すいすい木立の間を抜けていく。
「え。待ってラウ。はぐれちゃうよ」
ルカが呼んでも聞こえないのか。ラウは止まることなくどんどん先を行く。見失うまでにそれほど間はなかった。
「ラウ?」
呼びかけても誰もいない。風がざざざざーと吹き抜け、木立を揺らすばかりだ。
ルカは辺りを見回した。やっぱり知らない場所だ。方向を確かめようと頭上を見上げるも、生い茂った葉に遮られ、太陽が見えない。完全に帰り道を見失った。
ルカは、大体の方角をつかむために、今いる場所を中心に歩き回った。太陽が見えれば、それを左手に進んでいけば国境の川沿いに出られるはずだ。
川沿いにはモント騎士団が守りについている。誰かがルカを見つけてくれるはずだ。
そう思い、辺りを歩き回っていると、がさごそと下草を踏む音が近づいてきた。
ラウが気がついて戻ってきてくれたのかもしれない。
ルカは足音のする方へ近づき、丈の高い草をかき分けた。
「え……?」
その先に現れた思わぬ顔に、ルカは固まった。
エミーだ。エミーが一人でこちらに歩いてくる。ルカの姿を見つけると、エミーはだっと走ってきてルカの腕をつかんだ。
「つかまえた。つかまえたわよ。逃げ出した王宮奴隷の希少種」
「エミー様?」
エミーの目は険しく眼尻が上がり、以前屋敷に来た時のエミーとは違っていた。狂気の顔があるとすれば、こんなふうだろうか。それに今なんと言った? 逃げ出した王宮奴隷の希少種。どうしてそんなことをエミーが言うのだろう。
ドリカはエミーの屋敷に滞在しているとユリウスが言っていた。ドリカは去ったはずだが、エミーは何かドリカから聞いたのだろうか。けれどルカはドリカに姿を見られてはいない。なのにどうしてそんなことを。
とにかくエミーからは普通ではないものを感じ、ルカはつかまれた腕を引っ張った。
「お放しください、エミー様。腕が痛いです」
「黙りなさい。この奴隷が。今すぐ王宮騎士団につきだしてやるわ」
「お待ち下さい。わたしはユリウスの奴隷で、王宮奴隷では、……っ」
いきなりエミーのもう片方の手が伸びてきて、ルカの首をつかんだ。喉を絞められ、ルカは喘いだ。
「うっ、く、るし……。放し……」
「うるさいうるさいうるさい! 奴隷のくせに。はしたない性奴隷のくせに。あなたのせいで何もかもめちゃくちゃよ。ユリウス様はあなたなんかに入れ込んで、わたしには見向きもしなかったくせに。仕方ないから、クライドと結婚しようとしたら、また振られたわ。あんな、田舎男爵の、しょーもない男にまで」
「……うぅ」
「でもね、ドリカ先生がおっしゃってくださったの。逃げ出した王宮奴隷をつかまえれば、もっと素敵な中央の貴族をご紹介してくださるって。ドリカ先生はあなたがきっと逃げ出した王宮奴隷に違いないとおっしゃったわ。逃がすものですか。逃さないわよ、絶対に。あなたをユリウス様から引き離して、私は中央の素敵な方と一緒になるのよ!」
「うぐっ」
更に力を込められ、ルカは堪らずエミーの腕を引っ掻いた。
「きゃっ!」
エミーは悲鳴を上げ、ルカの首から手を放した。その隙をつき、ルカはエミーを力いっぱい突き飛ばした。エミーは叫んで尻もちをついた。
「あ、……はぁ、はぁ」
ルカは苦しくて膝をつき、咳き込みながら肩で息をした。つかまれていた喉がまだつかまれているような違和感がある。
「この、よくも」
エミーがふらりと立ち上がる。ふわふわ巻毛は乱れ、前髪が額に張り付いている。ルカはお尻でじりじりと後退した。立ち上がって走って逃げたいが、足が震えて言うことを聞かない。木の幹に背中がぶつかる。見上げると目を血走らせたエミーが手を伸ばしてくる。
「っ!」
思わず目をつむり、襲ってくる衝撃に耐えようとした。が、
「ルカ?」
衝撃のかわりに、耳慣れた声に呼ばれ顔をあげた。すると、エミーのみぞおちに拳を食い込ませ、ぐったりとしたエミーを抱えた思わぬ人物がいて、ルカは目を丸くした。
***
「あら? アントン。もう帰ってきたの?」
廊下を清めていると、向こうから歩いてくるアントンの姿にリサは声をかけた。ルカがアントンと林に行くと言いに来たのはつい今しがただ。
早かったのねと言うと、アントンは何のことだと返してくる。
「何のことって、ルカと林に行ったのではなかったのですか?」
「林? いや、行ってないぞ。今から夕食の仕度をするところだ。遅くなっちまってな。なぜか急に眠気が襲ってきて、つい今しがた目が覚めたとこだ」
「え?」
リサはさぁと血の気が引いた。
「つい今しがたって。そんな。ルカはアントンと林に行くと言って出ていきましたよ」
「何だって? 俺はそんなこと言ってないぞ」
リサはその答えを聞いて掃除道具を放り出すと廊下を走った。
「カレル! カレルどこです?」
リサの血相変えた声に、すぐにカレルが姿を現した。
「どうした? 騒がしいな」
リサが経緯を説明すると、カレルもただ事ではないと悟ったらしい。
「私はすぐにユリウス様に知らせに走る。リサはノルデンとボブにも声をかけてルカを探しに出てくれ。まだそう遠くへは行っていないだろう」
カレルがてきぱきと指示を出し、緊迫した空気の中へ、廊下に面した扉が開き、ディックが出てきた。
「あの、フォリスの奴、どこ行ったか知ってます? 部屋にいないからトイレかと思って待ってたんだけど、ちっとも戻ってきやしない」
「ええ? まさかどこかで倒れてるのかしら」
こんな緊急事態の時に、悪いことは重なるものだ。
「私、トイレを見てきますね。あの、アントン。ノルデンとボブと先に林へ行ってて下さい」
「何かあったのか?」
切羽詰まったリサの様子に、ディックがいぶかしげに聞いてくる。カレルはとっくに走っていった。
リサはディックとトイレへ向かいながら、ルカのことを話した。
「林って。ラウが一緒なんじゃないのか? ほら、さっきラウは厨房に木苺を持って行っただろう? この騒ぎでも出てこないんだ。ルカと一緒なんじゃないのか?」
「あらほんと」
ほっとして頷いたものの、でもリサの胸には異様などす黒いものが残った。それならばなぜアントンはここにいるのだろう。ルカは先に行ったアントンを追いかけると言っていた。ラウと二人だけで行くのなら、そう言うはずだ。やはり何かおかしい。
「フォリス?」
トイレにフォリスはいなかった。リサはフォリスを探すため、ディックと手分けして各部屋を見て回った。使われていない一番奥の部屋を開くと、中からかりかりと音がする。クロスをかけたテーブルの上に木箱があり、音はそこからしていた。
木箱は麻紐でしっかりと結ばれ、見たことのない青い模様がついている。箱を耳に近づけると、中からキュルルと鳴く声がする。
「ポポ?」
え?まさかとリサが麻紐をとき、箱を開くと中からポポが飛び出してきた。
「まぁ。どうしてこんなところに」
一体誰が閉じ込めたのだろう。かわいそうに。
ポポは箱から飛び出した勢いのまま、部屋をだっと駆け出した。
閉じ込められて怖い思いをして、逃げ出したのだろう。落ち着くまで放っておいてやるのがいい。
犯人探しはまた後でするとして、とりあえず今はフォリスだ。
身重の体で一体どこに行ったというのだろう。
ディックと合流し、お互い顔を見合わせて首を振った。フォリスが屋敷から消えた。
「待って、ラウ。速いよ。転んじゃう」
ルカが息を弾ませ、ラウの足を止めるように手に力を入れると、ラウがやっと気がついたように足を止めた。
「ああ。悪い。気がつかなかった」
ラウはぱっとルカの手を離した。チチチと頭上で小鳥が鳴き、陽光がさしこみ、風が葉をざわざわと揺らした。
「あれ?」
まださほど歩いていないはずなのに、この林の風景ははじめて見る。アントンは、あまり林の奥深くへは入らない。だいたいいつも同じ場所で摘む。こんな知らない場所に来ることはない。
「アントンは?」
「ああ、アントンね。どこだったかな。確かもっとこっちの方だったような」
ラウは言いながら、すいすい木立の間を抜けていく。
「え。待ってラウ。はぐれちゃうよ」
ルカが呼んでも聞こえないのか。ラウは止まることなくどんどん先を行く。見失うまでにそれほど間はなかった。
「ラウ?」
呼びかけても誰もいない。風がざざざざーと吹き抜け、木立を揺らすばかりだ。
ルカは辺りを見回した。やっぱり知らない場所だ。方向を確かめようと頭上を見上げるも、生い茂った葉に遮られ、太陽が見えない。完全に帰り道を見失った。
ルカは、大体の方角をつかむために、今いる場所を中心に歩き回った。太陽が見えれば、それを左手に進んでいけば国境の川沿いに出られるはずだ。
川沿いにはモント騎士団が守りについている。誰かがルカを見つけてくれるはずだ。
そう思い、辺りを歩き回っていると、がさごそと下草を踏む音が近づいてきた。
ラウが気がついて戻ってきてくれたのかもしれない。
ルカは足音のする方へ近づき、丈の高い草をかき分けた。
「え……?」
その先に現れた思わぬ顔に、ルカは固まった。
エミーだ。エミーが一人でこちらに歩いてくる。ルカの姿を見つけると、エミーはだっと走ってきてルカの腕をつかんだ。
「つかまえた。つかまえたわよ。逃げ出した王宮奴隷の希少種」
「エミー様?」
エミーの目は険しく眼尻が上がり、以前屋敷に来た時のエミーとは違っていた。狂気の顔があるとすれば、こんなふうだろうか。それに今なんと言った? 逃げ出した王宮奴隷の希少種。どうしてそんなことをエミーが言うのだろう。
ドリカはエミーの屋敷に滞在しているとユリウスが言っていた。ドリカは去ったはずだが、エミーは何かドリカから聞いたのだろうか。けれどルカはドリカに姿を見られてはいない。なのにどうしてそんなことを。
とにかくエミーからは普通ではないものを感じ、ルカはつかまれた腕を引っ張った。
「お放しください、エミー様。腕が痛いです」
「黙りなさい。この奴隷が。今すぐ王宮騎士団につきだしてやるわ」
「お待ち下さい。わたしはユリウスの奴隷で、王宮奴隷では、……っ」
いきなりエミーのもう片方の手が伸びてきて、ルカの首をつかんだ。喉を絞められ、ルカは喘いだ。
「うっ、く、るし……。放し……」
「うるさいうるさいうるさい! 奴隷のくせに。はしたない性奴隷のくせに。あなたのせいで何もかもめちゃくちゃよ。ユリウス様はあなたなんかに入れ込んで、わたしには見向きもしなかったくせに。仕方ないから、クライドと結婚しようとしたら、また振られたわ。あんな、田舎男爵の、しょーもない男にまで」
「……うぅ」
「でもね、ドリカ先生がおっしゃってくださったの。逃げ出した王宮奴隷をつかまえれば、もっと素敵な中央の貴族をご紹介してくださるって。ドリカ先生はあなたがきっと逃げ出した王宮奴隷に違いないとおっしゃったわ。逃がすものですか。逃さないわよ、絶対に。あなたをユリウス様から引き離して、私は中央の素敵な方と一緒になるのよ!」
「うぐっ」
更に力を込められ、ルカは堪らずエミーの腕を引っ掻いた。
「きゃっ!」
エミーは悲鳴を上げ、ルカの首から手を放した。その隙をつき、ルカはエミーを力いっぱい突き飛ばした。エミーは叫んで尻もちをついた。
「あ、……はぁ、はぁ」
ルカは苦しくて膝をつき、咳き込みながら肩で息をした。つかまれていた喉がまだつかまれているような違和感がある。
「この、よくも」
エミーがふらりと立ち上がる。ふわふわ巻毛は乱れ、前髪が額に張り付いている。ルカはお尻でじりじりと後退した。立ち上がって走って逃げたいが、足が震えて言うことを聞かない。木の幹に背中がぶつかる。見上げると目を血走らせたエミーが手を伸ばしてくる。
「っ!」
思わず目をつむり、襲ってくる衝撃に耐えようとした。が、
「ルカ?」
衝撃のかわりに、耳慣れた声に呼ばれ顔をあげた。すると、エミーのみぞおちに拳を食い込ませ、ぐったりとしたエミーを抱えた思わぬ人物がいて、ルカは目を丸くした。
***
「あら? アントン。もう帰ってきたの?」
廊下を清めていると、向こうから歩いてくるアントンの姿にリサは声をかけた。ルカがアントンと林に行くと言いに来たのはつい今しがただ。
早かったのねと言うと、アントンは何のことだと返してくる。
「何のことって、ルカと林に行ったのではなかったのですか?」
「林? いや、行ってないぞ。今から夕食の仕度をするところだ。遅くなっちまってな。なぜか急に眠気が襲ってきて、つい今しがた目が覚めたとこだ」
「え?」
リサはさぁと血の気が引いた。
「つい今しがたって。そんな。ルカはアントンと林に行くと言って出ていきましたよ」
「何だって? 俺はそんなこと言ってないぞ」
リサはその答えを聞いて掃除道具を放り出すと廊下を走った。
「カレル! カレルどこです?」
リサの血相変えた声に、すぐにカレルが姿を現した。
「どうした? 騒がしいな」
リサが経緯を説明すると、カレルもただ事ではないと悟ったらしい。
「私はすぐにユリウス様に知らせに走る。リサはノルデンとボブにも声をかけてルカを探しに出てくれ。まだそう遠くへは行っていないだろう」
カレルがてきぱきと指示を出し、緊迫した空気の中へ、廊下に面した扉が開き、ディックが出てきた。
「あの、フォリスの奴、どこ行ったか知ってます? 部屋にいないからトイレかと思って待ってたんだけど、ちっとも戻ってきやしない」
「ええ? まさかどこかで倒れてるのかしら」
こんな緊急事態の時に、悪いことは重なるものだ。
「私、トイレを見てきますね。あの、アントン。ノルデンとボブと先に林へ行ってて下さい」
「何かあったのか?」
切羽詰まったリサの様子に、ディックがいぶかしげに聞いてくる。カレルはとっくに走っていった。
リサはディックとトイレへ向かいながら、ルカのことを話した。
「林って。ラウが一緒なんじゃないのか? ほら、さっきラウは厨房に木苺を持って行っただろう? この騒ぎでも出てこないんだ。ルカと一緒なんじゃないのか?」
「あらほんと」
ほっとして頷いたものの、でもリサの胸には異様などす黒いものが残った。それならばなぜアントンはここにいるのだろう。ルカは先に行ったアントンを追いかけると言っていた。ラウと二人だけで行くのなら、そう言うはずだ。やはり何かおかしい。
「フォリス?」
トイレにフォリスはいなかった。リサはフォリスを探すため、ディックと手分けして各部屋を見て回った。使われていない一番奥の部屋を開くと、中からかりかりと音がする。クロスをかけたテーブルの上に木箱があり、音はそこからしていた。
木箱は麻紐でしっかりと結ばれ、見たことのない青い模様がついている。箱を耳に近づけると、中からキュルルと鳴く声がする。
「ポポ?」
え?まさかとリサが麻紐をとき、箱を開くと中からポポが飛び出してきた。
「まぁ。どうしてこんなところに」
一体誰が閉じ込めたのだろう。かわいそうに。
ポポは箱から飛び出した勢いのまま、部屋をだっと駆け出した。
閉じ込められて怖い思いをして、逃げ出したのだろう。落ち着くまで放っておいてやるのがいい。
犯人探しはまた後でするとして、とりあえず今はフォリスだ。
身重の体で一体どこに行ったというのだろう。
ディックと合流し、お互い顔を見合わせて首を振った。フォリスが屋敷から消えた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。
しあ
恋愛
目が覚めるとお腹が痛い!
声が出せないくらいの激痛。
この痛み、覚えがある…!
「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」
やっぱり!
忘れてたけど、お産の痛みだ!
だけどどうして…?
私はもう子供が産めないからだだったのに…。
そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと!
指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。
どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。
なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。
本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど!
※視点がちょくちょく変わります。
ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。
エールを送って下さりありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる