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組織
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「おはよう…」
最近、目覚めがすこぶる悪い…
立て続けに起きているあの事件のせいだ…
奴は、全くシッポを出さない…。
被害者に、特に共通点も見つからない…。
「あなた、おはよう…少し起きてくるの遅いけど、時間は大丈夫…?」
妻が珈琲をテーブルに運びながら俺を見る。
「ああ…」
俺はゆっくりと、椅子に座る。
「…2日前に、また新たな遺体が発見され… …被害者の女性の身元が判明しました。被害者は28歳… … また、他の事件と同様、身体の一部が… …」
「あら嫌だ…また~~?ねえ、あなた、まだ例の犯人捕まらないの…?もう10人目だって…嫌だ、怖いわ~
うちの近所ではないけど、このぺースだったら、もうどこであってもおかしくないんじゃないの…?ほんと、物騒な世の中…まだ被害者に、未成年がいないのが救いかしら…親御さんからしたらたまらないと思うわ、もしも子供に何かあったら…そういう意味では、私達にはいなくて良かったのかもしれないわね… ああ、それと… あなた… 土曜日の…」
「… … …」
出会った当初から…よくしゃべる、妻だった…。
互いの友人に紹介された時も、初対面にも関わらず自分からペラペラと話を振りつつ喋ってくれて…どちらかと言えば…いや、完全に引っ込み思案の俺にとっては、なんとも好ましい性格だと思った。
明るく社交的…小さなことは気にしない、おおらかな性格だ…。
対する俺は、神経質で内向的…
あまりにも対照的過ぎる俺たちが結婚するとはその時には全く予想しなかったと、随分後になって、その紹介してくれた友人に言われたほどだ。
「ねえあなた、聞いてるの…?」
「ああ…ごめん、なんだっけ…」
ハッとする…全く、後半の方は聞いていなかった…。
「もう…!土曜のミュージカルよ…今度こそ、行けるんでしょうねって、話…」
「土曜…ああ、ああ…行けると思うよ…楽しみだね…」
「ああ…!何着て行こうかしら…ランチのお店も探しておくわね?行ってみたいイタリアンのお店があるのよ~」
「うん…よろしく…」
仕事で疲れている日常…
妻のこの、底抜けの明るさに救われることも、多々ある…
それにしてもいい加減…何か手がかりが見つからないものか…
このままでは、被害者が増えていく一方だ…なんとかして歯止めを掛けねば…
「まずっ…」
俺は妻に聞こえないように小さく独り言をつぶやきながら、
愛情たっぷりの青汁だか、野菜スムージーだかを、口に含んだ…
最近、目覚めがすこぶる悪い…
立て続けに起きているあの事件のせいだ…
奴は、全くシッポを出さない…。
被害者に、特に共通点も見つからない…。
「あなた、おはよう…少し起きてくるの遅いけど、時間は大丈夫…?」
妻が珈琲をテーブルに運びながら俺を見る。
「ああ…」
俺はゆっくりと、椅子に座る。
「…2日前に、また新たな遺体が発見され… …被害者の女性の身元が判明しました。被害者は28歳… … また、他の事件と同様、身体の一部が… …」
「あら嫌だ…また~~?ねえ、あなた、まだ例の犯人捕まらないの…?もう10人目だって…嫌だ、怖いわ~
うちの近所ではないけど、このぺースだったら、もうどこであってもおかしくないんじゃないの…?ほんと、物騒な世の中…まだ被害者に、未成年がいないのが救いかしら…親御さんからしたらたまらないと思うわ、もしも子供に何かあったら…そういう意味では、私達にはいなくて良かったのかもしれないわね… ああ、それと… あなた… 土曜日の…」
「… … …」
出会った当初から…よくしゃべる、妻だった…。
互いの友人に紹介された時も、初対面にも関わらず自分からペラペラと話を振りつつ喋ってくれて…どちらかと言えば…いや、完全に引っ込み思案の俺にとっては、なんとも好ましい性格だと思った。
明るく社交的…小さなことは気にしない、おおらかな性格だ…。
対する俺は、神経質で内向的…
あまりにも対照的過ぎる俺たちが結婚するとはその時には全く予想しなかったと、随分後になって、その紹介してくれた友人に言われたほどだ。
「ねえあなた、聞いてるの…?」
「ああ…ごめん、なんだっけ…」
ハッとする…全く、後半の方は聞いていなかった…。
「もう…!土曜のミュージカルよ…今度こそ、行けるんでしょうねって、話…」
「土曜…ああ、ああ…行けると思うよ…楽しみだね…」
「ああ…!何着て行こうかしら…ランチのお店も探しておくわね?行ってみたいイタリアンのお店があるのよ~」
「うん…よろしく…」
仕事で疲れている日常…
妻のこの、底抜けの明るさに救われることも、多々ある…
それにしてもいい加減…何か手がかりが見つからないものか…
このままでは、被害者が増えていく一方だ…なんとかして歯止めを掛けねば…
「まずっ…」
俺は妻に聞こえないように小さく独り言をつぶやきながら、
愛情たっぷりの青汁だか、野菜スムージーだかを、口に含んだ…
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