【ミステリー】一部、いただいちゃいます。

もえこ

文字の大きさ
41 / 58

しおりを挟む
「 … …さて… … 」

男の声にハッとした…。

「そろそろ、いいかな…心の準備の方は…?」

「… … …」

「…この場面では取り乱す人間が多いが…あんたは結構、落ち着いてるね。」

「… … …」

うんとも、すんとも… 返事ができない…。

心の準備… 
そんな準備ができるはずもなく…俺はただただ、目の前のフードを被った男を凝視する…。

この男の正体が…いまだにわからない…

せめて、深くかぶったままのフードをほんの少しでも上げてくれたら…目元が見えるのに…。

一体、誰だ…  

恐ろしいほどに完璧な手口で、次々に人を…
奴が認知した「悪人」という枠の人間を殺めていく男…。

何だろう… 

先ほどから、何かが、引っかかる…

頭の中に白く… 
もやがかかっているような状態… 何かを忘れているような…

何か…重大な何かを忘れているかのような…そんな、気持ちの悪い感覚…。

「…ああ、そうだ…奥さんは大丈夫…?週末の…約束…行けなくなっちゃうね~ 」

「… えっ …!?」

「週末のミュージカル……奥さん、可哀そうに…。」

「… は …? …な… なぜ… …」 

それを…? 

「まあ… 大丈夫だよ… いざとなれば、俺が奥さんと一緒に行ってあげるよ。」

どういうことだ… 
なぜ…この男が週末の妻との約束を知っている…?

俺はサーっと…

まるで頭の中でそんな砂のような音がするかのように、血の気が引くのを感じた…。

「… …どういう …意味だ… おまえはなんで…妻のことを…?まさか…盗、聴…」

「あははっ… …さあ… なぜでしょう…?でもさ…もう、いいじゃん…どうせ死ぬんだからさ…」

「… … っ … …」

「今更、何を知ったって…奥さんが普段…何をしてるかなんて…あんたにとっては興味のないことなんだろう…?」

「… おまえは… 何者…な、んだ… 」

「…奥さん、嘆いてたよ…あんたとのこと…まあ…ある意味、仕方、ないか…だって、あんたは…」

「 … …なに… … 」この男は何を…妻の何を…知っている…?

「…あんたは…大人の女より…子供が好きなんだもんね…」

ドキリとした…。

「しかもある時を境に…その対象が男になった…。あんたの好物は少年…」

「… … …」

あまりに男の話したことが、的確で… 

           俺は言葉を失った。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

M性に目覚めた若かりしころの思い出 その2

kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、終活的に少しづつ綴らせていただいてます。 荒れていた地域での、高校時代の体験になります。このような、古き良き(?)時代があったことを、理解いただけましたらうれしいです。 一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...