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妻
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1週間ほど経った頃、
私は、そろそろ本格的に夫の部屋の片づけにかかろうかと思い立った。
このまま抜け殻のように…くよくよしていても、仕方ない…。
気持ちを切り替えねば…。
夫の遺族年金だけでは…生命保険金だけでは…この先、心許ない…。
何か仕事を探さなければ…。
日に日に、そんな感情が沸き起こって来ていた。
幸いにも我が家に子供はいない…
夫の死を…不在を哀しむ存在が少ない方が良いに決まっている…。
ただ、そんな感情と裏腹に…
一緒に、このなんともいえない悲しみを…夫を殺されるという絶望のような感情を…共に分かち合うものがいないことを虚しくも感じた…。
私は未亡人…
この先、たった一人で生きて行かなければならないのだ…。
「はあっ… … …」
これまで何度… この誰もいない部屋で、ため息をついてきただろう…。
私は夫の部屋のドアを開ける…。
几帳面な夫らしく…部屋は奇妙なほどに整頓されていた…。
デスクの上にはパソコン以外何も置かれていない…。
まずは、机の中のものを段ボールに詰めて… 夫の物としてまとめておこう…。
それと、そうだ…。
警察に頼まれたことがあった。
夫の所有物で、事件の捜査にかかわる物があった場合、教えて欲しいと。
例えばノートや手帳、データなど…協力できるものがあれば出して欲しいと…。
一番下の深い引き出しの中に、少しくたびれた感じの数冊の大学ノートがあった。
事件記録だろうか…。
私はそのノートの束をいったん机の上に出したものの、一瞬開くのを躊躇する…。
夫はよく、警察には守秘義務があるから事件のことは詳しく話せないと口にしていた。
事件の内容など…このノートのどこかに…恐ろしいことが書いてはいないだろうか…。
「あなた…このノート、開いてもいい…?頼まれたの…だから、許してね…」
シンとした室内…
返事などある筈がない…
もはや夫は居ないのだから…。
私は恐る恐る、そのノートの一冊を手にした。
私は、そろそろ本格的に夫の部屋の片づけにかかろうかと思い立った。
このまま抜け殻のように…くよくよしていても、仕方ない…。
気持ちを切り替えねば…。
夫の遺族年金だけでは…生命保険金だけでは…この先、心許ない…。
何か仕事を探さなければ…。
日に日に、そんな感情が沸き起こって来ていた。
幸いにも我が家に子供はいない…
夫の死を…不在を哀しむ存在が少ない方が良いに決まっている…。
ただ、そんな感情と裏腹に…
一緒に、このなんともいえない悲しみを…夫を殺されるという絶望のような感情を…共に分かち合うものがいないことを虚しくも感じた…。
私は未亡人…
この先、たった一人で生きて行かなければならないのだ…。
「はあっ… … …」
これまで何度… この誰もいない部屋で、ため息をついてきただろう…。
私は夫の部屋のドアを開ける…。
几帳面な夫らしく…部屋は奇妙なほどに整頓されていた…。
デスクの上にはパソコン以外何も置かれていない…。
まずは、机の中のものを段ボールに詰めて… 夫の物としてまとめておこう…。
それと、そうだ…。
警察に頼まれたことがあった。
夫の所有物で、事件の捜査にかかわる物があった場合、教えて欲しいと。
例えばノートや手帳、データなど…協力できるものがあれば出して欲しいと…。
一番下の深い引き出しの中に、少しくたびれた感じの数冊の大学ノートがあった。
事件記録だろうか…。
私はそのノートの束をいったん机の上に出したものの、一瞬開くのを躊躇する…。
夫はよく、警察には守秘義務があるから事件のことは詳しく話せないと口にしていた。
事件の内容など…このノートのどこかに…恐ろしいことが書いてはいないだろうか…。
「あなた…このノート、開いてもいい…?頼まれたの…だから、許してね…」
シンとした室内…
返事などある筈がない…
もはや夫は居ないのだから…。
私は恐る恐る、そのノートの一冊を手にした。
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