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つまりは相思相愛
ご主人様の前のソファーに座り、根本をリングで括られた僕の熱を一所懸命に触ります。
「んっ、アッ、はぁ……ご、しゅじん、さま……イカせて、ください」
「まだだよ」
ご主人様は書斎の大きな机の上にたくさんの資料を広げられてお仕事をなされています。
もちろん邪魔なんかしたくはないのです。
でも、僕のおしりの中には飴玉をいくつも繋げたようなおもちゃが目一杯入れられているので、少しでも体が動くとそこから快感が体に伝わってきてしまうのです。
でも手を止めることは許されていないから、僕はじっとできずにソファーの上でビクビクと体を震わせてしまい、ますます気持ちよすぎて苦しくなってしまいます。
どうしてこんなことになっているのか。
それはちゃんと説明されています。
ご主人様のご機嫌が悪いからです。
それは僕のせいではないとも仰ってくださいましたから、お仕置きではなく八つ当たりなのだそうです。
僕にそのことを話してくれている間はご主人様もソファーに座られていました、僕を膝の上に乗せて。
本日、ご主人様はお仕事から帰ってこられるとたくさんの使用人の中から真っ直ぐ僕の前に立ち、着替えてくるようにと言われました。
普段の制服はシャツとズボンとチョッキで、仕事や作業で動きやすい物ですが、ご主人様が指定された時は特別なメイド服と決まっています。
このお屋敷に勤めているメイドの方々の制服とは全く違うデザインの僕専用の物をご主人様はいくつも作られて、指定がなければその中から僕が選びます。
どれを選んでも恥ずかしい物ばかりなので、右から順に着ることにしています。
ミニスカートで、胸元は少しずらせば簡単に胸のその部分が露になってしまう仕組みは必ず施されています。
一度部屋に戻った僕は靴からヘアアクセまで一式揃っているものをきっちりと着て、ご主人様の居られる書斎に行きました。
そして直ぐ様ソファーへ導かれ、僕の体を愛撫されながらお話されたわけです。
もちろん、どのような理由であろうとも僕が拒むことなどあり得ませんが、ご主人様は意地悪をすることを先に謝られてから僕を容赦なく撫で回され、丹念に愛撫されました。
けれど達することはないように巧みに加減され、そしてもういつイくか予測できないほど僕が限界になったところでリングを取り付けられます。
そしてご主人様は僕の後孔をその長い指でたっぷり解された後、例の玩具を一粒ずつ僕の限界まで入れて、席に戻られ書類に手をつけられました。
僕に命令を一つ。
「けしてイッてはいけないよ、でも可愛い姿は見ていたいから自分でその苦しそうに震えているところを触ってあげなさい」
「っ、はい」
そして僕は勤しむことになっているのです。
でもそれも限界に近いです。
もう何だか視界が朧気になってきて、涙のせいなのが、苦しさのせいなのか、上手に手を動かせているのかも分からなくなっています。
「っ……はぁ、はぁ。ぅん……ぁっ、はぁ」
リングで堰き止められていても僕はイクことができるのようにご主人様に躾けられたのですが、それをするなと言うのはある意味、僕を思ってのことなんだと分かっています。
一度そうなってしまえば、それは終わることのない強烈な快楽になり、何度も一人その波に飲まれ逃れられなくなるのです。
ご主人様はたまに僕をそのような所まで追いやって抱かれるのですが、それはご主人様が一緒だから耐えられる恐怖なんです。
今僕を犯しているのは無機質な玩具です。でもその寸前までご主人様にギリギリまで高められているからこそ、そんな玩具でも僕はあと一歩でその恐怖の波に飛び込みそうになっているのです。
でもご主人様の命令は絶対です。手を休めることはできません。
「苦しいか?」
思いの外近くからご主人様の声が聞こえました。
首を動かせば横にご主人様がいらっしゃいます。
「ご、しゅじん、さま」
ご主人様は僕の前に片膝で座られると、なんとおしりの玩具に手を伸ばされます。とても長いものなので、全ては収まっておらずいくつか珠が尻尾のように出ているそれをご主人様が引っ張ろうとなさります。
「ぁっ、だめ、いまは、だめです」
「堪えなさい」
僕はなんとか衝撃に耐えようとすると、ご主人様はそれはそれはゆっくりと一つだけ引っ張り出しました。
「ぁう、……ぁ、はぁ」
体内のものが全体的に動く感覚はありましたが、なんとかイクことはなくすみました。
するとまたご主人様はゆっくりと引っ張ります。
また一つ。
「ふっ、ぅん」
僕がしっかりとひと呼吸つくと、またゆっくりと、一つ。
「手が止まっているよ」
「あ、もうしわけ、ありません」
いつの間にか止めてしまってい手を動かし、自ら快感を増やしてそれに耐える。堰き止められて張り詰めているそこはもちろん熱が引くことはなく、むしろその振動が後ろにも響きより珠の動きを感じてしまう。
ご主人様はまたゆっくりと一つだけ引っ張り出します。
「ぁあ、あ」
たぶん一気に引っ張り出されれば、呆気なくイッてしまうはずです。
でもご主人様はそうはなさいません。
一個ずつ入れて下さった時と同じく、一つずつ出させていきます。
幾度となくそれを繰り返し、僕はイクことなく耐えることができました。
でも残り僅かになると今度は自分で出してしまわないようにしなくてはなりませんでした。
「いい子だ」
僕の抵抗を玩具から感じられたご主人様は褒めてくださいます。
なんとか最後の一つまでご主人様に任せることができました。
「今日の夜は長くなる」
「はぃ」
ご主人様はすっかりくたびれている僕を抱きかかえて、隣のベッドルームに移動されました。
そしてベッドの上に僕を下ろすと、ベルトだけ緩められ、僕の上に覆い被ります。
「さっきの物では十分広げられはしなかっただろうが、痛みはないようにするから許してくれ」
そう言うとさっきまで玩具入っていたそこにご主人様の熱いものが触れ、ゆっくりと入ってきます。
「ぁ……ぁっあ、あ」
ご主人様の大きい物で満たされていく事で凄く苦しくはありますが、もう何度となく受け入れているそこに痛みはありません。いつもは入れられるだけで気持ちいい程、指などで解されるのでこの苦しさは久しぶりです。
僕はそれでも嬉しいのですが、これではご主人様もきついはずです。
「ぁあごしゅ、じんさま、」
「もう少しだ」
ある程度まで入っのでしょう、ご主人様はそっと息を吐かれ、それからキスを下さいました。
そのまま律動が始まり、僕は何度となく射精なしてイキます。
そしてご主人様も一度イカれると、僕の中からまだ熱を帯びたままそれを抜かれました。
「悪いな、まだこちらではイカせてやれない」
僕のリングに飾られたそこを撫でると、ご主人様は服を全部脱がれ、また僕の上に戻ってきてくださいます。
僕はまだいやらしいメイド服のままですが、隠れているところの方が少ないくらいなので、ご主人様には支障はないようです。
僕への八つ当たりは、普段の冷静沈着なご主人様の様子からは誰も想像できないものですが、今日は余程気分を害されることがあったのだと推測されます。
ここまで僕に耐えることを強いるのはとても珍しいことだからです。
でもそんなことでご主人様が癒やされるのであれば、僕は嬉しい限りです。
「あぁぁ、はぁあんんッイク、またぁ、ぼく、アッあっああぃく」
「ッイキなさい」
終われない快感をご主人様にしがみつく事で乗り越え、また次にくる高ぶりを登っていく。
合間、合間で僕の服は少しずつ脱がされ、一糸まとわぬ姿になる頃には体は弛緩して、それなのにイク時だけビクビクと体が反応する。
ここまでされると、リングを外さずご主人様が去られても、余韻で幾度かイクことになるはずだ。もう射精がなければ終われないほど、僕は一線を超えてしまっている。
僕は過去にそれを一度しか体験していないが、その時は何日かベッドルームから出して頂くことはできず、仕事を放棄することになってしまったが、今回はどうだろう。
今すぐリングを外して頂けたとしても、明日は体が使い物にならないから休まなければならないが。
そんな仕事の心配なんて考えていることなどすぐにご主人様に見破られてしまう。
「私のことだけ考えなさい」
「ああぁああっっッ、そ、ぉくぅぅああァァァ」
前回は八つ当たりではなく、嫉妬だとおっしゃっていたのですが、もしかして今回も近いものなのでしょうか。
普段ならバカンスにお供させて頂いたときにしか、開かれない最奥を突かれ、そこを突破されればもう数日僕の腰は立たなくなります。
そして僕は従順な下僕のまま自分では、本性を隠すことができなくなる。
「あ、あぁあはぁんんっっ、だめぇ、やめろ」
「もう少しだ」
「アア………ゥく、あ、あ、ぃんんん~あああ」
「はいった」
そのままわざと動かずに待つ、こいつは悪魔だ。
「……おまえ、ぅあ、あん」
「許せ、数日素のお前と話さなければやってられん」
「そんな、の、知るかッああっ! ンッぁ、ゆらすなょ」
「従順なお前ももちろん好きだ、それが本心だとも分かってはいるんだ。でもそれだと甘やかさせてはくれないだろ? 私の世話ばかりで、私がお前の世話を焼くことはこうでもしなくてはさせてくれない」
「そんな、のは、当たり前だ」
「たまにはお前の全てを支配させてくれ」
「それは、ちゃんと、あぁッ! な、んで、いま、うご、く……んんあぁあ」
「長期休暇の時だけだろ? それも可愛いお前のままだ。出会った頃のように、俺だけに縋ってほしいんだよ」
「あっ、あっぅああ……はぁ、あ、っくんんんああ」
まともに返事なんてできるわけもなく、血が沸騰している様な快楽に支配される。でもそれは余裕そうに話しているご主人様も同じだったようで、激しさを増す腰の動きと険しい表情、汗ばむ全身は俺の皮膚にしっとりと張り付くようだった。
いつの間にかリングは外されていたが、それがもう関係ないほど何度も何度もイカされ続け、ご主人さまに抱きつく力さえ残されなかった。
ご主人様はそれでも俺を離すことはなくて、何もできないからこそ強請ればキスもくれたし、もちろん俺の代わりに抱きしめてもくれたし、終わる以外のことはなんでもしてくれた。
そして無駄にタフな俺がようやく意識を手放すまでそれは続いた。
ご主人様が言ったように確かに当初の関係性とは違っている。そもそもご主人様でもなかったし、お互いそんな立場ですらなかった。ご主人様も自分のこと俺って言うし、俺もご主人様をお前なんて呼び方してた。
出会った頃、俺は精神はともかく体の方は本当にボロボロだった。死ぬことはないだろうというのは自己判断で、でも放って置かれても本当に死ぬことはなかったと思う。
ただまともに動けるようになるにはかなりの時間が必要なのは間違いなかったし、行く所がないのもその通りだった。
それを道端で文字通り拾ったのが、ご主人様だった。
俺は放っておいてくれと何度も言ったが、聞き入れられず、当時は一人暮らしだったご主人様が動けない俺をその手で看護して、さらには俺の身元を調べ上げ、厄介な組織から抜けさせまでした。
その理由を聞けば。
「お前は俺だけのものだ」
などと言う。
とんだ勝手な独占欲だが、ご主人様はその代償に放棄したがっていた地位や肩書を背負うことになり、俺はそばにいるために僕になった。それは別に苦痛でもなく、すんなり自分馴染んでいるし、ご主人様もあの頃とは違い、紳士の言動を苦もなくやりこなして、うまく世渡りしていらっしゃいます。
けれど、まあ、僕には意地悪なイタズラやお仕置きをされますね。
俺には殊更優しいだけなんだけど。
と言うわけで、根っからの甘やかしのご主人様は、俺をヘロヘロのぐちょぐちょのぐにゃぐにゃに抱き潰し、この屋敷に来てから初めてご主人様以外の誰にも会うことなく世話をし尽くされ、合間にまた甘く抱かれて、そこまでされたら俺も以前のように怠惰に暮らすしかない。当時は利用できるならとことんしてやろうって思っていたからだが、今はまぁ純粋に甘やかされているだけ。
別に恩返しがしたいとか、日頃が演技というわけでもない。俺でいる時は本質なんだろうとは自分でも思うし、普段とは別人だと思われても仕方ないとも思うけど、それはご主人様以外は知らないからそれを指摘されることもない。
変な組織に使い捨てにされるとわかっていても、自分からは向け出さないくらいには服従心に自覚があるから、俺にとって僕として過ごす日常は至って充実した日々だ。
性的に調教されるのも、ご主人様になら大歓迎だし、ご主人様も隠れたご自身の加虐心が満たされるのは多少窮屈になった今の暮らしでは良い作用だと言っていた。
もちろん本気で傷付けたり、痛めつけたりはない。あくまでも遊びの範囲での意地悪だ。最後にはいつも甘く抱く。
ただそれ以上に俺を能無しにのダメ野郎にして、腑抜けな俺を好きにしたい時がきたらしい。
「普段のお前も可愛らしくて好きだが、何もしないお前もやはりいい」
「変」
俺をソファーに座らせて、その足元に座るご主人様は、俺の足にオイルマッサージを施している。
「この屋敷に来た当初は驚いたな、二重人格なのかと思ったりしたくらいには」
「すんなり納得してなかったか?」
「そういうふうに生き抜いてきたと言われれば素性を調べた身としては納得する部分も大きくてな」
タオルを敷いたクッションを膝の上に乗せ、そこで俺の足裏を香りの良いオイルで絶妙な力加減で揉む。
淫らな快楽とは違う気持ちよさに、自然に口調が緩慢になるのは仕方ないだろう。
「どこでも従順だったわけじゃない、郷に入っては郷に従えってヤツ」
「演じてるなら分かるんだ、でもそうじゃない。一度抱き潰した時はこうはならなかった」
「お前に会うまでは周りに合わせてただけだけど、お前には素直に仕えたいと思ってるからそうしてるだけ」
「ではこうしてるほうが無理をさせているのか?」
滑らせるようにふくらはぎを揉みあげながら、少し不安げなのが笑える。
「別に、お前に甘やかされるのも好きだし。嬉々としてる姿のお前が見れるのもいい。でも意地悪な顔も好きだし、少しでも役に立ててると思えるから普段は今まで通りがいいけど、抱き潰された時くらいはこうやって責任取ってもらおうかな」
「それならいつでも大丈夫だな」
「大丈夫の使い方間違ってる気がするけど」
いつでもって、立つのが億劫になるほど抱かれるのは歓迎したくない。億劫どころか、疲労感と力の入らなさでフラフラだからまともに歩けないのが現状だ。
だから何も大丈夫ではないんだけど、ご主人様は加虐心以上に過保護の甘やかしが異常だから、それもまた満たせるなら嬉しいものでもある。
「結局惚れたらなんでも愛せちゃうんだよな」
肘掛けに頬づえを付きながら呟くと、ご主人様はニコリと微笑む。
「俺も、愛している」
「俺も愛してるよ」
俺たちは出会うべくして出会ったのかもしれない。
「んっ、アッ、はぁ……ご、しゅじん、さま……イカせて、ください」
「まだだよ」
ご主人様は書斎の大きな机の上にたくさんの資料を広げられてお仕事をなされています。
もちろん邪魔なんかしたくはないのです。
でも、僕のおしりの中には飴玉をいくつも繋げたようなおもちゃが目一杯入れられているので、少しでも体が動くとそこから快感が体に伝わってきてしまうのです。
でも手を止めることは許されていないから、僕はじっとできずにソファーの上でビクビクと体を震わせてしまい、ますます気持ちよすぎて苦しくなってしまいます。
どうしてこんなことになっているのか。
それはちゃんと説明されています。
ご主人様のご機嫌が悪いからです。
それは僕のせいではないとも仰ってくださいましたから、お仕置きではなく八つ当たりなのだそうです。
僕にそのことを話してくれている間はご主人様もソファーに座られていました、僕を膝の上に乗せて。
本日、ご主人様はお仕事から帰ってこられるとたくさんの使用人の中から真っ直ぐ僕の前に立ち、着替えてくるようにと言われました。
普段の制服はシャツとズボンとチョッキで、仕事や作業で動きやすい物ですが、ご主人様が指定された時は特別なメイド服と決まっています。
このお屋敷に勤めているメイドの方々の制服とは全く違うデザインの僕専用の物をご主人様はいくつも作られて、指定がなければその中から僕が選びます。
どれを選んでも恥ずかしい物ばかりなので、右から順に着ることにしています。
ミニスカートで、胸元は少しずらせば簡単に胸のその部分が露になってしまう仕組みは必ず施されています。
一度部屋に戻った僕は靴からヘアアクセまで一式揃っているものをきっちりと着て、ご主人様の居られる書斎に行きました。
そして直ぐ様ソファーへ導かれ、僕の体を愛撫されながらお話されたわけです。
もちろん、どのような理由であろうとも僕が拒むことなどあり得ませんが、ご主人様は意地悪をすることを先に謝られてから僕を容赦なく撫で回され、丹念に愛撫されました。
けれど達することはないように巧みに加減され、そしてもういつイくか予測できないほど僕が限界になったところでリングを取り付けられます。
そしてご主人様は僕の後孔をその長い指でたっぷり解された後、例の玩具を一粒ずつ僕の限界まで入れて、席に戻られ書類に手をつけられました。
僕に命令を一つ。
「けしてイッてはいけないよ、でも可愛い姿は見ていたいから自分でその苦しそうに震えているところを触ってあげなさい」
「っ、はい」
そして僕は勤しむことになっているのです。
でもそれも限界に近いです。
もう何だか視界が朧気になってきて、涙のせいなのが、苦しさのせいなのか、上手に手を動かせているのかも分からなくなっています。
「っ……はぁ、はぁ。ぅん……ぁっ、はぁ」
リングで堰き止められていても僕はイクことができるのようにご主人様に躾けられたのですが、それをするなと言うのはある意味、僕を思ってのことなんだと分かっています。
一度そうなってしまえば、それは終わることのない強烈な快楽になり、何度も一人その波に飲まれ逃れられなくなるのです。
ご主人様はたまに僕をそのような所まで追いやって抱かれるのですが、それはご主人様が一緒だから耐えられる恐怖なんです。
今僕を犯しているのは無機質な玩具です。でもその寸前までご主人様にギリギリまで高められているからこそ、そんな玩具でも僕はあと一歩でその恐怖の波に飛び込みそうになっているのです。
でもご主人様の命令は絶対です。手を休めることはできません。
「苦しいか?」
思いの外近くからご主人様の声が聞こえました。
首を動かせば横にご主人様がいらっしゃいます。
「ご、しゅじん、さま」
ご主人様は僕の前に片膝で座られると、なんとおしりの玩具に手を伸ばされます。とても長いものなので、全ては収まっておらずいくつか珠が尻尾のように出ているそれをご主人様が引っ張ろうとなさります。
「ぁっ、だめ、いまは、だめです」
「堪えなさい」
僕はなんとか衝撃に耐えようとすると、ご主人様はそれはそれはゆっくりと一つだけ引っ張り出しました。
「ぁう、……ぁ、はぁ」
体内のものが全体的に動く感覚はありましたが、なんとかイクことはなくすみました。
するとまたご主人様はゆっくりと引っ張ります。
また一つ。
「ふっ、ぅん」
僕がしっかりとひと呼吸つくと、またゆっくりと、一つ。
「手が止まっているよ」
「あ、もうしわけ、ありません」
いつの間にか止めてしまってい手を動かし、自ら快感を増やしてそれに耐える。堰き止められて張り詰めているそこはもちろん熱が引くことはなく、むしろその振動が後ろにも響きより珠の動きを感じてしまう。
ご主人様はまたゆっくりと一つだけ引っ張り出します。
「ぁあ、あ」
たぶん一気に引っ張り出されれば、呆気なくイッてしまうはずです。
でもご主人様はそうはなさいません。
一個ずつ入れて下さった時と同じく、一つずつ出させていきます。
幾度となくそれを繰り返し、僕はイクことなく耐えることができました。
でも残り僅かになると今度は自分で出してしまわないようにしなくてはなりませんでした。
「いい子だ」
僕の抵抗を玩具から感じられたご主人様は褒めてくださいます。
なんとか最後の一つまでご主人様に任せることができました。
「今日の夜は長くなる」
「はぃ」
ご主人様はすっかりくたびれている僕を抱きかかえて、隣のベッドルームに移動されました。
そしてベッドの上に僕を下ろすと、ベルトだけ緩められ、僕の上に覆い被ります。
「さっきの物では十分広げられはしなかっただろうが、痛みはないようにするから許してくれ」
そう言うとさっきまで玩具入っていたそこにご主人様の熱いものが触れ、ゆっくりと入ってきます。
「ぁ……ぁっあ、あ」
ご主人様の大きい物で満たされていく事で凄く苦しくはありますが、もう何度となく受け入れているそこに痛みはありません。いつもは入れられるだけで気持ちいい程、指などで解されるのでこの苦しさは久しぶりです。
僕はそれでも嬉しいのですが、これではご主人様もきついはずです。
「ぁあごしゅ、じんさま、」
「もう少しだ」
ある程度まで入っのでしょう、ご主人様はそっと息を吐かれ、それからキスを下さいました。
そのまま律動が始まり、僕は何度となく射精なしてイキます。
そしてご主人様も一度イカれると、僕の中からまだ熱を帯びたままそれを抜かれました。
「悪いな、まだこちらではイカせてやれない」
僕のリングに飾られたそこを撫でると、ご主人様は服を全部脱がれ、また僕の上に戻ってきてくださいます。
僕はまだいやらしいメイド服のままですが、隠れているところの方が少ないくらいなので、ご主人様には支障はないようです。
僕への八つ当たりは、普段の冷静沈着なご主人様の様子からは誰も想像できないものですが、今日は余程気分を害されることがあったのだと推測されます。
ここまで僕に耐えることを強いるのはとても珍しいことだからです。
でもそんなことでご主人様が癒やされるのであれば、僕は嬉しい限りです。
「あぁぁ、はぁあんんッイク、またぁ、ぼく、アッあっああぃく」
「ッイキなさい」
終われない快感をご主人様にしがみつく事で乗り越え、また次にくる高ぶりを登っていく。
合間、合間で僕の服は少しずつ脱がされ、一糸まとわぬ姿になる頃には体は弛緩して、それなのにイク時だけビクビクと体が反応する。
ここまでされると、リングを外さずご主人様が去られても、余韻で幾度かイクことになるはずだ。もう射精がなければ終われないほど、僕は一線を超えてしまっている。
僕は過去にそれを一度しか体験していないが、その時は何日かベッドルームから出して頂くことはできず、仕事を放棄することになってしまったが、今回はどうだろう。
今すぐリングを外して頂けたとしても、明日は体が使い物にならないから休まなければならないが。
そんな仕事の心配なんて考えていることなどすぐにご主人様に見破られてしまう。
「私のことだけ考えなさい」
「ああぁああっっッ、そ、ぉくぅぅああァァァ」
前回は八つ当たりではなく、嫉妬だとおっしゃっていたのですが、もしかして今回も近いものなのでしょうか。
普段ならバカンスにお供させて頂いたときにしか、開かれない最奥を突かれ、そこを突破されればもう数日僕の腰は立たなくなります。
そして僕は従順な下僕のまま自分では、本性を隠すことができなくなる。
「あ、あぁあはぁんんっっ、だめぇ、やめろ」
「もう少しだ」
「アア………ゥく、あ、あ、ぃんんん~あああ」
「はいった」
そのままわざと動かずに待つ、こいつは悪魔だ。
「……おまえ、ぅあ、あん」
「許せ、数日素のお前と話さなければやってられん」
「そんな、の、知るかッああっ! ンッぁ、ゆらすなょ」
「従順なお前ももちろん好きだ、それが本心だとも分かってはいるんだ。でもそれだと甘やかさせてはくれないだろ? 私の世話ばかりで、私がお前の世話を焼くことはこうでもしなくてはさせてくれない」
「そんな、のは、当たり前だ」
「たまにはお前の全てを支配させてくれ」
「それは、ちゃんと、あぁッ! な、んで、いま、うご、く……んんあぁあ」
「長期休暇の時だけだろ? それも可愛いお前のままだ。出会った頃のように、俺だけに縋ってほしいんだよ」
「あっ、あっぅああ……はぁ、あ、っくんんんああ」
まともに返事なんてできるわけもなく、血が沸騰している様な快楽に支配される。でもそれは余裕そうに話しているご主人様も同じだったようで、激しさを増す腰の動きと険しい表情、汗ばむ全身は俺の皮膚にしっとりと張り付くようだった。
いつの間にかリングは外されていたが、それがもう関係ないほど何度も何度もイカされ続け、ご主人さまに抱きつく力さえ残されなかった。
ご主人様はそれでも俺を離すことはなくて、何もできないからこそ強請ればキスもくれたし、もちろん俺の代わりに抱きしめてもくれたし、終わる以外のことはなんでもしてくれた。
そして無駄にタフな俺がようやく意識を手放すまでそれは続いた。
ご主人様が言ったように確かに当初の関係性とは違っている。そもそもご主人様でもなかったし、お互いそんな立場ですらなかった。ご主人様も自分のこと俺って言うし、俺もご主人様をお前なんて呼び方してた。
出会った頃、俺は精神はともかく体の方は本当にボロボロだった。死ぬことはないだろうというのは自己判断で、でも放って置かれても本当に死ぬことはなかったと思う。
ただまともに動けるようになるにはかなりの時間が必要なのは間違いなかったし、行く所がないのもその通りだった。
それを道端で文字通り拾ったのが、ご主人様だった。
俺は放っておいてくれと何度も言ったが、聞き入れられず、当時は一人暮らしだったご主人様が動けない俺をその手で看護して、さらには俺の身元を調べ上げ、厄介な組織から抜けさせまでした。
その理由を聞けば。
「お前は俺だけのものだ」
などと言う。
とんだ勝手な独占欲だが、ご主人様はその代償に放棄したがっていた地位や肩書を背負うことになり、俺はそばにいるために僕になった。それは別に苦痛でもなく、すんなり自分馴染んでいるし、ご主人様もあの頃とは違い、紳士の言動を苦もなくやりこなして、うまく世渡りしていらっしゃいます。
けれど、まあ、僕には意地悪なイタズラやお仕置きをされますね。
俺には殊更優しいだけなんだけど。
と言うわけで、根っからの甘やかしのご主人様は、俺をヘロヘロのぐちょぐちょのぐにゃぐにゃに抱き潰し、この屋敷に来てから初めてご主人様以外の誰にも会うことなく世話をし尽くされ、合間にまた甘く抱かれて、そこまでされたら俺も以前のように怠惰に暮らすしかない。当時は利用できるならとことんしてやろうって思っていたからだが、今はまぁ純粋に甘やかされているだけ。
別に恩返しがしたいとか、日頃が演技というわけでもない。俺でいる時は本質なんだろうとは自分でも思うし、普段とは別人だと思われても仕方ないとも思うけど、それはご主人様以外は知らないからそれを指摘されることもない。
変な組織に使い捨てにされるとわかっていても、自分からは向け出さないくらいには服従心に自覚があるから、俺にとって僕として過ごす日常は至って充実した日々だ。
性的に調教されるのも、ご主人様になら大歓迎だし、ご主人様も隠れたご自身の加虐心が満たされるのは多少窮屈になった今の暮らしでは良い作用だと言っていた。
もちろん本気で傷付けたり、痛めつけたりはない。あくまでも遊びの範囲での意地悪だ。最後にはいつも甘く抱く。
ただそれ以上に俺を能無しにのダメ野郎にして、腑抜けな俺を好きにしたい時がきたらしい。
「普段のお前も可愛らしくて好きだが、何もしないお前もやはりいい」
「変」
俺をソファーに座らせて、その足元に座るご主人様は、俺の足にオイルマッサージを施している。
「この屋敷に来た当初は驚いたな、二重人格なのかと思ったりしたくらいには」
「すんなり納得してなかったか?」
「そういうふうに生き抜いてきたと言われれば素性を調べた身としては納得する部分も大きくてな」
タオルを敷いたクッションを膝の上に乗せ、そこで俺の足裏を香りの良いオイルで絶妙な力加減で揉む。
淫らな快楽とは違う気持ちよさに、自然に口調が緩慢になるのは仕方ないだろう。
「どこでも従順だったわけじゃない、郷に入っては郷に従えってヤツ」
「演じてるなら分かるんだ、でもそうじゃない。一度抱き潰した時はこうはならなかった」
「お前に会うまでは周りに合わせてただけだけど、お前には素直に仕えたいと思ってるからそうしてるだけ」
「ではこうしてるほうが無理をさせているのか?」
滑らせるようにふくらはぎを揉みあげながら、少し不安げなのが笑える。
「別に、お前に甘やかされるのも好きだし。嬉々としてる姿のお前が見れるのもいい。でも意地悪な顔も好きだし、少しでも役に立ててると思えるから普段は今まで通りがいいけど、抱き潰された時くらいはこうやって責任取ってもらおうかな」
「それならいつでも大丈夫だな」
「大丈夫の使い方間違ってる気がするけど」
いつでもって、立つのが億劫になるほど抱かれるのは歓迎したくない。億劫どころか、疲労感と力の入らなさでフラフラだからまともに歩けないのが現状だ。
だから何も大丈夫ではないんだけど、ご主人様は加虐心以上に過保護の甘やかしが異常だから、それもまた満たせるなら嬉しいものでもある。
「結局惚れたらなんでも愛せちゃうんだよな」
肘掛けに頬づえを付きながら呟くと、ご主人様はニコリと微笑む。
「俺も、愛している」
「俺も愛してるよ」
俺たちは出会うべくして出会ったのかもしれない。
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相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳 三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
スノウマン(ユッキー)半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?