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後日談 ちかにかい 後編
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俺はそれからもちょくちょくモズさんとお話しに行った。
「モズさんは自分が毒出せるから、毒作りしてるの?」
モズさんは休憩するタイミングで俺にもお茶を出してくれる。それで話もしてくれる。結局やっぱりいい人だ。
「お前に毒など出さない」
「違う違う、お茶出してくれるタイミングで聞いちゃ駄目だった。そうじゃなくて、やっぱり得意なのかなって」
間違えたー! このお茶毒入ってませんよね、って聞いてるみたいだよね、そんなこと全然考えてませんから!
でもモズさんはちょっと笑って、分かってるって頷いてくれた。
「別に毒だけを生成してるわけではない。植物の研究や薬物の調合を主にしているだけで、研究したい事はなんでもする」
「それってすごいね」
「そうか?」
やっぱり出来る人って自分では分かってないんだよねー。
ここの洞窟を見つける前、良い住み処を探しがてらあちこちウロウロしてた頃にも何人か見かけたことがある。ちょっと何日か覗いてた薬局の人も店主さんがそんな感じだった。
そうだ、そこでも薬の他に毒も取り扱ってた。
「前に薬屋さんを見てたことがあるんだ。そこで毒を買う人は夜に来ることが多かった」
コウモリ姿なら隅っこでじっとぶら下がってたら気づかれることは少ない。
「そうだろうな」
「でもね」
俺は意味深に声を低くして、ちょっと小さい声にした。
「……なんだ?」
「本当にヤバイ毒を買いに来る本物の人は昼間に普通に来るんだよ」
モズさんはちょっとだけ目を丸くした。
本当に普通に薬買うみたいに、毒を買っていく。昼間寝ている俺がなぜそんなことを知っているのかというと、眠る直前の朝に出会ったり、夜にお店に来て教えてくれたり、つまりは……
「そういう人は俺が軒先でぶら下がって寝てるだけで、コウモリの魔物だって気が付くくらい強力な人なんだよ。でも、いい人が多かったよ。うっかり見たときなんか、気づいても気づかない振りしてくれたり、寝てて気が付いて無いのに、わざわざ起こして口止めじゃなくて雑談する人もいた」
「そんなにいろいろ来る薬局だったのか」
見かけは他の薬局と何も違わないし、店主さんも店員さんも一見どこにも変なところはなかった。けど、能力は一級品だったんだよね。
「その道ではちょっと有名なところだったよ」
「店主にはお前が覗いていても何も言われなかったのか?」
モズさんの眉間のシワと、眉毛はなんと多弁なんだろう。昔のことなのに心配してくれてるのが、伝わって来る。
「お店の人は普通のコウモリと区別できなかったみたい」
「そうか、そうだな。普通はそうだな」
モズさんはスゴく納得してくれて、お茶のお替りを淹れてくれた。
※※※※※
「今日も地下に行ったのか」
「そう! 地下二階!」
覚えたぜ、地下二階。地下三階ができてももう間違わない。王様ならたぶん増やそうと思えば地下の何階かぐらい、すぐ作れそうだし。
ちなみに地下一階(俺が地下二階だと思ってたところね)は、窓がないだけで、他の階と変らず廊下があって扉がいくつもあって、迷路のように部屋がいくつもある。ほとんど物置部屋みたいだけど、全部がそうかは分からない。
調理場とか特別な部屋からしか行けない地下もあるし。お城には隠し通路とか、裏方さん専用の廊下とか脱出用のトンネルとかもあって、迷宮だ。
最近、王様と一緒にお城の中を周る探検してるときに色々教えてもらった。
自分でする探検も好きだけど、危険は侵さない! 俺が迷子になるからあちこちあんまり行かないようにしてるって言ったから、一緒に行ってくれるって。王様が作っただけあって、知らないところはどこにもないんだって。
万一迷子になっても呼べはすぐ来てくれるみたい。アンクレットって便利!
「そこはそんなに楽しいか?」
今は真夜中、部屋で王様とご飯を食べている。
今日はテーブルでしっかりじゃなくて、ソファーでサンドイッチ。でもスープとか、チップスとかついてて食事としてはしっかり。
「あんまり邪魔にならないし、モズさんは夜更かしさんだから仕事も遅くまでやってるから」
もぐもぐ食べつつ、横に座る王様に答える。
この隣同士でってのを王様はたまにしたくなるみたい。テーブルだと向かい合わせが普通だし、フォーク、ナイフで食べるのは俺は上手くないから食べることに集中しちゃうし。逆にお喋りしてると今度は手が止まって全然ご飯が進まなくなるからさ。
ソファーに隣だと、王様がちょいちょい手助けしてくれたりもする。
「俺の仕事の邪魔にもならないぞ」
「ダメだよー、王様は」
「あいつはいいのか」
「モズさん一人だから。王様は誰かと一緒にいることが多いから。王様が良くても他の人が仕事しにくくなるじゃん」
「気にするな」
「無理だぁー」
ちょっと前までずっと一緒だったけど、妙に緊張するし、やれる仕事横でやってたりしても俺の仕事量じゃ王様に遠く及ばない。ただぼーっとするのにも限界があるし、邪魔しないようにって思うと余計なことできない。
王様は首をひねりながらもそれ以上は言わなかった。
代わりに料理を勧めてくれた。
すっかり食べ終わって、空いたお皿を給仕をしてくれていたお姉さんが下げてくれると、仕事が王様のお世話で趣味も王様のお世話だと言うお兄さんがガラスの脚の付いたお皿に乗ったものとお手拭きをテーブルに置いて、いつ見ても優しい笑顔でお辞儀して去っていった。
「ほら、エト」
「なに? 凄い色、食べ物? ゴツゴツしてるよ?」
黒に近い赤紫色した、片手で握り込めるくらいの丸い物。器にいっぱい盛ってある。
「剥いてみろ」
「……剥けるの?」
思わず匂いを嗅いで見る。ちょっと甘い匂いがするかな。
俺が躊躇ってると、王様が微笑みながら剥き始めた。意外とつるりと剥けるみたい。
「あっ、中は白い」
「ライチだ」
「甘い匂いがする!」
「真ん中に種があるから気をつけろよ」
少し齧ってみた。
「うん、美味しいッ」
すぐ1個食べちゃった。
王様はにっこり笑うともう一つ剥いてくれた。
食べたことない甘さと歯応え、独特でいい感じ。ひんやり冷たくしてくれてる。そもそも甘いものは大体なんでも好きなんだけど。
王様は次々に剥きながら、違う食べ物の話を始めた。
「今度新しいチョコレートが来るぞ」
「おお、叡智の塊!」
「チョコレートのことか?」
「俺、カカオの実さ、齧ったことがあるんだ。美味しくなかった」
昔街で見かけたチョコレートに興味があって、いろいろ調べたり探したりして、原料のカカオを見つけて食べてみたから知っている。あのにっがい種が甘いものに変化するなんて、考えた人天才!
そういう食べ物っていっぱいあるよねー。
王様は食べたりしなくても平気なのに、俺が知らない物もよく探してきてくれる。
またもう一つ、皮を剥きながら王様はそのライチを見つめたまま教えてくれた。
「毛布あったぞ」
「え? 毛布? あっ、昼寝の!?」
もう捨てられちゃったかと思って忘れてた。
「こちらです」
お世話好きのお兄さん、いつの間に横に立ってたの。やっぱり笑顔で俺に毛布を渡してくれる。
慌てて手を拭いて受け取った。
「洗濯させて頂きました」
「あれ、これ」
洗濯ってレベルじゃなくない?
綺麗になり過ぎじゃない? こんなにテカテカ、フサフサしてなかったし。
えっ? 別物じゃないかな~?
毛布とお兄さんを交互に見ても、お兄さんは笑顔が変わることはない。
今度は王様を見るけど、特に何も言わず、けど目も合わない。
これはあれだな。
そういう体(てい)で、貰っておきなさいってやつだな。
そもそも王様、あの毛布だって言ってないもんねぇ。
俺だって学んだよー、あんまり欲しいものってないからなー。
サラサラ、もふもふ、羽織ってみると軽くて暖かい。王様的には、良い毛布を見つけてきたよってことだね。
「ありがとう、大事にするね」
羽織った毛布は飛び切りの肌触りだし、せっかくだし貰っておこう。
「腹も膨れたし、昼寝するか」
王様は種まで取った果肉を俺の口に放り込むと、手を拭いてポンポン自分で膝を叩いた。
「そうだねー、ちょっとゴロゴロしようかな」
俺が言うと、王様はお茶の入ったカップを手渡してくれて俺がそれを飲むと、膝枕に導かれる。
ソファーの上でちょっと丸まって安定を見つけると、王様が毛布をかけ直してくれた。
眠気はなかったんだけど、目を瞑ると、食後の魔法ですぐ眠くなってくる。
部屋の明かりが一瞬陰る気配を感じると、ほっぺに温もりが降ってきた。
「んぅ~?」
眠気で目が開けられないでいると、王様がクスクス笑う声が聴こえた。
「気に入ったか?」
「ぬくぬくぅ。すぐ寝そう」
「起きたら俺とも遊べよ」
俺はコクコクと頷きながら、もう半分夢の中。
でもまたほっぺにチューされたのは分かった。それでヨシヨシって頭撫でてくれてて、俺は何を警戒することなく昼寝を堪能し始めたのでした。
「モズさんは自分が毒出せるから、毒作りしてるの?」
モズさんは休憩するタイミングで俺にもお茶を出してくれる。それで話もしてくれる。結局やっぱりいい人だ。
「お前に毒など出さない」
「違う違う、お茶出してくれるタイミングで聞いちゃ駄目だった。そうじゃなくて、やっぱり得意なのかなって」
間違えたー! このお茶毒入ってませんよね、って聞いてるみたいだよね、そんなこと全然考えてませんから!
でもモズさんはちょっと笑って、分かってるって頷いてくれた。
「別に毒だけを生成してるわけではない。植物の研究や薬物の調合を主にしているだけで、研究したい事はなんでもする」
「それってすごいね」
「そうか?」
やっぱり出来る人って自分では分かってないんだよねー。
ここの洞窟を見つける前、良い住み処を探しがてらあちこちウロウロしてた頃にも何人か見かけたことがある。ちょっと何日か覗いてた薬局の人も店主さんがそんな感じだった。
そうだ、そこでも薬の他に毒も取り扱ってた。
「前に薬屋さんを見てたことがあるんだ。そこで毒を買う人は夜に来ることが多かった」
コウモリ姿なら隅っこでじっとぶら下がってたら気づかれることは少ない。
「そうだろうな」
「でもね」
俺は意味深に声を低くして、ちょっと小さい声にした。
「……なんだ?」
「本当にヤバイ毒を買いに来る本物の人は昼間に普通に来るんだよ」
モズさんはちょっとだけ目を丸くした。
本当に普通に薬買うみたいに、毒を買っていく。昼間寝ている俺がなぜそんなことを知っているのかというと、眠る直前の朝に出会ったり、夜にお店に来て教えてくれたり、つまりは……
「そういう人は俺が軒先でぶら下がって寝てるだけで、コウモリの魔物だって気が付くくらい強力な人なんだよ。でも、いい人が多かったよ。うっかり見たときなんか、気づいても気づかない振りしてくれたり、寝てて気が付いて無いのに、わざわざ起こして口止めじゃなくて雑談する人もいた」
「そんなにいろいろ来る薬局だったのか」
見かけは他の薬局と何も違わないし、店主さんも店員さんも一見どこにも変なところはなかった。けど、能力は一級品だったんだよね。
「その道ではちょっと有名なところだったよ」
「店主にはお前が覗いていても何も言われなかったのか?」
モズさんの眉間のシワと、眉毛はなんと多弁なんだろう。昔のことなのに心配してくれてるのが、伝わって来る。
「お店の人は普通のコウモリと区別できなかったみたい」
「そうか、そうだな。普通はそうだな」
モズさんはスゴく納得してくれて、お茶のお替りを淹れてくれた。
※※※※※
「今日も地下に行ったのか」
「そう! 地下二階!」
覚えたぜ、地下二階。地下三階ができてももう間違わない。王様ならたぶん増やそうと思えば地下の何階かぐらい、すぐ作れそうだし。
ちなみに地下一階(俺が地下二階だと思ってたところね)は、窓がないだけで、他の階と変らず廊下があって扉がいくつもあって、迷路のように部屋がいくつもある。ほとんど物置部屋みたいだけど、全部がそうかは分からない。
調理場とか特別な部屋からしか行けない地下もあるし。お城には隠し通路とか、裏方さん専用の廊下とか脱出用のトンネルとかもあって、迷宮だ。
最近、王様と一緒にお城の中を周る探検してるときに色々教えてもらった。
自分でする探検も好きだけど、危険は侵さない! 俺が迷子になるからあちこちあんまり行かないようにしてるって言ったから、一緒に行ってくれるって。王様が作っただけあって、知らないところはどこにもないんだって。
万一迷子になっても呼べはすぐ来てくれるみたい。アンクレットって便利!
「そこはそんなに楽しいか?」
今は真夜中、部屋で王様とご飯を食べている。
今日はテーブルでしっかりじゃなくて、ソファーでサンドイッチ。でもスープとか、チップスとかついてて食事としてはしっかり。
「あんまり邪魔にならないし、モズさんは夜更かしさんだから仕事も遅くまでやってるから」
もぐもぐ食べつつ、横に座る王様に答える。
この隣同士でってのを王様はたまにしたくなるみたい。テーブルだと向かい合わせが普通だし、フォーク、ナイフで食べるのは俺は上手くないから食べることに集中しちゃうし。逆にお喋りしてると今度は手が止まって全然ご飯が進まなくなるからさ。
ソファーに隣だと、王様がちょいちょい手助けしてくれたりもする。
「俺の仕事の邪魔にもならないぞ」
「ダメだよー、王様は」
「あいつはいいのか」
「モズさん一人だから。王様は誰かと一緒にいることが多いから。王様が良くても他の人が仕事しにくくなるじゃん」
「気にするな」
「無理だぁー」
ちょっと前までずっと一緒だったけど、妙に緊張するし、やれる仕事横でやってたりしても俺の仕事量じゃ王様に遠く及ばない。ただぼーっとするのにも限界があるし、邪魔しないようにって思うと余計なことできない。
王様は首をひねりながらもそれ以上は言わなかった。
代わりに料理を勧めてくれた。
すっかり食べ終わって、空いたお皿を給仕をしてくれていたお姉さんが下げてくれると、仕事が王様のお世話で趣味も王様のお世話だと言うお兄さんがガラスの脚の付いたお皿に乗ったものとお手拭きをテーブルに置いて、いつ見ても優しい笑顔でお辞儀して去っていった。
「ほら、エト」
「なに? 凄い色、食べ物? ゴツゴツしてるよ?」
黒に近い赤紫色した、片手で握り込めるくらいの丸い物。器にいっぱい盛ってある。
「剥いてみろ」
「……剥けるの?」
思わず匂いを嗅いで見る。ちょっと甘い匂いがするかな。
俺が躊躇ってると、王様が微笑みながら剥き始めた。意外とつるりと剥けるみたい。
「あっ、中は白い」
「ライチだ」
「甘い匂いがする!」
「真ん中に種があるから気をつけろよ」
少し齧ってみた。
「うん、美味しいッ」
すぐ1個食べちゃった。
王様はにっこり笑うともう一つ剥いてくれた。
食べたことない甘さと歯応え、独特でいい感じ。ひんやり冷たくしてくれてる。そもそも甘いものは大体なんでも好きなんだけど。
王様は次々に剥きながら、違う食べ物の話を始めた。
「今度新しいチョコレートが来るぞ」
「おお、叡智の塊!」
「チョコレートのことか?」
「俺、カカオの実さ、齧ったことがあるんだ。美味しくなかった」
昔街で見かけたチョコレートに興味があって、いろいろ調べたり探したりして、原料のカカオを見つけて食べてみたから知っている。あのにっがい種が甘いものに変化するなんて、考えた人天才!
そういう食べ物っていっぱいあるよねー。
王様は食べたりしなくても平気なのに、俺が知らない物もよく探してきてくれる。
またもう一つ、皮を剥きながら王様はそのライチを見つめたまま教えてくれた。
「毛布あったぞ」
「え? 毛布? あっ、昼寝の!?」
もう捨てられちゃったかと思って忘れてた。
「こちらです」
お世話好きのお兄さん、いつの間に横に立ってたの。やっぱり笑顔で俺に毛布を渡してくれる。
慌てて手を拭いて受け取った。
「洗濯させて頂きました」
「あれ、これ」
洗濯ってレベルじゃなくない?
綺麗になり過ぎじゃない? こんなにテカテカ、フサフサしてなかったし。
えっ? 別物じゃないかな~?
毛布とお兄さんを交互に見ても、お兄さんは笑顔が変わることはない。
今度は王様を見るけど、特に何も言わず、けど目も合わない。
これはあれだな。
そういう体(てい)で、貰っておきなさいってやつだな。
そもそも王様、あの毛布だって言ってないもんねぇ。
俺だって学んだよー、あんまり欲しいものってないからなー。
サラサラ、もふもふ、羽織ってみると軽くて暖かい。王様的には、良い毛布を見つけてきたよってことだね。
「ありがとう、大事にするね」
羽織った毛布は飛び切りの肌触りだし、せっかくだし貰っておこう。
「腹も膨れたし、昼寝するか」
王様は種まで取った果肉を俺の口に放り込むと、手を拭いてポンポン自分で膝を叩いた。
「そうだねー、ちょっとゴロゴロしようかな」
俺が言うと、王様はお茶の入ったカップを手渡してくれて俺がそれを飲むと、膝枕に導かれる。
ソファーの上でちょっと丸まって安定を見つけると、王様が毛布をかけ直してくれた。
眠気はなかったんだけど、目を瞑ると、食後の魔法ですぐ眠くなってくる。
部屋の明かりが一瞬陰る気配を感じると、ほっぺに温もりが降ってきた。
「んぅ~?」
眠気で目が開けられないでいると、王様がクスクス笑う声が聴こえた。
「気に入ったか?」
「ぬくぬくぅ。すぐ寝そう」
「起きたら俺とも遊べよ」
俺はコクコクと頷きながら、もう半分夢の中。
でもまたほっぺにチューされたのは分かった。それでヨシヨシって頭撫でてくれてて、俺は何を警戒することなく昼寝を堪能し始めたのでした。
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