88 / 158
第五章 アトルの街編
第二十話 妹よ、俺は今武闘大会決勝戦を観戦しています。
しおりを挟む「只今より、第四十五回夏の武闘大会決勝戦を行います。まずは東口より、予選からここまで危なげなく勝ち上がってきたモンク、ガイアソーサ!」
パチ、パチ、パチ、パチ
「魔王」スキル所持者の魔族、ガイアソーサの名が紹介され会場からは申し訳なさ程度の拍手が送られる。力の差があり過ぎて決勝戦まで圧勝だったせいか、ガイアソーサの戦いはいまいち観客には受けが良くないようだ。それにしても、モンクって・・・呼び込みのアナウンサーにはガイアソーサが腰に差している剣が見えていないのか?
「続きまして西口より、魔法職にして華麗なる必殺キックの使い手、オスカー!」
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!
凄い人気・・・ここまで観客が盛り上がってしまうと、最後はラ〇ダーキックで決めないといけない気がしてくる。今更あのキックは皆さんが思っているほどの威力はありませんとは言えない雰囲気だ。まあ、力を隠そうとするオスカーの作戦が上手くいったともいえるのだが。
両者が向かい合う。圧倒的な強者を前に、普段と変わらない表情で向き合うオスカー。相変わらず肝の据わり方は大したものだ。さて、二人はどんな会話をしているのやら。少し聞いてみるか。
「ヒアリングエイド」
「君、凄い人気だね」
「ハハハッ、まさかこんなことになるとは、私も想定外です」
「僕は騙されないよ。君が無詠唱魔法の使い手であり、まだ大量の魔力を温存しているのはわかっている」
「それはこちらも同じです。あなたはモンクではない。腰に剣をさしてはいるが、剣士という訳でもない。ヤバい量の魔力がビンビン伝わってきますから。ガイアソーサ殿、あなたはオールラウンダーですね」
「そうだよ、よく気付いたね。まあ、別に隠しているつもりは無いんだけど」
「たまたまです。私は世界最強のオールラウンダーを知っていますので」
「へぇー、そうなんだ。その人、僕より強いの?」
「あなたでは比べるに値しません。まあ、あなたより弱者の私が言っても信憑性は薄いでしょうが」
「僕の方が強者なのは認めちゃうんだ。でも、なんかムカつくなぁ」
「私は聞かれたから事実を言っただけです。ただ、弱者だからといっても、試合の勝敗は分かりませんよ」
「そうだね。強者が必ず勝つなら、君はこの場に居ない筈だから」
「お見通しですか・・・まあ、弱者ながらに精々足掻いてみせますので、どうかお手柔らかにお願いします」
「ダメ。君はいい奴そうだけど、戦闘ではしたたかだから。隙を見せたら、喉元に嚙みついてくる」
なんか、バチバチにやっている・・・
だが、コタローが言ったように「魔王」スキル所持者の魔族、ガイアソーサは純粋に武闘大会を楽しんでいるだけで他意はなさそうだな。
両者が距離をとり、いよいよ試合開始が近付く。観客のボルテージも上がってきた。
「オスカー先生、がんばれー!」
「オスカーさん、怪我しない程度に頑張ってくださーい!」
ミルとシスターパトリの声援が届いたのか、相変わらず余裕の笑みで手を振るオスカー。さあ、どんな戦いを見せてくれる。
「決勝戦、はじめ!」
ゴーン!
銅鑼の音と同時に両者が中央に駆ける。いきなりの接近戦にライ〇ーキックを期待する観客の声援が闘技場を包み込む。
二人の距離が五メートルなったところでオスカーがストップ。魔法を発動した。
「アースウォール」
ドゴーン!
目の前に現れた土の壁を肉体だけで突き破るガイアソーサ。オスカーのアースウォールは土属性に空間属性を掛け合わせて強化されているがもろともしない。予選では誰一人としてオスカーが出した土の牢を破れなかったことを考えても、基本ステータスが他の参加者とは桁違いなのがわかる。
だが、オスカーは想定済み。土の壁はガイアソーサの勢いを一瞬止める為に出したもの。ここでオスカーは隠してきた一つ目の力を見せる。
「トルネード」
土属性の使い手だと思われていたオスカーが初めて出す風属性。ガイアソーサを竜巻が襲う。
「ストーンバレット」
すかさず石礫を連射。竜巻の中に吸い込まれた石礫がガイアソーサの体を切り裂く。数秒後、収まった竜巻の中から全身に傷を負ったガイアソーサが現れるが、致命傷には至っていない。それどころか、ガイアソーサは笑っていた。
「いいねー。凄いよ、君の魔法。威力はそれ程でもないが、無詠唱による圧倒的なスピードは素晴らしい。君みたいな魔法職と対戦できるなんて、武闘大会に出場して本当に良かったよ」
「それはどうも。あなたのような方に褒めていただけて嬉しいです。できれば、もう少しダメージを負っていただけると、もっと嬉しいんですけどね」
オスカーの魔法に怯えることなく、再び突進するガイアソーサ。先程と違いオスカーはその場にとどまっている。
「グラウンドピット」
目の前に開いた穴をガイアソーサは勢いを殺さず華麗に躱していく。それも想定済みのオスカーは交わした方向に向かって魔法を放つ。
「ウインドカッター」
だが、それもジャンプして躱される。しかし、オスカーも負けていない。
「グラウンドピット」
今度は着地点に穴を開けて逃げ場を塞ぐ。斜面に着地したガイアソーサは見事なバランス感覚で転倒は防いだが突進する勢いは止められた。
「アースジェイル」
ガイアソーサを土の牢獄へ閉じ込める。すぐさま拳で土の牢を粉々に砕くが、オスカーが欲しかったのは一瞬の停滞。レッドボアの眉間をも貫くオスカー最大威力の魔法がガイアソーサに襲い掛かる。
「疾風の石槍」
土属性で作った石槍の先端を空間属性で固定して強度を高め風属性でスピードを増した、オスカーが持つ三属性すべてを掛け合わせた魔法。その威力に、ガイアソーサはこの大会始めて剣を抜く。
刹那、ガイアソーサの剣が一瞬早く、石槍は撃ち落される。
「なに!」
次の瞬間、もう一本の石槍がガイアソーサに迫る。オスカーは無詠唱どころか、無言でもう一本、疾風の石槍を放っていた。
ザシュッ!
一瞬の判断。ガイアソーサは剣を持っていない左腕を犠牲に、致命傷を避ける。
「一瞬でよく見切った。やるな、あの男」
「ええ。素晴らしい判断です」
観客でも俺とマーカスしか気付いていない、一本目と二本目の差。見た目は変わらないが、まだ無詠唱魔法を覚えたてのオスカーは、無言で魔法を放てても威力は落ちる。石槍のスピードが僅かに違うことでそれを見抜いたガイアソーサは、左腕を盾にしても致命傷にはならないと判断した。
「先程の失言を詫びるよ。君、いや、オスカー殿の魔法はスピードだけでなく威力も素晴らしい。こんな魔法は見たことが無い。しかも、ここまでその力を隠し続けてきたのには脱帽だ。素晴らしい経験をさせてもらった。そのお礼に、ここからは僕も全力を見せるよ」
「お礼なら、もう少し力を抜いていただけるとありがたいのですが」
ガイアソーサは左腕から石槍を引き抜くと、何事もなかったかのように剣を構える。今まで出会ったことのない未知の魔法を使う相手、時間を掛ければ何が飛び出すかわからない。魔法も封じられている。詠唱無しで魔法を使えないガイアソーサはどうやってもスピード勝負でオスカーには勝てない。ならば、剣しかない。
「行くよ。これが最後だ」
「そうですね。そろそろ魔力もきつくなってきましたので、ここらで決着をつけましょう」
ガイアソーサがオスカーに向かって一直線に駆ける。今までと違い、オスカーは勢いを止める為の妨害を一切しない。ガイアソーサの剣がオスカーに迫る。
「結界」
振り下ろした剣をオスカーの結界が弾く。
「空間魔法だと・・・だが、長くは持たないはず」
ここにきて新たな属性を見せられてもガイアソーサは冷静だった。結界で身を守れるなら、もっと楽に戦えた筈。多分、オスカーが結界を使えるのはほんの一瞬。しかもかなりの魔力を消費する。
ガイアソーサの読みは当たっていた。
もう一度切り込むガイアソーサ。またも、オスカーは迎え撃つ。
「結界」
今度は剣を弾かれぬよう、力を込めるガイアソーサ。ここからは我慢比べだ。そして、この我慢比べは残りの魔力量が少ないオスカーが圧倒的不利。勝利を確信した次の瞬間、ガイアソーサはこの大会始めて、飛び跳ねて大きく後ろに後退した。
観客は何が起きたのかわからない。それも当然。ガイアソーサ自身もどうして自分が後退したのかをわかっていない。オスカーは攻撃の姿勢をとろうともしていないのだ。だが・・・
直感。何か恐ろしい攻撃を隠し持っていると本能が告げた。ガイアソーサは今までいくつもの危機を、この「直感」で回避してきた。
『今のは「魔王」のスキルが発動したんじゃないか?』
『多分、そうでしょうね。今の後退は不自然でした』
一旦後退したものの、オスカーがどんな奥の手を持っているか分かりようもない。今まで自分を守ってくれた「直感」が危険だとも告げている。だが、ガイアソーサはそれを見たい好奇心が抑えられなかった。どの道、剣で切り込むしか残された道は無い。強く剣を握り、覚悟を決める。
ガイアソーサとオスカーの視線がぶつかる。次の瞬間、オスカーはニヤリと笑うと、右手を真っ直ぐ上げた。
「降参します。もう、魔力が尽きました。私の負けです」
「なっ!」
オスカーはそう宣言すると、ガイアソーサに背を向け自ら舞台を降りた。
「それまで!」
「ま、待て・・」
観客の声援がガイアソーサの声を打ち消す。入場時はまばらだった拍手も、二人の戦いに興奮した観客から、今度は割れんばかりの歓声とともに勝者であるガイアソーサに降り注がれた。
左腕に怪我を負っているガイアソーサのもとに回復魔法をかけるため魔法職が駆け寄るが、ガイアソーサは心ここにあらず。受け答えも上の空だ。
それでも、観客はガイアソーサに声援と拍手を送り続ける。それが、大会の成功を物語っていた。
「負けちゃったけれど、オスカー先生、凄かったね」
ミルが誇らしげに言う。
「ああ、本当によく戦ったよ。オスカーが魔法を覚えたてだと知ったら、会場中が驚くんじゃないかな」
そう、オスカーはまだ、俺から魔法を習い始めて数ヶ月。実践訓練に至っては数日だ。これからものびしろは十分にある。オスカーが歩んだ道が、冒険者希望の子供達に還元されていくと思うと、可能性は無限だ。
決勝戦終了から十五分程してオスカーが特別席に顔を出す。負けはしたが、表情は晴れやかだった。
「オスカー先生、かっこよかったよ!」
「声援、聞こえたよ。応援してくれてありがとう」
ミルとシスターパトリが駆け寄る。二人共普段と違うオスカーの戦う姿を見て興奮気味だ。キックや魔法が凄かったとオスカーの大健闘に湧く特別席だったが、一人だけ納得していない人物が口を開く。
「どうして、奥の手を出さなかったのだ。相手はオスカーが剣も使えることを全く想像できていなかったじゃないか。なぜだ!」
毎日、朝早くから剣の稽古に付き合ってきたマーカスの気持ちも理解できる。俺から見ても、ガイアソーサが初見でオスカーの剣に対応できたとは思えない。剣が通用しなかったのなら負けを宣言しても納得がいくだろうが、使わずして負けを宣言してしまったことにマーカスは腹を立てている。
「私は武闘大会で優勝する為に先生から魔法を学んでいる訳ではない。学校の子供達を守るために、冒険者希望の子供達を導くために学んでいるのだ。奥の手は、守りたいものの為に使う。ここで使ってしまっては本当に使うべき時に手の内がバレてしまっている可能性があるではないか」
オスカーの奴、そんなことを考えていたのか・・・
「ただ、悔しかったから、殺気だけは飛ばしておいた。ガイアソーサ殿が後ろに飛び退いた時点で、マーカスとの稽古が身に付いているとわかって、私は満足だったよ」
「オスカー・・・」
怒っていたのが嘘のように、目頭を熱くしてガシガシとオスカーの肩を叩くマーカス。痛いからやめろと言ってマーカスを引きはがし、オスカーはようやく俺のもとへ。
「申し訳ありませんでした、先生。ガイアソーサ殿は今の自分には強すぎました」
「何を謝ることがあるんだ。素晴らしい戦いだったじゃないか。俺が教えた魔法の使い方を自らも考えて使いこなしているオスカーを見て感動したよ。お前は、自慢の弟子だ」
「せ、先生・・・今・・私を、で、弟子と・・・」
「変なことにこだわって悪かったな。もう、冒険者とかどうでもいい。俺の魔法を身に付け、使いこなしているオスカーのような弟子がいることを、俺は誇りに思う」
「あ、ありがとうございます。先生、いえ、師匠に頂けたその言葉は、私にとって武闘大会で優勝するよりも遥かに価値があります」
武闘大会中、終始余裕の笑みを見せていたオスカーが大粒の涙を零す。それを見て感極まったマーカスがオスカーに抱き付いた。
「良かったな、良かったな、オスカー。本当に良かったな」
「ありがとう、ありがとう、マーカス。お前のおかげだ」
闘技場では表彰式が行われていた。ハルトマン男爵から賞状と賞金を渡され、万雷の拍手が優勝者のガイアソーサに送られている。
妹よ、この世界で始めて見た武闘大会は、素晴らしい大会でした。
142
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる