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ver.1.0 ~始まりの音色~
ver.1.1-22話 旅は道連れ、生贄も道連れ
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せっかくなので今回は、中三病さんの前線組からの休暇という事にして、少しの間僕らとパーティを組むことにした。
一応、こうやって他人とパーティを組むのは慣れないとこはあるが、それでも相手は前線組の人であり、戦闘などが起きた際には頼もしい人でもあるだろう。
「まぁ、連鎖クエスト、お使いクエストなどに関しては攻略とはそこまで影響しない、寄り道な類もあるからな。こうやって一緒にやるのはこちらとしても新鮮だから中々良いぞ」
「そういうものですかね?」
「そうだ。前線は結構戦闘回数が多いが、その他の触れ合いが少し少ないからな‥‥‥戦いに明け暮れる日々もいいのだが、時たまこうやってのんびりとするのも悪くはないだろう。‥‥‥仕事で今、姉もいないから付き合わされることもないからな」
どことなく中二病な戦士の雰囲気と、非常に苦労して疲れた様子を同時に見せる中三病さん。このアルケディア・オンライン内ではティラリアというネームにしている姉とやらにどれだけ苦労を背負わされたのかがその様子だけでよく理解させられるだろう。
何にしても、やるとしても大したものではなく、手紙を届ける程度の話。始まりの街のドワーフの親方からこの村の中のとある相手へ向けての手紙だし、気軽にやっていい気分転換が出来るのであれば、それでもいいかもしれない。戦闘に向かう訳でもないので、装備品の鎧などはなく、お手軽なオシャレ装備でもある洋服で身軽な服装で行くことにした。
「さてと、手紙の相手の住所はしっかりと教えてもらっていたけれども、ここでいいのかな?」
村とはいえそれなりに家も多くたっていたが、場所自体はしっかり記されていたので直ぐに分かったので迷うことは無かった。どうやら手紙の宛先人は、この建物に住まう人らしい。
位置としては村の中でも端っこの方に存在しているが、庭がやや広めの一軒家。とはいえ、ドワーフの村だけあってどのご家庭にも一家に一つの鍛冶工房らしいものが存在しており、ここはその中でも大きな建物が併設しているようである。むしろ、家の方がオマケな感じがするな。
「すいませーん、誰がいませんかー!!」
【シャー!!】
【ガウー!!】
「おーい!!」
インターホンがあれば便利だが、流石にそれは無いようで、外から声をかけるしかない。反応が来るまで少々待ちつつ、何も無さげなのでもう一度やってみようかと思っていた…‥‥その時だった。
ボッドォォォォン!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「「【【!?】】」」
突然、爆発音が聞こえたかと思うと、鍛冶工房らしい方の扉が吹っ飛び、誰かが続けて吹っ飛んで来た。
直線状にふっ飛ばされており、その先には…‥‥
ドッゴォォォォォォン!!
「ぐべえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ち、中三病さーん!?」
不幸なことに、中三病さんが行く手を阻む形になっており、飛んできた誰かの頭が見事に腹に決まり、一緒にそのままふっ飛ばされた。
幸い、身軽な衣服だったので硬い鎧は外しているので飛んできた相手の方は怪我することは無いのだが、逆に言えば不幸なことに中三病さんの防御力が薄くなっていたところでの不意の一撃を喰らってしまったのであろう。
吹っ飛んで数秒ほどで地面に落ち、中三病さんが白目をむいて気絶しており、飛んできた人の方が無傷っぽいのはそのせいであった。
「…‥‥ううっ」
「だ、大丈夫ですか中三病さんと、えっと、飛んできた人」
慌てて近くに駆け寄って見たが、被害はすごい大きいわけでもなさそうである。爆発か何かで飛んできた割には、吹っ飛んできた人の方に目立った外傷はない。中三病さんの方も気絶しているだけで、一応大丈夫そうだ。
よく見ると、飛んできた人はプレイヤーなどではなく、耳がとがっているというか、整った美人さんというか‥‥‥多分、エルフの女性なのだろう。
のじゃロリと比較すると圧倒的に成長しており、こちらの方がまともな大人の女性というか‥‥‥ん?あれ、なんか顔立ち的にはあののじゃのじゃのじゃいうやつに似ているのは気のせいか?
「はっ、ここは‥‥‥って、きゃああああああ!?私の下に、死体になった人が!?」
「まだ死んでないですよその人!!」
【シャゲシャゲ!!】
【ガウ!!】
気絶してブクブクとあぶくを吹き始めていた中三病さんの身体に気が付き、そう叫ぶが勝手に殺さないでほしい。多分、まだ息はあるだろう。
というか、何だろうこの人、言動とかはまともな女性っぽいけど、驚愕している表情がどうもあの子に似ている気がする。
「って、こっちにはモンスター!?何、なんなのよ!?」
どうやら吹っ飛んできた衝撃の方が強くて、何がどうなってこんな状況になっているのか理解が追い付いていないらしい。
混乱しているようでバタバタと暴れ、その度にまだ下敷きになっている中三病さんが踏まれまくり、げふっとかごふっとか声を上げる。
「えーっとえっと、『護身の舞』!!」
落ち着かせたかったのだが、混乱が極みに達したのか、どこからともなく青っぽい綺麗な扇を取り出し、中三病さんの上で舞い始めた。
というか、コレってもしやスキルの類では‥‥‥あ、ログに何か表示が出て来た。
―――――
>混乱状態からの、『護身の舞』が使用されました。PvPではないですが、戦闘可能状態になっているようです。
『護身の舞』
HPの8割を削る代わりに全ステータスが1.5倍、異性に対しては追加でATK、INTが三倍になった状態でかつ、確定急所でダメージを与えられる効果も付く。
ただし、時間にして1分しか効果がなく、時間切れ後はステータスが0.8倍になってしまう。
―――――
その効果通りというか、踊っている間に撃墜され、中三病さんが気絶しながらの断末魔という分からない状態で棺桶に入った。
どうやらパーティを組んでいる間はHPが0になると、誰かが生きている時には棺桶に入るらしい。某スライムがでるゲームの仕様みたいだが、ご愁傷様としか言えない状態になっている。
「きゃああきゃあきゃあああああ!!」
「って、ツッコんできたぁ!?」
混乱のまま、舞の効果で一気にパワーアップしている相手は、非常に不味い。特に、異性に対しての追加効果の方が危険すぎるというか、色々と危ない。中三病さんが身をもってそれを見せてくれたからな。
だが、そういう効果であるならば、多少やりようはある。非常時だし、迂闊にやられたらこっちの身の方が危険だしな。
「『女体化』!!ついでにマリー、リン、一緒に彼女をどうにかして抑えるぞ!!」
【シャゲェ!!】
【ガウガーウ!!】
男性アバターから女性アバターになってしまえば、異性に対する効果は無くなるはず。大事なものを失うような感覚はなくならないが、急所への一撃の痛みは非常に嫌なので、多少の犠牲は仕方がないと考えつつ、僕らはどうにかこうにか一分間のパワーアップをしているエルフらしい女性をどうにか落ち着かせるべく、奮闘するのであった‥‥‥‥
‥‥‥ところで、吹っ飛ばしてきた工房の方、もくもく煙があちこち出ているけれども、あっちはあっちでどうしたらいいのだろうか。
一応、こうやって他人とパーティを組むのは慣れないとこはあるが、それでも相手は前線組の人であり、戦闘などが起きた際には頼もしい人でもあるだろう。
「まぁ、連鎖クエスト、お使いクエストなどに関しては攻略とはそこまで影響しない、寄り道な類もあるからな。こうやって一緒にやるのはこちらとしても新鮮だから中々良いぞ」
「そういうものですかね?」
「そうだ。前線は結構戦闘回数が多いが、その他の触れ合いが少し少ないからな‥‥‥戦いに明け暮れる日々もいいのだが、時たまこうやってのんびりとするのも悪くはないだろう。‥‥‥仕事で今、姉もいないから付き合わされることもないからな」
どことなく中二病な戦士の雰囲気と、非常に苦労して疲れた様子を同時に見せる中三病さん。このアルケディア・オンライン内ではティラリアというネームにしている姉とやらにどれだけ苦労を背負わされたのかがその様子だけでよく理解させられるだろう。
何にしても、やるとしても大したものではなく、手紙を届ける程度の話。始まりの街のドワーフの親方からこの村の中のとある相手へ向けての手紙だし、気軽にやっていい気分転換が出来るのであれば、それでもいいかもしれない。戦闘に向かう訳でもないので、装備品の鎧などはなく、お手軽なオシャレ装備でもある洋服で身軽な服装で行くことにした。
「さてと、手紙の相手の住所はしっかりと教えてもらっていたけれども、ここでいいのかな?」
村とはいえそれなりに家も多くたっていたが、場所自体はしっかり記されていたので直ぐに分かったので迷うことは無かった。どうやら手紙の宛先人は、この建物に住まう人らしい。
位置としては村の中でも端っこの方に存在しているが、庭がやや広めの一軒家。とはいえ、ドワーフの村だけあってどのご家庭にも一家に一つの鍛冶工房らしいものが存在しており、ここはその中でも大きな建物が併設しているようである。むしろ、家の方がオマケな感じがするな。
「すいませーん、誰がいませんかー!!」
【シャー!!】
【ガウー!!】
「おーい!!」
インターホンがあれば便利だが、流石にそれは無いようで、外から声をかけるしかない。反応が来るまで少々待ちつつ、何も無さげなのでもう一度やってみようかと思っていた…‥‥その時だった。
ボッドォォォォン!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「「【【!?】】」」
突然、爆発音が聞こえたかと思うと、鍛冶工房らしい方の扉が吹っ飛び、誰かが続けて吹っ飛んで来た。
直線状にふっ飛ばされており、その先には…‥‥
ドッゴォォォォォォン!!
「ぐべえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ち、中三病さーん!?」
不幸なことに、中三病さんが行く手を阻む形になっており、飛んできた誰かの頭が見事に腹に決まり、一緒にそのままふっ飛ばされた。
幸い、身軽な衣服だったので硬い鎧は外しているので飛んできた相手の方は怪我することは無いのだが、逆に言えば不幸なことに中三病さんの防御力が薄くなっていたところでの不意の一撃を喰らってしまったのであろう。
吹っ飛んで数秒ほどで地面に落ち、中三病さんが白目をむいて気絶しており、飛んできた人の方が無傷っぽいのはそのせいであった。
「…‥‥ううっ」
「だ、大丈夫ですか中三病さんと、えっと、飛んできた人」
慌てて近くに駆け寄って見たが、被害はすごい大きいわけでもなさそうである。爆発か何かで飛んできた割には、吹っ飛んできた人の方に目立った外傷はない。中三病さんの方も気絶しているだけで、一応大丈夫そうだ。
よく見ると、飛んできた人はプレイヤーなどではなく、耳がとがっているというか、整った美人さんというか‥‥‥多分、エルフの女性なのだろう。
のじゃロリと比較すると圧倒的に成長しており、こちらの方がまともな大人の女性というか‥‥‥ん?あれ、なんか顔立ち的にはあののじゃのじゃのじゃいうやつに似ているのは気のせいか?
「はっ、ここは‥‥‥って、きゃああああああ!?私の下に、死体になった人が!?」
「まだ死んでないですよその人!!」
【シャゲシャゲ!!】
【ガウ!!】
気絶してブクブクとあぶくを吹き始めていた中三病さんの身体に気が付き、そう叫ぶが勝手に殺さないでほしい。多分、まだ息はあるだろう。
というか、何だろうこの人、言動とかはまともな女性っぽいけど、驚愕している表情がどうもあの子に似ている気がする。
「って、こっちにはモンスター!?何、なんなのよ!?」
どうやら吹っ飛んできた衝撃の方が強くて、何がどうなってこんな状況になっているのか理解が追い付いていないらしい。
混乱しているようでバタバタと暴れ、その度にまだ下敷きになっている中三病さんが踏まれまくり、げふっとかごふっとか声を上げる。
「えーっとえっと、『護身の舞』!!」
落ち着かせたかったのだが、混乱が極みに達したのか、どこからともなく青っぽい綺麗な扇を取り出し、中三病さんの上で舞い始めた。
というか、コレってもしやスキルの類では‥‥‥あ、ログに何か表示が出て来た。
―――――
>混乱状態からの、『護身の舞』が使用されました。PvPではないですが、戦闘可能状態になっているようです。
『護身の舞』
HPの8割を削る代わりに全ステータスが1.5倍、異性に対しては追加でATK、INTが三倍になった状態でかつ、確定急所でダメージを与えられる効果も付く。
ただし、時間にして1分しか効果がなく、時間切れ後はステータスが0.8倍になってしまう。
―――――
その効果通りというか、踊っている間に撃墜され、中三病さんが気絶しながらの断末魔という分からない状態で棺桶に入った。
どうやらパーティを組んでいる間はHPが0になると、誰かが生きている時には棺桶に入るらしい。某スライムがでるゲームの仕様みたいだが、ご愁傷様としか言えない状態になっている。
「きゃああきゃあきゃあああああ!!」
「って、ツッコんできたぁ!?」
混乱のまま、舞の効果で一気にパワーアップしている相手は、非常に不味い。特に、異性に対しての追加効果の方が危険すぎるというか、色々と危ない。中三病さんが身をもってそれを見せてくれたからな。
だが、そういう効果であるならば、多少やりようはある。非常時だし、迂闊にやられたらこっちの身の方が危険だしな。
「『女体化』!!ついでにマリー、リン、一緒に彼女をどうにかして抑えるぞ!!」
【シャゲェ!!】
【ガウガーウ!!】
男性アバターから女性アバターになってしまえば、異性に対する効果は無くなるはず。大事なものを失うような感覚はなくならないが、急所への一撃の痛みは非常に嫌なので、多少の犠牲は仕方がないと考えつつ、僕らはどうにかこうにか一分間のパワーアップをしているエルフらしい女性をどうにか落ち着かせるべく、奮闘するのであった‥‥‥‥
‥‥‥ところで、吹っ飛ばしてきた工房の方、もくもく煙があちこち出ているけれども、あっちはあっちでどうしたらいいのだろうか。
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