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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-58 毒と薬は表裏一体
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毒を以て毒を制す。
毒と薬は紙一重。
人にやばい影響を与えるものだとしても、その扱い方によっては利用できるようにもなるだろう。
そう、それがたとえどんなに救いがたいような代物だとしても、時と場合によってはとんでもない特効薬へと変化を遂げることが出来る。
それはうまくいけばの話で、大概の場合は悲惨なことになりかねないリスクも有しているわけなのだが…そんなことは承知の上だ。
むしろ、やばい者同士の化学反応で爆誕するよりも同士討ちをしてもらえる可能でもある。
「まぁ、うまく扱えなかったらその時はブラックホールにでも投げ込めばよさそうかな?」
「あの変態戦隊、ホワイトホールを突破してできてそうだけどね…」
煮ても焼いても食えないような輩が、いまさらそんな場所に投棄されて消え失せるだろうが。
嫌々過ぎるが自信をもって、奴らはそれで滅びることはないと断言できるだろう。
「というわけで、中三病さんをストーカーの魔の手…いや、魔どころかもっとヤヴァイ何かに陥っているストーカーから守るための作戦会議を行う!!」
どこで作戦会議を行おうとも、中三病さんへの異常な執着を見せるストーカーが監視している可能性があり、ちょっとやそっとの対策を施しても筒抜けになる可能性がある。
そんなことにならない場所はないかと探してみると…その回答はあっさりと見つかった。
「…あの、ハルさん。一ついいかな?」
「何でしょう、中三病さん」
「周囲ががちがちの秘密基地の作戦会議室みたいなここって…」
「そのままのものだよ。まぁ、現在位置は…妖精郷、黒き女神の神域内だけどね。前妖精女王の使っていた湖の中央にあったお城のその奥底、地下深くに作られた部屋だ」
監獄すら脱獄して見せるような相手が、侵入できるような場所があればどこにでも潜り込める可能性はあるだろう。
だがしかし、この女神の神域の中であれば、流石にストーカーと言えども簡単に侵入できるような場所ではないはずだ。
なお、都合上マッチョンも聞いてもらいたいが直接出向けないので、リモートでの参加をしてもらっている。
…VRMMOのゲーム内でのさらにリモートでの出席とはどうなんだろうと思うが、これはこれで正しい使い方をしているような気がしなくもないので、問題ないはず。
万が一にでも戦隊のほうに情報がいくと不味いので、マッチョンはあちらのほうにある私室で参加しているらしい。奥さんとお子さんも一緒にいるようだが、その位は問題無し。
【ふむ、神域か…確かにそこなら、魔の手のものが入ることはそうたやすいことではないだろう、ブモ。元々が条件付きでしか入れないような場所で、さらに秘されたところとくれば、たどり着くのは困難なはずだ、ブモ】
「どこのエリアでも、下手したらバレる可能性があるからね…だったら思い切って、ここの場所であるならば手出しはしにくいと思ったんだよね」
一応、先方には何やらきな臭いところがあるので、ここでも駄目な可能性はある。
だが、何も対策を施さないよりは良いはずだ。
「なるほど…ならむしろ、ここに潜んでいればそれだけでも十分な対策にならないか?」
「いや、多分無理かな。あくまでも、ましにしただけで…時間をかければ、それだけ隙も大きくなるだろう」
この場所がいくら黒き女神の神域であり、ロロの手による魔改造が進んでいたとしても、それでも完璧というわけではない。
度を越した変態がどれだけやばいのかは変態戦隊のせいで身をもって知っており、ストーカーは別ベクトルの方向を向いているとは思うが、それでも度を超えた変態の類に該当するだろう。
明らかに度を超えたものが、どれだけ恐ろしいものか。
これまで嫌というほど味わっている。
そのため、完全に籠城することはできないだろうし、根本的な解決にもなっていない。
「現実世界のほうまで手を出せないからなぁ…あくまでも、ここで僕らが中三病さんにしてあげられるのは、このオンラインの中での対策ぐらいだ」
現実世界のほうに、ストーカー本体がいるのが問題である。
今、こうしている間でも現実のほうの中三病さんの生身の肉体に、迫っている可能性が無きにしもあらず。
あれはあれで度を超えた中三病さんへの囲いを作る恐竜女帝ことティラリアさんが中三病さんの生身の肉体の方を放置していないとは思うが…そこはもう、現実で頑張ってもらうしかない。
僕らがやれるのは、ここでの安全確保のため。
撃退することはできるかもしれないが、それでも限度はある。
だからこそ、その限度を突破できるように、ここで徹底的に対策会議を練り始めるのであった…
(…ねぇ、ハル。現実のほうで、女神の体になれるよね?)
(そうだけど、それがどうしたのミーちゃん?)
(その力で、現実の方でもどうにかできないの?)
(厳しいかなぁ…)
…会議する中でひそひそミーちゃんと話すが、現実のほうで女神の力を振るっても、解決しない可能性がある。
単純に力を振るってくるだけの相手であれば、より圧倒的な力で叩き潰すことが出来るが、こういう相手に対しては効果的とは言えないだろう。
というか、ストーカーと化している相手の前に、黒き女神の姿で顕現したら、それはそれで余計な波乱を招きかねないという危惧もあるんだよなぁ…
毒と薬は紙一重。
人にやばい影響を与えるものだとしても、その扱い方によっては利用できるようにもなるだろう。
そう、それがたとえどんなに救いがたいような代物だとしても、時と場合によってはとんでもない特効薬へと変化を遂げることが出来る。
それはうまくいけばの話で、大概の場合は悲惨なことになりかねないリスクも有しているわけなのだが…そんなことは承知の上だ。
むしろ、やばい者同士の化学反応で爆誕するよりも同士討ちをしてもらえる可能でもある。
「まぁ、うまく扱えなかったらその時はブラックホールにでも投げ込めばよさそうかな?」
「あの変態戦隊、ホワイトホールを突破してできてそうだけどね…」
煮ても焼いても食えないような輩が、いまさらそんな場所に投棄されて消え失せるだろうが。
嫌々過ぎるが自信をもって、奴らはそれで滅びることはないと断言できるだろう。
「というわけで、中三病さんをストーカーの魔の手…いや、魔どころかもっとヤヴァイ何かに陥っているストーカーから守るための作戦会議を行う!!」
どこで作戦会議を行おうとも、中三病さんへの異常な執着を見せるストーカーが監視している可能性があり、ちょっとやそっとの対策を施しても筒抜けになる可能性がある。
そんなことにならない場所はないかと探してみると…その回答はあっさりと見つかった。
「…あの、ハルさん。一ついいかな?」
「何でしょう、中三病さん」
「周囲ががちがちの秘密基地の作戦会議室みたいなここって…」
「そのままのものだよ。まぁ、現在位置は…妖精郷、黒き女神の神域内だけどね。前妖精女王の使っていた湖の中央にあったお城のその奥底、地下深くに作られた部屋だ」
監獄すら脱獄して見せるような相手が、侵入できるような場所があればどこにでも潜り込める可能性はあるだろう。
だがしかし、この女神の神域の中であれば、流石にストーカーと言えども簡単に侵入できるような場所ではないはずだ。
なお、都合上マッチョンも聞いてもらいたいが直接出向けないので、リモートでの参加をしてもらっている。
…VRMMOのゲーム内でのさらにリモートでの出席とはどうなんだろうと思うが、これはこれで正しい使い方をしているような気がしなくもないので、問題ないはず。
万が一にでも戦隊のほうに情報がいくと不味いので、マッチョンはあちらのほうにある私室で参加しているらしい。奥さんとお子さんも一緒にいるようだが、その位は問題無し。
【ふむ、神域か…確かにそこなら、魔の手のものが入ることはそうたやすいことではないだろう、ブモ。元々が条件付きでしか入れないような場所で、さらに秘されたところとくれば、たどり着くのは困難なはずだ、ブモ】
「どこのエリアでも、下手したらバレる可能性があるからね…だったら思い切って、ここの場所であるならば手出しはしにくいと思ったんだよね」
一応、先方には何やらきな臭いところがあるので、ここでも駄目な可能性はある。
だが、何も対策を施さないよりは良いはずだ。
「なるほど…ならむしろ、ここに潜んでいればそれだけでも十分な対策にならないか?」
「いや、多分無理かな。あくまでも、ましにしただけで…時間をかければ、それだけ隙も大きくなるだろう」
この場所がいくら黒き女神の神域であり、ロロの手による魔改造が進んでいたとしても、それでも完璧というわけではない。
度を越した変態がどれだけやばいのかは変態戦隊のせいで身をもって知っており、ストーカーは別ベクトルの方向を向いているとは思うが、それでも度を超えた変態の類に該当するだろう。
明らかに度を超えたものが、どれだけ恐ろしいものか。
これまで嫌というほど味わっている。
そのため、完全に籠城することはできないだろうし、根本的な解決にもなっていない。
「現実世界のほうまで手を出せないからなぁ…あくまでも、ここで僕らが中三病さんにしてあげられるのは、このオンラインの中での対策ぐらいだ」
現実世界のほうに、ストーカー本体がいるのが問題である。
今、こうしている間でも現実のほうの中三病さんの生身の肉体に、迫っている可能性が無きにしもあらず。
あれはあれで度を超えた中三病さんへの囲いを作る恐竜女帝ことティラリアさんが中三病さんの生身の肉体の方を放置していないとは思うが…そこはもう、現実で頑張ってもらうしかない。
僕らがやれるのは、ここでの安全確保のため。
撃退することはできるかもしれないが、それでも限度はある。
だからこそ、その限度を突破できるように、ここで徹底的に対策会議を練り始めるのであった…
(…ねぇ、ハル。現実のほうで、女神の体になれるよね?)
(そうだけど、それがどうしたのミーちゃん?)
(その力で、現実の方でもどうにかできないの?)
(厳しいかなぁ…)
…会議する中でひそひそミーちゃんと話すが、現実のほうで女神の力を振るっても、解決しない可能性がある。
単純に力を振るってくるだけの相手であれば、より圧倒的な力で叩き潰すことが出来るが、こういう相手に対しては効果的とは言えないだろう。
というか、ストーカーと化している相手の前に、黒き女神の姿で顕現したら、それはそれで余計な波乱を招きかねないという危惧もあるんだよなぁ…
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