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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-28 宇宙の旅路は何かとありて
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ついに開業した、宇宙エレベーター。
今はまだ火星までの旅路とはいえ、それでも宇宙というのはどこの誰にとっても大きなロマンになっているようで、初回から満員御礼となり、すでに一か月先までの予約で埋まっているらしい。
「流石に人数が多すぎてサービスが提供できなくなるのは不味いから、予定よりも早く便数を増やすようだけど…そのニュースによって多少は群衆が抑制されたとはいえ、それでも人気が凄いなぁ…」
「アルケディア・オンラインにも宇宙フィールドはあるけれども、やっぱりどこかで仮想現実の世界だからこそ、現実とは違うと思って、身近に手に入れられそうなロマンに人が群がるのは無理が無いと思うよ」
ニュースで朝から話題になっている、エレベーターの話題。
ネット上でもずらずらと評価が出されていたり、SNSに実際に利用してみた人の感想や写真が溢れかえるほど、人々からの人気が凄まじい様子だ。
まぁ、ほんの少し前までは本当に手に入らないような、現実世界の宇宙へのチケットが今、身近に手に入りやすくなった環境になったことで、好奇心が爆発している人が多くなったのだろう。
いや、むしろ事前にオンラインの世界で宇宙を体感してきたからこそ、現実との差異をより詳しく知りたくなって興味を抱き、人気の業火に油を注ぎまくったのかもしれない。
そんな光景を見つつも、他人事ではない。
僕らだって、オンラインの世界だけではなく、現実世界での宇宙に興味はあるのだ。
以前に、うっかりオンラインから現実の世界の月のところに出ちゃった事故があったが…アレは一応、ノーカウントとして、しっかりと迎えるのであれば向かいたくもある。
【やろうと思えば、家からロケットを打ち上げて向かうことも可能ですヨ】
「ロロ、それ冗談だよね?」
【ええ、冗談デス。それやるとこう、家をぱかっと割る機構が必要になりますので…シヨナカのルルスの家はやろうとしているようデスガ…やろうとしても、肝心の主が高所恐怖症のために実現できないと嘆いているとも聞いてますネ】
「シヨナカ?」
【単純に、使用人仲間の略称デス】
さらっとどこかでロロの仲間がやらかそうとしていた話が出たが、どうやら未遂に終わっているらしい。
やろうと思えばできるような使用人たち…もしも全員が一致団結して本気を出せば、宇宙エレベーターよりも凄いものを作りそうな気がしなくもない。
何にしても、宇宙エレベーターが開業したことはそれだけでもめでたいニュースである。
でも、それに加えてさらに増えてくるものもある。
「開業と同時に、詳細が発表されたのは…オンラインでの、久しぶりの大型のレイドバトルイベントか」
「結構前に、魔導船での宇宙戦争みたいなことがあったけど、あの時とはまた違って、本来のレイドのような誰でも参加できるものになったみたいだね」
宇宙エレベーターの開発に運営会社が関わっているのもあってか、いくつか開催が決定されたオンライン内でのイベント。
その第一弾が、いきなり大型レイドバトルの開始予告である。
「宇宙エレベーター開業祝第一弾、『星めぐる彗星の宇宙人』という名か…この宇宙人があからさまに、そのイベントの大ボスなのは分かるけど、その前にいくつかの星でポイントを稼げともあるね」
いきなり大型のイベントが始まるのではなく、その準備を先にしろと言うことなのだろうか。
イベントで指定された、宇宙フィールド内のいくつかの星々をめぐり、各自で何かしらのポイントを集めることで、レイド戦時に様々な効果が発生するようになるらしい。
具体的なものだと、攻撃力上昇、状態異常耐性のアップなど…わりとありふれたものを出したが、運営会社のことだから、斜め上のヤバいものを仕掛けていてもおかしくはない。
ゆえに、それらの対策のために宇宙中を駆けずり回る人も出てくるだろう。
ついでに、宇宙エレベーター自体にもネットが敷かれているようで、場合によっては本物の宇宙から参戦する人もいるとか…宇宙にいながら宇宙に参戦とは、これいかに。
とりあえず、面白そうなイベントだとは思いつつも、これまでの経験上しっかりやらないと、後々大変なことになりそうなのが目に見えているので、こなすためのスケジュールを組み始めるのであった…
「それにしても春、宇宙エレベーター、私たちも乗りたいよね」
「わかるわかる。宇宙へのロマンって、どこでもあるし…でも、人気過ぎて当分無理かな?」
【大丈夫デス。伝手はありますので、最短三日でご用意できマス】
…流石ロロ、手段はあるのか。
でも、すぐに向かうんじゃなくて、何をしたいか決めてからのほうが良いかな?
【場合によっては、グレイ号か他の艦をここに呼び寄せテ…】
「大騒ぎになるから却下で」
エレベータへの乗船機会を得るよりも確実過ぎるが、そこまでごり押しを求めていない。
しかも、本当にできるのだから何とも言えない…
今はまだ火星までの旅路とはいえ、それでも宇宙というのはどこの誰にとっても大きなロマンになっているようで、初回から満員御礼となり、すでに一か月先までの予約で埋まっているらしい。
「流石に人数が多すぎてサービスが提供できなくなるのは不味いから、予定よりも早く便数を増やすようだけど…そのニュースによって多少は群衆が抑制されたとはいえ、それでも人気が凄いなぁ…」
「アルケディア・オンラインにも宇宙フィールドはあるけれども、やっぱりどこかで仮想現実の世界だからこそ、現実とは違うと思って、身近に手に入れられそうなロマンに人が群がるのは無理が無いと思うよ」
ニュースで朝から話題になっている、エレベーターの話題。
ネット上でもずらずらと評価が出されていたり、SNSに実際に利用してみた人の感想や写真が溢れかえるほど、人々からの人気が凄まじい様子だ。
まぁ、ほんの少し前までは本当に手に入らないような、現実世界の宇宙へのチケットが今、身近に手に入りやすくなった環境になったことで、好奇心が爆発している人が多くなったのだろう。
いや、むしろ事前にオンラインの世界で宇宙を体感してきたからこそ、現実との差異をより詳しく知りたくなって興味を抱き、人気の業火に油を注ぎまくったのかもしれない。
そんな光景を見つつも、他人事ではない。
僕らだって、オンラインの世界だけではなく、現実世界での宇宙に興味はあるのだ。
以前に、うっかりオンラインから現実の世界の月のところに出ちゃった事故があったが…アレは一応、ノーカウントとして、しっかりと迎えるのであれば向かいたくもある。
【やろうと思えば、家からロケットを打ち上げて向かうことも可能ですヨ】
「ロロ、それ冗談だよね?」
【ええ、冗談デス。それやるとこう、家をぱかっと割る機構が必要になりますので…シヨナカのルルスの家はやろうとしているようデスガ…やろうとしても、肝心の主が高所恐怖症のために実現できないと嘆いているとも聞いてますネ】
「シヨナカ?」
【単純に、使用人仲間の略称デス】
さらっとどこかでロロの仲間がやらかそうとしていた話が出たが、どうやら未遂に終わっているらしい。
やろうと思えばできるような使用人たち…もしも全員が一致団結して本気を出せば、宇宙エレベーターよりも凄いものを作りそうな気がしなくもない。
何にしても、宇宙エレベーターが開業したことはそれだけでもめでたいニュースである。
でも、それに加えてさらに増えてくるものもある。
「開業と同時に、詳細が発表されたのは…オンラインでの、久しぶりの大型のレイドバトルイベントか」
「結構前に、魔導船での宇宙戦争みたいなことがあったけど、あの時とはまた違って、本来のレイドのような誰でも参加できるものになったみたいだね」
宇宙エレベーターの開発に運営会社が関わっているのもあってか、いくつか開催が決定されたオンライン内でのイベント。
その第一弾が、いきなり大型レイドバトルの開始予告である。
「宇宙エレベーター開業祝第一弾、『星めぐる彗星の宇宙人』という名か…この宇宙人があからさまに、そのイベントの大ボスなのは分かるけど、その前にいくつかの星でポイントを稼げともあるね」
いきなり大型のイベントが始まるのではなく、その準備を先にしろと言うことなのだろうか。
イベントで指定された、宇宙フィールド内のいくつかの星々をめぐり、各自で何かしらのポイントを集めることで、レイド戦時に様々な効果が発生するようになるらしい。
具体的なものだと、攻撃力上昇、状態異常耐性のアップなど…わりとありふれたものを出したが、運営会社のことだから、斜め上のヤバいものを仕掛けていてもおかしくはない。
ゆえに、それらの対策のために宇宙中を駆けずり回る人も出てくるだろう。
ついでに、宇宙エレベーター自体にもネットが敷かれているようで、場合によっては本物の宇宙から参戦する人もいるとか…宇宙にいながら宇宙に参戦とは、これいかに。
とりあえず、面白そうなイベントだとは思いつつも、これまでの経験上しっかりやらないと、後々大変なことになりそうなのが目に見えているので、こなすためのスケジュールを組み始めるのであった…
「それにしても春、宇宙エレベーター、私たちも乗りたいよね」
「わかるわかる。宇宙へのロマンって、どこでもあるし…でも、人気過ぎて当分無理かな?」
【大丈夫デス。伝手はありますので、最短三日でご用意できマス】
…流石ロロ、手段はあるのか。
でも、すぐに向かうんじゃなくて、何をしたいか決めてからのほうが良いかな?
【場合によっては、グレイ号か他の艦をここに呼び寄せテ…】
「大騒ぎになるから却下で」
エレベータへの乗船機会を得るよりも確実過ぎるが、そこまでごり押しを求めていない。
しかも、本当にできるのだから何とも言えない…
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