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面倒事は、何故やってくる
#42 作業に取り掛かるのデス
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SIDEシアン
「はい、これで今日から2泊3日、当宿で宿泊可能になりました。部屋鍵はこちらです」
「わかりました・・・・っと、相部屋になってしまうようですが、本当に部屋が開いていなかったのでしょうか?」
「ええ、残念ながら」
無いモノは仕方がないとしつつ、シアンは受け付けの人から部屋鍵を受け取った。
……本日から2泊3日、家の立て直しのためにシアンとハクロは都市アルバスのおある宿屋に宿泊することになった。
ただ、ハクロは使い魔とは言え、美女だし同室はちょっと恥ずかしかったのだが‥‥‥どういう訳か、この宿の空き部屋が埋まったらしく、同室しか選択肢がなかったのだ。
「一応聞くけど、ハクロはこれで良いよね?」
【ええ、大丈夫ですよ。と言っても普段と大して変わりませんよね?】
ハクロに聞いてみたら、逆にそう尋ね返されたが‥‥‥まぁ、言われてみればそうである。
とは言え、自宅だと別室だからなぁ。まぁ、気にしていないようなら良いか。
何にしても、宿を取ったのでこれで野宿とかの心配はない。
「それでは、私はこれから立て直しのために、森へ戻りマス。3日後にお迎えに参りますので、ご主人様達はどうぞごゆっくりと都市内でお待ちくださいマセ」
そういうと、馬車に乗ってワゼは森へ戻っていった。
あとに残されるのは、僕とハクロだが‥‥‥まぁ、宿も取ったので、特にやることはない。
「そうだ、せっかくだし魔法ギルドへ向かって都市内で出来る依頼でも受けようか。やる事も特にないしね」
【そうしましょうか】
普段は都市外などにある魔法屋の仕事を行うが、たまには都市内の方に目を向けた方が良いかもしれない。
そう思い、僕らは魔法ギルドへ向かうのであった。
……って、あれ?家に帰らないだけでいつもと変わらないような…‥‥まぁ、気にしないでおくか。
――――――――――――――――――――
SIDEワゼ
都市アルバスから帰還し、家の前に立つと、ワゼはすぐに行動に移した。
「それでは、始めますカネ」
じゃこんっと腕を変形させ、大工道具などを取り出す。
メイド服なのはいつもの事なのだが、今回はちょっと気合いを入れてハチマキも撒いてみた。
……が、すぐに外した。メイドの付けるカチューシャの方に変えたほうがしっくりなじんだのである。
何にしても、まずは家の解体から取り掛かった。
とはいっても、むやみやたらに破壊するのではなく、新たな家の材料にも変えるので、部品ごとに分けていく。
ドアや窓を外し、屋根の木の板は釘を抜き、一枚一枚丁寧に分解していく。
家財道具などはメイド服の機能にあるポケットの収納能力ですべてしまい込み、30分もしないうちに、元々あったその家は綺麗な部品だけの状態に分解されたのであった。
「ふぅ、では次に敷地確保デスネ」
新しい家のサイズは、前よりも大きい分、敷地もそれなりに必要である。
一応、この今いる森の主でもあるフェンリルの‥‥‥フェンリル(妻)もといロイヤル=チルデドロスには許可を取っていた。
夫のポチの方が主かもしれないが、権力的にはロイヤルの方が強いようである。
母は強しという言葉があるが、まさにその通りであろう。ポチが尻に敷かれているだけとも言える。
あと、悲しむべきことか、子どもたちの方も順調に成長すればポチ以上になる可能性があるようで……
まぁ、どこぞやのフェンリルの家庭内ヒエラルキーが最底辺になろうとしていても、今は関係ない。
今はとりあえず、敷地確保と建設材料の確保のために、腕をチェンソー……いや、より効率のいい切断方法を極めた結果、近くの川の水を利用したウォーターカッターに切り替え、ワゼは作業に集中するのであった。
ズバブッシュ!!
「あ……ちょっと威力が強すぎましタ。調整が中々難しいですネ」
…‥‥調整に失敗して吹っ飛んだ水の刃の一部が、奇跡的にポチの頭の上をかすめ、見事なカッパ禿げになったのは、また別の話である。
「はい、これで今日から2泊3日、当宿で宿泊可能になりました。部屋鍵はこちらです」
「わかりました・・・・っと、相部屋になってしまうようですが、本当に部屋が開いていなかったのでしょうか?」
「ええ、残念ながら」
無いモノは仕方がないとしつつ、シアンは受け付けの人から部屋鍵を受け取った。
……本日から2泊3日、家の立て直しのためにシアンとハクロは都市アルバスのおある宿屋に宿泊することになった。
ただ、ハクロは使い魔とは言え、美女だし同室はちょっと恥ずかしかったのだが‥‥‥どういう訳か、この宿の空き部屋が埋まったらしく、同室しか選択肢がなかったのだ。
「一応聞くけど、ハクロはこれで良いよね?」
【ええ、大丈夫ですよ。と言っても普段と大して変わりませんよね?】
ハクロに聞いてみたら、逆にそう尋ね返されたが‥‥‥まぁ、言われてみればそうである。
とは言え、自宅だと別室だからなぁ。まぁ、気にしていないようなら良いか。
何にしても、宿を取ったのでこれで野宿とかの心配はない。
「それでは、私はこれから立て直しのために、森へ戻りマス。3日後にお迎えに参りますので、ご主人様達はどうぞごゆっくりと都市内でお待ちくださいマセ」
そういうと、馬車に乗ってワゼは森へ戻っていった。
あとに残されるのは、僕とハクロだが‥‥‥まぁ、宿も取ったので、特にやることはない。
「そうだ、せっかくだし魔法ギルドへ向かって都市内で出来る依頼でも受けようか。やる事も特にないしね」
【そうしましょうか】
普段は都市外などにある魔法屋の仕事を行うが、たまには都市内の方に目を向けた方が良いかもしれない。
そう思い、僕らは魔法ギルドへ向かうのであった。
……って、あれ?家に帰らないだけでいつもと変わらないような…‥‥まぁ、気にしないでおくか。
――――――――――――――――――――
SIDEワゼ
都市アルバスから帰還し、家の前に立つと、ワゼはすぐに行動に移した。
「それでは、始めますカネ」
じゃこんっと腕を変形させ、大工道具などを取り出す。
メイド服なのはいつもの事なのだが、今回はちょっと気合いを入れてハチマキも撒いてみた。
……が、すぐに外した。メイドの付けるカチューシャの方に変えたほうがしっくりなじんだのである。
何にしても、まずは家の解体から取り掛かった。
とはいっても、むやみやたらに破壊するのではなく、新たな家の材料にも変えるので、部品ごとに分けていく。
ドアや窓を外し、屋根の木の板は釘を抜き、一枚一枚丁寧に分解していく。
家財道具などはメイド服の機能にあるポケットの収納能力ですべてしまい込み、30分もしないうちに、元々あったその家は綺麗な部品だけの状態に分解されたのであった。
「ふぅ、では次に敷地確保デスネ」
新しい家のサイズは、前よりも大きい分、敷地もそれなりに必要である。
一応、この今いる森の主でもあるフェンリルの‥‥‥フェンリル(妻)もといロイヤル=チルデドロスには許可を取っていた。
夫のポチの方が主かもしれないが、権力的にはロイヤルの方が強いようである。
母は強しという言葉があるが、まさにその通りであろう。ポチが尻に敷かれているだけとも言える。
あと、悲しむべきことか、子どもたちの方も順調に成長すればポチ以上になる可能性があるようで……
まぁ、どこぞやのフェンリルの家庭内ヒエラルキーが最底辺になろうとしていても、今は関係ない。
今はとりあえず、敷地確保と建設材料の確保のために、腕をチェンソー……いや、より効率のいい切断方法を極めた結果、近くの川の水を利用したウォーターカッターに切り替え、ワゼは作業に集中するのであった。
ズバブッシュ!!
「あ……ちょっと威力が強すぎましタ。調整が中々難しいですネ」
…‥‥調整に失敗して吹っ飛んだ水の刃の一部が、奇跡的にポチの頭の上をかすめ、見事なカッパ禿げになったのは、また別の話である。
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