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面倒事は、何故やってくる
#43 それぞれの動向デス
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SIDE???
…‥‥その者は今、歓喜していた。
普通の人生であればないような体験をしており、その幸運(?)を味わっているのだ。
「ふーはぁぁぁぁはっはっは!!軽い、軽いぞぉ!!体が軽く、強く、速く動けるなぁ!!」
ズバンズバンと手に入れた剣を振り回し、高笑いをしながらその男はモンスターたちを斬りまくる。
「これは良い!!警察に捕まるかと思っていたのに、まさか異世界へ召喚され、自由に過ごしていいとはなんて素晴らしぃんだ!!」
そう叫びながら、その男はこの世界に来た初日の事を思い出していた。
…‥‥数日前まで、この男はどこにでもいる様な、ただのさえない痴漢犯罪浮気性屑おっさんであった。
彼の息子の一人を死体遺棄し、指名手配され、警察に追い詰められあわやと言うところで、この世界に呼ばれたのである。
何処の部屋なのかは知らないが、彼の息子の一人が持っていたライトノベルの愛読者でもあったので、彼は理解した。
ああ、これは俗にいう異世界転移だと。
それならば、自分に何かチートとか言うような能力が付いている、もしくはこれから付けられるに違いないと思っていると、部屋の扉が開き、可愛らしい少女たちが来て、彼に説明した。
なんでも事故と言うか、偶然彼をこの世界に呼び寄せてしまったらしく、元の世界へ帰す方法がない。
申し訳ないが、ある程度の保証はするので、この世界で自由に過ごしてほしいと言われたのである。
そのうえ、ついでに見たところ、まだまだ精神的には若そうだと言われて……ある薬を渡された。
それは、いわゆる若返るの薬と言うやつのようであり、追加効果で少々パワーアップするのだとか。
迷わずに彼はそれを飲み、くたびれたさえない犯罪者風おっさんから、青春時代のような青年にまで若返った。
その事に歓喜しつつ、ついでに必要最低限なこの世界での常識などもきき、その中にあった冒険者へと彼は登録したのであった。
そして現在、弱いモンスターたちをなぶり殺しにしつつ、金銭を稼ぐために彼は討伐をしまくっているのである。
……ただ、その行為は褒められるものではなかった。
通常の討伐であれば、素材回収やアンデッド化を防ぐための葬送のために、ある程度の加減や切り方をわきまえている冒険者たち。
だがしかし、彼は弱いモンスターを相手にしているのに、自分が強くなったように錯覚し、無双モドキとして縦横無尽に暴れまわっているのだ。
素材を回収することもなく、そしてアンデッド化を防ぐための火葬もせず、手当たり次第に獲物を捕らえ、殺戮していく。
……その行為は、彼に気が付かれない場所から見られていた。
そして、その見ていた者たちはニヤリと笑みを浮かべるのであった‥‥‥
――――――――――――――――――――――――
SIDEシアン
……2泊3日の宿屋暮らしとは言えども、何もしないわけにはいかない。
一応、宿屋の宿泊費分を稼ぐのも兼ねて、今日は都市内で可能な依頼を僕らは受けていた。
「とは言っても、なんか人が多いなぁ‥‥‥」
【あ、こちらは銅貨40枚です。えっと、おつりはこれですね。毎度ありがとうございました】
今日はこの都市内でもたまに利用する薬屋のお手伝いなのだが、いつも以上に繁盛しているようだ。
「うーむ、ハクロさんを接客の方へ回したのは失敗だったかなぁ?繁盛しすぎて薬の生産が追い付かないよ」
「なら何でそうしたんですかメディさん・・・・・」
この薬屋の主、メディさんに僕はそう問いかけた。
薬屋の手伝いと言う依頼内容で、精々接客や棚の補充の手伝いをする程度のはずだったのが‥‥‥なぜこうも人が多いのだろうか。
メディさんの方も、薬の製造が追いつかないようで、いくつか作っては、薬草が切れて出せなくなったり・・・・・目まぐるしい忙しさである。
【えっと、こちらは銅貨20枚ほどので‥‥‥って、銀貨3枚の薬もありますが、これで良いのでしょうか?え?良い?】
【銅貨30枚、銀貨4枚のお買い上げです。え?おつりはいらないって……】
【笑顔ですか?お金にはなりませんが‥‥‥はい、ニコッと】
ぶっばぁぁあん!!ばったぁぁぁん!!
【なんか鼻血を吹き出して倒れたぁぁぁぁぁ!?しかもその他の人達まで!?】
「‥‥‥次に依頼を出す時は、薬草採取関係か、薬の調合手伝いにしておきますね」
「そうしましょうメディさん…‥‥とりあえず、今は医者を呼びましょう‥‥」
……なんというか、非常に精神的に僕らは疲れたのであった。
いやまぁ、ハクロは美人だし、笑顔も可愛いけれどさ……それを見ただけでぶっ倒れるのはどうあのだろうか。
手をちょっとぶりっこいみたいに上げてやっていたの?…‥‥あ、そうか、腕を曲げてそこが強調され、ガン見したのか。そりゃなぁ…‥‥でも、ちょっとイラッてくるな。
「メディさん、この人達には一番不味い薬を処方してください」
「なんか怖い雰囲気出ていないかな?」
いえいえ、それは気のせいですよ……多分。
…‥‥その者は今、歓喜していた。
普通の人生であればないような体験をしており、その幸運(?)を味わっているのだ。
「ふーはぁぁぁぁはっはっは!!軽い、軽いぞぉ!!体が軽く、強く、速く動けるなぁ!!」
ズバンズバンと手に入れた剣を振り回し、高笑いをしながらその男はモンスターたちを斬りまくる。
「これは良い!!警察に捕まるかと思っていたのに、まさか異世界へ召喚され、自由に過ごしていいとはなんて素晴らしぃんだ!!」
そう叫びながら、その男はこの世界に来た初日の事を思い出していた。
…‥‥数日前まで、この男はどこにでもいる様な、ただのさえない痴漢犯罪浮気性屑おっさんであった。
彼の息子の一人を死体遺棄し、指名手配され、警察に追い詰められあわやと言うところで、この世界に呼ばれたのである。
何処の部屋なのかは知らないが、彼の息子の一人が持っていたライトノベルの愛読者でもあったので、彼は理解した。
ああ、これは俗にいう異世界転移だと。
それならば、自分に何かチートとか言うような能力が付いている、もしくはこれから付けられるに違いないと思っていると、部屋の扉が開き、可愛らしい少女たちが来て、彼に説明した。
なんでも事故と言うか、偶然彼をこの世界に呼び寄せてしまったらしく、元の世界へ帰す方法がない。
申し訳ないが、ある程度の保証はするので、この世界で自由に過ごしてほしいと言われたのである。
そのうえ、ついでに見たところ、まだまだ精神的には若そうだと言われて……ある薬を渡された。
それは、いわゆる若返るの薬と言うやつのようであり、追加効果で少々パワーアップするのだとか。
迷わずに彼はそれを飲み、くたびれたさえない犯罪者風おっさんから、青春時代のような青年にまで若返った。
その事に歓喜しつつ、ついでに必要最低限なこの世界での常識などもきき、その中にあった冒険者へと彼は登録したのであった。
そして現在、弱いモンスターたちをなぶり殺しにしつつ、金銭を稼ぐために彼は討伐をしまくっているのである。
……ただ、その行為は褒められるものではなかった。
通常の討伐であれば、素材回収やアンデッド化を防ぐための葬送のために、ある程度の加減や切り方をわきまえている冒険者たち。
だがしかし、彼は弱いモンスターを相手にしているのに、自分が強くなったように錯覚し、無双モドキとして縦横無尽に暴れまわっているのだ。
素材を回収することもなく、そしてアンデッド化を防ぐための火葬もせず、手当たり次第に獲物を捕らえ、殺戮していく。
……その行為は、彼に気が付かれない場所から見られていた。
そして、その見ていた者たちはニヤリと笑みを浮かべるのであった‥‥‥
――――――――――――――――――――――――
SIDEシアン
……2泊3日の宿屋暮らしとは言えども、何もしないわけにはいかない。
一応、宿屋の宿泊費分を稼ぐのも兼ねて、今日は都市内で可能な依頼を僕らは受けていた。
「とは言っても、なんか人が多いなぁ‥‥‥」
【あ、こちらは銅貨40枚です。えっと、おつりはこれですね。毎度ありがとうございました】
今日はこの都市内でもたまに利用する薬屋のお手伝いなのだが、いつも以上に繁盛しているようだ。
「うーむ、ハクロさんを接客の方へ回したのは失敗だったかなぁ?繁盛しすぎて薬の生産が追い付かないよ」
「なら何でそうしたんですかメディさん・・・・・」
この薬屋の主、メディさんに僕はそう問いかけた。
薬屋の手伝いと言う依頼内容で、精々接客や棚の補充の手伝いをする程度のはずだったのが‥‥‥なぜこうも人が多いのだろうか。
メディさんの方も、薬の製造が追いつかないようで、いくつか作っては、薬草が切れて出せなくなったり・・・・・目まぐるしい忙しさである。
【えっと、こちらは銅貨20枚ほどので‥‥‥って、銀貨3枚の薬もありますが、これで良いのでしょうか?え?良い?】
【銅貨30枚、銀貨4枚のお買い上げです。え?おつりはいらないって……】
【笑顔ですか?お金にはなりませんが‥‥‥はい、ニコッと】
ぶっばぁぁあん!!ばったぁぁぁん!!
【なんか鼻血を吹き出して倒れたぁぁぁぁぁ!?しかもその他の人達まで!?】
「‥‥‥次に依頼を出す時は、薬草採取関係か、薬の調合手伝いにしておきますね」
「そうしましょうメディさん…‥‥とりあえず、今は医者を呼びましょう‥‥」
……なんというか、非常に精神的に僕らは疲れたのであった。
いやまぁ、ハクロは美人だし、笑顔も可愛いけれどさ……それを見ただけでぶっ倒れるのはどうあのだろうか。
手をちょっとぶりっこいみたいに上げてやっていたの?…‥‥あ、そうか、腕を曲げてそこが強調され、ガン見したのか。そりゃなぁ…‥‥でも、ちょっとイラッてくるな。
「メディさん、この人達には一番不味い薬を処方してください」
「なんか怖い雰囲気出ていないかな?」
いえいえ、それは気のせいですよ……多分。
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