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一難去ってもなぜこうも来るのか
#166 誰が仕込んだのデス
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SIDEシアン
『それでは、試合…‥‥開始!!』
開始の合図がかけられると同時に、向かい合っていた両者は動き出していた。
先ほどの騎士団長とルルとの試合と同じような動きに見えるが、その中身は違う。
あれが重装備と軽装備での、守りと速度の対決だとしたら、こちらは純粋な攻撃力でのぶつかり合いであろう。
デュラハンのララが繰り出したのは、大きな大剣…‥‥ではなく、どこにしまっていたのだと言いたくなるような、巨大な大鎌。
それに対して、フィーア主体合体フォルム「翡翠」は、腰の大太刀を二刀流にしてかまえ、互にぶつかり合う。
ずぅぅん!!っという衝撃音と共に、ぶつかった其の衝撃波によって生み出された風が、観客席にまで伝わって来た。
【む、力比べではちょっと分が悪いようやな】
「フフフ、そちらもなかなかのものでごじゃる」
ララの言葉に対して、フィーア合体…‥‥翡翠がそうつぶやく。
言語能力が上がっているぶん、「フー!」とかの単語は出ていないが…‥‥なにやら妙な語尾が。
ちらっとワゼを見れば、何やら難しそうな顔になている。
「あー‥微妙に設定がずれてマス。試験的に試したのですが、どうも本番で回路が想定よりも熱されたのでしょうカ‥‥」
そうつぶやいたが…‥‥どうやら、あの語尾はワゼの設定ではなく単純に実戦での想定とちょっとズレたがゆえに、起きたミスの結果らしい。
何にしても、試合に影響は無いようなので、続行して観戦する。
互いの大鎌と大太刀の斬り合いにより、火花が散り、衝撃波が飛び、積極的な攻撃の姿勢を取っている。
どちらも守りよりも攻撃を優先するようだが、両者ともけた違いに力が強いようだ。
【せぇぇゃぁぁぁぁ!!】
「フフフ!!」
ぶつかり合う中で、気分が高揚しているのか両者とも笑みを浮かべ、ますます斬り合いが激しさを増す。
ルルと騎士団長の試合とは違い、荒すぎる舞踏だが、それでも魅せるものがある。
大鎌を振り下ろし、かわし、その隙をついて斬りかかろうとするがすぐに交わされ、戻って来た鎌を避ける。
大太刀で斬りつけ、振り切ったところを狙われるが、紙一重の回避を繰り広げる。
戦いの激しさを増すにつれて、これが親善試合なのを忘れてなのか、徐々に加減を無くしていき、試合から死合へ変わって来たが、その激しさからは目が離せない。
【っと、体力的にも同じぐらい、限りなしのようやな……】
「アンデッド系だけに、しぶとさがすごいでごじゃる」
互の力量を見極めるが、どちらも似たようなところがあるらしい。
武器は異なれども、力も体力も同等か。
デュラハンの方は、元から死者のようなものであり、その体力に限りがあるのかも怪しいし、翡翠の方もミニワゼシスターズの合体なので動力自体も共用しているのかそれとも生み出しているせいか同じく体力に限りないようだ。
となれば、残すは本人たちの技量がいかにして上回れるかが勝負となるだろう。
大鎌を振り回し、投げ飛ばし、回収し、斬撃を飛ばす。
大太刀を振りかぶり、二刀流で片方を攻撃、片方を防御に回しつつ、両刀で一気に攻める。
人外レベル…‥‥いや、両者とも人ではないから間違っていない、その戦いは激しく、されども終わりの時は近付いていく。
既に時刻は午後であり、日も沈み始めるころ合いになってくると、デュラハンのララの方の動きが変わって来た。
時間的には昼間よりも夜間の方が本領を発揮できるのか、徐々にその強さを増していく。
対して、翡翠の方は変わりなしゆえに劣勢へ……と思いきや、こちらもどんどん対応をして、同じく強さを伸ばしていく。
ワゼ同様、自身の回路などの進化を急速に遂げているようで、技能も何もかも、この戦いの中で高めて行っているのだろう。
練習よりも、実践の方が多く学べるのか、はたまたは互に試合を楽しみ、高め合っているのか。
【ぜやああああああああああああ!!】
「フ―――――――――――――――――!!」
すごい気迫と共に、両者の武器がぶつかり合い、火花を散らす。
衝撃波が舞い、お互いに一撃を放った…‥‥その瞬間。
バキィッツ!!ベキィッツ!!
何かが折れた音と同時に、両者の武器が宙を舞った。
互いの持ち手が衝撃の繰り返しで限界を迎えたのか、耐え切れずに折れてしまったらしい。
だが、これで終わる事もないようで、最後は互いの拳で決着というのだろうか。
折れた柄の部分を素早く投げ捨て、両者とも同時に拳を叩きつける。
・・・だが、その判断が結果として勝負を決めてしまった。
「フ―――!?」
拳がめり込み、吹っ飛んだのは翡翠。
対して、ララの方は‥‥‥‥
【危いところやったな…‥‥だが、決まったで】
デュラハンである特性を生かしてか、その頭は翡翠の拳が直撃した場所にはなかった。
殴る瞬間に、素早く頭が離脱し、逃れたのだ。
そして、空振りしたその勢いそのままに突っ込んでしまった翡翠に一撃を当てたらしい。
拳が直撃し、吹っ飛び、壁にたたきつけられた翡翠。
ぐぐっと立ち上がろうとするが、素早くララが接近し、再度その拳を構えた。
それを己の目で見て、もはや勝負がついたのを悟ったのだろう。
「‥‥‥降参!!」
潔く負けを認め、試合に決着がつくと同時に、観客席は大きく歓声が沸くのであった…‥‥
『それでは、試合…‥‥開始!!』
開始の合図がかけられると同時に、向かい合っていた両者は動き出していた。
先ほどの騎士団長とルルとの試合と同じような動きに見えるが、その中身は違う。
あれが重装備と軽装備での、守りと速度の対決だとしたら、こちらは純粋な攻撃力でのぶつかり合いであろう。
デュラハンのララが繰り出したのは、大きな大剣…‥‥ではなく、どこにしまっていたのだと言いたくなるような、巨大な大鎌。
それに対して、フィーア主体合体フォルム「翡翠」は、腰の大太刀を二刀流にしてかまえ、互にぶつかり合う。
ずぅぅん!!っという衝撃音と共に、ぶつかった其の衝撃波によって生み出された風が、観客席にまで伝わって来た。
【む、力比べではちょっと分が悪いようやな】
「フフフ、そちらもなかなかのものでごじゃる」
ララの言葉に対して、フィーア合体…‥‥翡翠がそうつぶやく。
言語能力が上がっているぶん、「フー!」とかの単語は出ていないが…‥‥なにやら妙な語尾が。
ちらっとワゼを見れば、何やら難しそうな顔になている。
「あー‥微妙に設定がずれてマス。試験的に試したのですが、どうも本番で回路が想定よりも熱されたのでしょうカ‥‥」
そうつぶやいたが…‥‥どうやら、あの語尾はワゼの設定ではなく単純に実戦での想定とちょっとズレたがゆえに、起きたミスの結果らしい。
何にしても、試合に影響は無いようなので、続行して観戦する。
互いの大鎌と大太刀の斬り合いにより、火花が散り、衝撃波が飛び、積極的な攻撃の姿勢を取っている。
どちらも守りよりも攻撃を優先するようだが、両者ともけた違いに力が強いようだ。
【せぇぇゃぁぁぁぁ!!】
「フフフ!!」
ぶつかり合う中で、気分が高揚しているのか両者とも笑みを浮かべ、ますます斬り合いが激しさを増す。
ルルと騎士団長の試合とは違い、荒すぎる舞踏だが、それでも魅せるものがある。
大鎌を振り下ろし、かわし、その隙をついて斬りかかろうとするがすぐに交わされ、戻って来た鎌を避ける。
大太刀で斬りつけ、振り切ったところを狙われるが、紙一重の回避を繰り広げる。
戦いの激しさを増すにつれて、これが親善試合なのを忘れてなのか、徐々に加減を無くしていき、試合から死合へ変わって来たが、その激しさからは目が離せない。
【っと、体力的にも同じぐらい、限りなしのようやな……】
「アンデッド系だけに、しぶとさがすごいでごじゃる」
互の力量を見極めるが、どちらも似たようなところがあるらしい。
武器は異なれども、力も体力も同等か。
デュラハンの方は、元から死者のようなものであり、その体力に限りがあるのかも怪しいし、翡翠の方もミニワゼシスターズの合体なので動力自体も共用しているのかそれとも生み出しているせいか同じく体力に限りないようだ。
となれば、残すは本人たちの技量がいかにして上回れるかが勝負となるだろう。
大鎌を振り回し、投げ飛ばし、回収し、斬撃を飛ばす。
大太刀を振りかぶり、二刀流で片方を攻撃、片方を防御に回しつつ、両刀で一気に攻める。
人外レベル…‥‥いや、両者とも人ではないから間違っていない、その戦いは激しく、されども終わりの時は近付いていく。
既に時刻は午後であり、日も沈み始めるころ合いになってくると、デュラハンのララの方の動きが変わって来た。
時間的には昼間よりも夜間の方が本領を発揮できるのか、徐々にその強さを増していく。
対して、翡翠の方は変わりなしゆえに劣勢へ……と思いきや、こちらもどんどん対応をして、同じく強さを伸ばしていく。
ワゼ同様、自身の回路などの進化を急速に遂げているようで、技能も何もかも、この戦いの中で高めて行っているのだろう。
練習よりも、実践の方が多く学べるのか、はたまたは互に試合を楽しみ、高め合っているのか。
【ぜやああああああああああああ!!】
「フ―――――――――――――――――!!」
すごい気迫と共に、両者の武器がぶつかり合い、火花を散らす。
衝撃波が舞い、お互いに一撃を放った…‥‥その瞬間。
バキィッツ!!ベキィッツ!!
何かが折れた音と同時に、両者の武器が宙を舞った。
互いの持ち手が衝撃の繰り返しで限界を迎えたのか、耐え切れずに折れてしまったらしい。
だが、これで終わる事もないようで、最後は互いの拳で決着というのだろうか。
折れた柄の部分を素早く投げ捨て、両者とも同時に拳を叩きつける。
・・・だが、その判断が結果として勝負を決めてしまった。
「フ―――!?」
拳がめり込み、吹っ飛んだのは翡翠。
対して、ララの方は‥‥‥‥
【危いところやったな…‥‥だが、決まったで】
デュラハンである特性を生かしてか、その頭は翡翠の拳が直撃した場所にはなかった。
殴る瞬間に、素早く頭が離脱し、逃れたのだ。
そして、空振りしたその勢いそのままに突っ込んでしまった翡翠に一撃を当てたらしい。
拳が直撃し、吹っ飛び、壁にたたきつけられた翡翠。
ぐぐっと立ち上がろうとするが、素早くララが接近し、再度その拳を構えた。
それを己の目で見て、もはや勝負がついたのを悟ったのだろう。
「‥‥‥降参!!」
潔く負けを認め、試合に決着がつくと同時に、観客席は大きく歓声が沸くのであった…‥‥
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