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寒さ到来面倒事も到来するな
#192 被害把握しつつデス
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SIDEシアン
「っと、ココの部品はこれで、これはあっちで‥‥‥」
「こちらのはそこにはめるやつですネ。で、このねじはこっちト‥‥」
「‥‥‥説明入らずで、楽だな」
預言者のその言葉にも耳を貸さず、僕らは現在預言者の義体とやらの修理を行っていた。
物体X濃縮体の、可燃性の危険性を確認しつつ、バラバラになってしまった義体。
こういう物の知識は無いのだが、どうも結構簡単にバラバラになった形のようで、パズルのようになっただけのようだ。
いわく、普通に折れる、砕ける、燃えるなどならば難しいものの、衝撃波程度であれば単純に接合が外れて分散するらしい。
よって、パズルのように組み立てるだけの簡単な修理が可能なのであった。
……まぁ、あの爆風でポチはまだ気絶したままで、溶けたヴァルハラさんにまた特訓とか言われて引きずられていったが‥‥‥‥元気だなぁ、あのフェンリル。
ひとまずは組み立て終わり、まだ寝ているロールの状態について尋ねてみた。
「確かに暴走したとはいえ、呪いは食ったのだが…‥‥どういうことだ?」
「わからないのか?」
「ああ、流石に幼体にまた戻るなんてこともないはずなのだが‥‥‥‥いや、待てよ、可能性としてはあり得るか‥‥?」
ふと、何かに気が付いたようにそう口にする預言者。
「可能性って?」
「‥‥‥暴走によるしっぺ返しだ」
……いわく、あの魔力暴走が原因らしい。
元々ロールもとい雪の女王リザは、先代魔王という相手と戦闘できるほどの能力はあった。
とはいえ、流石に今回の暴走ではそれすらを超えるような尋常ではない魔力を使用しており、身体への負担が非常に大きくなっていたと考えられるそうだ。
そしてその負担ゆえに、体の状態が雪の女王としての姿から幼体へと…‥‥要は、今の小さな少女の姿にまで戻ってしまったという事のようだ。
「まぁ、普通は無い話だけどね。人間もモンスターも、魔力切れはあれどもこんなことには普通ならないし、魔力暴走・大暴れ、という要因以外にも何かが作用した結果とも考えられるな」
「他の作用か‥‥‥あ」
もしかして、物体X濃縮体?
「ワゼ、まさかとは思うけど、物体X濃縮体に若返り作用とかは……」
「それはありまセン。精々、人体に多大なる地獄の味をお届けする程度ですが…‥‥まぁ、現時点でも分析できない謎の成分が多くありますので、それらが複雑に作用しあった結果と考えれば、妥当カト」
まだわかっていない部分があるのか…‥‥恐ろしいな、物体X。
何にしても、これ以上は分からない。
詳しい話を聞こうにも、まだロールは寝ているし…‥‥これ以上考えても分からないだろう。
「とにもかくにも、後は経過観察かな。おっと、首が‥‥」
ぼろッと落ちそうになる義体の頭を、預言者は慌てて抑える。
……直したとはいえ、爆散した際に部品もいくつかないようで、ワゼが代用品を出したそうだがそれでも完全ではないらしい。
ひとまずは帰ってもらう事にして、後はロール次第という事にした。
「‥‥‥で、まだ起きないのか……」
【ええ、全然目を覚ましませんし……不安ですよ】
ベッドに寝かされる小さな少女を見て、僕のつぶやきにハクロが答える。
雪の女王とかそう言う事が判明したとはいえ、短い間にそれなりに接してきた相手だ。
人格がどうなってしまったのか、暴走して大丈夫なのか、色々聞きたいが…‥‥今はまだ、穏やかに眠っている。
「早く目が覚めると良いな‥‥‥」
雪の女王としての人格か、それともロールとしての人格か、はたまたは融合した何かか別のものか。
そのどれでもいい。今は、無事な事を僕らは知りたいだけなのだから。
ああ、早く目が覚めてくれるといいなぁ………子供のようにも思えていたんだし、失いたくはない者だからね。
「っと、ココの部品はこれで、これはあっちで‥‥‥」
「こちらのはそこにはめるやつですネ。で、このねじはこっちト‥‥」
「‥‥‥説明入らずで、楽だな」
預言者のその言葉にも耳を貸さず、僕らは現在預言者の義体とやらの修理を行っていた。
物体X濃縮体の、可燃性の危険性を確認しつつ、バラバラになってしまった義体。
こういう物の知識は無いのだが、どうも結構簡単にバラバラになった形のようで、パズルのようになっただけのようだ。
いわく、普通に折れる、砕ける、燃えるなどならば難しいものの、衝撃波程度であれば単純に接合が外れて分散するらしい。
よって、パズルのように組み立てるだけの簡単な修理が可能なのであった。
……まぁ、あの爆風でポチはまだ気絶したままで、溶けたヴァルハラさんにまた特訓とか言われて引きずられていったが‥‥‥‥元気だなぁ、あのフェンリル。
ひとまずは組み立て終わり、まだ寝ているロールの状態について尋ねてみた。
「確かに暴走したとはいえ、呪いは食ったのだが…‥‥どういうことだ?」
「わからないのか?」
「ああ、流石に幼体にまた戻るなんてこともないはずなのだが‥‥‥‥いや、待てよ、可能性としてはあり得るか‥‥?」
ふと、何かに気が付いたようにそう口にする預言者。
「可能性って?」
「‥‥‥暴走によるしっぺ返しだ」
……いわく、あの魔力暴走が原因らしい。
元々ロールもとい雪の女王リザは、先代魔王という相手と戦闘できるほどの能力はあった。
とはいえ、流石に今回の暴走ではそれすらを超えるような尋常ではない魔力を使用しており、身体への負担が非常に大きくなっていたと考えられるそうだ。
そしてその負担ゆえに、体の状態が雪の女王としての姿から幼体へと…‥‥要は、今の小さな少女の姿にまで戻ってしまったという事のようだ。
「まぁ、普通は無い話だけどね。人間もモンスターも、魔力切れはあれどもこんなことには普通ならないし、魔力暴走・大暴れ、という要因以外にも何かが作用した結果とも考えられるな」
「他の作用か‥‥‥あ」
もしかして、物体X濃縮体?
「ワゼ、まさかとは思うけど、物体X濃縮体に若返り作用とかは……」
「それはありまセン。精々、人体に多大なる地獄の味をお届けする程度ですが…‥‥まぁ、現時点でも分析できない謎の成分が多くありますので、それらが複雑に作用しあった結果と考えれば、妥当カト」
まだわかっていない部分があるのか…‥‥恐ろしいな、物体X。
何にしても、これ以上は分からない。
詳しい話を聞こうにも、まだロールは寝ているし…‥‥これ以上考えても分からないだろう。
「とにもかくにも、後は経過観察かな。おっと、首が‥‥」
ぼろッと落ちそうになる義体の頭を、預言者は慌てて抑える。
……直したとはいえ、爆散した際に部品もいくつかないようで、ワゼが代用品を出したそうだがそれでも完全ではないらしい。
ひとまずは帰ってもらう事にして、後はロール次第という事にした。
「‥‥‥で、まだ起きないのか……」
【ええ、全然目を覚ましませんし……不安ですよ】
ベッドに寝かされる小さな少女を見て、僕のつぶやきにハクロが答える。
雪の女王とかそう言う事が判明したとはいえ、短い間にそれなりに接してきた相手だ。
人格がどうなってしまったのか、暴走して大丈夫なのか、色々聞きたいが…‥‥今はまだ、穏やかに眠っている。
「早く目が覚めると良いな‥‥‥」
雪の女王としての人格か、それともロールとしての人格か、はたまたは融合した何かか別のものか。
そのどれでもいい。今は、無事な事を僕らは知りたいだけなのだから。
ああ、早く目が覚めてくれるといいなぁ………子供のようにも思えていたんだし、失いたくはない者だからね。
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