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春が近づき、何かも近づく
#221 掃除はまずは、すみっこからデス
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SIDEボラーン王国
‥‥‥シアンたちの元へミスティアが避難し、居ついたその頃。
ボラーン王国の城内では現在、王子・皇女たちの避難を完了させ、大掃除を行い始めていた。
掃除と言っても、ごみの対象は腐った者たち。
荒っぽくふっ飛ばしても、根が残っていればしつこい雑草のように再び生えてきたりするので、根こそぎ始末する必要があるのだ。
そういう輩たちに限って、何かしらの重要そうな役職に就いており、そう簡単に排除できなかったりするのだが…‥‥幸いというか、今回は排除しやすい。
なぜならば、ここ最近の刺客の増加によって、送られてくれば来るほど証拠が貯まっていき、突きつけやすくなっているのだ。
邪魔者を消すために送ってきているはずなのに、むしろ自分の首を絞めるとはこれいかに。
証拠を隠滅して関係ない振りをしようとしている家もあるだろうが…‥‥残念ながら、そうは問屋が卸さない。
‥‥‥だてに、フィーアはこの城内でミスティアの護衛を兼ねて人脈作りにいそしんでいたわけではない。
前の騎士王国との友好試合の件もあり、フィーアの実力は評価され、国の騎士関係にも最近通じ始めていた。
しかも、騎士たちだけに関わらず、城内のメイド仲間でもある侍女たちや各々に就くような執事、城の拷問部隊に暗部部隊などとも交流を持ち、互いの技術を鍛錬した結果、各自の能力が向上し、更に情報を収集しやすくなり、各悪事を続々と見つけ出し、証拠の品々も確保しているのだ。
ワゼよりも性能が劣るとは言え、どうも人に教える技術もきちんとしていたようで、いい結果をもたらしてしまった。
そして、それは相手にとっては非常に都合の悪い結果ともなり、続々と悪事が暴かれていく。
まぁ、一気に粛清してしまうと、流石に支障も出てしまうと考え、ある程度の時間稼ぎはできるだろうと考える輩たちもいたのだが…‥‥残念ながら、その考えは浅はかであった。
なぜならば、そう言った愚か者たち以上の人材も発掘されてきており、既に代わりが効く状態。
人を見る目が付いてきた結果というべきか、それとも愚か者達が胡坐をかいていたせいか…‥‥世の中、無いがどう転ぶのかはわからないだろう。
時間稼ぎもできない事実に気が付いたときには遅く、逃亡を図ろうとした家が次々と捕縛されていく。
ついでに、この国の名物とも言える騎士団長及び魔導士長の仲の悪さも相まって、互いにより捕縛して相手よりも功績をあげようという想いが加わり、加速していく。
‥‥‥時間もなければ、逃げる暇もない。
その事実に遅く気が付いた愚か者たちであったが、それでもなおあがき続ける。
そしてある情報が、彼らの元に入った。
それは、この国では王位継承権は最下位であれども、功績やその役割を見れば王位継承権最上位と言ってもおかしくない、とある王女の存在。
今回の大掃除で別の場所に避難しているらしいが、その王女をうまいこと引き込めればどうにかなる希望があった。
何しろ、情報によれば最近でてきた今代の魔王とやらと親交があるらしく、もしその魔王もセットで手に入れば…‥‥一発逆転も可能ではなかろうか?
むしろその魔王の力を己が利用し、国そのもの、いや、世界そのものを手中に収める事が出来るかもしれない。
絶望の中に見えた希望の光に、更に欲望という油が注がれ、愚かな心が着火し、救いようのない大火が燃え上がる。
捕らぬ狸の皮算用、机上の論、空論、夢物語‥‥‥言葉は違えど、意味は似た言葉が並び、まさに彼らはそれらに当てはまる。
残った全財産、博打としてその案に打ち込み、彼らは身をギリギリまで費やして、その欲望へそそぎ、動き始める。
‥‥‥一度見てしまったその希望に、人が手を伸ばすのは無理はないだろう。
だが、もし得られなければ…‥‥残るは絶望だけ。
そう、この情報はとあるメイドがわざと洩らしたもの。
今の大掃除をやったとしても、どうせ残ってしまう者たちだっているだろう。
ならば、苦労する中にわざと希望を与えれば喰いつくだろうし、その後にまとめて絶望へ叩き落してしまえば良い。
そうすれば、後の憂いは無いだろう。。
希望と言う名前の餌に喰いついてしまった愚か者達の行動をしっかり把握しており、既に彼女の手中にある事を、その愚か者たちは知る由もないのであった‥‥‥
‥‥‥シアンたちの元へミスティアが避難し、居ついたその頃。
ボラーン王国の城内では現在、王子・皇女たちの避難を完了させ、大掃除を行い始めていた。
掃除と言っても、ごみの対象は腐った者たち。
荒っぽくふっ飛ばしても、根が残っていればしつこい雑草のように再び生えてきたりするので、根こそぎ始末する必要があるのだ。
そういう輩たちに限って、何かしらの重要そうな役職に就いており、そう簡単に排除できなかったりするのだが…‥‥幸いというか、今回は排除しやすい。
なぜならば、ここ最近の刺客の増加によって、送られてくれば来るほど証拠が貯まっていき、突きつけやすくなっているのだ。
邪魔者を消すために送ってきているはずなのに、むしろ自分の首を絞めるとはこれいかに。
証拠を隠滅して関係ない振りをしようとしている家もあるだろうが…‥‥残念ながら、そうは問屋が卸さない。
‥‥‥だてに、フィーアはこの城内でミスティアの護衛を兼ねて人脈作りにいそしんでいたわけではない。
前の騎士王国との友好試合の件もあり、フィーアの実力は評価され、国の騎士関係にも最近通じ始めていた。
しかも、騎士たちだけに関わらず、城内のメイド仲間でもある侍女たちや各々に就くような執事、城の拷問部隊に暗部部隊などとも交流を持ち、互いの技術を鍛錬した結果、各自の能力が向上し、更に情報を収集しやすくなり、各悪事を続々と見つけ出し、証拠の品々も確保しているのだ。
ワゼよりも性能が劣るとは言え、どうも人に教える技術もきちんとしていたようで、いい結果をもたらしてしまった。
そして、それは相手にとっては非常に都合の悪い結果ともなり、続々と悪事が暴かれていく。
まぁ、一気に粛清してしまうと、流石に支障も出てしまうと考え、ある程度の時間稼ぎはできるだろうと考える輩たちもいたのだが…‥‥残念ながら、その考えは浅はかであった。
なぜならば、そう言った愚か者たち以上の人材も発掘されてきており、既に代わりが効く状態。
人を見る目が付いてきた結果というべきか、それとも愚か者達が胡坐をかいていたせいか…‥‥世の中、無いがどう転ぶのかはわからないだろう。
時間稼ぎもできない事実に気が付いたときには遅く、逃亡を図ろうとした家が次々と捕縛されていく。
ついでに、この国の名物とも言える騎士団長及び魔導士長の仲の悪さも相まって、互いにより捕縛して相手よりも功績をあげようという想いが加わり、加速していく。
‥‥‥時間もなければ、逃げる暇もない。
その事実に遅く気が付いた愚か者たちであったが、それでもなおあがき続ける。
そしてある情報が、彼らの元に入った。
それは、この国では王位継承権は最下位であれども、功績やその役割を見れば王位継承権最上位と言ってもおかしくない、とある王女の存在。
今回の大掃除で別の場所に避難しているらしいが、その王女をうまいこと引き込めればどうにかなる希望があった。
何しろ、情報によれば最近でてきた今代の魔王とやらと親交があるらしく、もしその魔王もセットで手に入れば…‥‥一発逆転も可能ではなかろうか?
むしろその魔王の力を己が利用し、国そのもの、いや、世界そのものを手中に収める事が出来るかもしれない。
絶望の中に見えた希望の光に、更に欲望という油が注がれ、愚かな心が着火し、救いようのない大火が燃え上がる。
捕らぬ狸の皮算用、机上の論、空論、夢物語‥‥‥言葉は違えど、意味は似た言葉が並び、まさに彼らはそれらに当てはまる。
残った全財産、博打としてその案に打ち込み、彼らは身をギリギリまで費やして、その欲望へそそぎ、動き始める。
‥‥‥一度見てしまったその希望に、人が手を伸ばすのは無理はないだろう。
だが、もし得られなければ…‥‥残るは絶望だけ。
そう、この情報はとあるメイドがわざと洩らしたもの。
今の大掃除をやったとしても、どうせ残ってしまう者たちだっているだろう。
ならば、苦労する中にわざと希望を与えれば喰いつくだろうし、その後にまとめて絶望へ叩き落してしまえば良い。
そうすれば、後の憂いは無いだろう。。
希望と言う名前の餌に喰いついてしまった愚か者達の行動をしっかり把握しており、既に彼女の手中にある事を、その愚か者たちは知る由もないのであった‥‥‥
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