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春間近、でも頭春は来ないで欲しい
#276 ある意味公開なのデス
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SIDEゲイリーとラダン
ざしゅっ!!
「ぜぇぜぇぜぇ‥‥‥こ、今度こそこれで‥‥‥」
「ああ、間違いなく目の前で、きちんと確認して‥‥‥ようやく成功したは、」
「残念でございますが、それも不正解でございマス」
「「げぇっ!?」」
そう背後から聞こえた声に、ゲイリーとラダンは何回も告げてきた相手に慣れることなく、思わず後ずさって逃げようとした。
「ああ、でも惜しい線は行ってましたネ。でもそれが、人そっくりの着ぐるみの可能性を考慮していなかったですネ」
「なっ!?うわっ、マジだ!!」
「よく見れば、つなぎ目も分からないぐらいほっそい線があると思ったら、中身はまた我々の体だとぅ!?」
そう叫ぶも、今度も失敗したことには変わりはなく、逃げようと二人は足掻けども‥‥‥結局は、そのやって来たメイドに捕まる。
「では、今回はバックドロップで意識を失ってもらいましょウ」
「いやいやいや!!まてまてま、」
ごっず!!
「ひぃぃぃ!!もう、いい加減にやめてく、」
べっごず!!
逃げようとした二人は、それはそれは見事なバックドロップをお見舞いされ、再び意識をなくした。
そして…‥‥
「‥‥‥またか、というかもう何度目だこれは!?」
「もう何回も同じことの繰り返しじゃねぇぇぇかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
意識を取り返してみれば、またあの光景。
その光景を見て、もう何回目なのかもわからない絶叫を繰り返しつつ、今度こそ現実であると思い、愚かにもというか、いい加減にあきらめるという事を知らないのか、再びトパーズの殺害計画を練り始めていくのであった‥‥‥
―――――――――――――――――――――
SIDEシアン
「‥‥‥学習能力がなさすぎるとは、この事か」
その壁に投影されている映像を観て、僕は思わずそうつぶやいたが、周囲も同じように思っていたのか、うんうんと頷く。
「ああ、間違いなくというか‥何をどうしたら、あのようなものができるのか、不思議だな」
「我が国の王子たちも不安だな‥‥‥この記録を本国に持ち帰って、教育に称しても良いのだろうか?」
「ああ、もちろんどうぞ。そのためにこの投影会を行っていますからね」
尋ねてきた人たちに対して、僕はそう答えた。
‥‥‥そう、現在、即位式後のパーティ会場にて、僕等はあるものを公開していた。
映画のように映像を投影し、その光景を見てもらっているのだが‥‥‥誰も彼も、その中にいる者たちの愚行に対して呆れつつ、我が身に起きたらどうなるのか考えていた。
公開している映像は‥‥‥ミスティアを襲おうとしていた愚物たちのある光景。
それは、ワゼの手によって作られた小さな世界‥‥‥「箱」の中で行われているもの。
そう、あの王子たちは‥‥‥その箱の世界に閉じ込められ、そして何度もその中の設定を十分に味わされ、繰り返しているのである。
その割には、まったく学習せずにまた暗殺などを試みているようだが…‥‥どこかに学習能力を放置したのだろうか。
同じような設定で、同じような環境で、普通に過ごせるようにもしているのだが、まったく変わる気配もないし、ますますその愚かさを露見させるのみ。
何にしてもその映像は今、即位式後の会場内にて大画面で上映していたのであった。
上映目的は二つ。
一つ目に、僕等に対して危害を加えようとした奴らは、コノ箱の中に閉じ込められ、さらなる恐怖を与えることが可能であると見せしめること。
これにより、ミスティアへの縁談も考えていた人たちは無理やりな事もできないし、僕等へのやらかしなどもある程度牽制できるはずである。
2つ目に、この愚物たちが何度やっても学ばない愚物であるという事を認識してもらい、そのような愚物を生み出さないためにも参考資料として公開して、他国でも役立ててもらうこと。
何度も何度も来るような馬鹿がなくなるためには、いっそのことその滅亡っぷりを見てもらい、どの様な目に合うのか参考にしてもらうのだ。
そして、その結果から教育指針などを固めてもらい、将来的な愚物の土壌を消していくのである。
‥‥‥愚物処理、縁談処理、そして将来への教育投資。
その3つの支柱を兼ね備えた案であり、その生贄として愚物たちを利用し、ついでにその弟でもあるという事で、わざわざトパーズにもエキストラのように役者として中に入ってもらって、演じてもらっていたが…‥‥思いのほか、反響は大きかったらしい。
「ひどいなあいつら‥‥‥しかも、実の親である国王殺しも堂々と言っているな」
「王位継承権争いもあるが、こうやって狙ってくる例もあるとはなぁ‥‥‥良い参考にはなるな」
招かれ、観戦していた各国の者たちは、映像を観て学び、いかに愚物が不味いのかよく理解してくれているようだ。
「えっと、すいません、ミスティア女王。この箱とやらの技術って‥‥‥どうなさるのでしょうか?」
「ある程度の注文限定にして、配送する予定ですわ。今のように試験的に将来性を考えての実験材料にもいいし、中身を変えればリゾートのようにもできますわ。様々な利用価値があるこの箱‥‥‥今のうちに、欲しい方々は挙手をなさりますか?」
「「「「はいはいはい!!」」」」
この箱の利用価値が分かる者たちは、速攻で挙手をしていく。
思いのほか、サンプル用に働く愚物たちをみて、色々な用途を思い浮かべているようで、その勢いはすさまじい。
まぁ、その分自国の者たちが不安だから、これでテストしたいという思惑もあるのだろうけれども‥‥‥何にしてもこれで、牽制もお仕置きも、そして将来的な投資もできただろう。
そう考えると、中々いい結果になったように想えるのであった…‥‥
‥‥‥即位式後の上映会。
箱の技術の公開と共に、愚か者達がどの様な末路を辿るのか、その具体性が証明され、各国の王子・王女などの教育体制が改められ、それでも根絶し切れないとはいえ、ある程度の削減に役立ったと、後の世に伝えられるのであった。
まぁ、それだけひどい所も多かったとは思うが…‥‥‥何にしても、将来的な愚物削減に多大な影響を与えたのは言うまでもない。
そして、その公開時にいた王子たちは、上映会終了後にトパーズ王子が許可を出し、無事にとある神聖国へ届けられてから、行方不明となるのであった‥‥‥
ざしゅっ!!
「ぜぇぜぇぜぇ‥‥‥こ、今度こそこれで‥‥‥」
「ああ、間違いなく目の前で、きちんと確認して‥‥‥ようやく成功したは、」
「残念でございますが、それも不正解でございマス」
「「げぇっ!?」」
そう背後から聞こえた声に、ゲイリーとラダンは何回も告げてきた相手に慣れることなく、思わず後ずさって逃げようとした。
「ああ、でも惜しい線は行ってましたネ。でもそれが、人そっくりの着ぐるみの可能性を考慮していなかったですネ」
「なっ!?うわっ、マジだ!!」
「よく見れば、つなぎ目も分からないぐらいほっそい線があると思ったら、中身はまた我々の体だとぅ!?」
そう叫ぶも、今度も失敗したことには変わりはなく、逃げようと二人は足掻けども‥‥‥結局は、そのやって来たメイドに捕まる。
「では、今回はバックドロップで意識を失ってもらいましょウ」
「いやいやいや!!まてまてま、」
ごっず!!
「ひぃぃぃ!!もう、いい加減にやめてく、」
べっごず!!
逃げようとした二人は、それはそれは見事なバックドロップをお見舞いされ、再び意識をなくした。
そして…‥‥
「‥‥‥またか、というかもう何度目だこれは!?」
「もう何回も同じことの繰り返しじゃねぇぇぇかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
意識を取り返してみれば、またあの光景。
その光景を見て、もう何回目なのかもわからない絶叫を繰り返しつつ、今度こそ現実であると思い、愚かにもというか、いい加減にあきらめるという事を知らないのか、再びトパーズの殺害計画を練り始めていくのであった‥‥‥
―――――――――――――――――――――
SIDEシアン
「‥‥‥学習能力がなさすぎるとは、この事か」
その壁に投影されている映像を観て、僕は思わずそうつぶやいたが、周囲も同じように思っていたのか、うんうんと頷く。
「ああ、間違いなくというか‥何をどうしたら、あのようなものができるのか、不思議だな」
「我が国の王子たちも不安だな‥‥‥この記録を本国に持ち帰って、教育に称しても良いのだろうか?」
「ああ、もちろんどうぞ。そのためにこの投影会を行っていますからね」
尋ねてきた人たちに対して、僕はそう答えた。
‥‥‥そう、現在、即位式後のパーティ会場にて、僕等はあるものを公開していた。
映画のように映像を投影し、その光景を見てもらっているのだが‥‥‥誰も彼も、その中にいる者たちの愚行に対して呆れつつ、我が身に起きたらどうなるのか考えていた。
公開している映像は‥‥‥ミスティアを襲おうとしていた愚物たちのある光景。
それは、ワゼの手によって作られた小さな世界‥‥‥「箱」の中で行われているもの。
そう、あの王子たちは‥‥‥その箱の世界に閉じ込められ、そして何度もその中の設定を十分に味わされ、繰り返しているのである。
その割には、まったく学習せずにまた暗殺などを試みているようだが…‥‥どこかに学習能力を放置したのだろうか。
同じような設定で、同じような環境で、普通に過ごせるようにもしているのだが、まったく変わる気配もないし、ますますその愚かさを露見させるのみ。
何にしてもその映像は今、即位式後の会場内にて大画面で上映していたのであった。
上映目的は二つ。
一つ目に、僕等に対して危害を加えようとした奴らは、コノ箱の中に閉じ込められ、さらなる恐怖を与えることが可能であると見せしめること。
これにより、ミスティアへの縁談も考えていた人たちは無理やりな事もできないし、僕等へのやらかしなどもある程度牽制できるはずである。
2つ目に、この愚物たちが何度やっても学ばない愚物であるという事を認識してもらい、そのような愚物を生み出さないためにも参考資料として公開して、他国でも役立ててもらうこと。
何度も何度も来るような馬鹿がなくなるためには、いっそのことその滅亡っぷりを見てもらい、どの様な目に合うのか参考にしてもらうのだ。
そして、その結果から教育指針などを固めてもらい、将来的な愚物の土壌を消していくのである。
‥‥‥愚物処理、縁談処理、そして将来への教育投資。
その3つの支柱を兼ね備えた案であり、その生贄として愚物たちを利用し、ついでにその弟でもあるという事で、わざわざトパーズにもエキストラのように役者として中に入ってもらって、演じてもらっていたが…‥‥思いのほか、反響は大きかったらしい。
「ひどいなあいつら‥‥‥しかも、実の親である国王殺しも堂々と言っているな」
「王位継承権争いもあるが、こうやって狙ってくる例もあるとはなぁ‥‥‥良い参考にはなるな」
招かれ、観戦していた各国の者たちは、映像を観て学び、いかに愚物が不味いのかよく理解してくれているようだ。
「えっと、すいません、ミスティア女王。この箱とやらの技術って‥‥‥どうなさるのでしょうか?」
「ある程度の注文限定にして、配送する予定ですわ。今のように試験的に将来性を考えての実験材料にもいいし、中身を変えればリゾートのようにもできますわ。様々な利用価値があるこの箱‥‥‥今のうちに、欲しい方々は挙手をなさりますか?」
「「「「はいはいはい!!」」」」
この箱の利用価値が分かる者たちは、速攻で挙手をしていく。
思いのほか、サンプル用に働く愚物たちをみて、色々な用途を思い浮かべているようで、その勢いはすさまじい。
まぁ、その分自国の者たちが不安だから、これでテストしたいという思惑もあるのだろうけれども‥‥‥何にしてもこれで、牽制もお仕置きも、そして将来的な投資もできただろう。
そう考えると、中々いい結果になったように想えるのであった…‥‥
‥‥‥即位式後の上映会。
箱の技術の公開と共に、愚か者達がどの様な末路を辿るのか、その具体性が証明され、各国の王子・王女などの教育体制が改められ、それでも根絶し切れないとはいえ、ある程度の削減に役立ったと、後の世に伝えられるのであった。
まぁ、それだけひどい所も多かったとは思うが…‥‥‥何にしても、将来的な愚物削減に多大な影響を与えたのは言うまでもない。
そして、その公開時にいた王子たちは、上映会終了後にトパーズ王子が許可を出し、無事にとある神聖国へ届けられてから、行方不明となるのであった‥‥‥
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