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何が良いのかどうかはその時次第かもしれないけど
#312 技術の転用・応用・魔改造デス
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SIDEシアン
【ガオーッ!!】
【アオォォォォン!!】
【グアァァァァ!】
【ふみゅふみゅー!!】
「みー!!」
「‥‥‥二人とも、対抗して吠えなくても良いよ。というか、吠えているのかなそれ」
【そんなに大声を上げる事でもないですよ。あっちはあっちで、声の出し方が良く分かってますからね】
ハルディアの森、フェンリル一家の巣。
本日、僕らはそこに訪れていたのだが、子フェンリルたちの遠吠えの練習を見て、ヒルドとオルトリンデは真似をしていた。
うん、正直言って迫力不足というか、可愛いというべきか。娘たちにはアレは合わないだろう。
そして子フェンリルたちの方は、ポチよりも迫力があるというか、ポチ以上の体格に育っていた。
‥‥‥ちょっと見ない間に、どうやら巣立ちの時期になっていたそうで、かなり大きな体格に成長していたようである。
【あと数日もあれば、この巣から子供たちが去ってしまうが…‥‥‥親としては、ここまで立派に成長したことは嬉しい事だ】
子フェンリルたちを見て、そうつぶやくロイヤルさん。
そしてその足元には、完全にひっくり返っているポチがいた。
「‥‥‥今度は何があった?」
【ああ、夫なら三日前にうっかり毒キノコを食べたからな。死なないで済んだが、今もなお気絶しているのだ】
毒キノコで倒れる神獣ってどうなんだろうか。いや、ポチだから今さらか。
何にしても、こちらはこちらで子フェンリルたちの巣立ちの時が近づき…‥‥
【シャゲシャゲェ~…‥‥】
【ドーラもこのフェンリルたちの成長に、感涙のあまり涙を流してますね】
「どこに目があるのかはツッコミを入れないけど、一番見ていた人(?)でもあるからなぁ‥‥‥」
面倒見がいい植物モンスターだけに、子フェンリルたちの巣立ちも感激するらしい。
「とはいえ、先日の神獣キメラの例もあるし、巣立った後が気になるんだよな‥‥‥」
【ああ、その事に関しては、神獣間の集まりで議題になっていたね】
ふとつぶやいたその言葉に、ロイヤルさんがそう答える。
あの悪魔グズゥエルゼの手によって、何百年も前から神獣たちが攫われ、合成されていた事件。
今は全員解体され、個別に分かれて生活できるようになったものの、各々人里から離れまくった秘境とかに引き籠りがちになったそうだ。
【その話は、おしゃべり神獣のラッパーが公報してくれたが…‥‥ぞっとするな】
「まぁ、その悪魔はもう来ないとは思うけれども‥‥‥同じようなことが再び起きないとは限らないからね」
神獣というのは、どこの国でも重要視される存在。
その力も大きいし、場所によっては崇め称えて庇護を願ったり、名を上げようとして弟子入りする例もあったそうだが、中には討伐しようともくろむ輩たちもいるのだ。
神獣の体で出来た素材は希少価値があるそうだが…‥‥そんなことを企んだところで、大抵の場合は返り討ちにあい、さらに倍返しにもあうそうだ。
まぁ、そこに、襲撃してきた神獣の毛皮を剥ぎ取ってコートにしたメイドがいるけどね。この例は珍しいというか、特殊なモノなのでノーカウントである。神獣自体の命は失われてないが‥‥‥あれ、そんなに着る機会もないんだよなぁ。
「ワゼ、そういう問題の防止策ってないかな?}
「シスターズの派遣もありますが…‥‥人員不足ですネ。武装なども時間がかかりますし、まだ量産し切れるわけではありまセン」
「そっか」
「とはいえ、先日のホムンクルス技術入手によって、別部隊ならできましたが…‥‥訓練が済むまでは、まだ無理ですネ」
「そっか…‥‥いや、ちょっと待って、今何と?」
なにやら思いっ切り聞き逃せない様な言葉がでなかったか?
「ホムンクルス技術による、特殊部隊デス。何しろ、メイドゴーレムである私たちとて、それなりに限度はありマス。ゆえに、いっその事生体部品どころかきちんとした個の生体を作り上げ、各地に潜り込めるようなものを計画しているのデス」
初耳というか、いつの間にやらかされているというか…‥‥やっぱり扱わせてはいけない技術だったのではなかろうか。
「しかしながら、未だにできない物もありますし…‥‥大きく出来なかったり、変更きかなかったり‥‥‥問題も多いので、実用化はまだ先デス」
「先というか、なんというか‥‥ワゼ、何かやらかす前に、できればきちんと知らせて欲しいんだけど」
「ハイ、了解いたしまシタ」
とはいえ、こう話していても聞き流している可能性も少々ある。
このメイド、ちょっと意識をそらせば確実にやらかすからなぁ…‥‥ゼロツーのドジとか、ハクロのうっかり発言のような物であればまだ良いんだけど、こっちは規模が違うしね。
何にしても、子フェンリルたちの巣立ちも間近なようだし、今は問題のある件よりも、そっちの方に現実逃避すべきかな…‥‥
【ガウガウガーウ!!】
【ふみゅふみゅふみゅ~~~~!!】
「って、ヒルド!!なに犬ぞりみたいなことをしているんだよ!!」
【楽しそうですけれども、こけたら怖いですよ!!】
【そっちも子育て大変だねぇ…‥‥】
【ガウガーウ!?】
「みーみーみー!!」
「オルトリンデ!!つり上げてぶん回すのはやめておけ!」
【空中大回転とか、シャレになってませんよ!!】
【あのぐらいなら、平気だけどね‥‥‥馬鹿な夫の頑丈さも、それなりに受け継いでいるのかねぇ】
‥‥‥現実逃避以前に、まずは娘たちのやらかしの方からいさめるべきか。
親としての立場にロイヤルさんから同情されつつ、娘たちの暴走を慌てて止めるために動くのであった‥‥‥
【ガオーッ!!】
【アオォォォォン!!】
【グアァァァァ!】
【ふみゅふみゅー!!】
「みー!!」
「‥‥‥二人とも、対抗して吠えなくても良いよ。というか、吠えているのかなそれ」
【そんなに大声を上げる事でもないですよ。あっちはあっちで、声の出し方が良く分かってますからね】
ハルディアの森、フェンリル一家の巣。
本日、僕らはそこに訪れていたのだが、子フェンリルたちの遠吠えの練習を見て、ヒルドとオルトリンデは真似をしていた。
うん、正直言って迫力不足というか、可愛いというべきか。娘たちにはアレは合わないだろう。
そして子フェンリルたちの方は、ポチよりも迫力があるというか、ポチ以上の体格に育っていた。
‥‥‥ちょっと見ない間に、どうやら巣立ちの時期になっていたそうで、かなり大きな体格に成長していたようである。
【あと数日もあれば、この巣から子供たちが去ってしまうが…‥‥‥親としては、ここまで立派に成長したことは嬉しい事だ】
子フェンリルたちを見て、そうつぶやくロイヤルさん。
そしてその足元には、完全にひっくり返っているポチがいた。
「‥‥‥今度は何があった?」
【ああ、夫なら三日前にうっかり毒キノコを食べたからな。死なないで済んだが、今もなお気絶しているのだ】
毒キノコで倒れる神獣ってどうなんだろうか。いや、ポチだから今さらか。
何にしても、こちらはこちらで子フェンリルたちの巣立ちの時が近づき…‥‥
【シャゲシャゲェ~…‥‥】
【ドーラもこのフェンリルたちの成長に、感涙のあまり涙を流してますね】
「どこに目があるのかはツッコミを入れないけど、一番見ていた人(?)でもあるからなぁ‥‥‥」
面倒見がいい植物モンスターだけに、子フェンリルたちの巣立ちも感激するらしい。
「とはいえ、先日の神獣キメラの例もあるし、巣立った後が気になるんだよな‥‥‥」
【ああ、その事に関しては、神獣間の集まりで議題になっていたね】
ふとつぶやいたその言葉に、ロイヤルさんがそう答える。
あの悪魔グズゥエルゼの手によって、何百年も前から神獣たちが攫われ、合成されていた事件。
今は全員解体され、個別に分かれて生活できるようになったものの、各々人里から離れまくった秘境とかに引き籠りがちになったそうだ。
【その話は、おしゃべり神獣のラッパーが公報してくれたが…‥‥ぞっとするな】
「まぁ、その悪魔はもう来ないとは思うけれども‥‥‥同じようなことが再び起きないとは限らないからね」
神獣というのは、どこの国でも重要視される存在。
その力も大きいし、場所によっては崇め称えて庇護を願ったり、名を上げようとして弟子入りする例もあったそうだが、中には討伐しようともくろむ輩たちもいるのだ。
神獣の体で出来た素材は希少価値があるそうだが…‥‥そんなことを企んだところで、大抵の場合は返り討ちにあい、さらに倍返しにもあうそうだ。
まぁ、そこに、襲撃してきた神獣の毛皮を剥ぎ取ってコートにしたメイドがいるけどね。この例は珍しいというか、特殊なモノなのでノーカウントである。神獣自体の命は失われてないが‥‥‥あれ、そんなに着る機会もないんだよなぁ。
「ワゼ、そういう問題の防止策ってないかな?}
「シスターズの派遣もありますが…‥‥人員不足ですネ。武装なども時間がかかりますし、まだ量産し切れるわけではありまセン」
「そっか」
「とはいえ、先日のホムンクルス技術入手によって、別部隊ならできましたが…‥‥訓練が済むまでは、まだ無理ですネ」
「そっか…‥‥いや、ちょっと待って、今何と?」
なにやら思いっ切り聞き逃せない様な言葉がでなかったか?
「ホムンクルス技術による、特殊部隊デス。何しろ、メイドゴーレムである私たちとて、それなりに限度はありマス。ゆえに、いっその事生体部品どころかきちんとした個の生体を作り上げ、各地に潜り込めるようなものを計画しているのデス」
初耳というか、いつの間にやらかされているというか…‥‥やっぱり扱わせてはいけない技術だったのではなかろうか。
「しかしながら、未だにできない物もありますし…‥‥大きく出来なかったり、変更きかなかったり‥‥‥問題も多いので、実用化はまだ先デス」
「先というか、なんというか‥‥ワゼ、何かやらかす前に、できればきちんと知らせて欲しいんだけど」
「ハイ、了解いたしまシタ」
とはいえ、こう話していても聞き流している可能性も少々ある。
このメイド、ちょっと意識をそらせば確実にやらかすからなぁ…‥‥ゼロツーのドジとか、ハクロのうっかり発言のような物であればまだ良いんだけど、こっちは規模が違うしね。
何にしても、子フェンリルたちの巣立ちも間近なようだし、今は問題のある件よりも、そっちの方に現実逃避すべきかな…‥‥
【ガウガウガーウ!!】
【ふみゅふみゅふみゅ~~~~!!】
「って、ヒルド!!なに犬ぞりみたいなことをしているんだよ!!」
【楽しそうですけれども、こけたら怖いですよ!!】
【そっちも子育て大変だねぇ…‥‥】
【ガウガーウ!?】
「みーみーみー!!」
「オルトリンデ!!つり上げてぶん回すのはやめておけ!」
【空中大回転とか、シャレになってませんよ!!】
【あのぐらいなら、平気だけどね‥‥‥馬鹿な夫の頑丈さも、それなりに受け継いでいるのかねぇ】
‥‥‥現実逃避以前に、まずは娘たちのやらかしの方からいさめるべきか。
親としての立場にロイヤルさんから同情されつつ、娘たちの暴走を慌てて止めるために動くのであった‥‥‥
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