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良からぬ企みは、なぜこうも生み出されるのか
閑話 欲しいと思いつつもデス
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ローラ×
ロール○ でした。数話ほど書いていたことに気が付いて、スイマセン‥‥‥
―――――――――――――――――――――――――
SIDEミスティア
「‥‥‥よし!完璧ですわ!」
「ファー!」
温泉都市から帰宅して三日。
貯まり始めていた書類などをこなし、今日は早めに仕事を終えることに成功し、ミスティアはそう口にしていた。
「ん~!やっぱり温泉でリラックスできた分、仕事の効率も良いですわねぇ」
「ファファー」
フィーアもうんうんとうなづきつつ、終わった書類を運び出す。
「やはり、城内に温泉のような、仕事の効率化を図るための施設を完備すべきかしら?でも、予算を使うのもちょっと考えものですわね」
効率化のためにも、ある程度の工事を必要とするかもしれないが、金をかけすぎるのも考えもの。
金をかけすぎて何もなかったら本末転倒であり、そうやすやすとできるものではないのだ。
‥‥‥内心、ワゼに頼めばできそうだとは思えても、そこまで頼る必要もない。
いや、頼る行為自体をしたくないというべきか…‥‥できないわけでもないのだが、便利さに覚えれるのも危険だと彼女は分かっている。
まぁ、そもそもシアンと婚姻関係にある以上、ハクロ同様に奥様として扱われるだろうけれども、元々ワゼはシアンのメイドであり、彼の命令の方を聞くのだ。
勝手に命令をミスティアが出したところで、直ぐに従うのかという話にもなるのである。
「まぁ、今のところは体は動きますし‥‥‥まだまだ、先にしても良いですわね。冬のこたつとやらが、一番いい例ですし」
真冬にあったかい暖房器具が来た事で、一時的に城内が麻痺した経験もあるので、一応頭の片隅には残しつつ、保留にしておく。
温泉都市の温泉なら良いが、ココで人工的に温泉を掘ったところで温泉ともまた違うような気がして、気が乗らなくなったというのもあるだろう。
何にしても、シアンの娘たちの方へ向かおうと思いつつ、フィーアの持ってきたお茶を飲んでゆったりと仕事を終えたひと時を過ごし始める。
「‥‥‥そう言えば、子宝の湯に浸かりましたけど、効果はあるのかしら?」
「ファ~」
ミスティアがお腹をさすりながらふとそうつぶやき、フィーアは分からないと首をかしげる。
まぁ、良いだろう、女王として次期後継ぎをさっさと産む必要性もあるだろうけれども、流石にこれは運しだい。
子供がそう簡単に早く出来るわけでもないだろうし、なしたとしても王子なのか王女なのかもすぐには分からない。
「っと、そう言えばこっちも済ませましたわね」
そこで思い出し、取り出した書類をミスティアは確認した。
そこに書かれているのは、ロール、ヒルド、オルトリンデ‥‥‥シアンのハクロとの娘たちについてのものである。
シアンと婚姻関係にあり、立場的にはハクロとは違う母親という立場には入っている。
だがしかし、彼女達は自分とは血がつながった娘ではないので、王族の家族にありながらも王女という立場ではないのだ。
‥‥‥とは言え、シアンは魔王であり、そう考えると魔王の娘という立場にも何か肩書がある方が良い。
そう考え、少々相談して、色々と会議しあった結果…‥‥
「‥‥‥魔王女というそのままの名称で、まさかできるとは思いませんでしたわね」
魔王の娘であり、王族の立場にあるからこその魔王女。
王政とはいえ大臣などもしっかりといるので、彼ら全員と協議した結果出たこの名称があれよあれよという前に採用され、本日から正式に扱えるようになったのであった。
まぁ、公式の場では言う事はあるだろうけれども、私情の場ではないだろう。
ついでに厳密にいえば、ロールの方はさらに別件の‥‥‥北の方の国の女王であったというのがあるのだが、その肩書は今はもう捨てたようなものなので、気にしない方が良いかもしれない。
「何にしても、決まったのはいいけれども‥‥‥別の件もしっかりと考えないといけませんわね」
魔王女という名称が決まった次に、必要となるのは‥‥‥婚約話である。
国の王女というのは政略的な婚約を結ぶことも多いが、できれば恋愛でしっかりと育んだうえで幸せをつかんでほしいという想いはある。
まぁ、そもそも政略的だとしても、明かに愚王子とかそういうのには継がせないが…‥‥無理やりやらかされたら、その国は滅びるのが目に見えている。
だからこそなのだろうか。婚約話を求めるところが、案外まともな人を出しているという事は。
温泉都市へ行く前はまだ混じっていたが‥‥‥帰還後にはなぜか0になっていた点に関しては、多分ワゼがやったのだろうとミスティアは判断する。
「でも、これはこれで大変ですわねぇ…‥‥」
決まるまでは話が続くだろうし、中々思うようにいかないこともあるだろう。
それに、今後シアンとの間に子供が出来た際にも同じような事はあると考えられるし‥‥‥将来のその面倒な話しを思うと嫌な気にもなるのであった。
‥‥‥それでも、子どもが欲しいという想いには変わりはない。
「というか、ヒルドの方は決まっているのですわよねぇ…‥‥オルトリンデとロールの方は、どうしましょうか」
何気に一名、既に決まっていることは幸いであろう。まだシアンは完全に納得していないようだが‥‥‥魔王と言えども、やはり彼はきちんと父親としての立場も自覚しているのだろう。
そう考えると、ちょっと微笑ましいような、少し呆れるような気持にもなるのであった…‥‥
「まぁ、今は考えないでおきましょうか。わたくしとハクロさん、どっちの方が早く子をなせるのかも分かりませんしね」
何にしても、今はただ、子どもを授かるのを待つだけである…‥‥‥
ロール○ でした。数話ほど書いていたことに気が付いて、スイマセン‥‥‥
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SIDEミスティア
「‥‥‥よし!完璧ですわ!」
「ファー!」
温泉都市から帰宅して三日。
貯まり始めていた書類などをこなし、今日は早めに仕事を終えることに成功し、ミスティアはそう口にしていた。
「ん~!やっぱり温泉でリラックスできた分、仕事の効率も良いですわねぇ」
「ファファー」
フィーアもうんうんとうなづきつつ、終わった書類を運び出す。
「やはり、城内に温泉のような、仕事の効率化を図るための施設を完備すべきかしら?でも、予算を使うのもちょっと考えものですわね」
効率化のためにも、ある程度の工事を必要とするかもしれないが、金をかけすぎるのも考えもの。
金をかけすぎて何もなかったら本末転倒であり、そうやすやすとできるものではないのだ。
‥‥‥内心、ワゼに頼めばできそうだとは思えても、そこまで頼る必要もない。
いや、頼る行為自体をしたくないというべきか…‥‥できないわけでもないのだが、便利さに覚えれるのも危険だと彼女は分かっている。
まぁ、そもそもシアンと婚姻関係にある以上、ハクロ同様に奥様として扱われるだろうけれども、元々ワゼはシアンのメイドであり、彼の命令の方を聞くのだ。
勝手に命令をミスティアが出したところで、直ぐに従うのかという話にもなるのである。
「まぁ、今のところは体は動きますし‥‥‥まだまだ、先にしても良いですわね。冬のこたつとやらが、一番いい例ですし」
真冬にあったかい暖房器具が来た事で、一時的に城内が麻痺した経験もあるので、一応頭の片隅には残しつつ、保留にしておく。
温泉都市の温泉なら良いが、ココで人工的に温泉を掘ったところで温泉ともまた違うような気がして、気が乗らなくなったというのもあるだろう。
何にしても、シアンの娘たちの方へ向かおうと思いつつ、フィーアの持ってきたお茶を飲んでゆったりと仕事を終えたひと時を過ごし始める。
「‥‥‥そう言えば、子宝の湯に浸かりましたけど、効果はあるのかしら?」
「ファ~」
ミスティアがお腹をさすりながらふとそうつぶやき、フィーアは分からないと首をかしげる。
まぁ、良いだろう、女王として次期後継ぎをさっさと産む必要性もあるだろうけれども、流石にこれは運しだい。
子供がそう簡単に早く出来るわけでもないだろうし、なしたとしても王子なのか王女なのかもすぐには分からない。
「っと、そう言えばこっちも済ませましたわね」
そこで思い出し、取り出した書類をミスティアは確認した。
そこに書かれているのは、ロール、ヒルド、オルトリンデ‥‥‥シアンのハクロとの娘たちについてのものである。
シアンと婚姻関係にあり、立場的にはハクロとは違う母親という立場には入っている。
だがしかし、彼女達は自分とは血がつながった娘ではないので、王族の家族にありながらも王女という立場ではないのだ。
‥‥‥とは言え、シアンは魔王であり、そう考えると魔王の娘という立場にも何か肩書がある方が良い。
そう考え、少々相談して、色々と会議しあった結果…‥‥
「‥‥‥魔王女というそのままの名称で、まさかできるとは思いませんでしたわね」
魔王の娘であり、王族の立場にあるからこその魔王女。
王政とはいえ大臣などもしっかりといるので、彼ら全員と協議した結果出たこの名称があれよあれよという前に採用され、本日から正式に扱えるようになったのであった。
まぁ、公式の場では言う事はあるだろうけれども、私情の場ではないだろう。
ついでに厳密にいえば、ロールの方はさらに別件の‥‥‥北の方の国の女王であったというのがあるのだが、その肩書は今はもう捨てたようなものなので、気にしない方が良いかもしれない。
「何にしても、決まったのはいいけれども‥‥‥別の件もしっかりと考えないといけませんわね」
魔王女という名称が決まった次に、必要となるのは‥‥‥婚約話である。
国の王女というのは政略的な婚約を結ぶことも多いが、できれば恋愛でしっかりと育んだうえで幸せをつかんでほしいという想いはある。
まぁ、そもそも政略的だとしても、明かに愚王子とかそういうのには継がせないが…‥‥無理やりやらかされたら、その国は滅びるのが目に見えている。
だからこそなのだろうか。婚約話を求めるところが、案外まともな人を出しているという事は。
温泉都市へ行く前はまだ混じっていたが‥‥‥帰還後にはなぜか0になっていた点に関しては、多分ワゼがやったのだろうとミスティアは判断する。
「でも、これはこれで大変ですわねぇ…‥‥」
決まるまでは話が続くだろうし、中々思うようにいかないこともあるだろう。
それに、今後シアンとの間に子供が出来た際にも同じような事はあると考えられるし‥‥‥将来のその面倒な話しを思うと嫌な気にもなるのであった。
‥‥‥それでも、子どもが欲しいという想いには変わりはない。
「というか、ヒルドの方は決まっているのですわよねぇ…‥‥オルトリンデとロールの方は、どうしましょうか」
何気に一名、既に決まっていることは幸いであろう。まだシアンは完全に納得していないようだが‥‥‥魔王と言えども、やはり彼はきちんと父親としての立場も自覚しているのだろう。
そう考えると、ちょっと微笑ましいような、少し呆れるような気持にもなるのであった…‥‥
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何にしても、今はただ、子どもを授かるのを待つだけである…‥‥‥
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