376 / 459
幸せを乱されたくないので、徹底したい
#352 また聞くことになったのデス
しおりを挟む
SIDEシアン
‥‥‥温泉都市を訪れてから半年もすぎないうちに、それは起きた。
【みっぎゃああああああああああああああああああ!!】
城内に響く、大きな叫び声。
とはいえそれは、何かに襲撃されたとかそういう理由で起きたものではなく…‥‥
【‥‥‥そう言えば、前にも真夜中に起きたな。ハクロの絶叫】
「凄い叫び声でしたけど…‥‥大丈夫ですの?」
王城内、特別設立医務室の前にして、僕等は待っていた。
以前、ソレがあったときは真夜中ではあったが‥‥‥今回は朝方であり、2度目という事かそこまで不安というものはない。
しいて言うのであれば、ロールが妹たちと供に、僕以上に落ち着きなく動き回っているぐらいであろうか。
「ああああ、気になるにょ気になるにょ気になるにょ」
「落ち着いて、ロール。前にもあったし、ワゼたちが対応しているし、不安にならなくていいよ」
「良くないにょ!!今度はどうなるのか気になるし、新しく増えるのは慣れないにょ!!」
【ふみゅ~?お姉ちゃん、落ち着いて~】
「みー!落ち着くと良いみー!」
姉より妹たちの方が現状をしっかりと理解して、落ち着くように言って居るのはどうなのだろうか。
何にしても、これが何なのか僕らは知っている。
2回目ならまだ叫ぶ可能性も考慮していたが…‥‥それでも、待つしかない。
そう思っていると扉が開き、ワゼが出てきた。
「ご主人様、無事に処置が終わりまシタ」
「どうだった?」
「今回も、どうやら無事に産めたようデス。とは言えまた、色が違いますが…‥‥」
そう言いながら、僕らが部屋に入ると、ベッドにハクロが寝かされており、その横には‥‥‥
「‥‥‥前は金とかそういうのだったけど、今回はまた違った色合いだな」
【うう、流石に二度目なら大丈夫かと思っていた自分が甘かったですが‥‥‥でも、無事に産めました】
ぷるぷると、その慣れない痛みで疲れたせいで震えつつも、ハクロは笑顔を向ける。
そこにあったのは、前回同様に、ハクロが産み落とした卵。しかも、また2つ。
今回の色合いは、エメラルドのような薄い緑色の宝石のような卵に、真っ赤に燃え上がるような真紅の卵である。
そう、彼女はまた、卵を産めたのだ。温泉の効能凄いなぁ…‥‥でも、また普通じゃない卵を産んだなぁ‥‥‥。
「ワゼ、一応聞くけど内部は?」
「不明デス。やはりというか、ご主人様の子供の場合、その詳細を調べる際にどうも妨害されまして、性別・種族共に不明になってしまうようデス」
「それ、わたくしのお腹の方も同じですわよね‥‥‥」
ふぅっと肩をすくめて告げるワゼの言葉に続け、ミスティアもまた、そのちょっと膨らんだらしいお腹をさすり、そうつぶやいた。
‥‥‥彼女もまた、妊娠が発覚したのである。
温泉都市の子宝の湯、マジですごい。でも、どうもこっちもこっちで人間なのか、そうでないのか不明らしくて…‥‥大丈夫かな?
なお、こちらも双子のようであるという事は分かっており、今後一気に4人が増えることが確定した。
「うう、お姉ちゃんとして下の子が増えたことに感涙を隠せないにょ!できればすぐにでも会いたいのに、まだ無理なにょ?」
「無理ですネ。卵の方は約2週間ほど、お腹の中の方は、人間基準で行けば、出産予定日は来年ですが‥‥‥こちらも想定通りにいくのか不明デス」
姉という立場を高め、なおかつ下の子が増えることに嬉しがっているロールの言葉に対して、ワゼはそう告げる。
彼女のセンサーとかを使用しても、生まれるまでは分からないという事のようだ。
「…‥‥魔王という立場から生まれる子って、こんなことあるの?」
「データ少ないですからね‥‥‥まぁ、ご主人様の子であればそうだと思うしかないでしょウ」
【ええ、シアンとの子供ですからね】
「彼の子であれば、そうだとしか言えませんわね」
「おとうしゃんの子供であるなら、なっとくするにょ」
…‥‥皆、僕のことどう思っているの?
少々問いただしたいことが増えたが、まぁそれは放置しよう。
今はただ、増えるであろう我が子たちの誕生に期待するのみだ。
「…‥‥しかし、性別が分からないのがもどかしいですわね。王子なのか王女なのか、はっきりしてもらわないと困りますわ」
【あー、それわかりますよ。生まれるまでどうなのか、分かりませんもんね】
母親同士トークを開始されたが‥‥‥今はただ、見守るしかできない。
「念のため、警備を厳重にしておきましょウ。立場的に狙う馬鹿が出ないとも限りませんし、ストレスを減らさないといけませんからネ。新たに増設した特殊シスターズシリーズも稼働させ、誕生するまで気が抜けないように努めマス」
「ああ、そうしてくれればいいかな…‥‥いや、ちょっと待って?今なんか、さらっと聞き逃せない様な言葉が聞こえた気がするんだけど」
‥‥‥見守る以前の問題として、何やら増えていたシスターズに関して問いただしたほうが良さそうであった。
うん、子供が増えるのは良いけど、勝手にまた何をやってくれているのだろうかこのメイド。もしかして、ストレスって僕の方にしわ寄せされないよね?
‥‥‥温泉都市を訪れてから半年もすぎないうちに、それは起きた。
【みっぎゃああああああああああああああああああ!!】
城内に響く、大きな叫び声。
とはいえそれは、何かに襲撃されたとかそういう理由で起きたものではなく…‥‥
【‥‥‥そう言えば、前にも真夜中に起きたな。ハクロの絶叫】
「凄い叫び声でしたけど…‥‥大丈夫ですの?」
王城内、特別設立医務室の前にして、僕等は待っていた。
以前、ソレがあったときは真夜中ではあったが‥‥‥今回は朝方であり、2度目という事かそこまで不安というものはない。
しいて言うのであれば、ロールが妹たちと供に、僕以上に落ち着きなく動き回っているぐらいであろうか。
「ああああ、気になるにょ気になるにょ気になるにょ」
「落ち着いて、ロール。前にもあったし、ワゼたちが対応しているし、不安にならなくていいよ」
「良くないにょ!!今度はどうなるのか気になるし、新しく増えるのは慣れないにょ!!」
【ふみゅ~?お姉ちゃん、落ち着いて~】
「みー!落ち着くと良いみー!」
姉より妹たちの方が現状をしっかりと理解して、落ち着くように言って居るのはどうなのだろうか。
何にしても、これが何なのか僕らは知っている。
2回目ならまだ叫ぶ可能性も考慮していたが…‥‥それでも、待つしかない。
そう思っていると扉が開き、ワゼが出てきた。
「ご主人様、無事に処置が終わりまシタ」
「どうだった?」
「今回も、どうやら無事に産めたようデス。とは言えまた、色が違いますが…‥‥」
そう言いながら、僕らが部屋に入ると、ベッドにハクロが寝かされており、その横には‥‥‥
「‥‥‥前は金とかそういうのだったけど、今回はまた違った色合いだな」
【うう、流石に二度目なら大丈夫かと思っていた自分が甘かったですが‥‥‥でも、無事に産めました】
ぷるぷると、その慣れない痛みで疲れたせいで震えつつも、ハクロは笑顔を向ける。
そこにあったのは、前回同様に、ハクロが産み落とした卵。しかも、また2つ。
今回の色合いは、エメラルドのような薄い緑色の宝石のような卵に、真っ赤に燃え上がるような真紅の卵である。
そう、彼女はまた、卵を産めたのだ。温泉の効能凄いなぁ…‥‥でも、また普通じゃない卵を産んだなぁ‥‥‥。
「ワゼ、一応聞くけど内部は?」
「不明デス。やはりというか、ご主人様の子供の場合、その詳細を調べる際にどうも妨害されまして、性別・種族共に不明になってしまうようデス」
「それ、わたくしのお腹の方も同じですわよね‥‥‥」
ふぅっと肩をすくめて告げるワゼの言葉に続け、ミスティアもまた、そのちょっと膨らんだらしいお腹をさすり、そうつぶやいた。
‥‥‥彼女もまた、妊娠が発覚したのである。
温泉都市の子宝の湯、マジですごい。でも、どうもこっちもこっちで人間なのか、そうでないのか不明らしくて…‥‥大丈夫かな?
なお、こちらも双子のようであるという事は分かっており、今後一気に4人が増えることが確定した。
「うう、お姉ちゃんとして下の子が増えたことに感涙を隠せないにょ!できればすぐにでも会いたいのに、まだ無理なにょ?」
「無理ですネ。卵の方は約2週間ほど、お腹の中の方は、人間基準で行けば、出産予定日は来年ですが‥‥‥こちらも想定通りにいくのか不明デス」
姉という立場を高め、なおかつ下の子が増えることに嬉しがっているロールの言葉に対して、ワゼはそう告げる。
彼女のセンサーとかを使用しても、生まれるまでは分からないという事のようだ。
「…‥‥魔王という立場から生まれる子って、こんなことあるの?」
「データ少ないですからね‥‥‥まぁ、ご主人様の子であればそうだと思うしかないでしょウ」
【ええ、シアンとの子供ですからね】
「彼の子であれば、そうだとしか言えませんわね」
「おとうしゃんの子供であるなら、なっとくするにょ」
…‥‥皆、僕のことどう思っているの?
少々問いただしたいことが増えたが、まぁそれは放置しよう。
今はただ、増えるであろう我が子たちの誕生に期待するのみだ。
「…‥‥しかし、性別が分からないのがもどかしいですわね。王子なのか王女なのか、はっきりしてもらわないと困りますわ」
【あー、それわかりますよ。生まれるまでどうなのか、分かりませんもんね】
母親同士トークを開始されたが‥‥‥今はただ、見守るしかできない。
「念のため、警備を厳重にしておきましょウ。立場的に狙う馬鹿が出ないとも限りませんし、ストレスを減らさないといけませんからネ。新たに増設した特殊シスターズシリーズも稼働させ、誕生するまで気が抜けないように努めマス」
「ああ、そうしてくれればいいかな…‥‥いや、ちょっと待って?今なんか、さらっと聞き逃せない様な言葉が聞こえた気がするんだけど」
‥‥‥見守る以前の問題として、何やら増えていたシスターズに関して問いただしたほうが良さそうであった。
うん、子供が増えるのは良いけど、勝手にまた何をやってくれているのだろうかこのメイド。もしかして、ストレスって僕の方にしわ寄せされないよね?
12
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる