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清算する時も新しく生み出す時も
#385 安泰しつつも認め切ってなかったりもデス
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SIDEシアン
【ふみゅー!!お兄ちゃんまた来たのー?】
「ああ、きたぞー!!」
…‥‥ボラーン王国王城内。
貴賓室にて、ヒルドが婚約者でもあるカルパッチョ商国のトパーズ王子、いや、既に国王となった彼に対して嬉しそうな声を上げ、くっ付いていた。
「出来ればもっと早く国に来て欲しいが…‥‥色々まだごたついているからね。ある程度落ち着いたら、呼ぶよ」
【うん!!】
カルパッチョ商国は以前、トパーズの父や兄たちである元国王、元王子たちによってこちらに色々と迷惑をかけられかけていたことがある。
まぁ、ほとんど自滅同然で終わり、その事によって王位継承権が低かった彼は国王の座に就くことが決まり、色々と掃除中らしいが、それでも商人の国でもあるだけに大変らしい。
全てを清くとは流石に行かず、金の亡者とかそう言うのが多いらしいからね…‥‥その大変さは理解したいところだ。
「でも、娘はまだ行かせられないな。もっと安全にして欲しいかな」
【聞いた話ですと、王妃、側室の座を狙う人たちが多いようですしねぇ】
商国の場合、国王はそこまで権力を有していない。
ほとんどが商人たちによって運営されているような物であり、ちょっと飾りに近いのだ。
けれども、やはり王族という地位を考えると非常に欲する人も多く、狙われやすくもあるらしい。
一応、王妃の座はヒルドが婚約者として有しているらしいが…‥‥娘を蹴落としたいと考える魑魅魍魎たちがいるのは看過できないのだ。
あと単純に、父親としてはまだ娘がいて欲しい。親馬鹿になっているかもしれないけど、分かる人は多そうだ。
「ええ、分かっています。そのためにも今は、国内の法整備、見過ごせない部分なども除去しつつ、再利用する手法なども模索しているのです」
「ふぉふぉふぉ、坊ちゃまは東奔西走して一生懸命ですからなぁ。隠居のその時まで、しっかりとこの爺やが見ておりますぞ」
トパーズの言葉に、彼の付き人でもある執事のセバスジャンがそう口にする。
好々爺っぽいけれども、びしっと燕尾服を着こなし、こちらはこちらで結構有能そうな執事だ。
「あとは、この国のメイド様とこなしている経営も、軌道に乗ってますしなぁ」
「ええ、そちらの協力もあり、きちんと育成できてますからネ」
セバスジャンとワゼが互いにそう言い、がしっと握手を握りかわす。
…‥‥実は数年前から、このセバスジャンとワゼが、とある事業を立ち上げ始めた。
もともとそういう事業は存在しており、それなりに需要があったそうなのだが…‥‥彼らはその事業に着手し、国家間でのプロジェクトの一つにまでなっていたりする。
その事業名もとい、立ちあげられたのは「執事・メイド派遣協会」。
徹底的に教育された執事やメイドを各所へ派遣し、見合った働きを行うものである。
「このおかげで、国内の孤児たちなども就職できましたし」
「お客様方からも好評ですシ」
「執事・メイド喫茶などで収入もそれなりに稼げますし」
「国内外での情報を集めやすく、より効果的に流れを見れますシ」
「いいものですなぁ」
「いいものですネ」
「‥‥‥‥なんか、そちらの執事も黒いな」
「そちらのメイドも、すごい怖いな」
‥‥‥‥娘をまだやりたくもないが、二人の腹黒そうな会話に関しては、意見が一致するのであった。
なんか、各所に派遣するらしいが…‥‥さりげなく侵略とかしてないかな、コレ。
「ああ、要望の執事ゴーレムも最近開発中デス」
「おおそうですか、それはそれは良かったですのぅ。爺やが隠居しても問題なく出来るかが気になりますが」
バリエーションが増えてないか?1000体以上のシスターズに今度は男性版ができるのか。
この場合はブラザーズ?某配管工のおっさんとかが頭に浮かぶ様な‥‥‥‥
――――――――――――――――――
SIDEロール
「…‥‥久々に来たけれども、これがそうなのかな?」
「そのはずだが…‥‥何があった、これは?」
…‥‥シアンたちが王城内でワゼたちの企みに少し戦慄を覚えていた丁度その頃。
はるか北の大地にあるとされたその国が一望できる山の上で、ロールとゼリアスはその光景に眉をひそめていた。
無理もないだろう。あるとされていたはずの北の国が、荒廃していたのだから。
ここへ来た目的は、そもそもここでとあるやらかしが想定されたために、防止するためだったのだが‥‥‥時すでに遅かったのだろうか。
「雪に埋もれているけれども、ほとんどが残骸っぽい…‥‥なにがあったの?」
「大規模な魔法とかはないな…‥‥かといって、火器の仕様とかもないし、どうなんだろうか」
とにもかくにも、ここから見るだけでは分からない。
今はともかくその地に降り立って、現場の調査を行うのであった…‥‥‥
「あ、吹雪が来るかも」
「厳しいな…‥‥視界が悪くなる」
【ふみゅー!!お兄ちゃんまた来たのー?】
「ああ、きたぞー!!」
…‥‥ボラーン王国王城内。
貴賓室にて、ヒルドが婚約者でもあるカルパッチョ商国のトパーズ王子、いや、既に国王となった彼に対して嬉しそうな声を上げ、くっ付いていた。
「出来ればもっと早く国に来て欲しいが…‥‥色々まだごたついているからね。ある程度落ち着いたら、呼ぶよ」
【うん!!】
カルパッチョ商国は以前、トパーズの父や兄たちである元国王、元王子たちによってこちらに色々と迷惑をかけられかけていたことがある。
まぁ、ほとんど自滅同然で終わり、その事によって王位継承権が低かった彼は国王の座に就くことが決まり、色々と掃除中らしいが、それでも商人の国でもあるだけに大変らしい。
全てを清くとは流石に行かず、金の亡者とかそう言うのが多いらしいからね…‥‥その大変さは理解したいところだ。
「でも、娘はまだ行かせられないな。もっと安全にして欲しいかな」
【聞いた話ですと、王妃、側室の座を狙う人たちが多いようですしねぇ】
商国の場合、国王はそこまで権力を有していない。
ほとんどが商人たちによって運営されているような物であり、ちょっと飾りに近いのだ。
けれども、やはり王族という地位を考えると非常に欲する人も多く、狙われやすくもあるらしい。
一応、王妃の座はヒルドが婚約者として有しているらしいが…‥‥娘を蹴落としたいと考える魑魅魍魎たちがいるのは看過できないのだ。
あと単純に、父親としてはまだ娘がいて欲しい。親馬鹿になっているかもしれないけど、分かる人は多そうだ。
「ええ、分かっています。そのためにも今は、国内の法整備、見過ごせない部分なども除去しつつ、再利用する手法なども模索しているのです」
「ふぉふぉふぉ、坊ちゃまは東奔西走して一生懸命ですからなぁ。隠居のその時まで、しっかりとこの爺やが見ておりますぞ」
トパーズの言葉に、彼の付き人でもある執事のセバスジャンがそう口にする。
好々爺っぽいけれども、びしっと燕尾服を着こなし、こちらはこちらで結構有能そうな執事だ。
「あとは、この国のメイド様とこなしている経営も、軌道に乗ってますしなぁ」
「ええ、そちらの協力もあり、きちんと育成できてますからネ」
セバスジャンとワゼが互いにそう言い、がしっと握手を握りかわす。
…‥‥実は数年前から、このセバスジャンとワゼが、とある事業を立ち上げ始めた。
もともとそういう事業は存在しており、それなりに需要があったそうなのだが…‥‥彼らはその事業に着手し、国家間でのプロジェクトの一つにまでなっていたりする。
その事業名もとい、立ちあげられたのは「執事・メイド派遣協会」。
徹底的に教育された執事やメイドを各所へ派遣し、見合った働きを行うものである。
「このおかげで、国内の孤児たちなども就職できましたし」
「お客様方からも好評ですシ」
「執事・メイド喫茶などで収入もそれなりに稼げますし」
「国内外での情報を集めやすく、より効果的に流れを見れますシ」
「いいものですなぁ」
「いいものですネ」
「‥‥‥‥なんか、そちらの執事も黒いな」
「そちらのメイドも、すごい怖いな」
‥‥‥‥娘をまだやりたくもないが、二人の腹黒そうな会話に関しては、意見が一致するのであった。
なんか、各所に派遣するらしいが…‥‥さりげなく侵略とかしてないかな、コレ。
「ああ、要望の執事ゴーレムも最近開発中デス」
「おおそうですか、それはそれは良かったですのぅ。爺やが隠居しても問題なく出来るかが気になりますが」
バリエーションが増えてないか?1000体以上のシスターズに今度は男性版ができるのか。
この場合はブラザーズ?某配管工のおっさんとかが頭に浮かぶ様な‥‥‥‥
――――――――――――――――――
SIDEロール
「…‥‥久々に来たけれども、これがそうなのかな?」
「そのはずだが…‥‥何があった、これは?」
…‥‥シアンたちが王城内でワゼたちの企みに少し戦慄を覚えていた丁度その頃。
はるか北の大地にあるとされたその国が一望できる山の上で、ロールとゼリアスはその光景に眉をひそめていた。
無理もないだろう。あるとされていたはずの北の国が、荒廃していたのだから。
ここへ来た目的は、そもそもここでとあるやらかしが想定されたために、防止するためだったのだが‥‥‥時すでに遅かったのだろうか。
「雪に埋もれているけれども、ほとんどが残骸っぽい…‥‥なにがあったの?」
「大規模な魔法とかはないな…‥‥かといって、火器の仕様とかもないし、どうなんだろうか」
とにもかくにも、ここから見るだけでは分からない。
今はともかくその地に降り立って、現場の調査を行うのであった…‥‥‥
「あ、吹雪が来るかも」
「厳しいな…‥‥視界が悪くなる」
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