拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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清算する時も新しく生み出す時も

#398 技術と情報の進歩デス

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SIDEシアン

 新しい飛行移動手段により、快適なフライトを終え、ようやく情報大国ネッタへ僕らは到着した。

 一応、こんな白鳥のような船でも停まれる場所があるのかというのが気になったが…‥‥水陸空制覇できるだけあって、馬車用の駐車場や船舶用の港に寄港可能であり、どっちにも停まれるそうだ。

 なので、そのどちらかにしたかと言えば…‥‥


「‥‥やっぱり陸地だよね。空の旅も良かったけど、地に足が付くしさ」
【快適と言えば快適でしたけど‥‥‥かなり高い場所の飛行はちょっと不安でしたよ】
「まぁ、ワゼさんの作成したものなので、そこまで不安ではないのですが…‥‥それでも、大地に足を踏みしめられたのは良かったですわね」

 ハクロもミスティアも、空の旅には慣れていないので地面を選んだ。

 僕の場合はこの魔力の衣で飛んだりするから割りと慣れているのだが…‥‥ここは彼女達が優先だろう。

 ついでに娘たちの場合は、空の旅を楽しんでました。オルトリンデがもっと飛べるとか言って出ようとしたのは流石に焦ったが。

 上空3千メートルほどの位置で、飛びだそうとする娘の方がむしろ怖かったかもしれん。翼が生えていても、それはそれで心配になるんだよなぁ‥‥‥あと成長しているのに、おてんばな子が多いのもどうなんだろうか。




 なんにしても、無事に着いたのは良かった。

「到着した後は‥‥」
「予定では、この後情報大国からの迎えにより、宿泊場所へ案内されるようデス」

 この国のミスティアの兄たちの結婚式まではまだ時間があるようで、それまではそちらに宿泊することになる。

 一応、ミスティアの女王としての仕事も済ませており、余裕もあるし‥‥

「案内後は、観光も可能なようですが、しておきますカ?」
「ああ、したいね」

 せっかくの情報大国だし、どの様な国なのか見ておきたい。

 ついでに治安などもこの国はトップクラスにいいそうなので、全員で見て回っても大丈夫らしい。

‥‥‥というか、治安が良い理由が、犯罪者に関する情報がきちんと開示されているらしいからなぁ。そりゃ悪い人も働きに来れないだろうね。

 ひとまずは宿泊のための荷物を置きに向かいつつ、観光を楽しむことにしたのであった…‥‥




――――――――――――――
SIDE情報大国:共同経営者


「‥‥‥いよいよ、式が目前に迫って来たか」
「ああ、そうだな」

 互いにドキドキと緊張しつつ、大国の首都にある建物の中で、彼らはそうつぶやき合う。

 元王子という立場になり、今はこの国の共同経営者であるイスカンダル及びニーズ。

 こういう国の場合、普通は統治者とか着くと思うかもしれないが‥‥‥この国では共同経営者という肩書が付いた。

 統治というには全てを治め切っておらず、どちらかと言えば国家そのものを運営する経営者のような役割が多いためでもある。

 ついでに言うのであれば、経営者という立場であれば、まだかつての王子とか言う肩書よりも軽いような気がして、気が楽だというのも理由にあった。


 とにもかくにも、この新国家を樹立し、成り立たせて年月も経ち、ようやく落ち着いてきた頃合い。

 まだ情勢が穏やかなうちに身を固めてしまう事で、より安定した国家運営を行いたいと彼らは思い‥‥‥ようやく今回の結婚式が決まったのだ。

 もちろん、政略的な意味合いもありつつも、きちんとした恋愛結婚なので誰も文句は言わない。

 反対する者も特におらず、隙をついて甘い汁をすすろうと企む輩は情報戦できちんと排除しており、大丈夫なはず。


 とはいえ、この世の中、全て平穏に収まるわけでもない。

「妹のほうが着いたか‥‥‥兄上たちの方は?」
「どちらももうちょっと、かかるそうだ。まぁギリギリかな」

 元第1,2王子達の方は移動中のようで、弟である第5王子も予想できる時間は式の直前の到着。

 元第1王女の方も渡航中だが、ひとまずは式の直前には久しぶりに兄弟姉妹がそろうことになるだろう。

「あとは子がなせればいいんだけどなぁ…‥‥」
「まだ気が早いだろ。結婚式後の事だし、もう少し落ち着け」

 ニーズの言葉に、イスカンダルはそれもそうかと思い、落ち着いていく。

‥‥情報を集める国とは言え、実際に経験しないと分からないこともある。

 そして彼らの結婚式も、ありとあらゆる情報を駆使して面倒ごとがないように調整を行っているが、本当にどうなるのかもわからないことがあるので、緊張はしているのだ。

「まぁ、流石に妹の夫が魔王だし、そちらの方で迷惑をかけようと考える輩はいないだろうが‥‥‥」
「やらかした方々の情報を見ても、理解してくれない人たちには招待状を送っていないしね」

 というか、その他色々と考えられる愚王や愚者などは招待していない。

 したところで滅茶苦茶になるのが目に見えているし、来られないように色々対策もしているが‥‥‥やっぱり、不安は感じるだろう。

「とにもかくにも、無事に結婚式さえ済ませてしまえばどうにかなるだろう」
「ああ、そうだな」

 互いにきちんと覚悟を決めつつ、不安も少々あふれながらも、それでもしっかりと行おうと心に誓いあうのであった…‥‥

「…‥‥ところで、妹のその魔王の配下の方が、新しい移動手段で送ってきたようだが‥あの情報、もうちょっと早く知りたかったなぁ」
「ああ、そうだよねぇ‥‥‥絶対便利すぎる移動手段だし、伝わった時には各国が欲しがるだろうなぁ。妹よ、とんでもない配下を持った夫をよく手に入れたよな‥‥‥」

‥‥‥ついでに共に苦労もあったようで、溜息を吐きつつも、その情報整理に取り掛かるのであった。

 ある意味その苦労性の運命を背負っているような姿は、ミスティアの兄たちらしい姿でもある‥‥‥
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