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色々集めた結果を見せ始めたり
#411 人は誰もが、その過ちがどこからなのか分からない時があるのデス
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SIDEシアン
‥‥‥ポチの治療薬投薬から1週間が経過した。
薬に影響されやすい部分もありつつ、耐性を付けて微調整できるようにするなどの工夫も凝らされ、なおかつ投与だけでは意味が無いという事で、きちんとした肉体づくりのための栄養・運動面からの見直しなども施され、ある程度は戻ったはずであった。
けれども、生物の変化というものは、時に医学やメイドの予想すらも超えてしまうらしい。
「…‥‥元に戻っている…‥と言えるのかな、コレ?」
【いや、言えないですよね?】
【サイズだけは戻っているようにも見えなくはないが‥‥‥】
【何を言うか!!いや、これこそ我の真の姿であり、本来の活気あふれる姿だぁ!!】
僕やハクロ、ロイヤルさんの言葉に対して、サイズだけは元に戻ったポチが堂々とそう発言する。
小さな子犬の姿のままにしておいたほうが良かったんじゃないかと言えるような変わりようでありつつ、今まで見慣れていた姿ともかけ離れた姿になっているというか…‥‥
「‥‥‥うん、大失敗デス」
ワゼのその一言に、ポチ以外の皆がうんうんと思いっ切りうなずいた。彼女の口から言われると、全員納得である。
それもそうだろう。体のサイズやちょっと緑色な毛皮はポチそのままのはずなのだが‥‥‥‥
「流石にここまで筋肉マッチョマンな感じじゃなかったよなぁ…‥‥」
なんというか、元のポチの体が狼(ちょっと怠惰気)な感じをしていたはずだったが、今のポチの体は‥‥前世の知識から言えば、土佐犬とドーベルマンを足して半分にした感じになっていた。
何だろう、このポチであってポチにあらずな姿は。フェンリル一家の祖父よりも鍛え上げまくった姿に変貌しているなんて、どう考えてもあり得ない。
天変地異が起きてもおかしくないようなポチの変貌ではあるが、ポチ自身はその鍛え上げられたかのような体のご満悦のようで、軽く体を動かして調子を確かめている。
【おお、おお、おおおお!!体が軽く、素早く動けるぞぉぉぉ!!そうだ、これこそが我の真の姿なのだぁぁぁぁぁ!!】
意気揚々と鼻息荒く、そう叫びながら喜ぶポチ。
「ワゼ、変な物を混ぜた?」
「混ぜていないはずですガ‥‥‥。あくまでも、今回は肉体年齢を取らせて相殺する程度の薬しか飲ませていないはずデス。いくら何でも、ここまでムキムキマッチョなゴリラ犬になるようなことはないはずなのデス」
流石のワゼも、この珍現象には驚いた顔を隠せないようで、改めて薬の成分表を見直し始める。
栄養・運動方面もそこまで強化する目的をもって改善していないはずだし、そもそもここまで影響が出るはずもないそうなのだが…‥‥何がどうなって、ああなってしまったのだろうか。
「一応聞くけどロイヤルさん、ポチこのままでもいいかな?」
【んー、鍛え上げているのは良いかもしれないが…‥‥】
【はーっはっはっはっはっはは!!見よ見よ見よこの肉体美をぉぉぉぉ!!】
【‥‥‥すまないね、できれば元に戻してほしい】
むきぃっと器用にマッスルポーズを取り始めたポチに対して、そっとロイヤルさんは目をそらす。
無理もないだろう。僕らだってあんなポチは見たくはない。
鍛え上げてかっこよさを増したと言ったらまだ聞こえはいいかもしれないけど…‥‥普段の言動・行動・やらかし具合を見ていると、どうしても合わな過ぎて違和感を生み出しまくっている。
【ガウゥ‥‥‥】
【あ、流石にクロも、あんな父親は嫌だというような顔に】
「それもそうだよね…‥‥ワゼ、あれもうちょっとどうにかできない?」
「色々調べたらいいかもしれませんが…‥‥この際、徹底的なメディカルチェックを行い、」
【その必要性はない!!】
っと、ワゼの言葉を遮るように、瞬時にポチが僕らの元へ戻って来た。
【この肉体こそフェンリルとして至上であり、直す必要はないのだ!!ああ、これこそが求めていた最高の体でもあり、これ以上弄る必要性もないのだぁぁぁぁ!!】
「‥‥‥なんか、肉体戻すついでに頭も逝ってないだろうか?」
「薬が効きすぎたのか、脳に変に作用したのか…‥‥、これは一旦、黙らせたほうが良さそうデス」
【おおぅ!?黙らせるといったなぁ!!だが無駄無駄ぁ!!この肉体であれば、どんな攻撃で有ろうとも、先ほどの注射器すらも全く問題ない!!全てを退けて見せようぞ!!】
ワゼの言葉に対して反論するかのように叫び、警戒態勢を取るポチ。
見事に構えているというか、ワゼと筋肉を見せ付けるだけのポージングにしか見えないというべきか‥‥‥ちょっと言動の節々でいら立ちを感じさせられるような気がする。
「ロイヤルさん、ポチを黙らせて大丈夫かな?」
【あー‥‥‥なんか脳筋馬鹿に変貌したようだし、元に戻すのであれば別に良いかなぁ?】
【無駄だ無駄だ!!この肉体に逆らえる輩なんぞ、この世界にはどこにもおら、】
‥‥‥何と言うか、ポチが調子乗ったかのように叫んでいるのだが、少しむかつくような気がしてきた。
なので、喋っている途中で悪いが‥‥‥‥
「『ギガントプレッシャー』」
ずっごぉぉぉん!!
【キャイ―――――ン!?】
ちょっとイラっと来たので、思いっきり圧力を特大のげんこつの形に見えるようなものにした魔法で、強制的に黙らせるのであった。
「…‥‥何と言うか、久しぶりに物理的な魔法を使ったような気がする」
【叩き潰されても、生きていますね…‥‥生命力の高さだけは変わらないようですよ】
【夫はしぶといからなぁ…‥‥ああ、今のうちに治せるのならしてほしいな】
「分かってマス。ひとまずは暴れられても面倒ですし、ガッチガチに拘束してから本格的検査を行える施設へ運びましょウ」
そう言う訳で、ポチをその施設まで僕らは輸送するのであった‥‥‥‥‥
「‥‥‥治るかなぁ、これ?」
そもそも普通は「輸送」ではなく「搬送」とか言いそうなものだが‥‥‥いや、ポチだから別に良いか。
――――――――――――――――
SIDEアルドリア王国
「‥‥‥どうなっておるんだ、これは?」
ポチが徹底的なメディカルチェックによって、原子レベルまで調べ上げられている丁度その頃、はるか海の向こうの国であるアルドリア王国で、国王ラッパリアはそう口にした。
というのも、特に気にすることもなかったはずだが…‥‥今さらになって、人の数が減っている事に気が付いたのだ。
王城内を行き来する使用人たちの数が減り、王城のテラスからみる城下街は活気が無い。
ここ数日間は、侵略をするために他国へ向かわせた海軍が成果を持ってくるのを楽しみに待ち、臣下の者たちとにやにやと皮算用をしていたがゆえに気が付くのが遅れたが‥‥‥‥国の仕事に支障が出始め、ようやくこの状態に気が付いたのである。
「陛下、どういう訳か人が減っているようでして、仕事が幾つかとどまってしまったようで…‥」
「馬鹿もの!!なぜすぐに報告しなかった!!」
臣下の一人の報告に対して、国王はそう怒鳴るが仕方がない事であろう。
何しろ、全員自身の仕事量をまともに把握し切っておらず、人にまかせっきりなことが多かったがゆえに。
特に国王及びその周囲の者たちは遊び惚けることが多く、情報が余り行かなかったのだ。
そして気が付けば、いつの間にか仕事が成しとげられていないところが多くなり、手一杯になって溢れ出してきて…‥‥ようやく彼らはその現状に気が付いたのだ。
「働く奴が減っているのであれば、その分自分達で働くか、あるいはよそから引っぱって来い!!愚民共であれば金さえあればやってくれるであろう?」
「そ、それが…‥‥国庫がいつの間にか尽きています!!」
「‥‥‥はぁぁぁあ!?」
‥‥‥つい数日前までは、この国の国庫はまだ潤っていた。
色々腐り切っている国とは言え、それでもその分金を手に入れることが多く、常に搬入されては浪費されており、それで何とか持っていた。
だがしかし、仕事が滞り始めるとその搬入作業も停滞し、消費されるだけとなって…‥‥気が付けば、国の大事な国庫は完全にもぬけの殻になってしまったのである。
「ど、ど、どうなっているんだぁ!?いや、金が無いのは不味い!!急いで国中から金をかき集め始めろ!!」
「は、はい!!」
国王の言葉に、臣下の者たちは動くが、彼らは気が付いているだろうか?
こういう事態になっても、自分だけはまだ助かろうとしている者たちが存在しており、懐にそれぞれへそくりとも言うべき資金を蓄えていたことを。
そしてその資金が、彼らも気が付かぬ間にさらに別の者たちによって密かに運び出され、余裕があると思い込んでいたその思いを後に粉砕するという事を。
…‥‥とある国へ手を出そうとしたその瞬間から、その国からは既に入って来ていた。
そして実行してきたからこそ、その報復が今、静かに迫ってきていたのだが…‥‥楽に終わることはない。
人員減少、金の消失…‥‥これ以外にも、まだまだ報復措置が仕掛けられていたのだが、それらがすべて終わるまで、彼らの命が尽きる事もないだろう。
逆に言えば、それが終わったその時こそが、この国の終焉ともいえるだろうが‥‥‥それはまだ、先の話である。
今はただ、ゆっくりと動いていた報復が目で見て取れるようになり始めただけなのだが…‥‥殻らはその事すら、知る由もないのであった‥‥‥
「さがせぇぇぇ!!金さえあれば、まだ何とかできるはずだぁぁぁ!!」
「‥‥‥愚か者は何故、最初に目にした部分の解決だけを急ぐしかできないのでしょうカ?もっとゆっくりと、全体から攻めているというのに…‥‥」
‥‥‥ポチの治療薬投薬から1週間が経過した。
薬に影響されやすい部分もありつつ、耐性を付けて微調整できるようにするなどの工夫も凝らされ、なおかつ投与だけでは意味が無いという事で、きちんとした肉体づくりのための栄養・運動面からの見直しなども施され、ある程度は戻ったはずであった。
けれども、生物の変化というものは、時に医学やメイドの予想すらも超えてしまうらしい。
「…‥‥元に戻っている…‥と言えるのかな、コレ?」
【いや、言えないですよね?】
【サイズだけは戻っているようにも見えなくはないが‥‥‥】
【何を言うか!!いや、これこそ我の真の姿であり、本来の活気あふれる姿だぁ!!】
僕やハクロ、ロイヤルさんの言葉に対して、サイズだけは元に戻ったポチが堂々とそう発言する。
小さな子犬の姿のままにしておいたほうが良かったんじゃないかと言えるような変わりようでありつつ、今まで見慣れていた姿ともかけ離れた姿になっているというか…‥‥
「‥‥‥うん、大失敗デス」
ワゼのその一言に、ポチ以外の皆がうんうんと思いっ切りうなずいた。彼女の口から言われると、全員納得である。
それもそうだろう。体のサイズやちょっと緑色な毛皮はポチそのままのはずなのだが‥‥‥‥
「流石にここまで筋肉マッチョマンな感じじゃなかったよなぁ…‥‥」
なんというか、元のポチの体が狼(ちょっと怠惰気)な感じをしていたはずだったが、今のポチの体は‥‥前世の知識から言えば、土佐犬とドーベルマンを足して半分にした感じになっていた。
何だろう、このポチであってポチにあらずな姿は。フェンリル一家の祖父よりも鍛え上げまくった姿に変貌しているなんて、どう考えてもあり得ない。
天変地異が起きてもおかしくないようなポチの変貌ではあるが、ポチ自身はその鍛え上げられたかのような体のご満悦のようで、軽く体を動かして調子を確かめている。
【おお、おお、おおおお!!体が軽く、素早く動けるぞぉぉぉ!!そうだ、これこそが我の真の姿なのだぁぁぁぁぁ!!】
意気揚々と鼻息荒く、そう叫びながら喜ぶポチ。
「ワゼ、変な物を混ぜた?」
「混ぜていないはずですガ‥‥‥。あくまでも、今回は肉体年齢を取らせて相殺する程度の薬しか飲ませていないはずデス。いくら何でも、ここまでムキムキマッチョなゴリラ犬になるようなことはないはずなのデス」
流石のワゼも、この珍現象には驚いた顔を隠せないようで、改めて薬の成分表を見直し始める。
栄養・運動方面もそこまで強化する目的をもって改善していないはずだし、そもそもここまで影響が出るはずもないそうなのだが…‥‥何がどうなって、ああなってしまったのだろうか。
「一応聞くけどロイヤルさん、ポチこのままでもいいかな?」
【んー、鍛え上げているのは良いかもしれないが…‥‥】
【はーっはっはっはっはっはは!!見よ見よ見よこの肉体美をぉぉぉぉ!!】
【‥‥‥すまないね、できれば元に戻してほしい】
むきぃっと器用にマッスルポーズを取り始めたポチに対して、そっとロイヤルさんは目をそらす。
無理もないだろう。僕らだってあんなポチは見たくはない。
鍛え上げてかっこよさを増したと言ったらまだ聞こえはいいかもしれないけど…‥‥普段の言動・行動・やらかし具合を見ていると、どうしても合わな過ぎて違和感を生み出しまくっている。
【ガウゥ‥‥‥】
【あ、流石にクロも、あんな父親は嫌だというような顔に】
「それもそうだよね…‥‥ワゼ、あれもうちょっとどうにかできない?」
「色々調べたらいいかもしれませんが…‥‥この際、徹底的なメディカルチェックを行い、」
【その必要性はない!!】
っと、ワゼの言葉を遮るように、瞬時にポチが僕らの元へ戻って来た。
【この肉体こそフェンリルとして至上であり、直す必要はないのだ!!ああ、これこそが求めていた最高の体でもあり、これ以上弄る必要性もないのだぁぁぁぁ!!】
「‥‥‥なんか、肉体戻すついでに頭も逝ってないだろうか?」
「薬が効きすぎたのか、脳に変に作用したのか…‥‥、これは一旦、黙らせたほうが良さそうデス」
【おおぅ!?黙らせるといったなぁ!!だが無駄無駄ぁ!!この肉体であれば、どんな攻撃で有ろうとも、先ほどの注射器すらも全く問題ない!!全てを退けて見せようぞ!!】
ワゼの言葉に対して反論するかのように叫び、警戒態勢を取るポチ。
見事に構えているというか、ワゼと筋肉を見せ付けるだけのポージングにしか見えないというべきか‥‥‥ちょっと言動の節々でいら立ちを感じさせられるような気がする。
「ロイヤルさん、ポチを黙らせて大丈夫かな?」
【あー‥‥‥なんか脳筋馬鹿に変貌したようだし、元に戻すのであれば別に良いかなぁ?】
【無駄だ無駄だ!!この肉体に逆らえる輩なんぞ、この世界にはどこにもおら、】
‥‥‥何と言うか、ポチが調子乗ったかのように叫んでいるのだが、少しむかつくような気がしてきた。
なので、喋っている途中で悪いが‥‥‥‥
「『ギガントプレッシャー』」
ずっごぉぉぉん!!
【キャイ―――――ン!?】
ちょっとイラっと来たので、思いっきり圧力を特大のげんこつの形に見えるようなものにした魔法で、強制的に黙らせるのであった。
「…‥‥何と言うか、久しぶりに物理的な魔法を使ったような気がする」
【叩き潰されても、生きていますね…‥‥生命力の高さだけは変わらないようですよ】
【夫はしぶといからなぁ…‥‥ああ、今のうちに治せるのならしてほしいな】
「分かってマス。ひとまずは暴れられても面倒ですし、ガッチガチに拘束してから本格的検査を行える施設へ運びましょウ」
そう言う訳で、ポチをその施設まで僕らは輸送するのであった‥‥‥‥‥
「‥‥‥治るかなぁ、これ?」
そもそも普通は「輸送」ではなく「搬送」とか言いそうなものだが‥‥‥いや、ポチだから別に良いか。
――――――――――――――――
SIDEアルドリア王国
「‥‥‥どうなっておるんだ、これは?」
ポチが徹底的なメディカルチェックによって、原子レベルまで調べ上げられている丁度その頃、はるか海の向こうの国であるアルドリア王国で、国王ラッパリアはそう口にした。
というのも、特に気にすることもなかったはずだが…‥‥今さらになって、人の数が減っている事に気が付いたのだ。
王城内を行き来する使用人たちの数が減り、王城のテラスからみる城下街は活気が無い。
ここ数日間は、侵略をするために他国へ向かわせた海軍が成果を持ってくるのを楽しみに待ち、臣下の者たちとにやにやと皮算用をしていたがゆえに気が付くのが遅れたが‥‥‥‥国の仕事に支障が出始め、ようやくこの状態に気が付いたのである。
「陛下、どういう訳か人が減っているようでして、仕事が幾つかとどまってしまったようで…‥」
「馬鹿もの!!なぜすぐに報告しなかった!!」
臣下の一人の報告に対して、国王はそう怒鳴るが仕方がない事であろう。
何しろ、全員自身の仕事量をまともに把握し切っておらず、人にまかせっきりなことが多かったがゆえに。
特に国王及びその周囲の者たちは遊び惚けることが多く、情報が余り行かなかったのだ。
そして気が付けば、いつの間にか仕事が成しとげられていないところが多くなり、手一杯になって溢れ出してきて…‥‥ようやく彼らはその現状に気が付いたのだ。
「働く奴が減っているのであれば、その分自分達で働くか、あるいはよそから引っぱって来い!!愚民共であれば金さえあればやってくれるであろう?」
「そ、それが…‥‥国庫がいつの間にか尽きています!!」
「‥‥‥はぁぁぁあ!?」
‥‥‥つい数日前までは、この国の国庫はまだ潤っていた。
色々腐り切っている国とは言え、それでもその分金を手に入れることが多く、常に搬入されては浪費されており、それで何とか持っていた。
だがしかし、仕事が滞り始めるとその搬入作業も停滞し、消費されるだけとなって…‥‥気が付けば、国の大事な国庫は完全にもぬけの殻になってしまったのである。
「ど、ど、どうなっているんだぁ!?いや、金が無いのは不味い!!急いで国中から金をかき集め始めろ!!」
「は、はい!!」
国王の言葉に、臣下の者たちは動くが、彼らは気が付いているだろうか?
こういう事態になっても、自分だけはまだ助かろうとしている者たちが存在しており、懐にそれぞれへそくりとも言うべき資金を蓄えていたことを。
そしてその資金が、彼らも気が付かぬ間にさらに別の者たちによって密かに運び出され、余裕があると思い込んでいたその思いを後に粉砕するという事を。
…‥‥とある国へ手を出そうとしたその瞬間から、その国からは既に入って来ていた。
そして実行してきたからこそ、その報復が今、静かに迫ってきていたのだが…‥‥楽に終わることはない。
人員減少、金の消失…‥‥これ以外にも、まだまだ報復措置が仕掛けられていたのだが、それらがすべて終わるまで、彼らの命が尽きる事もないだろう。
逆に言えば、それが終わったその時こそが、この国の終焉ともいえるだろうが‥‥‥それはまだ、先の話である。
今はただ、ゆっくりと動いていた報復が目で見て取れるようになり始めただけなのだが…‥‥殻らはその事すら、知る由もないのであった‥‥‥
「さがせぇぇぇ!!金さえあれば、まだ何とかできるはずだぁぁぁ!!」
「‥‥‥愚か者は何故、最初に目にした部分の解決だけを急ぐしかできないのでしょうカ?もっとゆっくりと、全体から攻めているというのに…‥‥」
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