憧れの召喚士になれました!! ~でも、なんか違うような~

志位斗 茂家波

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209 きちんとこなしつつ、箇所をしっかりと確認し

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‥‥‥バイトの時間も終わり、あちこちの依頼場所はすっかり綺麗になった。

 バイトの金はその場で受け取れつつ、あとは‥‥‥‥

「さてと、召喚だけど‥‥‥タイミング的に大丈夫かな?」
「そればっかりは、呼ばないと分からないかもニャ」

 ちょっと人目に付きやすい事ぐらいは自覚しているので、学園の校庭の方に移動し、そこで皆を呼ぶことにした。

 バイト中は彼女たちなりに他のことを実践してもらっていたが、こっちが呼ぶ瞬間にはどう対応できるか、そしてさらに召喚場所のきちんとした振り分けなどができるかどうか、確かめながらやるべきだろう。

‥‥‥一斉召喚するつもりだが、これまでの召喚の教訓を踏まえ、召喚時に呼びだす場所もより明確になるようにイメージした方が良いだろう。

 重ならないようにというと‥‥‥列とかよりも、円形に呼んだ方が良いのかもしれない。ああ、そう言えば腕時計があるし、この文字盤をイメージしながらゆっくりと呼びだせばいいだろう。

 まぁ、1~12ってあるけど、ノイン、カトレア、ルビー、ゼネ、リリス、リザ、アナスタシア、レイア、ティアだけだか9か所しかできないけどな。あと3名も増やす予定は今ものところはない…‥‥か?


「とりえず、やってみるか。『召喚、ノイン、カトレア‥‥‥‥』」

 早口ではなく、まずは落ち着いて召喚を試みる。

 緊急時などは勢いもできるだろうが、そうでなくとも一斉召喚する機会があるかもしれない。

 でも、その時に名前を噛んでミスしたりする可能性もあるし、全員の名前をしっかりとかみしめながら…‥いや、まともに呼べるようにしつつ、平常時での召喚を行う。

 場合によっては召喚時に呼ぶ順番も変えるが、今はまだやっている回数が多い召喚順で呼んだ方が良いだろう。


 そうこうしているうちに、全員の名前を呼び切り、召喚が行われる。

 イメージ通りいくのかが不安ではあったが…‥‥‥どうやら成功したようだ。

「‥‥‥召喚確認。無事に全員、並列方向に並べまシタ」
「積み重ならずに済んだのぅ」

 全員呼び出されつつ周囲を見渡し、重なって呼ばれていないことを確認する。

 とはいえ、イメージ的には時計の文字盤のように円形に並ぶはずではあったが‥‥‥何故か完全な園ではなく楕円状だ。

‥‥‥人数不足かな?文字盤12に対して彼女達9人だからか‥?まぁ、この辺りはまだ改善の余地がありそうだから良いか。

 とにもかくにも、バイト後の召喚訓練は、どうやら目論見通りに練習するいい機会になりそうであった‥‥‥


「ところでノイン、そっちの方でやっていた稼ぎの方はどうなった?」
「集計した結果、かなりのもうけが出まシタ」

‥‥‥彼女達の方で、離れている間に独自にやってもらっていた大道芸とかだが‥‥‥こっちの方はまだ改善の余地がありそうだ。主に目立ちすぎないようにという意味で。

「いや、これ流石に多くないか‥‥?今日の俺のバイト代をはるかに超えているんだが…‥‥」
「御前様、儂らの場合舞台用の材料費などが無かったんじゃよ。差し引きしてもこうなるようじゃ」
「わたくしの作った木とかを、全員で加工してやるだけの、手作りな物が多かったですものねぇ。人件費もかかるわけもないし、そこまで消費するお金もなかったのですわ」
「あとはまぁ、客を多く惹きすぎただけでありんすかね?想定以上に結構来たでありんす」

 何だろう、俺以上に稼ぐ召喚獣って。

 いやまぁ、儲けとかは二の次三の次ぐらいに考えていたけど、召喚獣たちの方が稼ぎが良すぎるって言うのは‥‥‥‥男心的に、ちょっと複雑である。ヒモになる気はないけど、ヒモになっても十分すぎるだろこれ。

「ああ、でも商業系になるだろうし、税金分収めればそこまでは…‥‥」
「大道芸の場合、税金は軽いものになっているのじゃよ。一か所でとどまって仕事をするわけでもないし、各地でやってもらう事で人を楽しませるのなら良いという事で、そこまで引かれぬはずじゃ」

 良し、この大金いくらかは貯蓄するけど、流石に多すぎる分は国へ納めるか。

 城伯という位はあっても、元々庶民ゆえに大金を持つ感覚はちょっと怖い部分があるし、国としては多額の金で国庫が潤うのならば文句はないはずだからね。

‥‥‥まぁ、収める金額によっては色々と問題になりかねないだろうが…‥‥それは国へ押しつけよう。

「ディー、なんかすっごい悪い顔になっているのニャ」
「え?」
「ご主人様、明かに面倒事を国へ押しつけようという気があふれ出る腹黒い顔になっていまシタ」

 押し付けるのではない。国民として納めるだけである。
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