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卒業までの間で章
240話
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…‥‥反魔導書組織フェイカーは滅びた。
そのフェイカーのトップであった影の王は亡くなり、残党たちもすべて潰された。
「というか、妖精部隊が優秀過ぎたというか…‥‥バト、よくやってくれたな」
―――――ハイ!
フェイカーの復活が無いように念入りに調査され、つながりを隠していた者たちもあぶりだされ、処分されている。
一応、一度に大量の処分を下したりすると問題もそれなりにあるので、順番に下されているのだが‥‥‥これで、ようやく将来に関しての憂いが一つ消えたのだ。
まあ、その事をルースは嬉しく思っていたが…‥‥問題と言うのは、一つ解決すれば、再び別のものが現れる。
そして今、その問題がまさに起きてしまっていた。
「‥‥‥来年の春にさ、卒業し、公爵領を任され……エルゼ達と婚姻をこれで結べるだろ?」
「ええ、物凄く楽しみなのよね」
「でもさ、ちょっと王城から届いたんだけど…‥‥その領地がね、少々問題あるんだよな」
そう言ってルースが取り出したのは、来年もらえる予定の公爵領予定地の地図。
どれだけの範囲で、どこに何があるのか正確に書かれているのだが‥‥‥‥
「おや?この地方は…‥‥モーガス帝国の国境に近くないか?」
「そうなんだよね。絶対にあの国王、その事が分かってやっている思うんだよなぁ‥‥‥」
おそらくは、レリアが帝国の第2王女であることも関係しているのであろう。
この機会にグレイモ王国との信頼関係も深めるために、あえてその領地を選んだのかもしれない。
「それに……やけに広いな?」
公爵領を治めることになるのだが、その領地がどうも広い。
普通の公爵家に比べ、平均の1.5~1.8倍ほどであろうか?
「そう言えば、色々とあって潰した貴族家の土地も加えるんだっけか」
「その結果が、これなのか?」
国が管理をめんどくさがった可能性も捨てられないのだが…‥‥とにもかくにも、中々の範囲。
来年から治めるのであり、今はまだ国の管理下にあるようだが…‥‥今のうちにしっかりと把握しておかないと色々とめんどそうな予感がする。
「そう言えば、もうすぐ夏休みでもあるし……その時に、見て回ってみようかな?」
「それが良いわね」
「こういうことは、きちんと確認しておくのが大切だからな」
とりあえずは、ルースの今年の夏の予定は領地予定地の巡回となりそうであった‥‥‥‥
……一方その頃、グレイモ王国の王城にて、ルルリアとアルミアは久しぶりにある人物と再会していた。
「お久し振りですわ、ルーレア皇妃様……いえ、師匠」
「ふふふ、今日はそんなにかしこまらなくても良いわよ。お忍びで来ているだけだしね」
ルルリアの言葉に、モーガス帝国の皇妃であり、『赤銅絶対防壁』とも呼ばれるルーレア=バルモ=モーガスは、笑ってそう答えた。
ルーレア皇妃はこれでもレリアの母で、一応皇妃いう立場故に本来であればもっと厳重な警備や、歓迎仮名されても良いのだが…‥‥彼女自身が拒否し、今回はただ単に遊びに来たと言う理由でここに訪れているのである。
「本当は娘の方へ行こうかなと思ったけれども、たまには直々に鍛え上げた子の方を見たくなって、走って来たのよね」
「走って来たってことは、もしかして帝国の王城からここまで全速力で来たの?」
「そういう事よ。この疾走も良い鍛錬になるし、まだまだ現役で行けるわ」
赤い鎧を着ながら余裕そうに答えるルーレア皇妃に、アルミアは顔を引きつらせる。
一応、ルーレア皇妃の赤い鎧はある程度の耐久性と軽さがあるとはいえ…‥‥それなりの重さがあり、それを着て疾走するのはものすごく大変なはずなのだ。
だがしかし、この皇妃全く疲労した様子も微塵に感じさせず、どれだけ化け物じみているのかルルリアとアルミアは理解したのであった。
「そうそう、お忍びとは言え、外交上の面子と言うのもあるので、友好関係に関しての書簡を夫から預かっていたから、先にここの国王に渡しておいたわ」
「そうですか。まぁ、それならいいんですけれどね」
外交も考え、それもこなすのはまだ良いだろう。
だがしかし、斜め上の事を起こすのがこの皇妃なのである。
「また何をやってくれているんですかぁぁぁぁぁ!!」
ずっぱぁぁぁぁぁぁぁん!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「‥‥‥今、城の方でお父様の悲鳴と誰かの声が聞こえたような気がしましたわね」
「アレって確か、側室の一人なの。お父様へのツッコミ担当ローテーションで回ってきた人だと思うの。‥‥‥というか、何があったの?」
「ああ、あれは多分国同士の間で夫とここの国王で何か企んでいたからね。その曝露が自然と洩れるように改造しておいたのよねぇ」
「‥‥原因は貴女ですか」
「国際問題になりそうな気がするの」
何にせよ、今日もグレイモ王国の王城は平和であっ‥‥‥‥
「そうだわ、ついでにここの兵士たちを呼んでくれないかしら?うちの国の兵士たちと比べてどれだけの強さになったか、調べたいのよね。あと貴女たちも一緒にやり合いましょう?」
「「‥‥‥はい」」
…‥‥平和とは、あっけなく散る物だ。
フェイカーが潰れ、残党もなくなり、後は憂いもないはずと思っていた中で、帝国の皇妃によるしごきによって、この日王城の兵士たちとルルリアアルミアは悲鳴を上げるのであった…‥‥‥
そのフェイカーのトップであった影の王は亡くなり、残党たちもすべて潰された。
「というか、妖精部隊が優秀過ぎたというか…‥‥バト、よくやってくれたな」
―――――ハイ!
フェイカーの復活が無いように念入りに調査され、つながりを隠していた者たちもあぶりだされ、処分されている。
一応、一度に大量の処分を下したりすると問題もそれなりにあるので、順番に下されているのだが‥‥‥これで、ようやく将来に関しての憂いが一つ消えたのだ。
まあ、その事をルースは嬉しく思っていたが…‥‥問題と言うのは、一つ解決すれば、再び別のものが現れる。
そして今、その問題がまさに起きてしまっていた。
「‥‥‥来年の春にさ、卒業し、公爵領を任され……エルゼ達と婚姻をこれで結べるだろ?」
「ええ、物凄く楽しみなのよね」
「でもさ、ちょっと王城から届いたんだけど…‥‥その領地がね、少々問題あるんだよな」
そう言ってルースが取り出したのは、来年もらえる予定の公爵領予定地の地図。
どれだけの範囲で、どこに何があるのか正確に書かれているのだが‥‥‥‥
「おや?この地方は…‥‥モーガス帝国の国境に近くないか?」
「そうなんだよね。絶対にあの国王、その事が分かってやっている思うんだよなぁ‥‥‥」
おそらくは、レリアが帝国の第2王女であることも関係しているのであろう。
この機会にグレイモ王国との信頼関係も深めるために、あえてその領地を選んだのかもしれない。
「それに……やけに広いな?」
公爵領を治めることになるのだが、その領地がどうも広い。
普通の公爵家に比べ、平均の1.5~1.8倍ほどであろうか?
「そう言えば、色々とあって潰した貴族家の土地も加えるんだっけか」
「その結果が、これなのか?」
国が管理をめんどくさがった可能性も捨てられないのだが…‥‥とにもかくにも、中々の範囲。
来年から治めるのであり、今はまだ国の管理下にあるようだが…‥‥今のうちにしっかりと把握しておかないと色々とめんどそうな予感がする。
「そう言えば、もうすぐ夏休みでもあるし……その時に、見て回ってみようかな?」
「それが良いわね」
「こういうことは、きちんと確認しておくのが大切だからな」
とりあえずは、ルースの今年の夏の予定は領地予定地の巡回となりそうであった‥‥‥‥
……一方その頃、グレイモ王国の王城にて、ルルリアとアルミアは久しぶりにある人物と再会していた。
「お久し振りですわ、ルーレア皇妃様……いえ、師匠」
「ふふふ、今日はそんなにかしこまらなくても良いわよ。お忍びで来ているだけだしね」
ルルリアの言葉に、モーガス帝国の皇妃であり、『赤銅絶対防壁』とも呼ばれるルーレア=バルモ=モーガスは、笑ってそう答えた。
ルーレア皇妃はこれでもレリアの母で、一応皇妃いう立場故に本来であればもっと厳重な警備や、歓迎仮名されても良いのだが…‥‥彼女自身が拒否し、今回はただ単に遊びに来たと言う理由でここに訪れているのである。
「本当は娘の方へ行こうかなと思ったけれども、たまには直々に鍛え上げた子の方を見たくなって、走って来たのよね」
「走って来たってことは、もしかして帝国の王城からここまで全速力で来たの?」
「そういう事よ。この疾走も良い鍛錬になるし、まだまだ現役で行けるわ」
赤い鎧を着ながら余裕そうに答えるルーレア皇妃に、アルミアは顔を引きつらせる。
一応、ルーレア皇妃の赤い鎧はある程度の耐久性と軽さがあるとはいえ…‥‥それなりの重さがあり、それを着て疾走するのはものすごく大変なはずなのだ。
だがしかし、この皇妃全く疲労した様子も微塵に感じさせず、どれだけ化け物じみているのかルルリアとアルミアは理解したのであった。
「そうそう、お忍びとは言え、外交上の面子と言うのもあるので、友好関係に関しての書簡を夫から預かっていたから、先にここの国王に渡しておいたわ」
「そうですか。まぁ、それならいいんですけれどね」
外交も考え、それもこなすのはまだ良いだろう。
だがしかし、斜め上の事を起こすのがこの皇妃なのである。
「また何をやってくれているんですかぁぁぁぁぁ!!」
ずっぱぁぁぁぁぁぁぁん!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「‥‥‥今、城の方でお父様の悲鳴と誰かの声が聞こえたような気がしましたわね」
「アレって確か、側室の一人なの。お父様へのツッコミ担当ローテーションで回ってきた人だと思うの。‥‥‥というか、何があったの?」
「ああ、あれは多分国同士の間で夫とここの国王で何か企んでいたからね。その曝露が自然と洩れるように改造しておいたのよねぇ」
「‥‥原因は貴女ですか」
「国際問題になりそうな気がするの」
何にせよ、今日もグレイモ王国の王城は平和であっ‥‥‥‥
「そうだわ、ついでにここの兵士たちを呼んでくれないかしら?うちの国の兵士たちと比べてどれだけの強さになったか、調べたいのよね。あと貴女たちも一緒にやり合いましょう?」
「「‥‥‥はい」」
…‥‥平和とは、あっけなく散る物だ。
フェイカーが潰れ、残党もなくなり、後は憂いもないはずと思っていた中で、帝国の皇妃によるしごきによって、この日王城の兵士たちとルルリアアルミアは悲鳴を上げるのであった…‥‥‥
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