181 / 339
精霊の章
163話
しおりを挟む
『…‥‥む?』
ルースたちが精霊王と会談している最中、ふと精霊王が何やら怪訝な表情になった。
「どうしたのですか?」
『いや、招待状で送った際に一時的に孫たちがいた都市……メルドランだったか。その都市とのつながりが、なにやら切れたようじゃ』
「え?」
精霊王いわく、あの招待状でこの場所と都市を繋げていたそうで、帰る際には招待状の行き先を反転させて都市へ普通に帰すつもりだったらしい。
だがしかし、精霊王の力によってつながっていたそうなのだが、そのつながりの先にある都市メルドランに何かがあったようで、つながりが切れてしまったそうなのだ。
『このままだと帰そうにも帰せぬな‥‥‥』
「え?本当ですか?」
この会談終了後、都市へ戻れるはずだったが…‥‥どうもそのつながりが切れたせいで送れないらしい。
『そもそもこのような事が起こるのは始めてじゃな。精霊の力を遮るなど…‥‥もしや、都市が吹き飛んでしまったのか?』
その言葉に、ルースたちの間に動揺が走った。
都市メルドランが吹き飛ぶようなことなど、そんなことがあるはずがない。
というか、そもそも都市を吹き飛ばせるようなものなど‥‥‥‥
と、そこまで考えて皆ふとタキとヴィーラの方を向いた。
【え?なんじゃその目は?】
【冤罪デすが】
…‥‥国を滅ぼせるモンスターならそこにいるから、都市が吹き飛ぶ可能性があってもおかしくはないと思っただけである。
そう、他意はない……が、少しだけ疑ってしまったのはすまない。
とはいえ、そんな力を持つ者などこの世界には他に…‥‥
「‥‥‥結構いそうだよな」
「いわれてみればそうよね」
「組合とか作っていると言っていなかったか?」
考えてみれば、そうおかしな話でもあるまい。
とにもかくにも、この異常事態が不明なままなのは芯お会いを増やすだけである。
「精霊王、俺達を都市へ帰すことはできないのか?」
『ううむ、孫からの頼みじゃし帰したいのはやまやまじゃが…‥‥繋がりが切れておる以上、送還できぬ。かと言って、自力で帰そうにも、ここからじゃと結構距離があるぞ』
今いるこの場所は精霊王の招待状によって転移させられた場所であり、そうやすやすと人が立ち入れるような領域でもないので、簡単に帰ることができないらしい。
だからこそ、帰還用のつながりを持っていたはずが、それが切れた今では難しいのだとか。
「ああもう、どうすれば……」
【あの、召喚主殿。我なら結構早いのじゃが】
「あ、そう言えばそうだ」
頭を抱えて悩みかけた所、タキのその言葉にルースは気が付いた。
考えてみれば、タキに乗って移動したほうが明らかに早い。
と言うか、一番都合のいい移動手段でもあったじゃん。
「そうだわ、あたしたちも」
「ああ、召喚魔法で呼べばいいのか」
召喚魔法で呼んだモンスターに乗って帰還すればいい。
エルゼとレリアも思いつき、召喚魔法の用意をする。
「って、学園長たちは‥‥‥」
「大丈夫よー。私なーら魔法で加速しーたほーうが早いのよね」
「飛べるし、それなり速いからな。問題はないな」
バルション学園長とエルモア先生も、それぞれきちんとした移動手段はある。
あとはバトだが、彼女はヴィーラの方に乗るらしい。
まぁ、なんにせよ都市の方で何かがあったのであれば、すぐに確認しに行ったほうが良いだろう。
「精霊王、今回はこちら側の方で何かあったせいでそこまで離せないことをお詫びしておきます」
『いや、別に良いのじゃ。孫に対して後は精霊の力などについてのレクチャーをしたかったのじゃが‥‥‥まぁ、それは後日でいい』
朗らかに笑いながらも、精霊王のもこの状況の深刻さを分かるのか真剣な表情となる。
この空間からの出口を作ってもらい、ルースたちはそこから外へ出た。
【さてと、全速力で飛ばすのじゃ!】
外へ出ると同時に、精霊王に教えてもらった都市の方角へ向けてルースたちはそれぞれ進み始める。
何か嫌な予感がしつつも、急いで都市メルドランへ向けて、全速力で向かうのであった…‥‥、
ルースたちが精霊王と会談している最中、ふと精霊王が何やら怪訝な表情になった。
「どうしたのですか?」
『いや、招待状で送った際に一時的に孫たちがいた都市……メルドランだったか。その都市とのつながりが、なにやら切れたようじゃ』
「え?」
精霊王いわく、あの招待状でこの場所と都市を繋げていたそうで、帰る際には招待状の行き先を反転させて都市へ普通に帰すつもりだったらしい。
だがしかし、精霊王の力によってつながっていたそうなのだが、そのつながりの先にある都市メルドランに何かがあったようで、つながりが切れてしまったそうなのだ。
『このままだと帰そうにも帰せぬな‥‥‥』
「え?本当ですか?」
この会談終了後、都市へ戻れるはずだったが…‥‥どうもそのつながりが切れたせいで送れないらしい。
『そもそもこのような事が起こるのは始めてじゃな。精霊の力を遮るなど…‥‥もしや、都市が吹き飛んでしまったのか?』
その言葉に、ルースたちの間に動揺が走った。
都市メルドランが吹き飛ぶようなことなど、そんなことがあるはずがない。
というか、そもそも都市を吹き飛ばせるようなものなど‥‥‥‥
と、そこまで考えて皆ふとタキとヴィーラの方を向いた。
【え?なんじゃその目は?】
【冤罪デすが】
…‥‥国を滅ぼせるモンスターならそこにいるから、都市が吹き飛ぶ可能性があってもおかしくはないと思っただけである。
そう、他意はない……が、少しだけ疑ってしまったのはすまない。
とはいえ、そんな力を持つ者などこの世界には他に…‥‥
「‥‥‥結構いそうだよな」
「いわれてみればそうよね」
「組合とか作っていると言っていなかったか?」
考えてみれば、そうおかしな話でもあるまい。
とにもかくにも、この異常事態が不明なままなのは芯お会いを増やすだけである。
「精霊王、俺達を都市へ帰すことはできないのか?」
『ううむ、孫からの頼みじゃし帰したいのはやまやまじゃが…‥‥繋がりが切れておる以上、送還できぬ。かと言って、自力で帰そうにも、ここからじゃと結構距離があるぞ』
今いるこの場所は精霊王の招待状によって転移させられた場所であり、そうやすやすと人が立ち入れるような領域でもないので、簡単に帰ることができないらしい。
だからこそ、帰還用のつながりを持っていたはずが、それが切れた今では難しいのだとか。
「ああもう、どうすれば……」
【あの、召喚主殿。我なら結構早いのじゃが】
「あ、そう言えばそうだ」
頭を抱えて悩みかけた所、タキのその言葉にルースは気が付いた。
考えてみれば、タキに乗って移動したほうが明らかに早い。
と言うか、一番都合のいい移動手段でもあったじゃん。
「そうだわ、あたしたちも」
「ああ、召喚魔法で呼べばいいのか」
召喚魔法で呼んだモンスターに乗って帰還すればいい。
エルゼとレリアも思いつき、召喚魔法の用意をする。
「って、学園長たちは‥‥‥」
「大丈夫よー。私なーら魔法で加速しーたほーうが早いのよね」
「飛べるし、それなり速いからな。問題はないな」
バルション学園長とエルモア先生も、それぞれきちんとした移動手段はある。
あとはバトだが、彼女はヴィーラの方に乗るらしい。
まぁ、なんにせよ都市の方で何かがあったのであれば、すぐに確認しに行ったほうが良いだろう。
「精霊王、今回はこちら側の方で何かあったせいでそこまで離せないことをお詫びしておきます」
『いや、別に良いのじゃ。孫に対して後は精霊の力などについてのレクチャーをしたかったのじゃが‥‥‥まぁ、それは後日でいい』
朗らかに笑いながらも、精霊王のもこの状況の深刻さを分かるのか真剣な表情となる。
この空間からの出口を作ってもらい、ルースたちはそこから外へ出た。
【さてと、全速力で飛ばすのじゃ!】
外へ出ると同時に、精霊王に教えてもらった都市の方角へ向けてルースたちはそれぞれ進み始める。
何か嫌な予感がしつつも、急いで都市メルドランへ向けて、全速力で向かうのであった…‥‥、
0
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる