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前編 ある令嬢の婚約破棄ですが‥‥‥
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「ミラージュ令嬢!!貴女との婚約を破棄する!!」
‥‥‥え?本気ですか?
ベジタリー王国のブロッコリン学園の卒業式の場で、稀代の大馬鹿野郎と皆に噂されていた馬鹿王子ことナバルカス・フォン・ベジタリー様がそう堂々と宣言したとき、私の頭にはまずその一言が思いつきました。
ああ、私の名前はミラージュ・フォン・リアーゼです。
リアーゼ公爵家の令嬢であり、不本意ながらあの馬鹿王子の婚約者となっていたのですが…‥‥この婚約破棄はうれしいですね。
何しろこの婚約は色々あって舞い込んだものであり、望んだ者ではありませんからね。
「はい、わかりました」
そう返事をした後、私はさっさとその場を去りました。
なにやら馬鹿王子様は私に何か罪があるとかほざいて、まだその断罪をしていないとかおっしゃっていましたが‥‥‥なにそれ、身に覚えがありません。
そもそも、貴族の令嬢がこのような公の場で堂々と婚約破棄を宣言されることは恥であり、今後の婚活などに影響を与えることを、あの馬鹿は理解していたのでしょうか?
いや、全然理解していませんでしたね。馬鹿ですから。
そういうわけで、とっとと面倒そうな断罪とやらを逃れ、自宅に戻って報告したところ‥‥‥
「何をやっているんだお前は!!せっかく我が家と王家に縁ができたところだったんだぞ!!それを無くしてしまうとはこの親不孝者めがぁぁぁぁぁぁ!!」
‥‥‥公爵家の当主であるお父様が大変激怒しなさって、見事に絶縁されて、着の身着のまま邸から放り投げだされました。
無くしたのはあの馬鹿王子であり、私はまだ何もしていなかったんですけれどね…‥‥あ、「まだ」という部分ですが、実は少々企んでいたことがありました。
あの馬鹿王子の婚約者は死ぬほど嫌だったので、何とか誰かに押し付けようと計画していた途中だったんですよ。
具体的には、都合のいい適当な令嬢に、押しつけて私は逃げようと考えていたのですが…‥‥そう考えると、あの馬鹿王子に婚約破棄を宣言させた人には感謝を述べたいですね。手間が省けて感謝いたします。
まぁ、どこの誰がそうされたのかはどうでもいいですが‥‥‥どうせ後で苦労するでしょうけれども、関係ありません。
馬鹿王子の婚約者となったせいで受けさせられた王族の一員としての帝王学やその他作法などの辛い教育や、学園の内外で問題を起こしまくる馬鹿王子の後始末や、いつの間にか紛れていたお父様の仕事の書類や国王陛下たちの仕事の処理とかを、もうしなくて済むと考えると‥‥‥幸せですね。
「あ、そうだわ。この際隣国でお店でも開こうかしら」
解放された自由感を味わいながら、ミラージュ令嬢は隣国へ向けて歩いていく。
普通の少女であれば、襲われる可能性もあるのだが、幸いな事に王族のためになるための教育の中で、ある程度の護身術を身に付けていた彼女は、そんじょそこいらの雑魚な悪党に負けるほど弱くはなかった。
そのまま彼女はこの国からあっていくのだが、この時はまだ、彼女は知る由もなかった。
まさか、自分がこの国から出ていっただけで、あんなことになるとは‥‥‥‥
‥‥‥え?本気ですか?
ベジタリー王国のブロッコリン学園の卒業式の場で、稀代の大馬鹿野郎と皆に噂されていた馬鹿王子ことナバルカス・フォン・ベジタリー様がそう堂々と宣言したとき、私の頭にはまずその一言が思いつきました。
ああ、私の名前はミラージュ・フォン・リアーゼです。
リアーゼ公爵家の令嬢であり、不本意ながらあの馬鹿王子の婚約者となっていたのですが…‥‥この婚約破棄はうれしいですね。
何しろこの婚約は色々あって舞い込んだものであり、望んだ者ではありませんからね。
「はい、わかりました」
そう返事をした後、私はさっさとその場を去りました。
なにやら馬鹿王子様は私に何か罪があるとかほざいて、まだその断罪をしていないとかおっしゃっていましたが‥‥‥なにそれ、身に覚えがありません。
そもそも、貴族の令嬢がこのような公の場で堂々と婚約破棄を宣言されることは恥であり、今後の婚活などに影響を与えることを、あの馬鹿は理解していたのでしょうか?
いや、全然理解していませんでしたね。馬鹿ですから。
そういうわけで、とっとと面倒そうな断罪とやらを逃れ、自宅に戻って報告したところ‥‥‥
「何をやっているんだお前は!!せっかく我が家と王家に縁ができたところだったんだぞ!!それを無くしてしまうとはこの親不孝者めがぁぁぁぁぁぁ!!」
‥‥‥公爵家の当主であるお父様が大変激怒しなさって、見事に絶縁されて、着の身着のまま邸から放り投げだされました。
無くしたのはあの馬鹿王子であり、私はまだ何もしていなかったんですけれどね…‥‥あ、「まだ」という部分ですが、実は少々企んでいたことがありました。
あの馬鹿王子の婚約者は死ぬほど嫌だったので、何とか誰かに押し付けようと計画していた途中だったんですよ。
具体的には、都合のいい適当な令嬢に、押しつけて私は逃げようと考えていたのですが…‥‥そう考えると、あの馬鹿王子に婚約破棄を宣言させた人には感謝を述べたいですね。手間が省けて感謝いたします。
まぁ、どこの誰がそうされたのかはどうでもいいですが‥‥‥どうせ後で苦労するでしょうけれども、関係ありません。
馬鹿王子の婚約者となったせいで受けさせられた王族の一員としての帝王学やその他作法などの辛い教育や、学園の内外で問題を起こしまくる馬鹿王子の後始末や、いつの間にか紛れていたお父様の仕事の書類や国王陛下たちの仕事の処理とかを、もうしなくて済むと考えると‥‥‥幸せですね。
「あ、そうだわ。この際隣国でお店でも開こうかしら」
解放された自由感を味わいながら、ミラージュ令嬢は隣国へ向けて歩いていく。
普通の少女であれば、襲われる可能性もあるのだが、幸いな事に王族のためになるための教育の中で、ある程度の護身術を身に付けていた彼女は、そんじょそこいらの雑魚な悪党に負けるほど弱くはなかった。
そのまま彼女はこの国からあっていくのだが、この時はまだ、彼女は知る由もなかった。
まさか、自分がこの国から出ていっただけで、あんなことになるとは‥‥‥‥
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