BUZZER OF YOUTH

Satoshi

文字の大きさ
134 / 269
第2章 インターハイ〜

第132話 覚悟しろ

しおりを挟む






タイムアウトが開け、両チームのメンバーが出てくる。












星垓

G  #11  中山 慎太郎 1年 169㎝
G  #4   新城 敦史  3年 184㎝
F  #10 北条 涼真  1年 187㎝
F  #8  神崎 健太  2年 190㎝
C/F #12 皆藤 賢   1年 198㎝


北陵

G  #5   三上 直哉  3年 184㎝
G/F #6   堂林 和樹  3年 189㎝
F  #4   筒井 辰也  3年 193㎝
C/F #10  劉 子轩  3年 203㎝
C #15  伊達 裕之  1年 211㎝










伊達のフリースローから再開。













パス!









伊達、落ち着いて決める。






第3Q 残り1:58

星垓    63
北陵    63









続く星垓のオフェンス。







涼真をインサイドに切り込ませるスタックアウトのセットを狙ったが…









涼真(インサイドにヘルプがいる…?)












スタックアウトは、スクリーンやポジションの入れ替えでゴール下にスペースを作り、ドライブやそこからの合わせ、キックアウトからのアウトサイドシュートを狙うセットであるが








この時の北陵のディフェンスは、最も簡単なインサイドへのペネトレイトを封じ、その代わり逆サイドからのアウトサイドを捨てていた。








神崎、賢ではインサイドで髙木ほど安定した動き、そして得点が出来るとは言い難く











頼みの綱のアウトサイドは全員、北陵がゾーンを崩してでも外に出てくる為シュートをなかなか打てない。















ビッ!











涼真のドライブから外の慎太郎へのパス。









だが三上が思い切ってカバーしている為シュートを打てない。













慎太郎「なら、抜くだけだ!」











ダム!!









慎太郎、ドライブ。








だがすぐにゾーンに囲まれる。













そしてそれは新城も同様。















そしてディフェンスでは…











涼真は堂林の動きに着いて行き、マンマークで堂林には仕事をさせなかった。が…




















スパァッッツ!!











「ここで三上のスリー!!」











「堂林と並ぶもう1人のシューターにも当たりがきた!」














ダイヤモンドゾーンを敷いている星垓に対し、スリーポイントシューターで対抗される。













シューターをチェックすればゾーンが崩れ、手薄なインサイドを攻められる。






















第3Q残り2分、星垓は1度も点を取れなかった。


















そして、1度も北陵の攻撃を止められなかった。





















第3Q終了

星垓    63
北陵    72












髙木(クソ…俺は何やってんだ!追いついた直後にファウルトラブルで足引っ張って…その結果がこれかよ!)










グッ…







大事な時にコートに立てていなかった憤りのあまり握った拳が膝の上で震えていた。















コートからメンバーが戻ってくる。















新城「唐沢監督、ファウルアウトの危険はありますけど髙木をやはりインサイドに戻さないと…」












唐沢「いえ、まだです」











新城「でもこのままじゃ…」










唐沢「現状のこのメンバーで状況を打開できていないでしょう。髙木君を戻し追い上げたとしても仮に途中で髙木君が退場したらそこで試合終了ゲームオーバーです」









新城「それは…」










唐沢「確かに髙木君を欠いたままで勝てる程北陵は甘くない。ですが相手ももちろん髙木君をファウルアウトさせようと狙ってくる。髙木君を下げたとしても無論インサイド主体で来るでしょうけれど」








唐沢、作戦板を取り出す。







唐沢「髙木君がいなくなったら戦えません、では話にならない。全国制覇なんて夢のまた夢です」








唐沢、マグネットを1つずつ作戦板につけていく。








唐沢「まず、堂林君のマークはこれまで通り北条君」





涼真「はい」











唐沢「そして残りの4人のディフェンスもマンツーマン。新城君、小笠原君、皆藤君、神崎君で」











神崎「オフェンスはどうします?」








唐沢「そうですね…北条君と新城君のツーガードにお任せします」












星垓

G  #4   新城 敦史  3年 184㎝
F  #10 北条 涼真  1年 187㎝
F  #15 小笠原 大樹 1年 187㎝
F  #8  神崎 健太  2年 190㎝
C/F #12 皆藤 賢   1年 198㎝


北陵

G  #5   三上 直哉  3年 184㎝
G/F #6   堂林 和樹  3年 189㎝
F  #4   筒井 辰也  3年 193㎝
C/F #10  劉 子轩  3年 203㎝
C #15  伊達 裕之  1年 211㎝













-観客席-






春香「あーあ、慎ちゃん代えられちゃったよ」









優花「わかっちゃいたけど、髙木先輩もまだ出てはこないね」















星垓ボールからスタート。







スローワーは新城、涼真がボールを受ける。











涼真、右サイドのウイングへ。











新城は左ウイングへ。











三上「ツーガードか」











涼真、ミドルポストにボールを入れる。











そこには、スクリーンでマークが入れ替わった大樹が劉を背負いポストアップしていた。











劉203㎝、大樹187㎝。








だが体重はさほど変わらない。









加えて重心の低さと、そこから生み出されるパワーならば圧倒的に大樹が上。










ダム!!!










大樹、パワードリブルで劉をみるみる押し込んでいく。











劉「ぐ!」









大樹、ゴール下で振り向きリングを見る。








そこから一瞬だけ上体とボールを上に上げる。










劉、つい反応して跳んでしまう。













劉(しまた…!)←しまった、と言いたいが小さい「っ」が苦手












バス!!











大樹、インサイドでの1対1から力強く得点。











第4Q 残り9:48

星垓    65
北陵    72















-観客席-











霧谷「そうだ、そのプレイでいい」










近藤「あの流れなら一気に追いつこうとアウトサイドを選択するゲームメイクしがちだけど、よく我慢してきっちり返しにいったな、星垓は」









霧谷「ああ。さっきも言ったがインサイドはパワーでなら勝負できる。あれでいいんだ」
(さて、後はディフェンスか。どう止める?)










三上がボールを運ぶ。











星垓はゾーンを辞め、マンツーマンに。










三上(まあ妥当かな。スリーで点取ったからな)










ビッ!








パスが回っていく。








三上(マンツーマンなら、今はあそこだ)












ボールは、ハイポストの伊達へ。











賢「!!」
(やばい、止める方法なんてまだ思いついてない!)









ダム!









賢、耐える。









賢(髙木さんがあれだけ身体を張ってたんだ!簡単に諦めてたまるか!)











賢、髙木と同じくしっかりと身体を寄せる。










伊達、シンプルにワンドリブルで体勢を整え、スカイフックへ。









だが、これまでのフィジカルコンタクトが効いていたのか動きにそれほどキレはない。










堂林「伊達!!」












伊達がスカイフックを構えようという瞬間












バチッ!!









伊達「!!!」












ボールを叩く音がした。
そしてスカイフックを構えた伊達の手にボールはなかった。














伊達(く…!)
「北条!!!」










涼真「上手くいったぜ」











スカイフックは、シュートを構えられ、リリースされたが最後、触れたらゴールテンディングで得点となってしまう。









涼真は密かにヘルプに寄り、スカイフックを放つ前のモーションの途中でスティールしたのである。












霧谷「確かにあれしかねえ」




永島「それにしてもよく止めたな」






霧谷「髙木だ」





近藤「髙木…?」






霧谷「あれだけフィジカルコンタクトを続けてたんだ。伊達にも当然疲労はあるだろ。ましてやまだ1年だし身体もでききってない。動きにキレがなかったのはそのせいだな」
(だからこそスティールできたとも言える)











こぼれ球をすかさず涼真が自ら拾う。










涼真、自らフロントコートに持ち込み、完全に堂林に1対1を仕掛ける気満々。








堂林(こい)











ダム!!












バッ!!












涼真、シンプルなワンドリブルからジャンプシュート。














堂林「ぐ…」
(やっぱ届かねえ…!!)















スパッ!!
















第4Q 残り9:29

星垓    67
北陵    72













涼真(まだ終わってねえ…髙木さんがあれだけ踏ん張ってここまで競り合ってきたんだ…無駄にはしねえ!)















北陵がリスタートにいったボール。











筒井から三上へのボールを
















バシッ!!













三上「なっ!?」
(北条…?)












涼真が弾く。













が、このボールはコート外に出てアウトオブバウンズ。











ピッ!







審判「北陵ボール!」











堂林「こいつ…」













涼真から溢れんばかりの闘志と集中力がみなぎっていた。













涼真「覚悟しろよ、北陵。
本気の本気で行くからよ」
















……To be continued
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...