197 / 269
第4章 集大成・ウィンターカップ
第195話 湘洋大付属の弱点
しおりを挟むチーム メンバープロフィール
青木 洸夜
桐神学園高等学校3年
187㎝80kg
誕生日:10/30
血液型:O
特徴:髪の長さ、髪型は一般的なショートヘアだが茶髪なのが特徴的。尚、色素が薄いだけの地毛である。
桐神の選手だけあって運動量は大したものだが、スモールフォワードとしては技術が足りず、パワーフォワードとしてはパワーとサイズが足りない。本人も自身に才能が無い事は自覚しているが、それでも強豪・桐神学園でスタメンを勝ち取ったのは基本に忠実で大崩れしない安定感、そしてバスケIQの高さ故である。
卒業後は関東3部の駒場大学への進学が決まっている。
特技:物を積む事(鉛筆を縦に7本積み上げた事も)
趣味:シミュレーションゲーム
得意教科:物理
苦手教科:英語
得意なプレイ:スクリーン、リバウンド
バスケを始めたきっかけ:中学での勧誘を断れなくて
密かな悩み:髪の色を毎年春に注意される(新任の先生等に。花粉症持ちだが花粉症よりもこちらの方が嫌だとの事)。
-----------------------------
第1Q 残り2:55
桐神学園 31
湘洋大付属 29
唐沢「さて、ここまでハイスコアなゲームで桐神学園が突き放しきれていないのは、湘洋大付属のインサイドの強さ、そしてアウトサイドを強化してきた賜物です。
では、何故湘洋大付属はリードできていないと思いますか?」
満月「えっ…何でだろ…」
華音「2ポイントと3ポイントの割合の差でしかないんやないの?」
武蔵「桐神のシュートが普段より高確率で決まっているから…?」
優花「ペースが速くて桐神学園のペースに巻き込まれてるからとか?」
糸織里「え?むささび君にゆーかりん、それは湘洋も同じですよ?」
唐沢「確かにそれらもありますが、違います」
慎太郎「桐神のディフェンスがいいから…いや違うな、桐神はオフェンス志向が強くてディフェンスが特別強いチームじゃない…むしろ湘洋大付属に何か問題があるんじゃ…」
唐沢「中山君はいいところを突いていますね」
涼真「まさか…」
唐沢「なんです?北条君」
涼真「湘洋大付属って、実はマンツーマンで守られるのが苦手なチームなんじゃないですか?」
奈津実「えっ!?」
翔太「そんなチームが存在するんすか?」
佳奈絵「そんなまさか…もぐもぐ」←4つ目(ツナマヨ)
満月(何処に持ってたのよ…四次元ポケットでも持ってるのかって思う位だわ…)
唐沢「北条君、続けて」
涼真「は、はい。湘洋大付属はその長身故にゾーンを敷かれる事が多かった。けどそれによって湘洋大付属はディフェンスのいないギャップの位置を的確に狙ってゾーンを攻略してきた。
オマケにこの冬はゾーン攻略のセオリーである外のシュートを強化してきた…だからゾーンディフェンスならどんな陣形であろうと攻略できる自信があるはず」
唐沢「ふむ」
涼真「ところが…マンツーマンだと機動力の差がモロに出る。
組織だったオフェンスも大事だけど、手詰まりになった時に物を言うのは個の力…つまり、マンツーマンディフェンスを攻める時に求められる物…機動力に個人の突破力。
湘洋大付属にとってはどれも得意な分野ではない物ばかりだ」
慎太郎「確かに…機動力なら桐神学園が上だろうし…個の突破力は長崎さん、櫻田、それにあの秦野さんが湘洋大付属のどのメンバーよりも上だ。
湘洋には中西さんというセンターが個の突破力では米田さんを突破できるとはいえ…1対3じゃ分が悪すぎる」
涼真「それと、湘洋大付属が手詰まりになってもインサイドアタックかスリーポイントの2択になってる最大の理由がある」
春香「なに?」
涼真、頬杖をつく。
涼真「湘洋大付属には、スラッシャーがいねえ」
美保「スラッシャー?」
※スラッシャー:外からドライブで敵陣のゴール下またはその付近にガンガン切れ込める選手のこと。
そこからダンクやレイアップなどフィニッシュまでいけたり、場合によっては中に切れ込んでから的確なパスで味方のシュートを引き出せる事が求められる。
涼真「さっきから湘洋は、ドライブでディフェンスを収縮させたりして攻撃を活性化させる事を全くしてねえ。俺は最初、意味があってそれをしてないのかと思ってたんだけど…」
武蔵「まさか…機動力で負けてるからドライブそのものが出来ないって事か…?」
涼真「そういう事。日下部さんは典型的なスポットアップ型のシューター。
中西さんはインサイドにパスを入れてもらってそこから勝負するタイプ。
織田もハイポストからドライブするとは言っても、中西さんと同じくパスを入れてもらって勝負するタイプだ」
※スポットアップ型:ディフェンスをかわしてボールを貰い、そのままそこからシュートをするタイプの選手。ディフェンスをかわすためなどの例外を除きドリブルを突く回数も極端に少ないのが特徴。
満月「あのガード…平井さん、それとキャプテンの徳山さんは桐神のディフェンス陣が機動力で封じてるもんね」
涼真「自分からドライブを仕掛けられるボールハンドラーの平井、徳山の2人は新海、長崎がさっきから懸命なディフェンスでチャンスを潰してる。
よく見るとその2人がボールを持った時だけ周りのヘルプへの備え方も違う。
それでも、優秀なスラッシャーならそのディフェンスも突破できなくはないんだが…徳山さんは元、インサイドのプレイヤー。平井さんも元はスポットアップ型のシューティングガードからコンバートされた選手だって聞いてる。平面でずっと機動力を武器に戦ってきた選手を抜くのは…至難の技だろうな」
唐沢、ニッコリ。
唐沢「流石北条君、100点満点の答えです」
そして第1Qも終盤、均衡が崩れる。
桐神に決められた直後の、湘洋大付属のオフェンス。
ビッ!
中西が左ローポストでボールを受ける。
キュキュッ!!
たちまち複数人に囲まれる。
ビッ
中西は、外の平井にパス。
ビッ!
平井、新海のチェックを受けながらスリーポイント。
米田、中西の方を向き必死で自分より10㎝大きい中西を抑え込む。
米田(俺は跳べねえが、中西にも跳ばせねえ!頼む!外れてくれ!誰か取ってくれ!!!)
ガン!!!
スリーポイントシュートが外れる。
バシッ!!
リバウンドは秦野。
秦野「走れ!」
言いつつそのまま全速力でドリブル発進。
平井「行かせるか!!」
平井、秦野の進行方向に立ち塞がり、そのままペネトレイトされるのを防ごうとする。
徳山「櫻田を空けるな!!!」
平井「!?」
平井は、櫻田のマークをしていた。
その平井が、秦野のディフェンスをしている。
速攻からマークマンが曖昧になっていたので仕方ないとはいえ…
ビッ
櫻田「ナイス」
1番空けてはいけない選手を、空けてしまった。
ビッ
櫻田、スリーポイントシュート。
スパァッッツ!!!!!!!
桐神メンバー「「「イェース!!!!!」」」
桐神学園、待望の連続得点。
勢いに乗る桐神学園は、ディフェンスでも魅せる。
ピピーッ!!
審判「24秒!オーバータイム!」
「なんだとおおお!?」
「あの湘洋大付属が攻めきれない!?」
中西「くっ…」
(インサイドには必ず3人がかり…流石にパスを捌くしかできねえ)
徳山(平面の勝負で勝てるマッチアップがねえ…結局パスを回して外から打つしかないが…桐神のディフェンスがそれにも対応してきつつある…)
試合はこのまま、桐神のペースで第1Qを終える。
何より湘洋大付属は、残り3分を切った場面の日下部のスリーポイント以降、得点できず。
ブーッ!!!
第1Q終了
桐神学園 40
湘洋大付属 29
涼真「湘洋大付属にはスラッシャーもいないのともう1つ…相手のスラッシャーを止められるディフェンダーも不足しているな。
現状、桐神学園は米田さんを除く4人がスラッシャーとしてプレーできる。対してそれを止められるディフェンダーを…湘洋大付属は4人用意できるのか?」
武蔵「現状、桐神のドライブに対応できるのはガードの2人と徳山さんの3人だけだからな。しかもその3人も桐神の機動力に押され気味。
織田も運動量はある方だが、一流ガードのドライブのキレに着いていける程じゃない」
満月「つまり桐神学園に勝とうとするなら…あの4人に対して攻守の機動力で互角以上に戦えないと行けないってこと?」
涼真「そういう事だ」
慎太郎「にしても…前半終了のスコアじゃなくてこれが第1Q終了でのスコアなのが恐ろしいわ…」
ブーッ!!!
インターバルが終わり、第2Qが開始される。
桐神学園
13 秦野 武史 187㎝ 2年
15 新海 千尋 175㎝ 1年
14 櫻田 祥人 184㎝ 1年
4 長崎 健正 187㎝ 3年
7 米田 昌幸 193㎝ 3年
湘洋大付属
14 山本 晋吾 175㎝ 1年
6 平井 圭太郎 181㎝ 3年
7 日下部 亘 186㎝ 3年
4 徳山 勝美 193㎝ 3年
5 中西 岳 203㎝ 3年
武蔵「湘洋がメンバーを変えてきた」
慎太郎「あの14番ってどんな奴だっけ」
(やたら煩かった記憶しかないけど)
唐沢「あの1年生は1年生でポイントガードの山本君ですね。
上背は湘洋大付属の選手としては最小ですが…彼の売りは相手にどこまでも貼り付いていけるだけの脚力と運動量、そしてオフェンスでもドライブあり、スリーポイントありの選手です。
星垓で言えば中山君が1番近いでしょうか」
美保(そして同じお調子者キャラ…)
慎太郎「けっ」
(あんな奴には負けねえし…決勝でもし当たったらボコボコにしてやる)
そして、桐神のスローインから第2Qが始まる。
……To be continued
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる