BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第214話 桐神学園 バスケットボール部

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チーム メンバープロフィール

鶴田つるた 勇次ゆうじ

桐神学園高等学校3年
182㎝76kg

誕生日:10/11

血液型:O

特徴:ナチュラルにセットされた短髪が特徴。櫻田が入学するまではシューティングガードポジションのスタメンを務めていた。
手先が器用で、そこから正確無比なシュートを繰り出す。その器用さは日常でも発揮される。幼い頃習っていたおかげでピアノが得意。
卒業後は公務員試験の結果、市役所に務める事が決まっている。

特技:ピアノ

趣味:猫ふんじゃったを弾く事

得意教科:古典

苦手教科:英語

得意なプレイ:ランニングプレー、スリーポイントシュート

バスケを始めたきっかけ:小3の時にミニバスに入団して

密かな悩み:ニキビが気になる



-----------------------------














ウィンターカップ予選終了後








桐神学園の控え室では、ミーティングが行われている。











宮藤監督の話は既に終わり、今は選手のみで最後のミーティング。












長崎「まずは…今までありがとう。このチームだからこそここまでやってこれた。感謝…してるよ」









だが長崎、そこから言葉が続かない。









溢れんばかりの想いが涙になり、副キャプテンの青木にバトンタッチ。









下級生もそれにつられて涙する者がちらほら。












青木「新キャプテンだが、俺達3年からは桝田を指名する。副キャプテンは秦野だ」












桝田「はい!」










秦野「…了解っす」












青木「来年からはウィンターカップが1番でかい大会になるし、出場枠も増える。関東大会で上位に行くなり、インターハイで決勝まで行くなり、神奈川で優勝するなり、ウィンターカップに出る方法は幾つもある。
俺達が在籍してる間、インターハイには出れてもウィンターカップには1度もついに出れなかった。でもお前らならやれる。応援してるからな」













桐神学園メンバー「「「はい!!!!」」」

















そして、控え室には3年生だけになる。














溝鞍「ったく、泣かないように心の準備してたくせに長崎は肝心な時に話せなくなりやがってよ」










長崎「すまんすまん」











米田「その分青木はスラスラと話してたよな。ドライって言うの?」











青木「なんだよ!俺も泣いた方がよかったってか?」










鶴田「まあまあ」










溝鞍「てか進路、みんなどうすんだっけ?俺と鶴田は就職だけどさ」














佐藤「俺は指定校推薦で関東2部の横浜大学かな。部活は…入るか迷い中」








青木「俺は関東3部の駒場大。部活にもまあ入るかな」













米田「俺は一般で受験して大宮大だ。入れれば…関東4部になるのか?あそこは」











佐藤「そっか、米田は頭いいもんな」












鶴田「…で、長崎は?」













長崎「ああ…つい数日前に話が来たんだけど…俺は大洋文化大学。関東1部だ」












米田「マジかよ!?すげえじゃん」











青木「流石に国体選手ともなると強豪からオファー来るもんなんだな」










長崎「まあ、入ってからが大変だけどな」












佐藤「インカレや関東トーナメントで当たったらいいな」










長崎「確かに横浜とは当たる可能性も高いかもな」











溝鞍「がんばれよ長崎、関東1部でも負けんじゃねえぞ」









長崎「ああ」














そして一息ついた後、長崎が立ち上がる。












長崎「さてと、ちょっくら行ってくるわ」












米田「どこに?」














長崎「うちのエースを探しに。多分その辺で黄昏てんだろ」

























-会場外-











櫻田「…」
(あっという間だったな…4月からのこの7ヶ月なんて)















長崎「お、いたいた」













櫻田「…わざわざ探しに来たんすか」












長崎「お前だけミーティングで泣くでもなく…ひたすらまだ悔しそうにしてたからな」













櫻田「…」
(参ったな…まだ3年生と顔合わせづらいってのに)













長崎「なあ櫻田、あっという間だったな。お前が入ってからの7ヶ月」











櫻田「そうっすね」
(さっき同じ事思ってたし)













長崎「先輩達と違って全国には1度もこの代で出れなかったけど…ほんと信じられんくらい濃かったわ」












櫻田「…はい」














長崎「なあ櫻田、来年から背番号の制限って無くなるんだろ?4から18番までってやつ」











櫻田「ああ…確かそんな事を誰か言ってた気が…」












長崎「なら…お前に1つ頼みがある」












櫻田「なんすか?」














長崎「俺の背番号の4番、お前が貰っちゃくれねえか?」












櫻田「!?」












長崎「お前に俺達の夢を託す」











櫻田「そんな…俺は関東予選でもインハイ予選でもチームを勝たせられなかったエースですよ?しかも…ウィンターカップ予選でも」










長崎「頼むよ」













櫻田「…」













長崎「お前に背負って欲しいんだ。頼む。俺が…人生で1番悔しい想いをした時に背負ってた番号だ。
この番号に意味を持たせられるかは…これからのお前次第さ」












櫻田「…」















コクッ














櫻田、黙ったまま頷く。












長崎「さて、帰るぞ。1人だけ迷子じゃチーム全員が帰るに帰れんからな」












櫻田「なっ…」












長崎「ほら、帰って練習しろ。このままじゃやられっぱなしだぞ」














この後


































櫻田は高校はおろか、バスケットボール選手を引退するその時まで終始、背番号4を背負ってプレーする事になる。














永久欠番などで背番号4を背負えないとの理由で移籍を拒否する程、櫻田はそのキャリアにおいて背番号4にこだわり続けた。









そして櫻田の卒業後












不思議な事に、永久欠番に設定した訳でもないのに…桐神学園で背番号4を背負う選手は櫻田以後、誰も現れなかった。















ウィンターカップ予選のこの敗戦がそのきっかけだったのか。
それは、櫻田のみぞ知る事である。

















桐神学園、ウィンターカップ神奈川県予選決勝敗退。














長崎 健正、青木 洸夜、溝鞍 太一、米田 昌幸、鶴田 勇次、佐藤 昌平






引退。





















































































-星垓高校 控え室-











慎太郎「よーし…!また全国で戦える!」













髙木「昨年も一応全国には出てるからな…嬉しいのもあるが、肩の荷が降りたような心地と言うか…」













真田「負けられない理由が幾つもありましたからね」









神崎「そういやうちって、夏にベスト4だったじゃないっすか?組み合わせってやっぱシードになるんすかね?」











新城「そうだな、インターハイベスト4、国体でもベスト4だ。同じ夏にベスト4の屋代工業は秋にベスト16で負けてるから…普通に考えたら第3シード…準決勝で夏に準優勝の愛和と当たる組み合わせだな」













メンバーが勝利に湧いている中、涼真と小宮山は2人で話している。













小宮山「ほんとに連れてって貰う事になっちゃったな」









涼真「そうっすね」









小宮山「俺達2人が、この大会で作った借りは大きいぞ」












涼真「そっすね、5試合かけてコツコツ返済して行くとしますか」









小宮山「5試合って…」










涼真「当然、ウチはシードなんで決勝までの5試合っすよ」










小宮山「ははっ、まだ復帰もしてねえのにうちのエースは全国制覇を見据えてるって訳か」










涼真「当然!」













そこに他のメンバーが割り込んで来る。











中澤「なーに隅っこで話してんだよ!勝ったのはお前らのお陰でもあったんだぞ!もっと嬉しそうにしろよ!」











小宮山「俺らの…お陰?」












矢島「お前らが見ててくれたから、辛かった時、諦めそうだった時に…もう1歩頑張れたんだよ。コートに出ていた奴らだけで勝った訳じゃない。全員がいたから勝ったんだ」












小宮山「中澤…矢島…」


















唐沢「その通りです」












大騒ぎしていた所に唐沢監督が入ってくる。












髙木(やべえ、時間忘れて大騒ぎしてたかも)










新城(まずい、着替え終わったとはいえすぐに帰れる準備なんてできてねえぞ)

















唐沢「ベストメンバーではない中、よく頑張りました。試合に出たメンバーも出てないメンバーも、それぞれのできる事をやった結果が今回の優勝だと思います。
特に3年生。最後の局面で私の想像以上の力を見せてくれた。下級生は…そんな3年生を信じて全力でサポートしていた。
何と言いますか…口では表しきれない程…君達が誇らしかった。自慢の教え子達です」

















慎太郎「監督…」


















新城「起立!!!」














新城の号令で全員、その場で直立不動になる。














新城「ありがとうございました!」











星垓メンバー「「「ありがとうございました!!!!!」」」













新城「12月末まで…よろしくお願いします!!!」












星垓メンバー「「「よろしくお願いします!!!!!」」」















唐沢「はい。頑張りましょう」























そして星垓メンバー、帰途につく。













中澤「どっかで飯でも食って帰ろうぜ」






矢島「俺すき焼きがいいな」






新城「焼肉じゃなくて?」







髙木「勘弁してくれよ…こんな疲れてる時に油っこい物なんて喉を通らねえ」









平井「大丈夫!いざとなったらあーんってしてあげるから!ほら、1年の時の合宿でやってあげたでしょ?」







矢島「うぐ…」


中澤「思い出したくねえ…」



髙木「あれは食事じゃねえ…拷問だ」









神崎「え、なんすかそれ」







真田「初めて聞くんすけど」






















新城「ああ、1年の時の夏合宿のメニューが殺人的過ぎてな…誰も食事を喉を通らなかったんだけど…そんな時に平井がニコニコしながら全員の口に『あーん』して無理矢理食わせたんだよ…」









神崎「それだけだったら別に…」






中澤「それだけならいいんだよ…食わせる量を考えろ…ほんとに」








矢島「1人あたり4合分くらい食わせたせいで全員もれなく吐いたからな」






真田「ああ…なるほど」








一同、察する。












新城「…しかし、また全国に行くんだな」











中澤「冬はほぼ毎年、同じ東京体育館だもんな」









矢島「昨年は明桜にまけて終わりだったもんな」









慎太郎「宮城のっすか?」










矢島「ああ」








中澤「今年は昨年のベスト16を…いや違うな」











新城「ああ。目指す地点なんて全国に出たら1つしかねえよ」













星垓、全国制覇へ向けて走り出す。























……To be continued
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