BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第231話 初戦の相手

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チーム メンバープロフィール

光山みつやま 遼太郎りょうたろう

北陵高等学校2年
190㎝84kg

誕生日:6/20

血液型:A

特徴:坊主頭なのに加えてキリッとした顔つきが特徴。北陵では2年生ながら堂林に次ぐシューターであり、フリースローでもミドルでもスリーポイントでも、どんな距離からでも得意とするバンクショット(バックボードに当てて決めるシュート)で決める。シュート力もさることながらドライブも切れ味抜群で堂林卒業後のエースとして期待されている。
また堂林と比べてフィジカルも強い為インサイドでも戦える。
小学校までは体操競技をしていた。

特技:逆立ち歩き

趣味:動画視聴(主にバスケ関連、アニメ)

得意教科:日本史、地理

苦手教科:数学

得意なプレイ:スリーポイント、ドライブ

バスケを始めたきっかけ:中1の時になんとなく部活に入って

密かな悩み:バンクショットに慣れすぎて普通のシュートがもはや入らない



-----------------------------





















涼真「まあ見てなって、次のオフェンスを」












長井商業、まずはいつも通りパス回し。












そのパス回しが少しずつ早くなっていき、ディフェンスが少しずつ遅れ出す。











そして、24秒タイマー残り10秒程。












トップのガードの選手にボールが帰る。















ダッ!












そこから全選手が走り出し、ドライブやパスへの合わせからシュートを打つ。













このオフェンスでは、ピックアンドロールでセンターがゴール下を決める。















涼真「わかったか?」













満月「えっと…長井商業は最初はパス回しでディフェンスを遅らせて…そこから残り10秒位で攻めきるオフェンスが主体って事だよね?」











小春「速攻に行く時以外は全部このオフェンスだね」













涼真「まあ、半分正解。このオフェンスは巧妙に偽装された『ディレイドオフェンス』だ」














糸織里「ディレイドって、あのゆっくり攻めるあれですか?」












奈津実「でもおかしいよね、小さいチームなんだし速攻主体ならまだしも、遅攻にする意味って…」











涼真「それも…見てればわかる」


















スパァッ!!!













長井商業、今度は外からのシュートが決まる。














華音「迷いなく打ってきよったね…」













佳奈絵「外からのシュートには自信があるって事かな…もぐもぐ」←あんまん





スパァッ!!











次の攻撃も外からのシュート。
それも、センターがスリーを打ってきた。










涼真「長井商業はあのシュート力があるからこそディレイドでも問題ないって事だ。
ディレイドを使う利点は、攻撃力のある相手と戦う時に点差を離されづらいってメリットがある。格下のチームが格上と戦う時によく使う戦法だな。
その分、自分らがリードしてる時も大きな点差はつけづらい。遅攻だと攻撃回数が減るからな。それでもこの戦い方をしてる理由は1つ。この戦法でお前らに勝つ気でいるって事だな」










小春「なるほどぉ…うちは速攻タイプだからそれをまずは止めて、攻撃回数を減らして接戦に持ち込むと」










奈津実「そこからシュート力の勝負に持ち込むって訳ね」
















ブーッ!!!












試合終了


東裁大諏訪   42
長井商業    60











優花「果たして今の星垓ウチに通じるかな…?」
(ポイントガードのとこのシュート力は、満月がいるしね今は)
















満月「なんか…見てたら練習したくなってきちゃった」











小春「…今から?」












満月「うん!高校戻って練習したい!誰か付き合って!」













奈津実「まったくこの子は…」











糸織里「…わかりました、私でよければ付き合いますよ」











満月「ほんと?ありがとう糸織里」














満月、糸織里を連れて慌ただしく帰っていく。














涼真「やれやれ」

















ウインターカップはこの日で、女子の1回戦全試合と男子の1回戦の半分が終了。













男女100チームのうち、27チームがこの日で早くも姿を消す。













そしてこの日の最終試合。














勝者は星垓の初戦の相手となる試合が始まる。

















ブーッ!!











黒部(ユニフォーム白)

5 南川 仁志       172㎝ 3年
4 宮澤 武司       184㎝ 3年
9 矢賀 健太       183㎝ 3年
13 坂本 真尋       187㎝ 2年
6 後藤 優太       190㎝ 3年


工芸館(ユニフォーム黄色)

4 辻本 孝志       178㎝ 3年
8 本山 颯太       174㎝ 3年
6 立花 悠斗       182㎝ 3年
7 佐藤 翼        184㎝ 3年
5 アレックス・ マリック 201㎝ 2年













星垓メンバーは、観客も多く一緒に座ってはないもののそれぞれが観戦している。














新城「どっちもそこまでデカくねえな…工芸館のセンター以外」










中澤「手も足も長い…身長以上に高く感じそうだな」







髙木「加えて黒人は身体能力に定評があるのが一般的な認識だけど…果たしてどんなもんかな」


















ビッ!















レフェリーがボールをトス。
















バシッ!














黒部・後藤の遥か上でマリックがボールを叩く。















神崎「高い…その上最高点まで行くのが早い」













真田「身体能力はやっぱ高そうだな」













工芸館・辻本がトップでボールキープ。













マリック、右ローポストでポストアップ。













ビッ!












辻本、ウイングの立花にボールを展開。














バチッ!












そこからタップパスでマリックにボールが入る。












ダム!











マリック、シンプルなパワードリブルからターンし、シュートへ。












後藤「!!!!」











後藤もゴール下でディフェンスするが、高さで全く敵わない。















バス!!!













マリック、ゴール下のワンハンドジャンパーを沈める。












第1Q 残り9:46

黒部      0
工芸館     2














武蔵「高いな…」










賢「シンプルなプレーだけど…それだけに止めるのは難しいかもな」













続く黒部の攻撃。













ガン!!














マリックの高さを意識し、外から放ったシュートが外れる。















バシッ!












リバウンドは、当然のようにマリックが取る。












辻本「行くぞ!走れ!」














だが黒部も戻りは早く速攻は止められる。











辻本「立て直すぞ!」














工芸館は素早くオフェンスのフォーメーションを整える。
中にマリックを配置し、他の4人が外にいる1 in 4 outの布陣。












そこから、マリックに再びパスが入る。












キュキュッ!











マークの後藤に加えて矢賀もヘルプ。














だが













ダム!











キュキュッ!












スピンムーブでエンドライン側を抜き、ゴール下へ。













神崎(上手い!)










須川(そこからゴール下をくぐり抜けて、バックシュート、か)



















違った。













ドガァッ!!!!












新城「!?」












髙木「ま、マジかよ」
















マリック、そこからワンハンドでリバースダンク。















慎太郎「なるほど…ああやって高速で抜いた直後で体幹が多少ブレててもその身体能力でダンクにまで行けちまうって事か」













マリックのこの2発で、工芸館が試合の主導権を握る。














黒部もマリックのいないサイドから主将・宮澤がシュートを決めたが

















バス!!













またしてもポストアップしたマリックがシュートを決める。











また別のオフェンスでは















ダム!












またしてもスピンムーブで抜きに行くマリック。










だが後藤がこのムーブに反応し並走する。












ピタ…!












マリック、両手でボールを保持。















涼真「…ん?」














ビッ!












マリック、そこから逆サイドに走り込んだ佐藤にパス。















バス!











佐藤がレイアップを決める。















後藤「強え…」









宮澤「身体能力だけじゃねえ、パスもちゃんと回してくるな」









宮澤「何よりも身長差がありすぎる。5番マリックがボール持ったら人数かけてプレッシャーかけよう」













坂本「そうっすね、外からのシュートがあるかはわからないっすけどまずはゴール下から遠ざけないと」














しかし、次の工芸館のオフェンス。
















スパァッ!













主将・辻本のスリーポイント。












マリックからのリターンパスを受け、きっちりと決めきった。















スパァッ!













「決まった!2連続!」









「お次は佐藤!」















インサイドのマリック以外、全員が外から打てるシューターであった工芸館。












黒部はゾーンを敷きマリックのインサイドを封じに行くも、マリックからのパスアウトでシューター陣が外から高確率で決める為ゾーンが失敗に終わる。


















そしてディフェンスが外に広がれば

















バス!!












「またローポストからマリック!」







「黒部はインサイドを止められない!」

















この試合、マリックは30得点、22リバウンド、6アシスト、7ブロック。




















ブーッ!

















第3Q終了

黒部      44
工芸館     67












マリックがゴール下を完全に支配し、第3Qまでで勝負を決めた。













「まだ終わってねえ!攻めるぞ!」








「点差詰めろ!意地見せるぞ!」














もはや勝敗は決し、第4Q半ばに工芸館が主力を引っ込めたこともあり黒部は意地の追撃を見せる。











3年生にとっては、高校最後の戦い。












最後まで意地を見せつけた。




















ブーッ!!












試合終了

黒部      71
工芸館     85
















星垓の初戦の相手は、岡山代表・工芸館に決定。















涼真「うーん」











慎太郎「どした?」












涼真「あの5番マリックのプレーだよ、なんでなんだろうなって」











翔太「何が」













涼真「もうワンドリブル突けば抜ける場面でもドリブルを止めたり…ドライブに行けそうな場面でも行かないでわざわざローポストにポジション取ったりさ…」










慎太郎「あのマリックって2年生だって言ってたっけ?」







武蔵「うん」







慎太郎「やらないんじゃなくて、出来ないとか?」












賢「外のシュートも全然打ってなかったしな。フリースローも8本打って2本しか決めてなかったし」










涼真「なるほど…それが当たってるとしたら付け入る隙はいくらでもありそうだな」













ウインターカップ、初日が終了。


勝ち上がりは、以下のようになった。



























……To be continued

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