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第1章 入学〜インターハイ予選
第19話 湘洋大付属の強さ
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第3Q 残り4:19
湘洋大付属 63
東裁大相模 43
相模タイムアウト。
椿「インサイドでも点取られてはいるものの、相手はゾーン攻略に慣れた湘洋大付属です。このメンバー&ゾーンでむしろゴール下は互角であると言ってもいい。問題はアウトサイドです」
椿は作戦板のマグネットを動かして説明する。
椿「そこでゾーンを3-2寄りの1-2-2に変更します」
阿部「つまり外のケアもしつつ、ゾーンでこれまで通りインサイドのケアもするということか」
椿「3-2や1-2-2は外のディフェンスにも強いけどそのぶんリバウンドやインサイドは2-3、1-1-3よりは弱くなる。でも今の梅村、豊橋さんなら大丈夫だという前提の元のゾーンです」
阿部「1-2-2なら速攻も出しやすい。さっきまで以上に走ることになるけどバテるなよ!」
一同「オウ!」
タイムアウトが開け、相模のオフェンスからスタート。
湘洋大付属
G #6 平井 圭太郎 3年 181㎝
F #4 徳山 勝美 3年 192㎝
C/F #15 織田 雄太 1年 196㎝
C #13 田口 高太郎 1年 199㎝
C #5 中西 岳 3年 201㎝
東裁大相模
G #14 椿 卓馬 1年 182㎝
F #4 阿部 理人 3年 185㎝
F #8 村越 悠聖 3年 188㎝
C/F #10 豊橋 怜汰 2年 190㎝
C #15 梅村 聡紀 1年 195㎝
観客「なんじゃありゃあ!?湘洋大付属デカすぎだろ!?」
相模も身長的には決して小さくない。だが湘洋大付属のこのラインナップが大きすぎるのだ。
山下「でも、あんなに大きくて湘洋大付属は大丈夫なんですか?速攻を出されたりしたら相模についていけるのか…」
村上「見てりゃわかる」
白石「相模はやはりゾーンの形を変えて来たか…ゴール下を手薄にするリスクを負ってでも攻撃的なディフェンスで…だがそんなのは想定の範囲内だ」
相模のオフェンスから再開。
だが、かなり相手が大きくインサイドに入っていけない相模。
梅村「くそ…ゴール下から崩すのは難しい」
梅村もポジション争いをするが、ボールを入れようという段階で周りがヘルプも含め万全に固めてくる。おまけにほぼ全員が豊橋や梅村のサイズと遜色ない…どころか梅村以上のサイズを持つ。
インサイドで攻め手を失った相模は椿が自ら打つ。
相模メンバー「スリーポイント!」
ガッ!
だがリングに嫌われる。
村上「アウトサイドシュートは気持ちの問題も関係してくる。ゴール下に強力なリバウンダーがいればこそ気持ちよく打て、よく入るもんだ」
リバウンドは織田。
平井がボールを運ぶ。
村上「キャプテンの徳山、そして織田はあのサイズながら外でもプレイできる。
一見ビッグラインナップでインサイドにスペースがないかと思いきや、フロアバランスもしっかり取れている。
1-2-2ゾーンの中央、中西がボールを受ける。
阿部「囲め!」
中西は落ち着いてローポストの田口にボールを落とす。
田口、10㎝ほど差のある豊橋を押し込みゴール下を決める。
山下「ハイロー!(ハイポストからローポストへボールを動かして決めるプレイ。インサイドのプレイとしてはかなりオーソドックスな形)」
村上「中西はハイポストからシュートも打てる。最長身の中西のシュートだ。相模の最長身である梅村がカバーに出ざるを得ない。だからこそゾーンでありながらハイローのプレイで豊橋と田口の1対1になった」
続く相模のオフェンス。
椿が早いテンポからスリーポイントを放つ。
ガッ!
村上「こうやって流れが相手に行ってる時にお返しのように放つスリーポイントは得てして決まらない」
次の湘洋大付属のオフェンス。
一度インサイドに預けた後、パスアウト(インサイドから外にパスを出すこと)から平井がスリーポイントシュート。
スパァッ!
村上「こっちは決まる」
山下「平井選手は決して外が得意な訳でもないんですけどね」
村上「ゴール下があの190オーバーカルテットだからな。外れてもリバウンドは抑えられる可能性が高い。
加えて大量リードもある。精神的にリラックスしてるからいいシュートが打てているんだな」
椿「どうする…マンツーマンではインサイドをやられ放題だ。かといってゾーンの形を変えても湘洋大付属はすぐアジャストしてくる」
そして更に、相模に追い打ちをかける出来事が起こる。
湘洋大付属のオフェンス。
中西がローポストで梅村のところから強引にシュートにいく。
梅村「くそおっ!」
梅村、中西に強く接触。
ピーッ!
審判の笛が鳴る。
同時に…
バスッ!
梅村「!?」
審判「ファウル!青15番(梅村)!プッシング!バスケットカウント!」
観客「決まった!」
「中西のバスケットカウントだ!やはりゴール下は強い!」
「しかも…」
オフィシャルが示す梅村のファウル数は「4」。
※ファウルは5つで退場
「15番が退場にリーチだ!」
村上「あーやっちまったか…」
山下「勝負…ありましたかね」
村上「よほどのことがない限りな」
かくして、相模は阿部が第4Qだけで12得点をあげて気を吐くも、湘洋大付属は憎らしいほど淡々と手薄となったゴール下で得点を重ねる。
第4Q残り4分ほど
次の試合を戦う桐神学園と星垓がコートサイドに出てくる。
新城「梅村もいいセンターだが…湘洋大付属はその上をいったか」
第4Q 残り3:46
湘洋大付属 89
東裁大相模 62
そして残り2分には梅村が5つ目のファウルを犯し退場。
それと同時にメンバーチェンジする湘洋大付属。
山本「いってきまーすっ!」
徳山「あいつは元気だな…」
平井「まあ、あとは大丈夫でしょ」
ピピーッ!
審判「試合終了!」
湘洋大付属 98
東裁大相模 68
王者、湘洋大付属が30点差をつけての快勝。
村上「湘洋大付属が一枚も二枚も上だったな」
山下「ここから夏までに相模がどれだけ伸びますかね」
村上「そうだな、特に退場しながらも26得点した梅村、第4Qにファウルがこんでいた梅村に変わって攻撃面でチームを引っ張った阿部、1年生ながら戦略で巧みな面を見せ、アウトサイドシュートで頑張った椿…荒削りだが夏から冬にかけて楽しみなチームではあるな」
そして
新城「行くぞ!」
星垓メンバー「オウ!」
長崎「気合い入れろ!」
桐神学園メンバー「おっしゃあ!」
湘洋大付属vs東裁大相模の試合からこの日の最終戦、星垓vs桐神学園へと会場の空気も入れ替わる。
山下「村上さん…この試合はどうなりますかね」
村上「知るかよ、同じ高校生の試合だぞ」
山下「予想くらいはできますよね?」
村上「なんだ?俺の予想を言っていいのか?」
山下「お願いします」
村上「試合ってのは生き物だ。毎回予想した通りになるとは限らん。でもあえていうなら…」
山下「いうなら…?」
山下はゴクリと唾を飲む。
村上「星垓だ」
To be continued…
湘洋大付属 63
東裁大相模 43
相模タイムアウト。
椿「インサイドでも点取られてはいるものの、相手はゾーン攻略に慣れた湘洋大付属です。このメンバー&ゾーンでむしろゴール下は互角であると言ってもいい。問題はアウトサイドです」
椿は作戦板のマグネットを動かして説明する。
椿「そこでゾーンを3-2寄りの1-2-2に変更します」
阿部「つまり外のケアもしつつ、ゾーンでこれまで通りインサイドのケアもするということか」
椿「3-2や1-2-2は外のディフェンスにも強いけどそのぶんリバウンドやインサイドは2-3、1-1-3よりは弱くなる。でも今の梅村、豊橋さんなら大丈夫だという前提の元のゾーンです」
阿部「1-2-2なら速攻も出しやすい。さっきまで以上に走ることになるけどバテるなよ!」
一同「オウ!」
タイムアウトが開け、相模のオフェンスからスタート。
湘洋大付属
G #6 平井 圭太郎 3年 181㎝
F #4 徳山 勝美 3年 192㎝
C/F #15 織田 雄太 1年 196㎝
C #13 田口 高太郎 1年 199㎝
C #5 中西 岳 3年 201㎝
東裁大相模
G #14 椿 卓馬 1年 182㎝
F #4 阿部 理人 3年 185㎝
F #8 村越 悠聖 3年 188㎝
C/F #10 豊橋 怜汰 2年 190㎝
C #15 梅村 聡紀 1年 195㎝
観客「なんじゃありゃあ!?湘洋大付属デカすぎだろ!?」
相模も身長的には決して小さくない。だが湘洋大付属のこのラインナップが大きすぎるのだ。
山下「でも、あんなに大きくて湘洋大付属は大丈夫なんですか?速攻を出されたりしたら相模についていけるのか…」
村上「見てりゃわかる」
白石「相模はやはりゾーンの形を変えて来たか…ゴール下を手薄にするリスクを負ってでも攻撃的なディフェンスで…だがそんなのは想定の範囲内だ」
相模のオフェンスから再開。
だが、かなり相手が大きくインサイドに入っていけない相模。
梅村「くそ…ゴール下から崩すのは難しい」
梅村もポジション争いをするが、ボールを入れようという段階で周りがヘルプも含め万全に固めてくる。おまけにほぼ全員が豊橋や梅村のサイズと遜色ない…どころか梅村以上のサイズを持つ。
インサイドで攻め手を失った相模は椿が自ら打つ。
相模メンバー「スリーポイント!」
ガッ!
だがリングに嫌われる。
村上「アウトサイドシュートは気持ちの問題も関係してくる。ゴール下に強力なリバウンダーがいればこそ気持ちよく打て、よく入るもんだ」
リバウンドは織田。
平井がボールを運ぶ。
村上「キャプテンの徳山、そして織田はあのサイズながら外でもプレイできる。
一見ビッグラインナップでインサイドにスペースがないかと思いきや、フロアバランスもしっかり取れている。
1-2-2ゾーンの中央、中西がボールを受ける。
阿部「囲め!」
中西は落ち着いてローポストの田口にボールを落とす。
田口、10㎝ほど差のある豊橋を押し込みゴール下を決める。
山下「ハイロー!(ハイポストからローポストへボールを動かして決めるプレイ。インサイドのプレイとしてはかなりオーソドックスな形)」
村上「中西はハイポストからシュートも打てる。最長身の中西のシュートだ。相模の最長身である梅村がカバーに出ざるを得ない。だからこそゾーンでありながらハイローのプレイで豊橋と田口の1対1になった」
続く相模のオフェンス。
椿が早いテンポからスリーポイントを放つ。
ガッ!
村上「こうやって流れが相手に行ってる時にお返しのように放つスリーポイントは得てして決まらない」
次の湘洋大付属のオフェンス。
一度インサイドに預けた後、パスアウト(インサイドから外にパスを出すこと)から平井がスリーポイントシュート。
スパァッ!
村上「こっちは決まる」
山下「平井選手は決して外が得意な訳でもないんですけどね」
村上「ゴール下があの190オーバーカルテットだからな。外れてもリバウンドは抑えられる可能性が高い。
加えて大量リードもある。精神的にリラックスしてるからいいシュートが打てているんだな」
椿「どうする…マンツーマンではインサイドをやられ放題だ。かといってゾーンの形を変えても湘洋大付属はすぐアジャストしてくる」
そして更に、相模に追い打ちをかける出来事が起こる。
湘洋大付属のオフェンス。
中西がローポストで梅村のところから強引にシュートにいく。
梅村「くそおっ!」
梅村、中西に強く接触。
ピーッ!
審判の笛が鳴る。
同時に…
バスッ!
梅村「!?」
審判「ファウル!青15番(梅村)!プッシング!バスケットカウント!」
観客「決まった!」
「中西のバスケットカウントだ!やはりゴール下は強い!」
「しかも…」
オフィシャルが示す梅村のファウル数は「4」。
※ファウルは5つで退場
「15番が退場にリーチだ!」
村上「あーやっちまったか…」
山下「勝負…ありましたかね」
村上「よほどのことがない限りな」
かくして、相模は阿部が第4Qだけで12得点をあげて気を吐くも、湘洋大付属は憎らしいほど淡々と手薄となったゴール下で得点を重ねる。
第4Q残り4分ほど
次の試合を戦う桐神学園と星垓がコートサイドに出てくる。
新城「梅村もいいセンターだが…湘洋大付属はその上をいったか」
第4Q 残り3:46
湘洋大付属 89
東裁大相模 62
そして残り2分には梅村が5つ目のファウルを犯し退場。
それと同時にメンバーチェンジする湘洋大付属。
山本「いってきまーすっ!」
徳山「あいつは元気だな…」
平井「まあ、あとは大丈夫でしょ」
ピピーッ!
審判「試合終了!」
湘洋大付属 98
東裁大相模 68
王者、湘洋大付属が30点差をつけての快勝。
村上「湘洋大付属が一枚も二枚も上だったな」
山下「ここから夏までに相模がどれだけ伸びますかね」
村上「そうだな、特に退場しながらも26得点した梅村、第4Qにファウルがこんでいた梅村に変わって攻撃面でチームを引っ張った阿部、1年生ながら戦略で巧みな面を見せ、アウトサイドシュートで頑張った椿…荒削りだが夏から冬にかけて楽しみなチームではあるな」
そして
新城「行くぞ!」
星垓メンバー「オウ!」
長崎「気合い入れろ!」
桐神学園メンバー「おっしゃあ!」
湘洋大付属vs東裁大相模の試合からこの日の最終戦、星垓vs桐神学園へと会場の空気も入れ替わる。
山下「村上さん…この試合はどうなりますかね」
村上「知るかよ、同じ高校生の試合だぞ」
山下「予想くらいはできますよね?」
村上「なんだ?俺の予想を言っていいのか?」
山下「お願いします」
村上「試合ってのは生き物だ。毎回予想した通りになるとは限らん。でもあえていうなら…」
山下「いうなら…?」
山下はゴクリと唾を飲む。
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