BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第260話 後半のスタートダッシュ

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チーム メンバープロフィール

由崎ゆざき 誠也まさや

博多第一高校3年
186㎝77kg

誕生日:6/16

血液型:A

特徴:全員坊主頭で統一されている博多第一のバスケ部を束ねるキャプテン。例外なく由崎も坊主頭。
堅守速攻を持ち味とする博多においてウイングにおけるディフェンスの要。オフェンスにおいても優れた体幹を持ち、1対1からのドライブにプルアップジャンパー、時にはファウルを奪ってのフリースローと得点パターンも多彩。
サイクリングが趣味であり、オフには自転車で福岡から広島の実家まで帰った事も。

特技:逆立ち歩き

趣味:サイクリング

得意教科:外国語(英語はもちろんフランス語もできる)

苦手教科:現代文、古典

得意なプレイ:ディフェンス、プルアップジャンパー

バスケを始めたきっかけ:小学校の時にモテたくて

密かな悩み:チーム内でフリースローを外した罰の練習が自分だけ逆立ち歩きダッシュにされていること



-----------------------------





後半開始早々、慎太郎から涼真への超高速アリウープが決まる。





第3Q 残り9:48

星垓        49
紅泉        46










カニンガム『な、なんだあれは…』





ドノバン『なんとまあ…高校生のプレイではないですね』





カニンガム(パスの精度も素晴らしいが…あれだけ高速のパスを片手でキャッチし、かつリングの上から投げ下ろすようなダンク…あんなプレイをできる選手はNCAAどころかNBAでもひと握りだろう…それを日本の高校生がやってのけるとは…)







慎太郎「よし!」





涼真「完璧!」







バチン!






ハイタッチし、ディフェンスに戻る2人。









雨宮「くっ…何だありゃ…」






柳澤「映像で見るよりずっと早く感じる…」






橋本「気にしても仕方ねえ。同じ2点だ。まず1本返すぞ」








ダム…






橋本、ボールを運ぶ。







マークするのは、慎太郎。
きっちりと橋本についていく。







橋本「…」
(今でこそこいつ慎太郎は普通にディフェンスしているが、ここぞって時には果敢にディフェンスしてくるのは映像で見てわかってる。注意しとかねえとな)






ビッ!






橋本、右コーナーにパス。








第2Q最初と同じく、葛山にボールを入れる。







マッチアップは、涼真ではなく新城。










ダム…!









葛山、涼真と対峙した時と同じく背中を向けパワープレイ。








だが









キュキュッ!







近くにいた神崎がすかさずヘルプに寄る。







葛山「うおっ!?」







ビッ!







葛山、神崎が寄ってきた事で右45°でノーマークだった柳澤にパス。








キュッ!








神崎、素早くディフェンスに戻る。が…









柳澤「…これは」








神崎、柳澤との距離をあけている。







抜かれない事を最優先に外のシュートを捨てたような位置取り。








柳澤(これは…打っちまえばいいのか…?)








橋本「柳澤!迷ってんじゃねえ!早く打つか展開するかしろ!」







ビッ!








柳澤、トップの橋本にパスしボールを戻す。








ブン!







橋本、間髪入れず再び葛山にボールを入れる。








キュキュッ!







マッチアップの新城に加え、再び神崎が寄る。







葛山「チッ」
(俺のとこはあけねえつもりか…)











ビッ!








葛山、逆サイドに大きく展開。
左45°にいた佐藤にボールが回る。










佐藤「?」









マークする涼真は抜かれないように大きく離してマーク。











橋本「佐藤!時間ねえぞ!」









佐藤「!?」








24秒タイマー、残り4秒。








キュキュッ!








その声と同時に、涼真が急に佐藤との距離を詰める。









佐藤「うおっ!?」








シュートを打とうとしていた佐藤、躊躇する。








佐藤(だが、打つしかねえ!)









バチッ!!









佐藤が無理矢理打とうとしたシュートが、眼前の涼真にブロックされる。








慎太郎「ナイス」









待っていましたとばかりに慎太郎がボールをかっ攫う。








橋本「戻れ!」






新城「走れ!」







ボールを奪った慎太郎とマークする橋本を先頭に両チームの選手が反対コートへ走る。









橋本(今速攻を食らうのはまずい…止めねえと)









ダム…!









速攻は防ごうとマークする橋本を、慎太郎は高速でクロスオーバー。







ダム!








と見せて、元の進行方向へ。










橋本「く…!」







橋本、止めきれず半歩遅れる。









だが、今の攻防の間に葛山が戻っている。








慎太郎、フリースローライン付近で葛山と対峙。










ビッ!







慎太郎、右斜め前にパス。









そこには、ブロックの後猛烈なスピードで走り込んでいた涼真。







佐藤「行かせるか…!!」










橋本「やめろ!佐藤!」










ガシィッ!











シュートに行く涼真に対し、佐藤が強く接触。












ピピーッ!!










涼真「っし!」
(狙い通り!このまま打っちまえ!)










ビッ!









ファウルを受けるも涼真、レイアップシュートを放つ。













バス!!!









第3Q 残り9:19

星垓        51
紅泉        46








審判「カウント!ワンスロー!」








「「「っしゃあああああ!!!」」」






星垓ベンチ、一斉にガッツポーズ。







佐藤「ぐっ…」








オフィシャルでは佐藤が4つ目のファウルを犯した事を示す「4」の数字が表示されている。









ブーッ!!








オフィシャル「交代!紅泉!」





オフィシャル席の横に経つのは黒の背番号12・遠藤。







入れ替わりに4ファウルとなった佐藤がベンチに下がる。






星垓

11 中山 慎太郎   169㎝ 1年
4 新城 敦史    185㎝ 3年
10 北条 涼真    191㎝ 1年
8 神崎 健太    193㎝ 2年
7 髙木 悠介    199㎝ 3年


紅泉

4 橋本 輝樹    179㎝ 3年
12 遠藤 賢治    187㎝ 2年
8 葛山 丈     189㎝ 3年
10 柳澤 拓男    193㎝ 2年
5 雨宮 裕史    198㎝ 3年






橋本(森島じゃなくて遠藤を投入か…3年生の森島の経験は捨て難いが確かにより攻撃範囲の広い遠藤みたいなタイプが今はコートに必要だ…
それにしても力哉め…ハーフタイムでファウル抑えろって言った矢先にこれかよ)








遠藤「監督から、俺は4番新城、葛山先輩は10番北条をマークするように、との事です」







葛山「わかった」























佐藤「くそうっ!!!」






佐藤、ベンチにてタオルを叩きつけ座る。







楠田(佐藤先輩、流石にこの程度で堪えたか…よかった…)



※行き過ぎた事をするとベンチでもテクニカルファウルを取られ退場になるから









コートでは、涼真がフリースロー。










スパァッ!









第3Q 残り9:19

星垓        52
紅泉        46









カニンガム『ドノバン、白の10番涼真、これで何点取った?』








ドノバン『記憶違いでなければこれで25点でしょうか…』









カニンガム『ふむ…』
(前半は20得点…だが後半開始早々に立て続けに5得点奪ってきた…ギアを上げてきたか?)










紅泉のオフェンス。




橋本が慎太郎にマークされながらボールを運ぶ。






ビッ!





ボールは、交代したばかりの遠藤の元へ。








交代したそのままに涼真がマッチアップ。
だが佐藤の時と違い、離してマークせず適度な位置取り。








遠藤「なんだこいつ…」
(ほんとに1年かよ…なんだこれ隙が無さすぎる…!)








ビッ!







遠藤、橋本にボールを戻す。








橋本「チッ」
(攻め気が無さすぎだ…!ビビりやがって)








ボールは、橋本から葛山へ。








キュキュッ!







マークする新城に加え、近くにいる神崎も目を光らせる。










葛山(なら、インサイドだ!)








ビッ!











葛山、ローポストに構えた雨宮にパス。








ダム!!









雨宮、髙木のディフェンスに対しすぐさまパワー勝負。









髙木「ぐ…!」








髙木、押し込まれるも踏ん張る。












橋本「雨宮!」









雨宮「?」








ダム!!










1度では押し込めなかった雨宮、再びドリブルをつき押し込む。
















バチッ!








2度目のドリブルが終わろうとする時、手元のボールが弾かれた。













慎太郎「油断大敵!」








雨宮がパワー勝負を仕掛けた時、1度目のドリブルと同時に慎太郎が橋本のマークを外して駆け寄り







2度目のドリブルを狙ってボールを弾いた。









雨宮「!!」
(このクソガキ…!)







弾いたボールは、慎太郎がそのまま手におさめる。








新城「走れ!」









新城が叫ぶか叫ばないかのタイミングで星垓メンバーが一斉に走り出す。






慎太郎も猛スピードでドリブルを開始。






橋本「戻れ!」








誰よりも早く戻った橋本がいち早くセーフティポジションに。







だが、懸命に戻る紅泉メンバーよりも星垓メンバーがなだれ込む方が速い。










ビッ!











慎太郎、左サイドを走っていた涼真に弾丸のようなパス。






橋本がカバーに出るも








バチッ!











涼真、そのボールをキャッチせず片手で逆サイドへ弾く。







このボールを受けたのは、新城。








眼前には既にリング。
シュートを打つ体勢に。








橋本「チッ」
(止められねえ…!)







体勢が不十分な橋本、両手を上げノーファウルで抵抗するのみ。










バス!!








慎太郎がボールを奪ってから僅か4秒。






速攻が決まる。






第3Q 残り8:56

星垓        54
紅泉        46










直後のオフェンスで紅泉は橋本が慎太郎との身長差を生かし、難しい距離のミドルを沈めるも









バス!!







新城と髙木のピックアンドロールから髙木のゴール下ですぐさま決め返す。











続いての紅泉のオフェンス。









橋本「雨宮!ポストだけじゃなくて動け!」







この言葉を受けて雨宮、アウトサイドへ。










ガシィッ!







雨宮がスクリーナーとなり、遠藤がフリーに。








遠藤、髙木のスイッチカバーが来る前にシュート。











ガガッ…!










ポスッ…









1度リングを弾いた後、リングを通過。










続いての星垓のオフェンス。










ガンッ!











新城と髙木のピックアンドロールからパスを受けた神崎のシュートが外れる。








リバウンドは柳澤。











柳澤「よし!速こ…」















バチッ!!













手元のボールが弾かれる。












慎太郎「ほーら油断した」
(紅泉のフォワード陣は頭に血がのぼりやすくて周り見てない時多いからな。格好のカモだぜ)








柳澤「この野郎…!」









柳澤、慎太郎からボールを奪い返さんとする。









ダム!






ビッ!










慎太郎、あざ笑うかのようにドリブルでかわし、パスを出す。









そこには、すかさず走り込んだ髙木。









マークする雨宮は速攻のために走り出しており、対応が遅れる。












ドッガァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!











髙木、強烈なボースハンドダンク!










第3Q 残り7:38

星垓        58
紅泉        50











ブーッ!










オフィシャル「タイムアウト!紅泉!」






星垓、2分半で実に12点の猛チャージ。








紅泉はたまらずタイムアウト。











-紅泉ベンチ-








柳澤「くそっ…!あの1年ガードムカつくぜ」







佐藤「ちょこまかと動いてきやがる…」









橋本監督「あのガードは上背はないがスピードが抜群だ。守備範囲は思っているよりもかなり広い。不用意にボールを下げるな。ボールのコントロールは輝樹ができるだけするように」






橋本「はい」





橋本監督「それと森島。柳澤と交代だ。ラインナップは小さくなるしディフェンス力も犠牲にはなるが…外からの機動力を上げないと星垓には対抗できない。
アウトサイドプレイヤーが4人になってスペースは使いやすくなる。橋本がコントロールして雨宮とのインサイドを使い分けろ」





橋本「わかりました」









後半早々のタイムアウトで修正をはかる紅泉ベンチ。










だが流れは、紅泉ベンチの思うように行くことはなかった。












……To be continued
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