BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第265話 先手を取る

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チーム メンバープロフィール

山浦やまうら 亮輔りょうすけ

土波日本大学高校3年
178㎝70kg

誕生日:12/14

血液型:O

特徴:普通の黒髪短髪と、何処にでも見た目とやや華奢に見える体格。だがその華奢な見た目からは想像もつかないパワー、そしてひと握りの選手しか太刀打ちできない程のスピードを合わせ持つ。加えて広い視野とパスセンスから繰り出される正確なアシスト、自分で決める得点力、流れを止めるディフェンス力とポイントガードのお手本のような選手。この世代のポイントガードでは洛阪の塚森や明桜の小池と並び紛れもないトップ。土波日大キャプテンであり、U-18アンダーエイティーンでも主将を務める。
卒業後はエスカレーターで日大へ進学。

特技:中距離走

趣味:バスケ

得意教科:特になし(全教科学年上位)

苦手教科:特になし

得意なプレイ:アシスト

バスケを始めたきっかけ:小学校3年の時のミニバス入団

密かな悩み:大会だと車やバスでの移動になるが、必ず乗り物酔いするので大会初戦は100%コンディションが悪くなる



-----------------------------









第1Q 残り8:48

洛阪        2
舟栄        7







舟栄・近藤のスリーが決まり舟栄がリードを拡げる。











近藤「ディフェンス!」







決めた近藤、戻りながら声をかける。








舟栄メンバー、いち早く戻り1-3-1のマッチアップゾーンを構える。











塚森「チッ...」
(序盤とはいえ...これ以上離されるのはよくないな)










洛阪はいつものホーンズセット。









そこからボールと人が動き









24秒タイマー残り10秒








トップで高松がボールを受ける。









他の4人は、両サイドに陣取りコート中央にスペース。










堂林(完全に高松に1対1させる気だな)









ダム...








高松、ドリブル開始。
霧谷のディフェンスを突破しようと間合いを測る。









霧谷(ここを止められれば...完全に流れを持ってこれる...!)









ダム!!









高松、仕掛ける。






霧谷(来た...!)








キュキュッ!







霧谷、ドライブに反応。








キュッ!








高松、バックステップ。
霧谷との間に距離ができる。









霧谷(打ってくる!)





霧谷、すぐさま距離を詰める。






クッ...





高松、フェイク。









霧谷「くっ...」







跳ばないまでも上体が浮いてしまった霧谷。










ビッ!





高松、霧谷の脇に1歩踏み込みシュート。











バス!!










第1Q 残り8:32

洛阪        4
舟栄        7










霧谷「チッ...」
(流石にそう簡単にはいかねえか)






近藤「ドンマイ!攻めるぞ!」








舟栄のオフェンス。









キュキュッ!










霧谷がポストアップしようという動きを、田村がバンプで妨害する。









霧谷「...」
(わりと強く当たってきやがるな)








田村「...」
(なんつーパワー...全力で当たらねえと食い止められねえ)








ビッ!








霧谷のマークが厳しいと見た近藤、ローポストの永島にボールを入れる。








ダム!!!








永島、パワー勝負。







キュキュッ!







大谷「ムン!」






大谷、体を張って食い止める。









ビッ!








永島、ワンハンドジャンパーでゴール下からシュート。











ガン!!









バチッ!








シュートが外れ、大谷と永島がリバウンドを争う。






両者とも1度では掴めず、ボールは再び真上に跳ねる。








ポン...!










ポスッ...











いち早くボールに反応した霧谷がタップで押し込む。









第1Q 残り8:14

洛阪        4
舟栄        9








舟栄メンバー「「「よーし!!!」」」






「ナイスフォローだ!霧谷!」








岩倉「よし!ディフェンス!」











ダム...









舟栄が1-3-1の陣形を構えるのに対し、ボールコントロールする塚森はゆっくりとボールを運んでいく。









塚森「2番!」










再び塚森がサインを出す。










バチッ!








その瞬間、眼前の近藤の手がボールを捕らえた。









塚森「!」







近藤「走れ!」









近藤、そのままボールを奪い速攻。








舟栄メンバー、洛阪メンバー共に走る。






ビッ!











ボールは、右ウイングに走り込んだ本庄へ。











バチィッ!










このボールが本庄の目の前でカットされる。






冷静にボールの出どころを見ていた高松だった。





近藤「なっ...高松!」









ビッ!








高松、前にパス。




そこには、いち早く走っていた笹本。





だが、舟栄メンバーも同じく走っている。







ディフェンスに戻っているのは、岩倉と永島。










山下「舟栄も戻りが早い!」










ビッ!









笹本、スリーポイントラインで止まりシュートを放つ。








スパァッッ!!








洛阪メンバー「「「よーし!!!」」」










第1Q 残り7:55

洛阪        7
舟栄        9










中嶋「これで点数的にはワンゴール差...ほぼイーブン」





村上「流れもどちらにあるとも言えんな...どちらも好ディフェンス、好オフェンスが出てる」






試合はここから、一進一退となる。








霧谷が田村の厳しいディフェンスを前にタフショットをねじ込めば









直後のオフェンスで塚森がホーンズからのナンバープレーでスリーポイントをヒット。








洛阪の激しいディフェンスが舟栄のトライアングルオフェンスのズレからターンオーバーを誘発すれば









舟栄も1-3-1のマッチアップゾーンが機能し、洛阪にペネトレイトやインサイドアタックを許さない。








どちらが勢いに乗るでもなく、強豪同士が実力をぶつけ合う好ゲームに。











ダム!!!









高松がボールを受け、ディフェンスに出てきた霧谷をカウンターで抜きにかかる。









キュキュッ!







霧谷「そう来ると思ったぜ...!」






霧谷、このドライブに反応。








高松「チッ」
(さっきから1発で抜けねえ...相当気合入ってやがるな...)








ビッ!






高松、ドライブでの突破を諦めパス。









このボールをトップの塚森が受け取る。










ビッ!









塚森、間髪入れずパス。








このボールが、ドライブ直後ハイポストにいた高松に。








キュッ!









ビッ!








高松、ディフェンスが出てきて体勢を整える一瞬でシュートを放つ。








霧谷「チッ...」









眼前の霧谷、ブロックに跳べず。










ガシュッ!









バックボードに当たり、リングを通過。











第1Q 残り1:02

洛阪        21
舟栄        22










中嶋「どちらも点は取っていますが...なかなか決定的な流れを掴むには至らない」








山下「舟栄は僅かではあるんですが終始リードしてますね...こうやって1ゴール差、1点差に詰められる事はあっても逆転は許していない」







村上「得点が両チーム、特定の選手に偏らず分散しとるからな。無得点は洛阪の田村だけ...ディフェンスからしたら何処で点を取ってくるか読めんだろう」












ザシュッ!!









コートでは舟栄・本庄が難しいミドルを高松にマークされながら沈める。







途中、岩倉のシュートが落ちるもオフェンスリバウンドを永島がしぶとく取り、そこから繋げた末の得点だった。








第1Q 残り30.5

洛阪        21
舟栄        24









洛阪は塚森がゆっくりボールを運ぶ。









近藤(さて...ここを止めてリードして1ピリ終わりたいとこだが...)










ビッ!









近藤「!?」










塚森、不意にスリーポイントシュート。











近藤「なっ...」
(24秒ギリギリで仕掛けてくるものだとばかり...!)















スパァッッ!!












「きたーー!」





「マジかよ!?普通ギリギリで仕掛けるとこじゃないのか?」




「何はともあれ、これで同点!」









第1Q 残り19.3

洛阪        24
舟栄        24










直後の舟栄のオフェンスでは












岩倉が終了ギリギリで放ったシュートがリングで跳ね














ブーッ!!!








第1Q終了

洛阪        24
舟栄        24











試合の1/4が終わる。













村上「まずはイーブンか」








山下「ハイレベルな試合でしたね…高校生でなくプロの試合と言われても信じてしまいそうでした」








中嶋「…舟栄はやはりこの試合に賭ける想いは強いですね。エーススコアラーの霧谷君だけでなく全員が気持ちを前面に押し出して戦っていた。そしてアドバンテージを取り優位に試合を進めていた…ですが…」






山下「第1Qが終わってみれば、同点で終わっている…」









村上「洛阪は流石に王者だな。ミスや舟栄のファインプレーもありきだったが…開始早々の相手の勢いにも飲まれず、きっちりと自分達のバスケをして対抗していた。
そして洛阪が怖いのは…ここからだ」







山下「と、言いますと?」







村上「洛阪は特段スロースタートなチームではなく開始からアクセルを踏む事もあるが…尻上がりに調子を上げてくる傾向にある。特に終盤における強さはハンパじゃない。その王者・洛阪に舟栄はどうやって立ち向かうのか…」









ブーッ!









第2Q開始のブザー。





洛阪

4 塚森 隼人     3年 182㎝
13 神津 雅也     1年 190㎝
5 高松 晃良     3年 193㎝
6 田村 大和     3年 196㎝
8 大谷 宗輔     3年 203㎝



舟栄

6 近藤 太一     3年 180㎝
4 岩倉 翔大     3年 187㎝
11 本庄 智洋     2年 191㎝
7 霧谷 昭哉     3年 196㎝
5 永島 隼人     3年 199㎝






山下「洛阪はルーキーの神津を入れてきた」





中嶋「彼はルーキーながら2~4番ポジションを務められるマルチプレイヤーで代わった笹本と攻守において遜色ない。でも彼にはフォワードとしてのサイズがあるのでそこの強化…ですかね?」





村上「神津には高松や田村と比べても遜色ないディフェンス力がある。霧谷、本庄とフォワードが得点源の舟栄には嬉しくない交代策だ」







ビッ!






舟栄のスローインから第2Qがスタート。







塚森「マーク確認!」




大谷「5番永島!」


田村「7番霧谷!」


高松「4番岩倉!」


神津「11番本庄!」


塚森「6番近藤!」






近藤、フロントコートに入り右45°へ。




近藤「1本!」
(あのルーキーは本庄につくか…どの程度のもんなのか…)








ビッ!







ボールは、ローポストの永島へ。






ビッ!








永島、すかさず右45°へリターン。
同時に逆サイドに切れていく。







リターンを受け取ったのは、パスの後近藤と位置を交換した本庄。
近藤は本庄のいた右コーナーへ。





キュッ!






本庄をマークするのは、入ったばかりの神津。







本庄、1on1の構え。






本庄(思ったより隙がないな)









ダム!







本庄、右へドライブ。









キュッ!








神津、きっちりコースに入る。









本庄(なるほど、ディフェンスは固そうだ)








ダム!!








本庄、すぐさま背を向けパワーで押し込みにかかる。








本庄の191㎝、85kgの体格に対し神津は190㎝、84kgとフィジカルでは大差ない。






キュッ!





神津も押し込まれず耐える。







ダム!!



神津「!?」




本庄、そこから突如スピンムーブ。




神津、この動きで振り切られはしなかったものの仕掛けられたのが踏ん張るタイミングだったがために1歩遅れる。








バス…!








本庄、そのまま切れ込みレイアップを決める。







神津もブロックに飛んだものの、1歩の遅れが致命的となり失点。








第2Q 残り9:41

洛阪        24
舟栄        26








霧谷「よし!」






岩倉「よく決めた!」
(まずは第2Q出だし先手を取った!)








山下「まずは舟栄が先手を取った!」







中嶋「舟栄はどうやら、先手を取り続けてリードし続ける事が洛阪の攻略のポイントと考えていそうですね」










だが、第2Q先手を取られても洛阪に動揺は見られない。




塚森「よし、1本!」







塚森がボールを運ぶ。





洛阪メンバーはいつものようにホーンズセットを構えている。






塚森、手でサインを出す。








ビッ!







サイン後、すかさずパス。







ボールは、ハイポストから左45°に飛び出した田村に。









高松「へい」








高松、左コーナーから田村へ向かいボールをもらいにいく。






ダム!




高松、手渡しでボールを受けそのままドリブル開始。







霧谷「いかせるか…!」









だが、高松のドリブルはゴールへと向かっていない。






そのまま右サイド側へ。










そこに、右コーナーから先程の高松と同じように走り込んできた神津が高松から手渡しでボールを受ける。









神津、ボールを受けそのまま左サイドへ向けドリブル。









先程高松にボールを預けた田村が、今度は神津からボールを手渡しで受ける。








岩倉(3枚のフォワードでハンドオフを繰り返すウィーブの動き…)





そして、何回目かのパス。









ダム!!








霧谷のディフェンスが僅かに遅れたのを見てとった高松がドライブ。








バス!!









霧谷の後ろからのブロックは間に合わず、高松のドライブが決まる。





第2Q 残り9:22

洛阪        26
舟栄        26







霧谷(これなら高松に良い形でボールを持たせやすい…これが洛阪の狙いか…!)





近藤(なるほど…そのためのサイズもあってオールラウンダーな3枚のフォワードか…)








先手を取った舟栄



すかさず返した洛阪








第2Q出だしも、まずはイーブン。










……To be continued


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