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青年期 171
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その二週間後。
どうやら俺から没収したガウ領はウィロー伯爵が引き継ぐ事に決まったらしい。
…それと同時に俺に反逆罪の冤罪を被せようとした者、それに関与した者達の処分も決定したとの事。
なんでも主導したウィロー伯爵、パルパティ侯爵、ロマズスル辺境伯は財産の一部没収で、協力した貴族達は罰金が課せられたようだ。
…まあ『財産の一部没収』とはいえ、土地建物の差し押さえとかではないので…結局のところ罰金と同じだとか。
「…毒まんじゅうの被害者は伯爵か…」
「確かウィロー領って北の国境のところですよね?下手したら大変な事になるような…」
「かもね。ガウの隣の侯爵に譲れば良かったのに…ま、なんにせよこれからが楽しみだ」
俺が報告書を読んだ感想を呟くとお姉さんは伯爵の統治する領地を思い出すように言った後に心配するように呟くので、俺は賛同しながらも所詮は人事なので適当な感じで返す。
…更に二週間後。
なにやらウィロー伯爵が政府にガウ領から徴収した税の支払い期間の延期を求めたが、理由不十分で却下された…という噂が広まり始めているらしい。
「団長、聞いたか?ウィロー伯爵の噂」
「ああ…納税の延期でしょ?」
「お。団長、今さっき面白い噂を耳にしてな」
「今ちょうど団長とその話をしていた」
「なんだそうか」
修行場所に向かおうと本部の建物から出ると団員が話しかけて来て、内容を予想して返すとまた別の団員が声をかけてくる。
「団長の時は何も問題無かったんだろう?」
「ん。もしかしたら脱税とか横領でちょろまかそうとしてるんじゃない?ほら最近財産没収とかの結構重めの罰金くらってるでしょ?」
「あー…なるほど。汚い貴族のやりそうな事だ」
「全くだ」
団員の確認に俺が伯爵への意趣返しとして笑いながら冗談でも言うように嫌疑をかけると団員達も笑いながら賛同した。
…それから更に一週間もする頃にはその噂がどんどん世間に広まっていき…
その数週間後には伯爵がガウ領の税率を上げようとして領民達から激しい反発をくらってるようだ。
「ははは。予想通り面白くなってきてるなぁ」
「私にも読ませて下さい」
「あたしにも読ませてくれよ」
…王都の病院の一室で俺が報告書を読みながら笑うと…
身重状態のお姉さんがベッドに横になったまま手を差し出し、同じ状態で隣のベッドに横になってる女性も手を差し出す。
「はい。ガウ領の税率を戻すのにえらい時間がかかったみたい。領地を奪って直ぐに手を回しておけば噂が広まる前に間に合ったかもしれないのに」
「…それでも税率が上がった直後にあの噂を聞かれたら今みたいに反発されるんじゃ?」
「そう。結局は早いか遅いかだけの違いでしかない」
俺は先にお姉さんに書類を渡して女性に内容を話すと、女性が予想して尋ねるので肯定する。
「まあ俺みたいに後ろ盾もなく、どの派閥にも属してない成り上がりと違ってアッチは領民の反発があっても直ぐには責任を問われる事はないと思うけど…周りに付け入る隙を与える事になるのは痛いだろうよ」
「…もしかしてですけど、もし税率を戻しても税収は全然足りないのでは?」
女性にも分かるよう俺が先手を打って俺の時と今の伯爵との状況の違いを解説すると、お姉さんが報告書を女性に渡しながら予想を尋ねた。
「今まででだいたい4割から5割ぐらいと考えるとギリギリ足りないと思う」
「…と言うことはまた税率を上げる事になりそうですね」
「ふふふ…順調に毒が回ってきてるけど伯爵の体調は大丈夫かな?ストレスで頭痛や胃痛に悩まされてたりして」
「あはは…」
俺も予想で肯定するとお姉さんは微妙な感じで呟き、俺が皮肉や嫌味を言うとお姉さんが反応に困ったように笑う。
そして一週間後。
ついに俺の第一子となる子供が二人同時に産まれた。
…二人とも命中した日が違うのに出産が同じ日、同じ時間になったと言う事はおそらくお姉さんが新しい回復魔法とやらで調整したんだろうな…と予想。
そんな事が可能なのかどうかは分からないが、単なる偶然としては出来過ぎている気がするのでそう考えるのが妥当だと思う。
ちなみに赤ちゃんは二人とも女の子のようだ。
まあ、俺は後継ぎを選ぶのに性別なんて関係ないのでどっちでも良かったんだけど。
ーーーーー
「団長、おめでとう!」
「団長ももう人の親か…!」
「いやーめでたいな!」
…拠点に戻った後に団員達を集めてみんなに報告をすると祝賀ムードになって盛り上がり始め…
私兵団全体がワイワイ騒がしい雰囲気になる。
…俺の両親は病院で何故か一緒に出産に立ち会ってくれていたので、弟や妹…
あと辺境伯と侯爵、しきたりとして政府の方に『子供が産まれました』という報告の手紙を書いて送る事にした。
その翌日。
お姉さんと女性が赤ちゃんを連れて拠点に戻って来ると団員達が俺の子供を一目見ようと群がっていき…
本部の建物の部屋に戻ると今度は拠点内の魔法協会や商会に居る人達も集まって来て、お姉さんと女性は一日中対応に追われていたらしい。
…一応俺は『出産直後だからまだ安静にしてた方が良いんじゃ?』と思ってみんなを一旦解散させようとしたが、本人達が『構わない』って言うので希望通り好きにさせるしか出来ないわけで。
どうやら俺から没収したガウ領はウィロー伯爵が引き継ぐ事に決まったらしい。
…それと同時に俺に反逆罪の冤罪を被せようとした者、それに関与した者達の処分も決定したとの事。
なんでも主導したウィロー伯爵、パルパティ侯爵、ロマズスル辺境伯は財産の一部没収で、協力した貴族達は罰金が課せられたようだ。
…まあ『財産の一部没収』とはいえ、土地建物の差し押さえとかではないので…結局のところ罰金と同じだとか。
「…毒まんじゅうの被害者は伯爵か…」
「確かウィロー領って北の国境のところですよね?下手したら大変な事になるような…」
「かもね。ガウの隣の侯爵に譲れば良かったのに…ま、なんにせよこれからが楽しみだ」
俺が報告書を読んだ感想を呟くとお姉さんは伯爵の統治する領地を思い出すように言った後に心配するように呟くので、俺は賛同しながらも所詮は人事なので適当な感じで返す。
…更に二週間後。
なにやらウィロー伯爵が政府にガウ領から徴収した税の支払い期間の延期を求めたが、理由不十分で却下された…という噂が広まり始めているらしい。
「団長、聞いたか?ウィロー伯爵の噂」
「ああ…納税の延期でしょ?」
「お。団長、今さっき面白い噂を耳にしてな」
「今ちょうど団長とその話をしていた」
「なんだそうか」
修行場所に向かおうと本部の建物から出ると団員が話しかけて来て、内容を予想して返すとまた別の団員が声をかけてくる。
「団長の時は何も問題無かったんだろう?」
「ん。もしかしたら脱税とか横領でちょろまかそうとしてるんじゃない?ほら最近財産没収とかの結構重めの罰金くらってるでしょ?」
「あー…なるほど。汚い貴族のやりそうな事だ」
「全くだ」
団員の確認に俺が伯爵への意趣返しとして笑いながら冗談でも言うように嫌疑をかけると団員達も笑いながら賛同した。
…それから更に一週間もする頃にはその噂がどんどん世間に広まっていき…
その数週間後には伯爵がガウ領の税率を上げようとして領民達から激しい反発をくらってるようだ。
「ははは。予想通り面白くなってきてるなぁ」
「私にも読ませて下さい」
「あたしにも読ませてくれよ」
…王都の病院の一室で俺が報告書を読みながら笑うと…
身重状態のお姉さんがベッドに横になったまま手を差し出し、同じ状態で隣のベッドに横になってる女性も手を差し出す。
「はい。ガウ領の税率を戻すのにえらい時間がかかったみたい。領地を奪って直ぐに手を回しておけば噂が広まる前に間に合ったかもしれないのに」
「…それでも税率が上がった直後にあの噂を聞かれたら今みたいに反発されるんじゃ?」
「そう。結局は早いか遅いかだけの違いでしかない」
俺は先にお姉さんに書類を渡して女性に内容を話すと、女性が予想して尋ねるので肯定する。
「まあ俺みたいに後ろ盾もなく、どの派閥にも属してない成り上がりと違ってアッチは領民の反発があっても直ぐには責任を問われる事はないと思うけど…周りに付け入る隙を与える事になるのは痛いだろうよ」
「…もしかしてですけど、もし税率を戻しても税収は全然足りないのでは?」
女性にも分かるよう俺が先手を打って俺の時と今の伯爵との状況の違いを解説すると、お姉さんが報告書を女性に渡しながら予想を尋ねた。
「今まででだいたい4割から5割ぐらいと考えるとギリギリ足りないと思う」
「…と言うことはまた税率を上げる事になりそうですね」
「ふふふ…順調に毒が回ってきてるけど伯爵の体調は大丈夫かな?ストレスで頭痛や胃痛に悩まされてたりして」
「あはは…」
俺も予想で肯定するとお姉さんは微妙な感じで呟き、俺が皮肉や嫌味を言うとお姉さんが反応に困ったように笑う。
そして一週間後。
ついに俺の第一子となる子供が二人同時に産まれた。
…二人とも命中した日が違うのに出産が同じ日、同じ時間になったと言う事はおそらくお姉さんが新しい回復魔法とやらで調整したんだろうな…と予想。
そんな事が可能なのかどうかは分からないが、単なる偶然としては出来過ぎている気がするのでそう考えるのが妥当だと思う。
ちなみに赤ちゃんは二人とも女の子のようだ。
まあ、俺は後継ぎを選ぶのに性別なんて関係ないのでどっちでも良かったんだけど。
ーーーーー
「団長、おめでとう!」
「団長ももう人の親か…!」
「いやーめでたいな!」
…拠点に戻った後に団員達を集めてみんなに報告をすると祝賀ムードになって盛り上がり始め…
私兵団全体がワイワイ騒がしい雰囲気になる。
…俺の両親は病院で何故か一緒に出産に立ち会ってくれていたので、弟や妹…
あと辺境伯と侯爵、しきたりとして政府の方に『子供が産まれました』という報告の手紙を書いて送る事にした。
その翌日。
お姉さんと女性が赤ちゃんを連れて拠点に戻って来ると団員達が俺の子供を一目見ようと群がっていき…
本部の建物の部屋に戻ると今度は拠点内の魔法協会や商会に居る人達も集まって来て、お姉さんと女性は一日中対応に追われていたらしい。
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