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壮年期 14
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…少し考えた結果、分身の俺は結局姫を王都へと送る事に。
「…いやー、なんとか間に合って良かったよ」
「…ありがとうございます」
王都の近くで耳栓を外し、目隠しや口枷…手を縛ってるロープとかの拘束を解きながら話しかけると姫が目を開けてお礼を言う。
「全く、ライツの治安の悪さにはびっくりだよ。貴族が狂言誘拐かなんかで拐ったと思ってたのにまさか本当に盗賊団に拐われてたとは…」
「…申し訳ございません。完全に油断してました…」
分身の俺が呆れながら愚痴を言うと姫は頭を下げて謝り、心に隙があった事を反省するかのように呟く。
「まあでも無事で良かったね。今は演習中だから急いで戻りたいところだけど…とりあえず安全な場所までは送ってくよ」
「ありがとうございます!お願いします」
分身の俺は適当に言った後に色々と聞かれると面倒なので忙しいように見せかけつつ護衛を申し出ると姫は喜んでお礼を言い、頭を下げる。
「…もしや王女様では?」
「その格好は…!どうなされたのですか!?」
分身の俺と姫が王都に入ろうとすると門番をしていた兵の一人が意外そうに尋ね、もう一人の兵は薄汚れた服を見て驚いたように尋ねた。
「あー、ちょっとありまして…心配かけてすみません。でも大丈夫ですから」
「…その方の言う通りです。通っても?」
「はっ!どうぞお通り下さい!」
分身の俺のふわっとした誤魔化しに姫が察したように乗っかって確認すると兵は許可を出し、分身の俺と姫は王都の中へと入る。
「どうやらまだ王都に報せは来てないみたいだ。面倒な事になる前にさっさと行こうか」
「はい」
「…あれ、王女様じゃないか?」
「本当だ…ラスタに行ってるんじゃなかったか?」
「…なんかあったのか?なんか服が汚れてるような気がするが…」
…大通りを歩いて真っ直ぐ最短距離で城へと向かっていると周りの人達が姫を見て話し始め、辺りがザワザワと騒がしくなり出した。
「姫様!お帰りになられていらしたのですね!」
「城へとお連れいたします!」
「ありがとうございます」
城に近づくと騎士みたいな格好をした女が二人駆け寄って来たと思えば案内するように言い、姫の前後を挟むような感じでついて来る。
「ところで姫様、そちらの方は…?」
「馬車や護衛の騎士達の姿も見えないですし…」
「道中にちょっとしたトラブルがあって。んで、俺が護衛としてココまで連れて来た」
「…そういう事です」
騎士の一人が不思議そうに尋ねるともう一人の騎士も疑問を呟き、分身の俺が適当に誤魔化すと姫も話を合わせてくれ…
「なるほど…この王都まで姫様の御身を守っていただき、感謝申し上げます」
「私からも感謝申し上げます」
騎士の一人は立ち止まった後に胸の高さまで腕を上げて敬礼のポーズを取りながらお礼を言い、もう一人の騎士も同じポーズを取りながらお礼を言う。
「…ん?おお、戻ったか」
「はい。ただいま戻りました。お兄様」
「そうか。ラスタでの件は聞いた、残念だったが仕方あるまい…ところでその格好はどうした?何かあったのか?」
城内を歩いていると青年が姫に気づいて話しかけ、姫が会釈するように挨拶すると青年は笑顔で返した後に微妙そうな顔になって呟き…不思議そうな感じで尋ねた。
「…道中に少々色々ありまして…」
「…そうか。だがそろそろお転婆も度が過ぎると今後に支障をきたすぞ。嫁入り前なのだからもっと身体を大事にする事だ」
疲れているだろうから早めに休め。と、青年は姫の発言に勘違いして察したように注意すると気を遣ったように言って歩いて行く。
「…『お兄様』って事は…」
「現国王です」
「へー。初めて見た…まあなんにせよ、今の様子を見る限り最悪の展開は避けられたようで良かったよ」
「……そうですね」
分身の俺の確認に姫が肯定するので分身の俺は意外に思いながら呟き、安堵しながら喜ぶと…
姫は少し考えて察した様子を見せるも周りを気にして何も言わずに賛同する。
「…姉様。お戻りになられていらしたのですね」
…城の廊下を歩いていたらおそらく年齢的に第三…第二王子であろう男が話しかけてきた。
「ええ。さきほど」
「その方は?」
姫が肯定して返し、分身の俺を見ながら警戒するような感じで尋ねてくる。
「俺は護衛。成り行きでついて来たけど、部屋まで送ったら直ぐに帰るから心配しないで」
「護衛?とてもそうは見えないが…」
「これでも囮や足止めとかで隙を作って王女を逃す事ぐらいは出来るよ」
「…なるほど。それよりラスタの件、お聞きしました。姉様が無事に帰国できてなによりです…奴らの事ですから道中襲われないかと心配しておりましたが…」
分身の俺の適当な返答に第二王子は怪訝そうな顔で返すが捨て駒や肉盾的な役割を告げると納得した後に姫の身を案じるような事を言う。
「…クライン辺境伯が猟兵隊と共に国境まで護送してくれました。ソレがなくともクライン領の治安はとても良く、道中は安全で快適そのものでしたよ…我が国も見習いたいほどに」
姫は若干不機嫌になって反論するように盗賊団に襲撃された事を直接話さず、暗に含みを込めながら皮肉交じりに返す。
「ほう…?」
「姫様!お帰りなさいませ!」
「姫様!ご無事で何よりです!」
「おっと。んじゃ、俺はこれで」
第二王子が意外そうに呟くと騎士達が集まって来るので分身の俺はもう大丈夫か…と、帰る事にして挨拶をして手を振った。
「…いやー、なんとか間に合って良かったよ」
「…ありがとうございます」
王都の近くで耳栓を外し、目隠しや口枷…手を縛ってるロープとかの拘束を解きながら話しかけると姫が目を開けてお礼を言う。
「全く、ライツの治安の悪さにはびっくりだよ。貴族が狂言誘拐かなんかで拐ったと思ってたのにまさか本当に盗賊団に拐われてたとは…」
「…申し訳ございません。完全に油断してました…」
分身の俺が呆れながら愚痴を言うと姫は頭を下げて謝り、心に隙があった事を反省するかのように呟く。
「まあでも無事で良かったね。今は演習中だから急いで戻りたいところだけど…とりあえず安全な場所までは送ってくよ」
「ありがとうございます!お願いします」
分身の俺は適当に言った後に色々と聞かれると面倒なので忙しいように見せかけつつ護衛を申し出ると姫は喜んでお礼を言い、頭を下げる。
「…もしや王女様では?」
「その格好は…!どうなされたのですか!?」
分身の俺と姫が王都に入ろうとすると門番をしていた兵の一人が意外そうに尋ね、もう一人の兵は薄汚れた服を見て驚いたように尋ねた。
「あー、ちょっとありまして…心配かけてすみません。でも大丈夫ですから」
「…その方の言う通りです。通っても?」
「はっ!どうぞお通り下さい!」
分身の俺のふわっとした誤魔化しに姫が察したように乗っかって確認すると兵は許可を出し、分身の俺と姫は王都の中へと入る。
「どうやらまだ王都に報せは来てないみたいだ。面倒な事になる前にさっさと行こうか」
「はい」
「…あれ、王女様じゃないか?」
「本当だ…ラスタに行ってるんじゃなかったか?」
「…なんかあったのか?なんか服が汚れてるような気がするが…」
…大通りを歩いて真っ直ぐ最短距離で城へと向かっていると周りの人達が姫を見て話し始め、辺りがザワザワと騒がしくなり出した。
「姫様!お帰りになられていらしたのですね!」
「城へとお連れいたします!」
「ありがとうございます」
城に近づくと騎士みたいな格好をした女が二人駆け寄って来たと思えば案内するように言い、姫の前後を挟むような感じでついて来る。
「ところで姫様、そちらの方は…?」
「馬車や護衛の騎士達の姿も見えないですし…」
「道中にちょっとしたトラブルがあって。んで、俺が護衛としてココまで連れて来た」
「…そういう事です」
騎士の一人が不思議そうに尋ねるともう一人の騎士も疑問を呟き、分身の俺が適当に誤魔化すと姫も話を合わせてくれ…
「なるほど…この王都まで姫様の御身を守っていただき、感謝申し上げます」
「私からも感謝申し上げます」
騎士の一人は立ち止まった後に胸の高さまで腕を上げて敬礼のポーズを取りながらお礼を言い、もう一人の騎士も同じポーズを取りながらお礼を言う。
「…ん?おお、戻ったか」
「はい。ただいま戻りました。お兄様」
「そうか。ラスタでの件は聞いた、残念だったが仕方あるまい…ところでその格好はどうした?何かあったのか?」
城内を歩いていると青年が姫に気づいて話しかけ、姫が会釈するように挨拶すると青年は笑顔で返した後に微妙そうな顔になって呟き…不思議そうな感じで尋ねた。
「…道中に少々色々ありまして…」
「…そうか。だがそろそろお転婆も度が過ぎると今後に支障をきたすぞ。嫁入り前なのだからもっと身体を大事にする事だ」
疲れているだろうから早めに休め。と、青年は姫の発言に勘違いして察したように注意すると気を遣ったように言って歩いて行く。
「…『お兄様』って事は…」
「現国王です」
「へー。初めて見た…まあなんにせよ、今の様子を見る限り最悪の展開は避けられたようで良かったよ」
「……そうですね」
分身の俺の確認に姫が肯定するので分身の俺は意外に思いながら呟き、安堵しながら喜ぶと…
姫は少し考えて察した様子を見せるも周りを気にして何も言わずに賛同する。
「…姉様。お戻りになられていらしたのですね」
…城の廊下を歩いていたらおそらく年齢的に第三…第二王子であろう男が話しかけてきた。
「ええ。さきほど」
「その方は?」
姫が肯定して返し、分身の俺を見ながら警戒するような感じで尋ねてくる。
「俺は護衛。成り行きでついて来たけど、部屋まで送ったら直ぐに帰るから心配しないで」
「護衛?とてもそうは見えないが…」
「これでも囮や足止めとかで隙を作って王女を逃す事ぐらいは出来るよ」
「…なるほど。それよりラスタの件、お聞きしました。姉様が無事に帰国できてなによりです…奴らの事ですから道中襲われないかと心配しておりましたが…」
分身の俺の適当な返答に第二王子は怪訝そうな顔で返すが捨て駒や肉盾的な役割を告げると納得した後に姫の身を案じるような事を言う。
「…クライン辺境伯が猟兵隊と共に国境まで護送してくれました。ソレがなくともクライン領の治安はとても良く、道中は安全で快適そのものでしたよ…我が国も見習いたいほどに」
姫は若干不機嫌になって反論するように盗賊団に襲撃された事を直接話さず、暗に含みを込めながら皮肉交じりに返す。
「ほう…?」
「姫様!お帰りなさいませ!」
「姫様!ご無事で何よりです!」
「おっと。んじゃ、俺はこれで」
第二王子が意外そうに呟くと騎士達が集まって来るので分身の俺はもう大丈夫か…と、帰る事にして挨拶をして手を振った。
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