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壮年期 43
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…それから二週間後。
アーデンのセリィア方面で交戦していた味方の軍勢が敗れたとの報告が。
なので分身の俺は兵の指揮権を一時的に譲渡するよう交渉したが失敗に終わる。
「…もうこの国はダメだね」
「『まだ最終防衛線が残っている』と言われても今の様子では…」
…宿屋で分身の俺の報告を聞くと分身の二人は呆れて諦めたような反応を見せた。
「まあとりあえずお偉いさん辺りには今から避難するよう呼びかけてみるか。首都防衛戦になったら避難も難しくなるだろうし」
「でも今の状況で聞き入れてくれるのかい?そもそも情報が伝わらないんじゃ?」
分身の俺は最悪の展開に備えて今の内に対策を取る事を告げると分身の女性が否定的な感じで返してくる。
「多少強引にでも直接会って話してみるしかないね」
「…大丈夫ですか?」
「へーきへーき。現状かなり危ないところまで来てるんだからもはやどう思われても知ったこっちゃ無いし、政府に俺の無礼や失礼を報告されたとて今の状況なら仕方ない…って行動の正当性を認めてくれるでしょ」
「だといいんですが…」
分身の俺がそう返すと分身のお姉さんは心配したように確認し、分身の俺の楽観的な返答に微妙な顔をしながら呟いた。
「そもそも最初から素直に俺に兵を貸してくれればこんな事態に陥ってないから。ニャルガッズの前例もあるし」
「「…確かに」」
分身の俺の発言に分身の二人は少し考えて同時に納得する。
「じゃ、とりあえず俺は王様に話をしに行くから」
「…そんな友達に会いに行くような気軽さで…?」
「まああんたなら心配いらないか」
分身の俺が行動の予定を告げて立ち上がると分身のお姉さんがなんとも言えないような顔で呟き、分身の女性は笑って返す。
ーーー
「…なにかご用ですか?」
「ちょっと急用が出来て。今すぐ陛下に話す事があるんだけど…」
「陛下に?」
「少々お待ちください」
城に行くと門の前の兵に用件を尋ねられ、分身の俺が嘘ではないけど本当でもない…微妙な感じのでまかせを言うと兵の一人が不思議そうな顔をして別の兵が確認しに行く。
「…お待たせしました。陛下は今お忙しいようで、代理の者が対応いたしますので…中でお待ち下さい」
「ご苦労さん」
5分ほどで戻って来た兵が報告して門を開けてくれ、分身の俺は労いの言葉をかけて門を潜って中庭へと入った。
「…部屋へと案内いたします」
「よろしく」
…中庭を歩いているとメイドのような女性が小走りで駆け寄り、声をかけてくるので分身の俺はそのまま女性に案内されるがまま後をついて行く。
「ところで陛下は執務室にいるの?」
「あ、はい。今の時間であれば執務中のはずです」
「へー。城の中に執務室ねぇ…」
「王座の間と同じ階にあります」
分身の俺の問いに女性は肯定して答え、場所を聞こうかどうか迷って呟くと普通に場所を教えてくれる。
「その執務室に案内してくれない?陛下に直接話したい事があって」
「えっ!?それは…」
分身の俺が頼むと女性は驚いた後に断るような雰囲気で呟く。
「まあ無理なら自分で探すからいいよ。代理の人に話しても国王陛下までちゃんと伝わるかどうか分からないから直接話したいんだよね」
「あっ…!」
分身の俺は適当な感じで返して理由を話し、勝手に城内を歩き回って階段を探す事にした。
「…すみませーん、執務室ってどこです?ちょっと迷っちゃって」
「執務室、ですか?上の階の東側ですよ」
「ありがとうございます」
階段を登った後に掃除中のメイドの女に声をかけて尋ねると不思議そうにしながらも場所を教えてくれ、分身の俺はお礼を言ってその場から離れる。
…そして更に階段を登って東側に行くと部屋の前に兵士が二人立っている場所を発見。
「すみません、ココって執務室ですか?」
「そうですが…今は陛下がいらっしゃるので、許可の無い者は入れませんよ?」
分身の俺が尋ねると甲冑を着けた近衛兵であろう兵の一人は不思議そうな顔で肯定して注意するように返す。
「あー、じゃあ急用というか、陛下に今すぐに知らせないといけない事があるんでソレを伝えてもらえます?」
「…分かりました。陛下、今伝令のような者が来ておりますが…」
分身の俺の用件を聞いて兵はドアをノックした後にドアを少し開いて報告するように確認を取った。
「伝令だと?今忙しいから後にしてくれ!」
「申し訳ございませんが、お引き取り下さい」
「5分もかからないと思いますので、あと一回お願いします。これで無理なら諦めますんで。本当に早急に伝えないといけないんですよ」
おっさんのような声での返答が聞こえると兵はドアを閉めて入室を拒否するが分身の俺は乱暴な手段は取りたくないので再度頼み込んだ。
「…陛下。5分もかからずに早急にお伝えしなければ、と仰ってますが…」
「…分かった。今から5分カウントしろ」
「はっ!どうぞ」
「ありがとうございます」
兵の嫌そうな顔での報告に許可が降り、もう一人の兵が指折り数え始めるとドアが開くので分身の俺はお礼を言いながら入室する。
アーデンのセリィア方面で交戦していた味方の軍勢が敗れたとの報告が。
なので分身の俺は兵の指揮権を一時的に譲渡するよう交渉したが失敗に終わる。
「…もうこの国はダメだね」
「『まだ最終防衛線が残っている』と言われても今の様子では…」
…宿屋で分身の俺の報告を聞くと分身の二人は呆れて諦めたような反応を見せた。
「まあとりあえずお偉いさん辺りには今から避難するよう呼びかけてみるか。首都防衛戦になったら避難も難しくなるだろうし」
「でも今の状況で聞き入れてくれるのかい?そもそも情報が伝わらないんじゃ?」
分身の俺は最悪の展開に備えて今の内に対策を取る事を告げると分身の女性が否定的な感じで返してくる。
「多少強引にでも直接会って話してみるしかないね」
「…大丈夫ですか?」
「へーきへーき。現状かなり危ないところまで来てるんだからもはやどう思われても知ったこっちゃ無いし、政府に俺の無礼や失礼を報告されたとて今の状況なら仕方ない…って行動の正当性を認めてくれるでしょ」
「だといいんですが…」
分身の俺がそう返すと分身のお姉さんは心配したように確認し、分身の俺の楽観的な返答に微妙な顔をしながら呟いた。
「そもそも最初から素直に俺に兵を貸してくれればこんな事態に陥ってないから。ニャルガッズの前例もあるし」
「「…確かに」」
分身の俺の発言に分身の二人は少し考えて同時に納得する。
「じゃ、とりあえず俺は王様に話をしに行くから」
「…そんな友達に会いに行くような気軽さで…?」
「まああんたなら心配いらないか」
分身の俺が行動の予定を告げて立ち上がると分身のお姉さんがなんとも言えないような顔で呟き、分身の女性は笑って返す。
ーーー
「…なにかご用ですか?」
「ちょっと急用が出来て。今すぐ陛下に話す事があるんだけど…」
「陛下に?」
「少々お待ちください」
城に行くと門の前の兵に用件を尋ねられ、分身の俺が嘘ではないけど本当でもない…微妙な感じのでまかせを言うと兵の一人が不思議そうな顔をして別の兵が確認しに行く。
「…お待たせしました。陛下は今お忙しいようで、代理の者が対応いたしますので…中でお待ち下さい」
「ご苦労さん」
5分ほどで戻って来た兵が報告して門を開けてくれ、分身の俺は労いの言葉をかけて門を潜って中庭へと入った。
「…部屋へと案内いたします」
「よろしく」
…中庭を歩いているとメイドのような女性が小走りで駆け寄り、声をかけてくるので分身の俺はそのまま女性に案内されるがまま後をついて行く。
「ところで陛下は執務室にいるの?」
「あ、はい。今の時間であれば執務中のはずです」
「へー。城の中に執務室ねぇ…」
「王座の間と同じ階にあります」
分身の俺の問いに女性は肯定して答え、場所を聞こうかどうか迷って呟くと普通に場所を教えてくれる。
「その執務室に案内してくれない?陛下に直接話したい事があって」
「えっ!?それは…」
分身の俺が頼むと女性は驚いた後に断るような雰囲気で呟く。
「まあ無理なら自分で探すからいいよ。代理の人に話しても国王陛下までちゃんと伝わるかどうか分からないから直接話したいんだよね」
「あっ…!」
分身の俺は適当な感じで返して理由を話し、勝手に城内を歩き回って階段を探す事にした。
「…すみませーん、執務室ってどこです?ちょっと迷っちゃって」
「執務室、ですか?上の階の東側ですよ」
「ありがとうございます」
階段を登った後に掃除中のメイドの女に声をかけて尋ねると不思議そうにしながらも場所を教えてくれ、分身の俺はお礼を言ってその場から離れる。
…そして更に階段を登って東側に行くと部屋の前に兵士が二人立っている場所を発見。
「すみません、ココって執務室ですか?」
「そうですが…今は陛下がいらっしゃるので、許可の無い者は入れませんよ?」
分身の俺が尋ねると甲冑を着けた近衛兵であろう兵の一人は不思議そうな顔で肯定して注意するように返す。
「あー、じゃあ急用というか、陛下に今すぐに知らせないといけない事があるんでソレを伝えてもらえます?」
「…分かりました。陛下、今伝令のような者が来ておりますが…」
分身の俺の用件を聞いて兵はドアをノックした後にドアを少し開いて報告するように確認を取った。
「伝令だと?今忙しいから後にしてくれ!」
「申し訳ございませんが、お引き取り下さい」
「5分もかからないと思いますので、あと一回お願いします。これで無理なら諦めますんで。本当に早急に伝えないといけないんですよ」
おっさんのような声での返答が聞こえると兵はドアを閉めて入室を拒否するが分身の俺は乱暴な手段は取りたくないので再度頼み込んだ。
「…陛下。5分もかからずに早急にお伝えしなければ、と仰ってますが…」
「…分かった。今から5分カウントしろ」
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