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壮年期 46
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その一週間後。
「…あの、ゼルハイト様、お願いがあるのですが…」
「送迎?」
「いえ…はい。どうやら今年に入って『グラニオン王国』という国で異変が相次いでいる、という報告があり…協会員を派遣していたのですが、真偽不明な報告が多いので実際に調査に行こうと思ってしまして…」
朝早くから魔法協会のトップである少女が自室にやってくるので俺が確認すると何故か一回否定した後に肯定して理由を説明してくる。
「ふーん…グラニオン王国で異変、ねぇ…」
「メイディアは先に行って調査を始める、との事ですので現地で合流する手筈になっております」
「ああ、どうりで昨日居なかったわけだ。オッケー、じゃあ下で待っといて」
「ありがとうございます!」
俺はそんな知らん国で異変って言われてもな…と思いながら呟くと少女が先に俺の疑問に答えるように女の事を告げ、俺が納得して了承すると少女はお礼を言って部屋から出ていく。
ーーーーー
「…ありがとうございます。メイディアとは支部で合流の予定ですので、私は支部へと移動します」
「支部ね」
…分身の俺がドラゴンに変身してグラニオンとかいう国の王都まで送ると少女は目隠しを取った後にお礼を言って予定を告げ、分身の俺も一応ついて行った。
「…そういやこの国で起きてる異変ってなんなの?」
「報告によると新種の魔物がダンジョンの外で発見され、人に危害を加えたり農作物に被害が及んでる…と」
「…それって降魔の時期とか関係なく?」
「はい。本来なら魔物はダンジョンの外には出ない事になっていますが…不思議な事にこの国ではダンジョン外での魔物の行動が数回確認されたようなのです」
分身の俺の質問に少女が答え、分身の俺が思い当たる原因とかを確認すると少女はこの国で起きてる異変とやらを教えてくれる。
「…うーん…そもそも空気中の魔素の濃度が足りないから降魔の時期以外で魔物が外に出たとしても生存は難しいはずだけど…確かに不思議だ」
「異常気象である『異界化』の発生の可能性についても調べてもらいましたが…魔素の濃度の増減はあれど多少の変化で異常気象が起きるほどの極端な増加は無かったらしいです」
「いや、そもそも異界化って本来ならダンジョン内でしか起きない現象だし。それが降魔の時期でも無いのにダンジョンの外で起きたらえらい事だぞ」
分身の俺が原因について考えながらも思い当たる節が無く呟くと少女は他の可能性について言及し、分身の俺は否定して反論した。
「『見たことも無い新種の魔物』という点で魔素が関連してるのでは無いか?と思いましたが…」
「あー…ソレは確かに一理あるかも。魔素の濃度次第では新種が生まれてもおかしくないし」
少女の調べるに至った考えを聞いて分身の俺も同意するように返す。
「…あとはゼルハイト様と同等かゼルハイト様をも凌ぐほどの使い手が現れた、という可能性も…」
「ソレは無い。断言出来る」
少女は他の可能性の話をするので分身の俺は禁忌の技術を知ってる人が老師や魔女のおねーさんの他にいるわけが無い、と思いスパッと否定する。
「そう…ですよね」
「俺の真似を出来るのはせいぜい魔女のおねーさんただ一人ぐらいだと思うが…そもそも先生やお姉さん以外に見せた事も話した事も無いんだからやり方を分かるハズが無いし、その方法に辿り着く事が出来るわけが無い。どんなに天才だとしてもソレは絶対に無理」
少女の空気を読んでこの場を収めるような返事に分身の俺は理由を話して再度断言した。
「…メイディアならゼルハイト様の秘匿事項案件の技術も真似出来る、と?」
「ほとんどのやつは多分教えれば直ぐに出来ると思う。俺も頑張ったらアッチの技術を真似出来たし」
ま、あの魔女のおねーさんの性格上絶対教えたくないけど。と、驚いた様子で確認してくる少女に分身の俺は肯定して返した後に否定的な発言をする。
「…メイディアは…ゼルハイト様の事を『底が全く見えない闇の化身のような人間』だと仰ってましたが…」
「ひでぇ言い草だな、まるで人が化物かのような…まあこの前戦った時は手札をほとんど見せてないし、そう言われてもしょうがないか」
少女が女から聞いた俺の評価を話すので分身の俺はツッコむように反発するも若干受け入れて納得するように返す。
「…かつて世界中を敵に回してもなお、人類の誰もが敵わなかった彼女がそう評するのはとてつもない事だと思います」
「でもあの魔女のおねーさんも底はまだ見せてないっぽいからなぁ…俺が死ん…危うく死ぬかと思った攻撃を二度繰り出してもなお半分の5割ってのは相当だと思うけど」
少女の過大評価するような話し振りに分身の俺は困りながら反論的な感じで俺から見た女の評価を告げる。
「確かにメイディアは『長い封印で予想以上に身体が鈍っていた』と言い訳のような事を仰ってましたけど…」
「弱っててもアレじゃあ本調子に回復した日には評価も変わるでしょ。ま、俺も日々努力して成長してるからそう簡単に負けるつもりは無いけども」
少女は微妙な顔で女から聞いた事を呟くので分身の俺は適当な感じで返す。
「…あの、ゼルハイト様、お願いがあるのですが…」
「送迎?」
「いえ…はい。どうやら今年に入って『グラニオン王国』という国で異変が相次いでいる、という報告があり…協会員を派遣していたのですが、真偽不明な報告が多いので実際に調査に行こうと思ってしまして…」
朝早くから魔法協会のトップである少女が自室にやってくるので俺が確認すると何故か一回否定した後に肯定して理由を説明してくる。
「ふーん…グラニオン王国で異変、ねぇ…」
「メイディアは先に行って調査を始める、との事ですので現地で合流する手筈になっております」
「ああ、どうりで昨日居なかったわけだ。オッケー、じゃあ下で待っといて」
「ありがとうございます!」
俺はそんな知らん国で異変って言われてもな…と思いながら呟くと少女が先に俺の疑問に答えるように女の事を告げ、俺が納得して了承すると少女はお礼を言って部屋から出ていく。
ーーーーー
「…ありがとうございます。メイディアとは支部で合流の予定ですので、私は支部へと移動します」
「支部ね」
…分身の俺がドラゴンに変身してグラニオンとかいう国の王都まで送ると少女は目隠しを取った後にお礼を言って予定を告げ、分身の俺も一応ついて行った。
「…そういやこの国で起きてる異変ってなんなの?」
「報告によると新種の魔物がダンジョンの外で発見され、人に危害を加えたり農作物に被害が及んでる…と」
「…それって降魔の時期とか関係なく?」
「はい。本来なら魔物はダンジョンの外には出ない事になっていますが…不思議な事にこの国ではダンジョン外での魔物の行動が数回確認されたようなのです」
分身の俺の質問に少女が答え、分身の俺が思い当たる原因とかを確認すると少女はこの国で起きてる異変とやらを教えてくれる。
「…うーん…そもそも空気中の魔素の濃度が足りないから降魔の時期以外で魔物が外に出たとしても生存は難しいはずだけど…確かに不思議だ」
「異常気象である『異界化』の発生の可能性についても調べてもらいましたが…魔素の濃度の増減はあれど多少の変化で異常気象が起きるほどの極端な増加は無かったらしいです」
「いや、そもそも異界化って本来ならダンジョン内でしか起きない現象だし。それが降魔の時期でも無いのにダンジョンの外で起きたらえらい事だぞ」
分身の俺が原因について考えながらも思い当たる節が無く呟くと少女は他の可能性について言及し、分身の俺は否定して反論した。
「『見たことも無い新種の魔物』という点で魔素が関連してるのでは無いか?と思いましたが…」
「あー…ソレは確かに一理あるかも。魔素の濃度次第では新種が生まれてもおかしくないし」
少女の調べるに至った考えを聞いて分身の俺も同意するように返す。
「…あとはゼルハイト様と同等かゼルハイト様をも凌ぐほどの使い手が現れた、という可能性も…」
「ソレは無い。断言出来る」
少女は他の可能性の話をするので分身の俺は禁忌の技術を知ってる人が老師や魔女のおねーさんの他にいるわけが無い、と思いスパッと否定する。
「そう…ですよね」
「俺の真似を出来るのはせいぜい魔女のおねーさんただ一人ぐらいだと思うが…そもそも先生やお姉さん以外に見せた事も話した事も無いんだからやり方を分かるハズが無いし、その方法に辿り着く事が出来るわけが無い。どんなに天才だとしてもソレは絶対に無理」
少女の空気を読んでこの場を収めるような返事に分身の俺は理由を話して再度断言した。
「…メイディアならゼルハイト様の秘匿事項案件の技術も真似出来る、と?」
「ほとんどのやつは多分教えれば直ぐに出来ると思う。俺も頑張ったらアッチの技術を真似出来たし」
ま、あの魔女のおねーさんの性格上絶対教えたくないけど。と、驚いた様子で確認してくる少女に分身の俺は肯定して返した後に否定的な発言をする。
「…メイディアは…ゼルハイト様の事を『底が全く見えない闇の化身のような人間』だと仰ってましたが…」
「ひでぇ言い草だな、まるで人が化物かのような…まあこの前戦った時は手札をほとんど見せてないし、そう言われてもしょうがないか」
少女が女から聞いた俺の評価を話すので分身の俺はツッコむように反発するも若干受け入れて納得するように返す。
「…かつて世界中を敵に回してもなお、人類の誰もが敵わなかった彼女がそう評するのはとてつもない事だと思います」
「でもあの魔女のおねーさんも底はまだ見せてないっぽいからなぁ…俺が死ん…危うく死ぬかと思った攻撃を二度繰り出してもなお半分の5割ってのは相当だと思うけど」
少女の過大評価するような話し振りに分身の俺は困りながら反論的な感じで俺から見た女の評価を告げる。
「確かにメイディアは『長い封印で予想以上に身体が鈍っていた』と言い訳のような事を仰ってましたけど…」
「弱っててもアレじゃあ本調子に回復した日には評価も変わるでしょ。ま、俺も日々努力して成長してるからそう簡単に負けるつもりは無いけども」
少女は微妙な顔で女から聞いた事を呟くので分身の俺は適当な感じで返す。
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