クラスまるごと異世界転移

八神

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「…じゃあ、ありがたく貰うね」


飯島は少し考えた結果、お礼を言いながらテーブルの上に置かれた報酬を受け取った。


「…なぜ?」

「このお金で装備を整えて、今度は足を引っ張らないぐらいに強くなろう」

「…そうだな」

「おう!俺はやるぜー!次は今回のやらかしを埋めてあまりある程の結果を残してやる!そして英雄に認められるんだ!」


魔法使いの問いに飯島が理由を話すと射手の男が賛同し、剣士の野郎はやる気漲ったように急に立ち上がって叫び出す。


「いや、次とかねーから」

「同行するなら委員長だけだな。次からは」

「あんまり人が多いと動きづれーしな」


俺が思わずツッコむと藤原と柴田も賛同するように言う。


「ぐっ…!!」

「口先だけではなく、行動で証明しろと言うことだ」

「すみません。折り入ってお願いしたい事があるのですが…」


剣士の野郎が悔しそうにすると射手の男がフォローするように返し、俺らが何かを言う前にギルドの職員が声をかけてきた。


「お願い?」

「どーせ『あの頭が欲しい』とかだろ」

「はい。どうか…どうぞ我々にお譲り下さい!」


飯島の疑問に藤原が面倒くさそうに予想を話すとギルドの職員は頭を下げて頼み込んできて、他の職員達も『お願いします!』と同時に言って一斉に頭を下げる。


「…な…!?」

「…すごい…!?」

「どーする?」

「俺はどっちでも」

「俺も」

「やっぱコレ次第だよな」


その異様な光景に射手と魔法使いは驚くが、俺らは慣れたものなので適当に話し合うと藤原が指で金のポーズを取った。


「…少々お待ちください」

「凄いね。ギルドの職員達が一斉に頭を下げてお願いする、なんて聞いた事無いよ」

「まあ俺ら一回ソレで痛い目見てるからな」

「あー、あの金欠ん時ね。王子が金くれたから良かったようなものの…あの時は中々にヤバかったよな」


一番偉そうな人が戻って行くと飯島が驚きながら言うので俺が過去の事例を話すと柴田も笑いながら思い出を話すように乗ってくる。


「柴田くん達でも金欠に陥る事があるの!?」

「まあ英雄と呼ばれるようになった後でも俺と柴は普通に何回か文無しになった事あるしな」

「一文無しになると流石にキツイっつーか辛いんだよなー…色々と」


驚く飯島に藤原が過去の事を話すと柴田は遠い目をするように思い出しながら言う。


「…お待たせ致しました。こちらが今、我々が出せる金額となっております…どうぞご慈悲を…」

「おー、札束の山じゃん。金貨にしたらどれくらいだ?」

「金貨に換算しますと100万枚相当になります」

「「「「ひゃ、100万!!?」」」」


ギルドの職員がテーブルの上に札束を置きながら懇願するように言い、藤原の疑問に金貨換算の額を教えてくれると飯島とそのパーティメンバーが同時に驚愕した。
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