クラスまるごと異世界転移

八神

文字の大きさ
395 / 562

395

しおりを挟む
…翌日。


「ん?」


朝食後に野郎三人でゲームをしているとインターホンが鳴り、家に来客が。


「誰か来たな…って清水かよ」

「清水?」

「アイツ昨日の今日でよく顔出せたな」


兵に対応させるとまさかのクラスメイト女子に俺がツッコむように言うと藤原は微妙な顔で言う。


「なんの用だ?」

「昨日はごめん!冷静になって考えると確かに私が悪いような気がしてきた」

「『気がしてきた』ってかどう考えてもお前が悪いだろ」

「うっ…」

「まーまー。清水も反省して謝ってんだから許してやれよ」


兵が清水を連れて来るので俺がゲームしながら聞いたら第一声で謝罪をかまして来るので内容を軽く訂正すると、柴田が大人の対応を促した。


「…で、コレ」

「なんだコレ?…菓子折り?」

「一応お詫びの品」

「ほー。ご丁寧にどうも」

「ありがとよ」

「サンキュー」


清水の差し出した紙袋を受け取って中身を見るとお菓子のパッケージの箱が三人分入ってたので、とりあえず俺らは受け取ってお礼を言う。


「じゃあコレで仲直りって事で。良いよね?」

「仲直りも何も喧嘩すらしてねーんだけど?」

「そーそー。お前が勝手に喧嘩したと思い込んでるだけよ」

「そもそも俺ら灰村みてーなヤンキーじゃねーからそんな沸点低くねーし」


清水がよく分からん確認をしてくるので俺らは一応誤解を解いて訂正するように返した。


「嘘でしょ…だってあんな頑なに方法を話さないんだから普通は怒ってると思わない?」

「いや、先に怒ったのはおめーの方だし」

「「確かに」」

「うっ…」


若干ヒいたような清水の確認に俺がそう返すと柴田と藤原も同意し、清水は言葉に詰まる。


「…だってあんな風に質問を質問で返されたら…」

「まあ、佐藤みたいにキレ散らかした挙句に走って逃げないだけマシか」

「アレやべーよな。ガキじゃあるまいし」

「あの佐藤に比べればまだ泣く分清水の方が女として可愛げがあるってもんだ」

「…そんなに?」


小声でブツブツと言い訳のように呟く清水に俺がフォローするように佐藤を引き合いに出して言うと…


藤原や柴田も微妙な感じで笑いながら同意して清水はちょっと興味が湧いたかのように聞く。


「海しかキレられてねーから誰にでもあんなんなのか分かんねーけど、側から見てる分にはすげーおもしれーぐれーヤバイ」

「…私も一回海原が灯に逆ギレされてるのを見たことあるけど…」

「めっちゃまくし立てた後に『嫌い!』って捨て台詞吐いた後に走って逃げっからな」

「あと『そんなんだからモテないんだよ』とかも言われたぜ?」

「ええ…」


俺らの話を聞いて清水は少し困惑したように呟いた。


「…『嫌い』はまだしも『モテない』ってのはセクハラとか、下手したら差別扱いになるんじゃ…ってかそんなん言われてよく怒らなかったね」


普通そんなん言われたら誰だって怒ると思うけど…と、清水は佐藤を非難しつつ聞いてくる。


「別に女にモテたいなんて本気で思ってるワケじゃねーからな。そのための努力をしてるワケでもねーから、言われても別に」


俺はちょっとだけカッコつけるように本心を微妙に隠しながら返した。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~ 大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。 話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。 説明口調から対話形式を増加。 伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など) 別視点内容の追加。 剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。 高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。 特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。 冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。 2021/06/27 無事に完結しました。 2021/09/10 後日談の追加を開始 2022/02/18 後日談完結しました。 2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として

たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに

試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。 そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。 両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。 気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが…… 主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

処理中です...