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彼氏との生活が甘すぎる
⑪
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彼の体重を受けたベッドはギシギシ音を立てて沈み込む。オレは横たわったまま体を起こそうとして、諦めた。それで、彼が下向きになったペニスから白濁液がたっぷりと溜まったコンドームを外すところを呆然と眺めている。
「ヘイ、トーマス。きみ、その、コンドームは、ごほっ……いつのまに買って……」
「水飲む?」
「うん……」
2,3枚ティッシュを引き抜いて手早くペニスを拭った後、括ったコンドームを包んでゴミ箱に放り込み、彼はしっかりとした足取りでリビングへ向かってしまう。
とにかくわかったことは、男の体は男とセックスするためにはできてないってこと。オレの体はトーマスの凶器を受け入れるように作られてないってこと。人は見かけによらないけど性欲もその限りではなく、また、性欲は年齢にもよらないということ。……最後に関しては彼が特別なのであって、大概の人は一般論的に年齢相応の性欲だと思いたい。
「ダーリン」
「ごほっ……ありがとう」
正直、アンアン言わされるとは思ってなかった。男の喘ぎ声が興奮を煽るものだなんて常識、オレには備わってないし、オレのそんな声を聞いたって萎えるだろうし、そもそも誰としたって声が漏れるほどの快楽なんてそうそうあるわけが、と思っていた。
聞きたい聞きたくないにかかわらず、あの壮絶なピストン運動に押し出される悲鳴はオレのすぐそば、オレの喉から聞こえてくるもので、脳の快楽信号が警告を発することなんてもちろん初めてだ。
そんなわけで前触れなく酷使された喉はズタズタで、水を飲んでも渇きは消えてくれそうにない。
「トーマス、下着を履いてくれないか」
オレに水を手渡した彼は肌着の一枚も纏っておらず、とすれば当然下半身も丸出し。通常状態でも十分にご立派なペニスを見せつけられるのは、少なくともいい気分ではない。
「ああ!」
「な、なに? なんっ……!?」
視界が突如、閉ざされる。顔が外部の熱を受けてじんわり温かくなる。もがいても、トーマスがなにかしているようで、ぐいぐいと上から下に押し付けられている感じがする。
トンネルの終わりのように視界が開けると、オレの上半身はトーマスがいつも着ているトレーナーを纏っていた。にやにやしているトーマスを呆然と見上げる。
「ああ、たまらない!!」
「は? なんだよ。なにするんだよ! ……きみの、匂いがするな」
体のいたるところから、彼の匂いがする、気がする。
「コップが空だったことに感謝するんだな……なんだよいきなり」
「カレシャツっていうんだろう?」
「はい?」
「恋人の服を着ることを日本語で『カレシャツ』って言うらしいじゃないか」
「少し、ニュアンスが違うな……」
彼にコップを渡して、オレはベッドに寝そべる。詰め物がとれたみたいにお尻がスース―するのだ。腰も痛い。
「ヘンリー、どうだった?」
「えっ、あぁ……すごかった」
お尻に突っ込まれることに関して気持ちよかったかと言われると、そうでもなかった。痛かった。指で解されている時は……まあ、気持ちよかったけど。
ストレートに伝えたら、トーマスはがっかりするだろうか。体の相性は大事だからとか言って、もうオレとは寝たくないと言い出すかもしれない。恋人関係は早々に冷めきって、すぐに振られてしまうかもしれない。
「と、トーマス、きみは、どうだったんだ……」
「うん? 最高だよ。モウシブンナカッタ」
「申し分……誰に教わったんだか知らないけど、少し、使い方が……」
「ヘンリー?」
「うん……きみの、匂いが、安心して……」
「眠るといい」
「ん……」
「おやすみ、ハニー」
気が遠くなっていく中、最後に、「下着を履いてくれ」と口にする前にオレの意識は睡魔に吸いつくされた。
「ヘイ、トーマス。きみ、その、コンドームは、ごほっ……いつのまに買って……」
「水飲む?」
「うん……」
2,3枚ティッシュを引き抜いて手早くペニスを拭った後、括ったコンドームを包んでゴミ箱に放り込み、彼はしっかりとした足取りでリビングへ向かってしまう。
とにかくわかったことは、男の体は男とセックスするためにはできてないってこと。オレの体はトーマスの凶器を受け入れるように作られてないってこと。人は見かけによらないけど性欲もその限りではなく、また、性欲は年齢にもよらないということ。……最後に関しては彼が特別なのであって、大概の人は一般論的に年齢相応の性欲だと思いたい。
「ダーリン」
「ごほっ……ありがとう」
正直、アンアン言わされるとは思ってなかった。男の喘ぎ声が興奮を煽るものだなんて常識、オレには備わってないし、オレのそんな声を聞いたって萎えるだろうし、そもそも誰としたって声が漏れるほどの快楽なんてそうそうあるわけが、と思っていた。
聞きたい聞きたくないにかかわらず、あの壮絶なピストン運動に押し出される悲鳴はオレのすぐそば、オレの喉から聞こえてくるもので、脳の快楽信号が警告を発することなんてもちろん初めてだ。
そんなわけで前触れなく酷使された喉はズタズタで、水を飲んでも渇きは消えてくれそうにない。
「トーマス、下着を履いてくれないか」
オレに水を手渡した彼は肌着の一枚も纏っておらず、とすれば当然下半身も丸出し。通常状態でも十分にご立派なペニスを見せつけられるのは、少なくともいい気分ではない。
「ああ!」
「な、なに? なんっ……!?」
視界が突如、閉ざされる。顔が外部の熱を受けてじんわり温かくなる。もがいても、トーマスがなにかしているようで、ぐいぐいと上から下に押し付けられている感じがする。
トンネルの終わりのように視界が開けると、オレの上半身はトーマスがいつも着ているトレーナーを纏っていた。にやにやしているトーマスを呆然と見上げる。
「ああ、たまらない!!」
「は? なんだよ。なにするんだよ! ……きみの、匂いがするな」
体のいたるところから、彼の匂いがする、気がする。
「コップが空だったことに感謝するんだな……なんだよいきなり」
「カレシャツっていうんだろう?」
「はい?」
「恋人の服を着ることを日本語で『カレシャツ』って言うらしいじゃないか」
「少し、ニュアンスが違うな……」
彼にコップを渡して、オレはベッドに寝そべる。詰め物がとれたみたいにお尻がスース―するのだ。腰も痛い。
「ヘンリー、どうだった?」
「えっ、あぁ……すごかった」
お尻に突っ込まれることに関して気持ちよかったかと言われると、そうでもなかった。痛かった。指で解されている時は……まあ、気持ちよかったけど。
ストレートに伝えたら、トーマスはがっかりするだろうか。体の相性は大事だからとか言って、もうオレとは寝たくないと言い出すかもしれない。恋人関係は早々に冷めきって、すぐに振られてしまうかもしれない。
「と、トーマス、きみは、どうだったんだ……」
「うん? 最高だよ。モウシブンナカッタ」
「申し分……誰に教わったんだか知らないけど、少し、使い方が……」
「ヘンリー?」
「うん……きみの、匂いが、安心して……」
「眠るといい」
「ん……」
「おやすみ、ハニー」
気が遠くなっていく中、最後に、「下着を履いてくれ」と口にする前にオレの意識は睡魔に吸いつくされた。
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