陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ハジマリ

俺たちの1学期中間②

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 今週に限っては、日曜日の朝は早い。いつもなら昼過ぎまで惰眠を貪るのだが、今日はいつものメンバーが家に来る。8時前に起きた俺は欠伸をしながらブラックコーヒーを淹れる。小鳥の囀りを聴きながら数分間。たまにズズッと音がするだけで、部屋はしんとしていた。

「はあ、飯か。」

重たい腰を持ち上げてキッチンに向かう。6枚切りのパンを2枚出し、フライパンにベーコンを4枚広げ、卵を落とす。焼けるまでの間にレタスをちぎって、パンはトースターで表面に少し焼き目をつける。ここまでの全ての作業をトースターのチンという音に合わせて終わらせ、パン、レタス、ベーコンエッグ、レタス、パンの順で挟む。スティックのエスプレッソ・オレを淹れてソファに座り、サンドイッチを頬張る。テレビではサンドイッチのプレゼンバトルをしていた。そしてまた頬張る。これだけでその店に行った気になれる。

「んんっ、おはよ。」
「おはよ。」

桜が目を擦りながら降りてきた。

「いまなんじ?」
「8時半。」
「あといちじかんはんか…Zzz」

桜は俺の隣に座るなり寝てしまった。目には濃い隈をぶら下げている。

「無理しやがって。」

耳元で規則正しい寝息が聞こえてくる。流石にこのまま寝られるのはマズい。

「(起きろ。イタズラするぞ。)」
「ひゃうっ。」

桜は驚いて体を跳ねさせて、俺を見てぷるぷる震えている。

「顔洗ってこい。」
「ん。」

そう言って桜はパタパタと洗面所に消えていった。俺は6枚切りのパンを1枚取り出し、トースターに入れる。さっきと同じ要領でベーコンエッグを作る。途中でトースターをセットする。今回はしっかりと焼けるように長めだ。チンと鳴ったら先に出して柔らかくしておいたバターを乗せ、またトースターの中に入れて溶かす。皿を準備してあとは待つだけだ。

「なんか手伝えることある?」

寝癖を直した桜が戻ってきた。髪はハーフアップにして、大人びた雰囲気を醸し出している。

「冷蔵庫の中にキャベツの千切りのタッパーあるからテキトーに盛り付けてくれ。」
「OK!」

桜は盛り付けたキャベツにシーザードレッシングをかける。その隣にベーコンエッグとパンを置いて彼女の飯は完成した。

「久志はなんでそんなに料理出来るの?」
「中学生の頃から朝晩は杏と交代で作るようになったからかな。」
「時間管理凄いよね!」
「慣れよ慣れ。」

9時前には桜は食べ終わり、少し掃除をしているとインターホンがなる。

「は~い!」

玄関を開けてみんなを迎える。久しぶりに騒がしい日曜日が始まった。
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