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サマバケ
DAY11
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8月に入って早3日。宿題はある程度済ませたので暇だ。それは桜も同じらしく、今、俺の部屋に来ている。杏はクラブ。きいは家族と旅行らしい。俺たちには異国の話のようだ。
「何かすることない?」
「ゲーム?てのはベタだしな。曲作るとか。」
「いいね!書いてよ。」
「書いてって言われてもな。そんな降ってくるみたいな感じじゃねぇし。」
引き出しの奥からノートを取り出す。㊙と書かれているが、こいつにはバレているため、隠す必要はない。最近は書いていなかったから、1ページ前は音楽の課題で作ったやつ。
「こんな事もやったね。懐かし。」
「懐かしって言っても、つい4ヶ月前じゃねぇか。」
「ハハッ!確かに。同じようなクオリティのやつを頼みます。」
「りょーかい。」
シャーペンを手に取って、思いつくフレーズを書き出す。『夏の太陽』だの、『アイスを頬張る』だの。ありそうなものばかり出てくる。
「はぁ~。あっ!」
自分でついたため息にピンと来て歌詞を書き始めた。
『はぁ
暇なんだよな 君の話を聞いてると
何か眠くなってきちゃうほどにさ
はぁ
また君のことを知りたいからって
数え切れないほど無理をして
また自分が嫌になっちゃうほどに
君を壊したくなるんだ
溶けるような部屋でさ
退屈な昔話ばかり聞いていたら
一緒にいたいとかそんなんじゃなくて
ただモブの魔法にかけられる
それも全部夏のせい
はぁ
あと何時間だ 君のオチもない話の
終わりはまだまだ先なんだろうな
はぁ
君のこと好きだからって
自分で自分に嘘ついて
また崩れそうになちゃうくらいに
言葉出なくなるんだ
2人の部屋ではさ
いつだって君ばかり話してたよね
悲しいとか虚しいとかじゃなくて
ただ終わりが見える
それも全部夏のせい
はぁ
本当のこと言えば
多分倦怠期に入ったんだろうね
慣れだとか親しみじゃなくて
ただモブの魔法にかけられる
それでも君といたい』
所要時間15分。黒歴史級に変な曲が出来上がったが、隣でずっと桜が見ていたので、俺はこの歌詞を渡した。出来ればこのメロディーをベースに作って欲しいということで、ボイレコに歌を吹き込んで、桜に送る。ピロンと通知が行ったのを確認してから、桜は作業をしに自室に行った。俺は1人、部屋に取り残される。近くにあった漫画を読み漁ることにした。
10巻ほど読み進めると桜が戻ってきた。
「メロが出来上がってたから作りやすかった。こんな感じでどう?」
俺の右耳にイヤホンを無理矢理突っ込んで、桜は左耳に入れて隣に座る。demo15と書かれたファイルを流し始めた。さっき俺が作ったメロディーにピアノの伴奏だけ。桜の声で吹き込まれた歌詞は、切なさがより一層増しているように感じた。
「何か、自分の歌を聞いてみると、照れくさいな。」
「そう?私は何とも思わないけど。だって全世界に発信してる訳じゃないし。」
「確かに。」
おそらく俺たちには縁のない話をしながら、あと1曲作って、杏の帰りを待った。
「何かすることない?」
「ゲーム?てのはベタだしな。曲作るとか。」
「いいね!書いてよ。」
「書いてって言われてもな。そんな降ってくるみたいな感じじゃねぇし。」
引き出しの奥からノートを取り出す。㊙と書かれているが、こいつにはバレているため、隠す必要はない。最近は書いていなかったから、1ページ前は音楽の課題で作ったやつ。
「こんな事もやったね。懐かし。」
「懐かしって言っても、つい4ヶ月前じゃねぇか。」
「ハハッ!確かに。同じようなクオリティのやつを頼みます。」
「りょーかい。」
シャーペンを手に取って、思いつくフレーズを書き出す。『夏の太陽』だの、『アイスを頬張る』だの。ありそうなものばかり出てくる。
「はぁ~。あっ!」
自分でついたため息にピンと来て歌詞を書き始めた。
『はぁ
暇なんだよな 君の話を聞いてると
何か眠くなってきちゃうほどにさ
はぁ
また君のことを知りたいからって
数え切れないほど無理をして
また自分が嫌になっちゃうほどに
君を壊したくなるんだ
溶けるような部屋でさ
退屈な昔話ばかり聞いていたら
一緒にいたいとかそんなんじゃなくて
ただモブの魔法にかけられる
それも全部夏のせい
はぁ
あと何時間だ 君のオチもない話の
終わりはまだまだ先なんだろうな
はぁ
君のこと好きだからって
自分で自分に嘘ついて
また崩れそうになちゃうくらいに
言葉出なくなるんだ
2人の部屋ではさ
いつだって君ばかり話してたよね
悲しいとか虚しいとかじゃなくて
ただ終わりが見える
それも全部夏のせい
はぁ
本当のこと言えば
多分倦怠期に入ったんだろうね
慣れだとか親しみじゃなくて
ただモブの魔法にかけられる
それでも君といたい』
所要時間15分。黒歴史級に変な曲が出来上がったが、隣でずっと桜が見ていたので、俺はこの歌詞を渡した。出来ればこのメロディーをベースに作って欲しいということで、ボイレコに歌を吹き込んで、桜に送る。ピロンと通知が行ったのを確認してから、桜は作業をしに自室に行った。俺は1人、部屋に取り残される。近くにあった漫画を読み漁ることにした。
10巻ほど読み進めると桜が戻ってきた。
「メロが出来上がってたから作りやすかった。こんな感じでどう?」
俺の右耳にイヤホンを無理矢理突っ込んで、桜は左耳に入れて隣に座る。demo15と書かれたファイルを流し始めた。さっき俺が作ったメロディーにピアノの伴奏だけ。桜の声で吹き込まれた歌詞は、切なさがより一層増しているように感じた。
「何か、自分の歌を聞いてみると、照れくさいな。」
「そう?私は何とも思わないけど。だって全世界に発信してる訳じゃないし。」
「確かに。」
おそらく俺たちには縁のない話をしながら、あと1曲作って、杏の帰りを待った。
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