陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ハジメテ

そして文化祭準備は始まった①

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 2学期始まって早々にあるのは文化祭。うちのクラスは屋台をやる(らしい)。そして俺は射的をやる(らしい)。テキトーに手を挙げたからそういうことになっている。

「よろしくね!」

最初に声をかけてきたのは野球部マネの岩出琴奈さん。可愛い系で男子からの人気も高い。

「よろしく。一応ガチっぽいもの作りたいから、もしかしたらこき使うかも。」

そう言うのは船戸花胡さん。帰宅部の清楚系美人だ。運動神経がよく、成績もクラストップクラス。そして、

「まさか、あの由良君がこういうのに興味あるとは。」

いつかの話で顔を赤くした小倉柚音さんだ。今更だが俺は女子3人の中に放り出されたことになる。桜たちは輪投げやモグラ叩きの設営に没頭している。助けは期待できそうにない。

「足手まといになると思うけどよろしく。」

そうとだけ挨拶した。

 とりあえず問題点は、的をどうするか、飛んでいった玉をどうするか、距離はどのくらいにするか。コルク銃は前日に届くので、的との距離はそれから調節しよう。あとは的と玉の処理だけ。

「的はペットボトル半分に切って作ったらどう?」
「重さ的には軽いけど、新聞紙とか重りとか入れたらいけるんじゃね?」
「たしかに!由良君ナイス!」

そして最大の問題点、『仲良くできるか』については、まぁ上手くやれてると思う。岩出さんと小倉さんが意見を出して、俺と船戸さんで改良していく。そんな感じでやっている。

「あとは、玉の処理か。」
「私も何も思いついてないな。」
「私も。由良君は?」

うーんとしばらく悩んで、スマホを開く。屋台の射的の画像を出した。

「この幕作るのとかどう?」
「結構大きいの作らないといけないよね。」
「現実的には厳しいけど、それぐらいしか方法がないか。」

とりあえず俺の意見で可決。クラスのグループで呼びかけることになった。

 次の日。教室の隅には大きな布があった。

「音羽が持ってきたんだって。」

桜にそう教えられた。1日で用意できるなんてすごい。

「熊野さん、ありがとう。」
「いいよいいよ。持ち主も置き場所に困ってたみたいだし。それより、射的メンバーってどんな感じ?」
「楽しくやれてるよ。」
「良かったー!いやね、私たちとしかつるんでないQが他のところで上手くやれてるかな~って思ってさ。」
「俺もそれなりにはコミュ力あるから。」
「最初から私たちと喋れてるもんね。じゃあ、頑張ってね!」

1時間目の先生が来て授業が始まる。今日の放課後も文化祭の準備。これがあと2週間も続くと思うと、少し楽しくなってきた。

 そして、文化祭準備は始まった。
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